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2017年7月21日 (金)

尋常ならざるテンポ~フルトヴェングラーによるモーツァルトの交響曲第40番

2017年7月19日 (水)

ビルギット・ニルソン 「モーツァルトがオペラの基本」~白石敬子さん

2017年7月15日 (土)

IL DEVU~魂のうた~HAKUJU

2017年7月 3日 (月)

オペラ ガラコンサートⅡ~ヴェルディ・プッチーニの夕べ

7月3日夜は、
「オペラ ガラコンサートⅡ~ヴェルディ・プッチーニの夕べ」
を五反田文化センターで聴いた。

まず、五反田文化センターは初めて入った会場だが、
シックで品の良い造りの、なかなか良い小ホールなのだが、
場所が判りにくいのが難点。五反田から歩くより、
目黒線「不動前」駅から歩いたほうが近いが、
初めて行く場合、いずれの駅からでも地図を見ながら
でないと、まず行けない。
これだけステキなホールなのにもったいない。

(注)後で、五反田駅から「TOC行きの無料シャトルバス」があり、
それに乗ると便利、ということを知った。

さて、このガラコンサートは2回目ということで、
企画自体がまだあまり知られておらず、今述べた
会場のロケーションのこともあるからか、
客入りは座席の半数ほどではあったが、内容の立派な
ステキなコンサート(で安価=3,000円)だっただけに、
聴いた人はラッキーだったし、今後、回を重ねていけば、
もっと集客(動員)自体もにぎわうようになるだろう。

まず出演者と演目を記し、感想も少し記載したい。

出演者

ゲスト出演者2名
パオロ・ラルディツォーネ(Ten.)、青盛のぼる(Sop.)

ソプラノ;田中世怜奈、津金久子、中村洋美、中本椋子
メゾソプラノ;前山依加
ピアノ;篠宮久徳

・・・・・・・・・・・・・・・・・
Ⅰ部~ヴェルディの作品より
1.歌劇「リゴレット」より「女こころ(女はきまぐれ)」
   By ラルディツォーネさん

2.歌劇「リゴレット」より「君は心の太陽」
   By ラルディツォーネさん&田中さん

3.歌劇「イル・トロヴァトーレ」より「穏やかな夜」
   By 中村さん&津金さん

4.歌劇「イル・トロヴァトーレ」より
   「まさか! 俺を欺いていないか?」
   By ラルディツォーネさん&前山さん

5.歌劇「椿姫」より「さようなら、過ぎ去った日々よ」
   By 津金さん

6.歌劇「椿姫」より「パリを離れて」
   By ラルディツォーネさん&中本さん

 (休憩)

Ⅱ部~プッチーニの作品より
1.歌劇「トスカ」より「マリオ、マリオ(ここにいるよ)」
   By ラルディツォーネさん&中村さん

2.歌劇「トスカ」より「歌に生き、愛に生き」
   By 青盛さん

3.歌劇「修道女アンジェリカ」より「母もなく」
   By 前山さん

4.歌劇「蝶々夫人」より「可愛がってくださいね」
   By ラルディツォーネさん&津金さん

5.歌劇「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」
   By 青盛さん

6.歌劇「つばめ」より「ドレッタの美しい夢」
   By 中本さん

7.歌劇「トゥーランドット」より
   「お聞きください、ご主人様」
   By 田中さん

8.歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」
   By ラルディツォーネさん
   (途中の女声合唱をソデから出演者が歌った)

最後は、出演者全員で、「椿姫」より「乾杯の歌」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最初と最後にゲストの1人、パオロ・ラルディツォーネ
さんのソロで華やかに開催し、本プログラムを終えると
した点と、唯一の男声歌手でもあるパウロさんと、
それぞれの女声歌手とのデュオを組み込ませたという
2つの特色を出した構成。

私自身は、中本椋子さん、前山依加さん、
中村洋美さん以外の歌手は今回初めて聴かせていただいた。
・・・・・・・・・・・・

ラルディツォーネさんの軽めで色気のある声は、
どちらかと言うとヴェルディよりプッチーニに向いている
ような印象を受けた。

もう1人のゲスト、イタリア在住が30年に及ぶという
青盛さんによる「歌に生き、愛に生き」と、
「ある晴れた日に」は、体格を含めて「大御所」という
風格ある堂々たる歌唱で、見事だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・

田中世怜奈さんの声は春の暖かな季節感を感じさせて
ステキだった。

中村さん&津金さんのデュオはいずれもソプラノなのだが、
低音も充実していてメゾのような要素もあり、特にそれは
津金さんに顕著だった。その点からもソロで歌った
「さようなら、過ぎ去った日々よ」の余韻は印象的。
中村さんは高音も伸びやかによく出ていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この日、唯一のメゾソプラノの前山さんは、以前、
銀座ビアプラで聴かせていただいて以来、
月日が経ってしまったが、2曲とはいえ、
前半のデュオも後半の「母もなく」も、哀しみを
湛(たた)えた情感溢れる歌声で、細身そのまま声も
豊麗とかではなく細めなのだが、陰影ある声には
独特の色気も感じさせてくれる、とても印象的な歌唱だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・

既に何度も聴かせていただいている中本さんは、
「発声のクリアさ」という点で際立っていた。
ヴィブラートを極力控えた明るく伸びやかなトーンによる
歌声は、ステージや会場を一気に明るくする。
前半のデュオでは迫力もあり、後半のソロ曲の有名な
「ドレッタの美しい夢」は、ありがちな
「華やかに歌う」というのではなく、あくまでも
清らかで無垢な歌声で、スケール感よりも、
可憐でピュアな発声と心情を基に歌われたように感じた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後になったが、ピアノで支えた篠宮久徳さんの演奏は
安定感があり、とても素晴らしかった。

2017年7月 2日 (日)

三石精一先生

諏訪根自子さんの伴奏した三石精一先生に指導していただくことの
ありがたさ

若い指揮者との共演は面白い。特に「この人、いいな(凄いな)」と
感じさせてくれる若い指揮者とも何人も共演させていただいたし、
今も、これからも応援していきたい。

それはそれとして、常任や音楽監督だった福田一雄さん、
岩城宏之さんの両先生や、客演していただいた山田一雄さん、
今村能さん、渡辺康雄さん(暁雄さんの長男)らのマエストロ
との共演にもそれぞれ思い出がたくさんある。
岩城さんについては先日書かせていただいた。

現在、常任指揮者の福田一雄先生(9月で86歳)とは、
岩城さんとは全然違う選曲で、
得意のチャイコフスキー三大バレエ(抜粋)、プロコフィエフ、
スターウォーズや「ライムライト」や「寅さん」などの映画音楽、
ウェストサイド物語、そして何と言っても「ゴジラ」である
伊福部昭さんの「SF交響ファンタジー第1番」等々、
バラエティに富んだポップスコンサート的な経験も
たくさんさせていただいた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして現在もう1人の常任指揮者の三石精一さんも現在85歳
だが、どうみても70代にしか見えないほどお元気。

別途書いたとおり、初練習に先って、5枚以上にわたり
細かな留意事項(当然、どの部分か、そこではテンポを速める、
譜面にはないがクレッシェンドして等々、具体的に言及)を
団員に周知してくるという、アマチュアだからとナメない、
温かく優しい、同時に真にプロフェッショナルで誠実な指導を
いただいてきている。

岩城先生は凄く恐かったけど(といっても、私はズウズウしいので
全然恐くなく、毎年でも振って欲しかった)、
福田先生と三石先生には団員は皆、怒られた記憶がない。

むろん呆れられたことや、カチンと来ることは何度もあっただろう
けれど、そういうことはまず口に出さず、お2人とも
いつも穏やかで楽しい練習をされるのだ。

厳しい練習も、アットホームな練習も、アマオケには
たぶん両方必要で、どちらがどうというのではなく、
それぞれの個性に出会って、向き合ってきた経験は
何モノにも替え難い。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数年前に萩谷由喜子さんが出版した本、
「諏訪根自子~美貌のヴァイオリニストその劇的生涯」は
とても貴重な記録だが、三石さんは若いころピアニストとして
諏訪さんと度々共演して、信頼を得てきたかたでもある。

往年の名バリトン歌手、ゲルハルト・フィッシュの来日時も
ピアノ伴奏を務められた。
諏訪根自子~三石精一~僭越ながら学習院OB管弦楽団と、
時代が流れる中、三石さんはプロアマ問わず、
多くの音楽家(集団)と共演し、指導してこられただけでなく、
愛されてきた。

いつもニコニコされて練習場に来、演奏会場にいらっしゃる。
たくさんの経験を積まれ、愛されてきた名人指揮者と共演
できる喜びはとてつもなく大きい。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~yukiko99/books2-11.html

2017年7月 1日 (土)

幻想交響曲について

ベルリオーズという作曲家は好きな作品はほとんどないが
「幻想交響曲」はよくできていると感心する。
7月2日の定演で演奏するのが私自身は3回目だが、以前は
「第2楽章が最も優れ、他の楽章は個性的だけど、
 構成的に問題点が多いな」と思っていて (これは同じ事を
 昔、黛敏郎さんが「題名のない音楽会」で言っていた)、
 よって特別好き曲ではなかったが、それでも第5(終)楽章
 の鐘に興味があり、指揮者がどういう鐘を選択をしているか
 の1点興味だけで、CDを買っていた時期があるので、
 15枚前後は持っていると思うし、実際、ほとんどは
 違う音色や重さ等の鐘なので、終楽章の聴き比べ
 だけでも面白い。

それはさておき、今回、あらためてスコアをよく見ると、
第2楽章だけでなく、各楽章の構成力、アグレッシブなリズム
と強弱、ユニークな楽器活用、美しいオーケストレーション等々、
あらためて「優れた交響曲」である点が認識できた。

内容に関するこれまでの「いささかバカにした感触」は
私の中で完全に消え、完全に好きな曲になったと言えるし、
少なくとも「驚嘆すべき曲」であることを思い知らされた。

演奏するのは3回目なので、ヴァイリンはどこが難しいかは
判っているから、そこを重点的に練習すればよいのだが、
個人がどんなにキチンと演奏できても、いざ合奏となると、
なかなかうまくいかない部分というのは、この曲に限らず、
たいていどの曲にもある。

それも多くは、「あまり目立たないところ。
聴く際にはそれほど注力(関心)が強くは向かない、
さりげない部分こそ難しい」ということはよくある。

例えば、第2楽章のスコアだと練習番号27前後。
三石精一さんとの2週間前の練習時、この部分だけで
5回以上(10分以上)練習したが、うまくいかない。
アンサンブルとしてキレイに自然体で流れないのだ。

もちろんウチのオケの合奏力の問題という点はある
にしても、多くのプロオケでもこの曲を指揮してきた
三石先生も「難所」と言及されるように、曲想として
演奏し難い部分であるのは事実なのだろう。

昨日のリハでのこの部分は2回くらいの繰る返しで
なんとかできたが、この部分はたぶん本番ギリギリまで
手を焼く部分となるに違いない。
本番でうまくいけばいいが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

スコアを誰が(勝手に?)変更して来たのか?
もう1つ、「幻想交響曲」の中では第2楽章がデキとしては
一番よく書かていると思う。ただ、今回、私が所有する
Doverのスコアを見ていたら、面倒な部分を発見してしまった。

エンディングに向かう練習番号36の手前で、各楽器が
2拍目や3拍目でスフォルッツァンド(sf)をする印象的な部分
だが、今回使用する新しいブライトコプフのセカンドヴァイオリン
のパート譜にはそれがなく、ただの刻みが続いているだけ
なのだ。
しかも、これは弾き易いかというと「弾き難い」。
なぜなら他がスフォルッツァンドすることで、リズムだけでなく、
小節の進行も特徴(性格)付けて進行しているのに対し、
それができないから、速めの3拍子(ワルツ)の中で、
進行位置を見失いかねない危険があるからだ。

もちろんチャント数えればいいのだが、弾き難いだけでなく、
他の楽器が「sf」を付けているのに、セカンドが無いのは
極めて不自然で、音楽としておかしいと思う。

もっともベルリオーズは、常識的なオーケストレーションでは
ないことをたくさん盛り込んでいるのがこおの曲の特徴でも
あるから、一概にその「常識」は通用しないのかもしれない。


実際、練習時(休憩時)、三石先生にその疑問点をぶつけ、
先生のスコア(新しいブライトコプフ全集版とされる中のスコア)
で確認していただいたところ、パート譜面どおり=セカンドは
「sf」はなし、とされていた。

マーラーは自身で改定したが、ブルックナーをはじめ、
幾人かの作曲家の作品では、こうした
「後の時代での他者(多くは出版社、あるいは、ハース、
 ノヴァークらの研究者)による<勝手な変更>が
 いつのまにかなされているケースが多い」。

それが果たしてどれほどの権威をも持ち、音楽的にも
実際の演奏的にも見事な改定であるかどうかは、
「多くの場合、全く別問題」で、変な改定のほうが多いのが
現状と想える。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なお、7月学習院OB管弦楽団のの定期演奏会で指揮を
お願いした三石精一先生は、3月の初練習に先んじて、
団員全員に定演で演奏する3曲について詳細な留意事項を
提示された。

85歳というご高齢とはとても思えに精力的、情熱的な精神と
肉体を維持され、当団の常任指揮者の1人とはいえ、
4年ぶりの来演とはいえ、アマチュアである我々に、
そこまで熱意をもって全力でご指導いただけることは
本当にありがたく、頭が下がる思いがする。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
演奏会終了
スリリングで楽しかった幻想交響曲
個人的には幻想交響曲の演奏は3回目だったが、
今回が一番面白かった。
自分の技術が昔よりはマシになったこともあるが、
第3楽章でのソデ(舞台裏)のエコー効果オーボエは
清らかだったし、終楽章の「鐘」の大役を、敢えて
賛助出演の現役大学生という若い奏者に任せたことで、
前日ゲネでは危険度、不安度「大」の状況だったが、
本番ではミスはなくホッとした。

ソデ(舞台裏)でのモニターで指揮をを見ながらの演奏という
こともあり、打音が微妙に拍の頭から遅れる傾向はあったが、
若い奏者には今後の勉強になったことだろう。

むろん本当は安心して演奏できる演奏会が好ましいが、
スリリングな要素が内在する演奏会も実に楽しい。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170702-OYT1T50074.html

http://www.asahi.com/articles/ASK724PR0K72UTIL00C.html

2017年6月25日 (日)

平原綾香さんとブラームス交響曲第3番

平原綾香と聴くクラシックの扉
 ~6月はブラームス交響曲第3番
2014年4月から毎月1回、東京新聞に掲載されている
「平原綾香と聴くクラシックの扉」。今月は20日付けで、
「今月は、今年で没後120年を迎えた大作曲家、
 ブラームスの作品の中から私の好きな交響曲を紹介します。
 第3楽章の甘美な旋律で知られる交響曲第3番です」
として書いている。
彼女も「ブラームスの恋」という歌としてカヴァーしている。
  (CD「My Classics 3」)。

「初めて第3楽章の冒頭を聴いたとき、衝撃を受けました。
 こんなにも愛おしさにメロディがあるんだと」。
そして平原さんは、
「50歳のブラームスは、ヘルミーネ・シュピースという26歳の
 アルト歌手に恋していたそうです」とし、
「冒頭のテーマを奏でるチェロの低音は、シュピースさんの
 アルトの声を意識したのかなと想像してしまいます。
 繰り返しのフレースは「愛している、愛している」という
 ふうにも聞こえます。幸せそうなメロディがすぐ不安そうに
 戻るパートからは「これ以上、彼女を愛してはいけなう」
 とのためらいの感情も見え隠れし、
 より切なさが掻き立てられます」。


なかな素敵な文だ。さすが音大卒だ。
「他の楽章は意外と軽快」として第4楽章と第2楽章に触れ、
「第4楽章の中盤で、チェロとホルン、続いてヴァイオリンが
 第2主題を再現するところが好きです」。
「第2楽章のゆったりした雰囲気は、この曲が作られた
 ドイツの温泉保養地の、のどかな風景が目に浮かぶよう
 です。彼がその地に滞在したのはシュピースさんの家が
 あったから」。

しかし、本当にそうだろうか?
私にはやはりあの旋律こそ、クララ・シューマンを想っての旋律
としか想像できないのだ。

もっとも、平原さんも後段、クララのことに触れていて
「ブラームスさんは恋愛に煮え切らない人でした」
「恩師の妻との許されぬ恋なんて、まるで昼ドラのよう」
「自分の気持ちを抑制して生きた人だからこそ、
 作曲するときは自分の心を開放し、ドラマティックな
 作品を残したのではないでしょうか」、
と率直に書いているのが面白いし、
音楽評論家顔負けの素晴らしい見解だと思う。

そして最後に平原さんは
「今回は珍しく、恋バナ(話)が中心になってしまいました。
 天国のブラームスさんが、「俺はそんなこと考えていない!
 と怒っていなければいいのですが」と結んでいる。


平原さんは武満の「ノヴェンバー・ステップス」を取り上げたことも
あった。決して軽視できない連載だ。
なお、最近までの文が単行本として7月18日に発売される
という点も付記しておきたい。

参考ユーテューブ
ブラームス 交響曲第3番より第3楽章
オットマール・スイトナー指揮 NHK交響楽団
https://www.youtube.com/watch?v=RP5x6bi2SBo

2017年6月16日 (金)

らららクラシック~新スタートまもないころの評判の悪さと、最近の変化について

新らららクラシック
らららクラシック~新スタートまもないころの評判の悪さと、最近の変化について

番組開始まもないころの感想
4月7日から毎週金曜日として新スタートした「らららクラシック」
高橋克典さんは男からみてもカッコイイ俳優だと思うし、
父親が音楽教師、母親が声楽家という家庭で育ったとは
初めて知った。
しかし、芸能人ゲストの個人的な話とかギャグ的なルポには
シックリ来なかったし、加羽沢さんの高度にして解り易い楽曲解説と
同等の、それに替わるものが今後ももし無いとすると、
いささかガッカリだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
直接知らない人のネット記事を紹介
 ~「ららら♪クラシック」に別れを告げる日
「らららクラシック」で加羽沢美濃さんがいかに重要な役割を演じて
いたか、ゆえに彼女がいない「ららら」が存続するのか?と
書いている人のブログを偶然発見した。共感できる。

詳しくも親しみやすい、すなわち専門的ではあるが初心者向けに、
ピアノを弾きながら、丁寧に解説できるという加羽沢さんの才能と
キャラあっての「ららら」だったので、出演者変更により
評価が下がるのは当然。
高橋克典さんと局アナと毎回のゲストによる解説では物足りなさが
募る。実際、「新ららら」の評判は悪いようだで。
これまでが良かっただけに、どうしても比較されてしまう
http://allezvous.hatenablog.com/entry/2017/02/20/193020

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

加羽沢美濃さんの解説がいかに素晴らしいか
  「英雄ポロネーズ」の例
「ららら」の話題の続きになるが、加羽沢さんがいかに
素敵な解説をされていたかの1例として、下記の映像が
参考になる。
いつものようにピアノを弾きながら丁寧に解説するのだが
 ~この点こそ「新ららら」では無くなってしまった決定的な
  違いだ~「英雄ポロネーズ」の序奏について、
まず軸になる最初の音が半音ずつ上がっていき、
次の段階ではまるで赤じゅうたんが敷かれたような展開が
なされ、そして主役(英雄)が登場する(テーマが奏される)
とする解説は素敵だったし、
「ポロネーズ固有のリズム」についての説明も、
ショパンは左手だけでなく右手をからめることで
 (16分音符の)リズムを作ることで、
左手が縦横無尽に行き来し、ダイナミズムが生じるように
作曲している、という言及は、お見事と言うほかない。

このように、言っていることは実は相当ハイレベルな事
なのだが、それを「音楽自体は好きだけど楽曲構成等には
詳しくない人」向けに、解り易く「決して上から目線ではなく」
丁寧に解説されていたことこそが、
加羽沢さんの何よりも素晴らしい点だったのだ。

この「上から目線ではなく」が重要で、いくらテレビ番組の仕事
でも、もし彼女にほんの少しでも詳しくない人に対する蔑視が
あったなら、あのような専門的にして丁寧な温かな解説など
決してできるはずはない。

以前、あるサイトで、東京芸大卒の若い男性作曲家が、
アマチュア演奏者をバカにするような発言を読んだことがあり
呆れたのだが、その人は「音楽を聴きに来る人の多くは
「詳しくない人、専門とはしていない人」という一番重要なことを
忘れている」のだ。加羽沢さんとは雲泥の差だ。

真のプロは、詳しくない人に解り易く伝えられるし、何より、
詳しくない人に対して愛情あふれる演奏や歌声を披露できる人
なのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=N4aC9ZnNqfE

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170617-00000052-mai-pol

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 最近、「らららクサシック」が変わってきた。
らららクラシック~武満徹「ノヴェンバー・ステップス」
加羽沢美濃さんを欠いき何かと不評の同番組だが、
ブルーアイランドこと青島広志さんによる武満さんへの愛を感じる
解説により、新スタート後、最も充実した放送だったと思う。
何より生前の武満さんの映像と話し声が懐かしかったし、
初演時のニューヨークにおける「冷たい空気」と戦おうと
していた小澤征爾さん、尺八の横山勝也さんらの当時の緊迫感を
伝えるインタビューも印象的。

尺八、琵琶という和楽器というが、武満によって和楽器の
概念を超え、西洋楽器群の「中に」ではなく、強いて言えば
むしろ前に立ちはだかり、静かに主張することでその世界を展開し、
そのことにより、もはや西洋でも東洋でもない一つの風と空の
空間を創り出した画期的な作品と言えるだろう。

小澤さん、故・岩城宏之さんの他、デュトワ、スラットキンら
欧米の指揮者もたびたび取り上げてくれるのが嬉しい。
ラトルも生前の武満さんと親しく接していた。

そうか、今年の11月で「ノヴェンバー・ステップス」初演から
50年が経つんだ。
私は録音された全てのCDだけでなく、EDITION PETERSの
巨大なスコアも持っているので、
今年はあらためてじっくり聴いていこう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以下、これまでの番組内容を列記してみよう。
日付け、テーマ、出演者の順で記載。

4月 7日 エルガー「愛の挨拶」~三浦文彰、三田寛子
4月14日 伝説の名演奏家 ピアノの巨匠 リヒテル~反田恭平
4月21日 ベートーヴェン「英雄」~宮川彬良
4月28日 ヴェルディ「椿姫」~錦織 健、壇蜜
5月 5日 楽器特集チェロ~長谷川陽子
5月12日 武満徹「ノヴェンバー・ステップス」~青島広志
5月19日 ファリア「火祭りの踊り」
       ~下山 静香(ピアニスト・スペイン音楽研究者)
5月26日 ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」
        ~三浦友理枝、平 岳大
6月 2日 3つの「舟歌」(メンデルスゾーン、ショパン、
       チャイコフスキー)~林 達也(東京藝大准教授)
6月 9日 「サウンド・オブ・ミュージック」
       ~シルビア・グラブ、鈴木壮麻、安倍寧
6月16日 バルトーク「管弦楽のための協奏曲」
       ~吉松隆、関口知宏
6月23日 「埴生の宿」~森 麻季、山岸茂人

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こうして見ると、話題の反田さんの出演や、
「ノヴェンバー・ステップス」、3つの舟歌、
バルトークの「管弦楽のための協奏曲」など、
なかなか挑戦的だし、その中で、楽器特集、オペラ、
ミュージカル等の話題を差し込んでくるなど、
工夫が見られるようになった。
少なくとも、スタート時のガッカリ感は薄れ、今後、
期待してもよいかもしれないと思うようになった。

2017年6月14日 (水)

中嶋朋子が誘う「音楽劇紀行」第三夜

初拝聴サラ・オレインさんと森谷真理さん~HAKUJU

<中嶋朋子が誘う「音楽劇紀行」第三夜>をHAKUJUで聴いた。
演出家の田尾下 哲さんが総合プロデュースし、
女優の中嶋朋子さんが「案内人」を務める全6回シリーズで、
統一副題が「バロック・オペラからミュージカルへ
 ~音楽劇の歴史を追う~」とする、
その3回目がこの日の公演で「ロマン派オペラⅠ
 ~イタリア・オペラ」という内容。

もっとも私は前2回を見ていなので、今回が初拝聴。

中嶋朋子さんによる一人芝居(独白)の形式により進行し、
その流れの中で歌手が歌うというスタイル。

キャストと演奏曲は以下のとおり。
曲目の( )は歌った歌手名。

田尾下哲(総合プロデューサー)、中嶋朋子(案内人)、

加藤昌則(ピアノ演奏&音楽監督)、長屋晃一(台本)

森谷真理(ソプラノ)、与那城敬(バリトン)、

鈴木准(テノール) 、サラ・オレイン(アーティスト)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第1部

1.ドニゼッティ「愛の妙薬」より「人知れぬ涙」(鈴木さん)

2.ロッシーニ「セミラーミデ」より「麗しい光が」(森谷さん)
 (この1~2がロマン派オペラⅠ~イタリア・オペラ)

3.ヘンデル「タメルラーノ」(バロック・オペラ) より
   「力強く嬉々として死を臨みたい」(鈴木さん)

4.モーツァルト「フィガロの結婚」(古典オペラ)より
  (1)「何たることだ!直ちに行って」(森谷&鈴木&与那城)
  (2)「あなたはもう訴訟に勝っただと!」(与那城さん)

5.ビゼー「真珠採り」(ロマン派オペラⅡ)より
   「聖なる神殿の奥深く」(鈴木さん&与那城さん)

・・・・・・・・

第2部
6.レオンカヴァッロ「道化師」より「こんな時間に」
   (森谷さん&与那城さん)

7.プッチーニ「ラ・ボエーム」より
   「ミミ! ここならあなたに会えると思って」
   (森谷さん&与那城さん)
  (この6~7がロマン派オペラⅠ~イタリア・オペラ)

8.レハール「微笑みの国」(オペレッタ)より
   「君はわが心のすべて」(鈴木さん)

9.ロイド=ウェバー「オペラ座の怪人」より
   「スィング・オブ・ミー」(オレインさん)

10.バーンスタイン「ウェストサイド物語」より
   「ひとつの心」(オレインさん&与那城さん)
   (この9~10がミュージカル)

11.ヴェルディ「リゴレット」より
   「そうだ、復讐だ!恐ろしい復讐だ」
    (森谷さん&与那城さん)

12.ヴェルディ「ナブッコ」より
   「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」
   (森谷&与那城&鈴木&オレイン)

追加寸劇(下記のとおり)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
加藤さんがゆったりテンポで「行け、わが想いよ~」をBGM調に
弾く中、中嶋朋子さんのユーモアを交えながらの独白は
特別面白いというわけでもなく、字幕は無いし、
確固たるテーマの割には(前2回は知らないが少なくとも今回は)
選曲の統一感(コンセプト)においても、いささか散漫な気がした。

それらを補って余りあるのが歌手の歌声。
特に与那城さんが絶好調だったし、この日、
生では初めて聴いた森谷さんは、たぶんしっとりとした歌も
コロラトゥーラの曲も、どんな曲想も歌える人に感じた。
声質が細すぎず、ドラマティックな場面でも繊細な場面でも
良い意味で器用に歌われた。
今売れっ子だけのことはある優秀なソプラノだと思う。

鈴木さんは第1曲のネモリーノのアリアから以前にも増して
ヴィブラートが多い歌唱で少し驚いた。
その分、エスプレッシーヴォは利いているが、
ストレートで澄んだ声で歌われることの多いこのアリア
なのと、鈴木さん自身が正にピュアな声の持ち主のはず
なので、余計に驚いた。

そして、Eテレ「おとなの基礎英語」やNKKドラマ10
「お母さん、娘をやめていいですか?」の主題歌
 「Little Doll」でも話題となった才女サラ・オレインさんは
2つのミュージカルをとても端正に美しく歌って
十分素敵だった。

・・・・・・・・・・・・・・

このように、歌には満足しながらも、正直、構成や進行、
選曲の統一感に疑問を感じて、このまま終わるのだろうな、
と思ったら、最後にある種の「ドンデン返し」が待っていた。

11の「行け、わが想いよ~」が中嶋さんの朗読主体で、
4人の歌手はテーマをハミングするだけで「おかしいな?」と
思っていたら、本当の最後として、寸劇が加えられたのだ。

プログラムをよく読むと、「過去2回とも最後は
加藤昌則さん作曲による寸劇が上演され」とヒントは
書いてあったのだが、正に「新作」が披露された。

・・・・・・・・・・・・・・・・
台本=長屋晃一、作曲=加藤昌則の~「愛の「妙」薬」。
4人の歌手が、ステージだけでなく、左右両通路も使っての
日本語による喜劇調の寸劇。
森谷さんと与那城さんのカップル、鈴木さんとオレインさんの
カップルが、「妙薬」でチワゲンカ状態になるが、
結局は元のサヤに収まる、という、たわいもないものだが、
音楽も含めてユーモラスで、これがこの夜、一番「受けた」
と言ってよいほどの傑作終演となったのだった。
とても面白いコンサートだった。4回以降も期待したい。
http://www.hakujuhall.jp/syusai/97.html

2017年6月13日 (火)

岩城宏之さんの命日に寄せて

6月13日は故・岩城宏之さんの命日なので、私が活動するオケと
岩城さんの指導を中心に思い出(ご参考)として、
以下少し長くなりますが、書かせていただきます。

岩城さんは学習院中等科、高等科から東京芸大に進んだ
ということもあり、「俺はアマチュアは嫌いだ」とボヤきながらも、
私が団員である学習院OB管弦楽団(以下「OBオケ」)を
4年に一度位のペースで振りに来てくれました。

これは当時、「おい、岩城、そろそろ振りに来いよ」と言える
大先輩がまだ在籍されていたことも大きかったかもしれません。
亡くなった2006年も、その年の7月には第九を指揮していただく
ことになっていた矢先での急逝でした。
5月のリハには車イスで来場されたので、内心
「当日、(体調的に)ちゃんと指揮できるのだろうか?」と
心配になりましたが、まさか亡くなるとは思いませんでした。

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1.「精神的師匠、財産というべき存在」としての岩城さん
岩城さんから教わったことは音楽面はむろんですが、むしろ
もっと大きな根本的なことをたくさん教えていただいたと
思っています。
主な事例を3つ挙げると、

①1985年位だったか、練習中、ホルンの1人が遅れて来て、
申し訳なさそうに静かに着席すればよかっただろうに、
堂々と悪びれることなくドカンと座ったため、
岩城さんは烈火の如く怒り、「帰れ!」とその奏者を帰らせて
しまいました。そしてこう言いました。

「皆さんは確かに普段練習する時間は少ないかもしれない。
 だからと言っていい加減に考えるな。
 アマチュアこそ、命がけで音楽をやれ!」

当時、私はまだ20代と若かったので、「ふ~ん」という感じで
よく理解できなかったのですが、この
「アマチュアこそ命がけで音楽をやれ」は、
今ではよく理解できます。

②また、モーツァルトの「ハフナー」交響曲の練習中、
弦のデキの悪さに唖然とされ、
「普段からそんなモーツァルトで遊んでいるのか?
 弦は全員帰れ!」。
そのときはやがて怒りは収まり、弦メンバーは帰ることなく
練習は継続されましたが。

③運営に関して最も衝撃的だったのは「ボレロ」をやったとき
のことです。本番を1週間前に控えた練習時、
その日に限って、フルートの1番奏者とトロンボーンの1番奏者が
うまく吹けなかったので、岩城さんはそれぞれにおいて
「2番の君、吹いてみて」と言い、結果、誰が聴いても
2番奏者のほうが上手く吹いた(吹いてしまった)ので、
岩城さんは「入れ替わって」と指示(というか命令)を出しました。

なんと「本番の一週間前に、1番と2番を入れ替えた」のです!。

プロはむろん、アマオケだって通常あり得ない事です。
こんなことは客演指揮者はむろん、常任指揮者でも
なかなかできないことですが、そこは岩城さんとOGオケだから
あり得た、例外的に許された特別な絆の象徴的出来事
だったように想えます。

こうした3例から言えることは「厳しさ」ということです。
アマオケだろうと、演奏して、お客様に聴いていただく以上、
「妥協」や「甘え」は許さないとする姿勢。
それを言葉ではなく、現実の姿として教えられた思いが
しました。

「アマチュアこそ命がけで音楽をやれ!」。
これは故・堤俊作さんの信念でもあった
「音楽に、プロもアマもない」に共通する1つの真実
でもあるのでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2.「現代曲に取り組む重要性を問うた岩城さん」
岩城さんが「初演魔」と呼ばれていたことを知る人は多い
でしょう。N響を中心に現代作曲家の作品の多くを初演
しました。 OBオケのリハのときも、
「僕はね、現代に生きているのに、同時代に作曲された作品を
 演奏しないなんてことは、許せないんだ」
と明言されていましたし、実際OBオケにおいても、

武満徹さんの「鳥は星型の庭に降りる」、
黛敏郎さんの「BUGAKU(舞楽)」、
外山雄三さんの「ディベルティメント」、
バーンスタインの「キャンディード序曲」等を演奏しました。

黛さんは演奏会当日に来場してくださいました。
武満さんにも来ていただく旨、岩城さんから連絡して
いただいたところ、あいにくパリでの仕事と重なっており、
来場はかないませんでした。もし来場されたら、
オケのデキに激怒されたかもしれませんが、
「それでもいいから来場していただきたかった」、と
今でも残念に思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

残念といえば私が好きな「ファミリー・トゥリー(系図)」を
やりたい、と岩城さんにお願いすると、
まんざらでもない顔になり、やろうということになりました。
実は岩城さんも「系図」が大好きで、音楽監督をしていた
「オーケストラアンサンブル金沢」でも演奏できるよう
室内オケ用に自ら編曲されるほどだった、ということは
後日知りました。

しかし、最初の練習で事件が起きました。
当時はまだショット社からスコアが出ていなかったこともあり、
私もオーケストレーションの詳細を知らずに、岩城さんに直訴
したのでしたが、あの美しい曲は、なんと、
弦のハーモニクス(フラジオレットという奏法)がたくさんあった
のです。
武満の曲にはハーモニクスが多用されていることは
詳しい人ならご存知だと思いますが、
「系図」はとりわけふんだんに使用されているので、
少なくとも当時のOBオケでは「困った状態」に陥り、
結果、また「いつかやろう」となったのですが、
実現できないうちに逝去されたのは本当に残念でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3.「春の祭典」
ストラビンスキーの「春の祭典」はもはや古典であり、現代音楽とは
言えないと思いますが、OBオケにとっては
「本当にできるんですか?」と、団員誰しもが危惧する難曲
でしたが、「岩城さんがせっかく、やろう、とおっしゃってくれた
のだから」と2000年の夏の演奏会で演奏しました。

夏の定演の練習は、通常は2月(最近は3月)から開始しますが、
さすがに「ハルサイ」のときは1月から開始。
本番ではあれほど「途中で止まってしまうかもしれない恐怖感」を
感じたことはありませんでしたが、
岩城さんへの集中と信頼の一念で無事終了しました。

これには後日談があり、本番近くに、
香淳皇后(昭和天皇の皇后)が逝去されたため、
皇太子殿下が喪に服すため本番に出られなくなったのですが、
殿下も初めて演奏する「春の祭典」をとても楽しみにされていた
ことを皆知っていたので、
「殿下のために、なるべく早期にもう一度演奏しようか」
とする意見も出ましたが、その際も、
「でも岩城さんじゃないと(他の指揮者じゃ)
 恐くてできないよね」という意見が圧倒的で、
いかに「岩城さんなら現代曲も大丈夫」という心理、信頼が、
アマチュアである我々団員にも既に確固たる思いとして
存在していたことを改めて感じた次第でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

4.終わりに
岩城さんからは、「現代作品をなるべくたくさんやりなさい」
という遺言?をOBオケは引き継いでいます。
最近はやや遠ざかってはいますが、先日もコンマスと
「また、やらなきゃね」と会話したばかりで、
皆の脳裏に焼きついているのです。そして何よりも、
「人前で演奏する以上、アマチュアだからと甘えるな!」
というこの教えこそ、岩城さんから、私が、OBオケが、
学んだ最大の教え、遺言、宝物だと思っています。
未だ未だ書き足りないことはあるように感じますが、
今回はここまでとさせていただきます。

長文をお読みいただき、ありがとうございました。
深く感謝します。

https://www2.nhk.or.jp/archives/jinbutsu/detail.cgi?das_id=D0016010119_00000

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