2023年5月 4日 (木)

神回「らんまん」~綾の名演説

フェイスブックの朝ドラファンサイトで、「2日(火)の第22話と3日(水)の第23話は、朝ドラと言うより、大河ドラマを思わせる「重み」があった。朝大河だ」と投じた人がいた。

私は特に、その3日(水)と今日4日(木)第24話での、万太郎(神木隆之介)と祖母タキ(松坂慶子)との熱い思いのぶつかり合いに感動した。2人にあるのは互いを思い合う「愛」だ。

そして4日第24話での、万太郎の姉、綾(佐久間由衣)による、「蔵元」就任への覚悟を滔々(とうとう)と熱く語りかける一世一代の宣言に強く打たれた。そこに有るのは、綾の酒造りへの「愛」だからだ。

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「(家業を継げるのは)正直、涙が出るほど嬉しゅうございます。幼いころ、(こっそり)蔵に入った日から、私は酒造りに魅入られてしまいました。酒造りに触れてみとうて、憧れ続けてまいりました。男の身で生まれて来たら良かったと、何べんも自分を恨みました。女は穢れ(けがれ)っちゅうき、(蔵に)入ったらいかんと言われたとき、自分ではどうしょうもないことで、(でも)なんでじゃろ、って、ずっと苦しかった。この世に男と女がおって、どうして女ばっかりがそう言われんといかんがじゃろうかと?」

「この先も、未来永劫、女は「穢れ」って言われ続けるがか?(酒蔵に)立ち入ったらイカンと言われ続けるがか?」

「けれど、万太郎は、私に任せると言うてくれました。大好きな酒造りに近づいてもええと。ほんなら私は、思う存分、働きたい。峰屋のために働きたいがです。私の願いは、峰谷で美味い酒を造り、店をもっと大きくすること。そのために力を尽しますき、皆の衆、どうかよろしゅうお願いいたします」

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俵万智さんは、「プロフェッショナル」で、番組恒例の最後の問いかけである「プロフェッショナルとは?」に対して、こう答えていた。「むっちゃ夢中、とことん得意、どこまでも努力できれば、プロフェッショナル」。

https://www.sanspo.com/article/20230504-I4ANCFXWOZF55KZBP3OA4V5IZQ/

 

NHK朝ドラ「らんまん」 峰屋をつぐ決意を語る綾(佐久間由衣)の姿に、ネット上では感動の声続々!

https://www.sanspo.com/article/20230504-I4ANCFXWOZF55KZBP3OA4V5IZQ/

朝ドラ「らんまん」松坂慶子、佐久間由衣の熱演に反響「圧巻の演技」「神回」「朝から号泣」

https://news.yahoo.co.jp/articles/4a15cbbe860208421702dc6e09c60b7774b44da0

2021年12月24日 (金)

NHK「群青領域」が終わった

良いドラマだった。ドラマ10シリーズは秀作の宝庫だ。
それにしても、シム・ウンギョンさんは、吹き替えでないとしたら、歌も上手い。歌手でもデビューするといいのに。
板谷由夏さんは「第2楽章」にしても、映画「マチネの終わりに」にしても、音楽に関したドラマでは欠かせない女優。
何年か前のNHKニューイヤーオペラのMCも、とても良かった。
https://www.nhk.jp/p/ts/26R5RYX9NR/

2021年10月29日 (金)

原点回帰と希望の明日しての「おかえりモネ」が終わった

単に青春群像を中心としているだけでなく、「3.11」を市民の生活感覚を基に、深く掘り下げたドラマだった、と言える。当時、現地にいて惨状を見たわけでもない者の、勝手な感想ではあるけれど。
コロナ禍を飛び越えてしまったエンディング構成も、「希望」ということを強調した、前面に押し出したと解することができる。
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私はたまたま、昨夜、合唱16人、オケ17人の小編成ながら、全員マスク無しで演奏された「メサイア」を渋谷で聴いた。オケも合唱も全員マスク無しのステージは2年ぶりの気がする。
終わったとき、これまで、ほとんどの演奏会ステージでは、奏者たちはグータッチだった「お疲れ様」を、この夜は、指揮者兼チェンバロ奏者が、コンサートミストレスや一人だけのチェロ奏者と、しっかりと握手した。
モネがラストで、先生とハグするのを一瞬ためらった姿と重なる。
「おかえり」は、本来あるべき、あったはずの「心の原点」「あるべき日常」への回帰も意味していたのだな、と理解し、納得した。

とても良い解説。ドンピシャな解説だと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cdc4d84ae6a6b18a46015564492814421816f41

2021年5月 2日 (日)

この半年で観た映画 その30

昨年の10月14日に、この半年で観た映画 その29として、
2020年4月~2020年9月に劇場やDVDで観た映画の
感想を書いたのに続き、それ以降の
2020年10月~2021年3月に観た映画の感想を
シリーズの30として感想を記したい。
なお、これまで同様、既に単独でブログに書いたものは
「○月○日のブログに記載のとおり」、とだけにしたい。

続きは、後日記載します。

2021年3月19日 (金)

日本アカデミー賞

後日記載します。

2021年2月 7日 (日)

「麒麟がくる」 が終わった

「こんなに切ない本能寺の変はない」

確かに、私利私欲で信長を討ったわけではない

討たざるを得なかった

「十兵衛。そなたが。そうか」と笑いと涙がこみ上げ「十兵衛かぁ!」と語気を強めた。血を舐め「であれば、是非もなし」

https://news.yahoo.co.jp/articles/7c3af72ddc89bfabf43a1d7d7485a9f5ea752142

<麒麟がくる>光秀と信長の「不思議な友情物語」終幕

https://news.yahoo.co.jp/articles/1343e345d1ae80e74a353d8c53d17b30bd26cac7

 

川口春奈さんという「奇跡」

思えば、沢尻エリカ事件 撮り直し。

しかし、帰蝶を代演した川口春奈さんは、とても急な代役とは言えないほど、魅力的で見事だった。

1月31日の放送で、彼女が十兵衛の背中を押したような演出、脚本、解釈が面白かった。

それにしても、川口春奈さんは本当に上手くなった。成長された。

とても「代演」とは思えない。最初から彼女でも、正解でした。

 

佐々木蔵之介さん演じる羽柴秀吉

これまでの演出と役者は、ユーモラスな「人たらし」

今度は、外見はお調子者を演じながらの、情報収集力に長けた、ニヒルで冷徹な計算高い、出世第一主義のキャラを見事に演じられた。

だったら、なぜ本能寺の変を予見だきなかったのか?と皮肉を言う人もいるが、

しかし、実は、秀吉は毛利攻めの中にあって、光秀謀反の情報を掴んでいたのでは?という説もある。

だから、短時間での「大返し」ができたのだ、と。

 

坂東玉三郎さん演じる正親町天皇(おおぎまちてんのう)。

これまで、テレビドラマで、天皇を演じた人自体が少ないが、しかし、とりわけ今回の玉三郎さんと役のハマリ具合は素晴らしかった。

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/02/01/kiji/20210201s00041000155000c.html

2020年10月14日 (水)

この半年で観た映画 その29

4月23日に、この半年で観た映画 その28として、
2019年10月~2020年3月に劇場やDVDで観た映画の
感想を書いたのに続き、それ以降の
2020年4月~2020年10月に観た映画の感想を
シリーズの29として感想を記したい。
なお、これまで同様、既に単独でブログに書いたものは
「○月○日のブログに記載のとおり」、とだけにしたい。
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帝一の國  テレビ放送
劇場やDVDで観ていなかったので、TV放送で観れて良かった。
面白かった。若い俳優は皆達者。物語のウラの主役は志尊淳だな。
https://www.youtube.com/watch?v=xI-Y5F_HH0s
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楽園  (DVD)
なんとも陰鬱な内容だし、展開も解かり難い手法だった。
https://www.youtube.com/watch?v=cTM-CusZlG4
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人間失格 太宰治と3人の女たち (DVD)
二階堂ふみさんが可愛いらしかった。朝ドラ「エール」とは全然違う二階堂ふみさんを見たい人は必見。セミヌードシーンもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=4YLU0m2vHGk
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火口のふたり R18指定(DVD)
色々な意味で特別な事情と設定の2人の映画。基本的にはエロティシズムが題材だが、内容はよく練られていて、なかなか良かった。
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最高の人生の見つけ方 (DVD)
とても良かった。強く推薦したい映画。特に「自分は金持ちと思っている人」は必見。「おカネは墓場には持っていけませんよ」という当たり前のことを改めて教えてくれる。
2人の旅のきっかけとなる少女に関するドンデン返し的要素も含めてよく練られた物語。大いに満足。
https://www.youtube.com/watch?v=2dP-F6x0Y7s
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決算!忠臣蔵 (DVD)
面白かった。仇討ち(復讐)だろうと、全て「先立つモノ」が無いと始まりませんよ、というカネを中心に置いた視点からの設定がユニーク。
「討ち入りシーンの無い忠臣蔵の映画」という点でも前代未聞。ユーモラスを忘れず、と多くの点で見事。
https://www.youtube.com/watch?v=qk5yTw9imP4
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アイネクライネナハトムジーク (DVD)
青春映画。内容は平凡。
https://www.youtube.com/watch?v=Nn2Ulth2RI4
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記憶にございません!  (DVD)
面白かった。最近の三谷作品は駄作が多いが、これは良かった。
https://www.youtube.com/watch?v=rouyCuTyCko
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閉鎖病棟 ―それぞれの朝― (DVD)
とても良かった。バラエティの鶴瓶さんは好きだが、映画で出てくると、バラエティのイメージが強すぎて、映画での鶴瓶さんは好きになれなかったが、この作品での存在感と演技は素晴らしい。
鶴瓶さんと小松菜奈さんそれぞれにとって、代表作の1つであることは間違いないし、綾野剛さんもとても良かった。
大いに推薦した映画。
https://www.youtube.com/watch?v=DFTMDcD2BOE
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しあわせの隠れ場所(原題: The Blind Side)2009年 テレビ
サンドラ・ブロック主演
映画『しあわせの隠れ場所』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=awZF4Oyoir0
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 糸  (劇場)
公開初日に観た。美瑛の自然が美しい。美瑛で育った2人の人生の交錯とラストに繋がる糸という絆が清々しい。何度でも観たい映画だ。
https://www.youtube.com/watch?v=4fcRTF2RVtw
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2020年4月23日 (木)

この半年で観た映画 その28

昨年の10月12日に、この半年で観た映画 その27として、

2019年4月~2019年9月に劇場やDVDで観た映画の

感想を書いたのに続き、それ以降の

2019年10月~2020年3月に観た映画の感想を

シリーズの28として感想を記したい。

なお、これまで同様、既に単独でブログに書いたものは

「○月○日のブログに記載のとおり」、とだけにしたい。

 

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レディ・マエストロ(劇場) 101日のブログに記載のとおり

 

蜜蜂と遠雷  (劇場)

106日、16日、25日のブログに記載のとおり

 

マチネの終わりに  (劇場)

115日、および追記として12月11日のブログに記載のとおり

 

ジョーカー (劇場)

話題作だから観たが、退屈だった。「負け犬」とか「負け組」なる言葉は大嫌いだが、主人公に敢えて厳しく言うなら、これは「負け犬の物語」の域を出ない。

確かに同情すべき環境にはある。しかし、過酷な環境にあっても懸命に生きている人は世界中にゴマンといる。主人公には「もっと、ちゃんと生きろよ」と言いたくなる。「人や世の中のセイにしたりしないで」と。

https://www.youtube.com/watch?v=C3nQcMM5fS4

https://www.youtube.com/watch?v=nNQqWw2sokA

 

キャプテン・マーベル (DVD

面白かった。こういう映画を創れるところが、アメリカ映画の凄いところだ。

 

ビリーブ 未来への大転換 (DVD

「女は家庭に。稼ぐのは男性」~日本の保守層が言うことを、あのアメリカでも、つい50年前までは同様の、あからさまな女性差別が法律として存在し、就職等においても女性が不当に扱われていた、という事実に驚く。

とても良い映画。

 

アラジン (DVD

なんて魅力的な映画だろう。実に素晴らしい。

 

空母いぶき (DVD

リアリティが有るのか無いのか、議論を呼ぶ内容かもしれないが、係る事態を絵空事と言うのはノー天気過ぎる。

最後の、女性記者から世界に向けてのSNSによる発信に「救いと希望」を見出し得るのかもしれない。

 

ザ・ファブル (DVD

岡田准一、強すぎ。木村文乃と山本美月が可愛かった。 

 

散り椿 (DVD

邦画の良さが感じられる秀作。

 

居眠り磐音 (DVD

なかなか良かった。芳根京子も良いが、木村文乃が特に良かった。

 

ラストレター (劇場)

良い物語だった。仙台の各地が美しく描かれている。

広瀬すずファン必見。

https://www.youtube.com/watch?v=EvkzNshmjCA

https://last-letter-movie.jp/

 

AI崩壊  (劇場)

面白かったが、真犯人が誰なのかは、早い段階で判った。技術に詳しいA(とその技術)に対抗できる「敵」は、同じく技術に詳しいB(とその技術)である、というのは「王道」なので。

それと、「あの立場の人が実は犯罪者」というのは、このところTVドラマも含めてのワンパターン的構造になってきてもいる。

https://www.youtube.com/watch?v=tMSlaXhGrfs

 

パラサイト 半地下の家族 (劇場)

アカデミー賞史上初の欧米以外の作品賞(他、監督賞、脚本賞等)を獲得した話題作。

確かに衝撃的作品。怖い内容だし、韓国のリアルを描いているのに、韓国大統領が「おめでとう」と笑顔で称えているのがなんともノーテンキだ。

そしてもちろん、これは「他国事」などではない。あらためて日本の、世界の格差社会について考える重要なきっかけを提示する作品でもある。

 

Red (劇場)

映画 Red

昨今の、バレると直ぐに謝って終わるエセ不倫、エセ恋愛ではなく、本気になってしまう物語。

そのエンディングを支持するかどうかは別として、偽物恋愛ごっこの関係性よりは良い。

R+15指定ゆえ、キスシーンの連続多用。クドイくらいだが、「うた魂」で清純な高校生を演じた夏帆さんも、12年経って大人の女を演じて圧巻。

https://www.youtube.com/watch?v=UlF2QcU41_8

 

弥生、三月~君を愛した30 (劇場)

映画 弥生、三月~君を愛した30

良い物語だった。ますます波瑠さんが好きになった。

役とはいえ、男性にズケズケ意見を言う女性は私は好き。

https://www.youtube.com/watch?v=ryRtQ0OlwsA

https://yayoi-movie.jp/

 

仮面病棟  (劇場)

映画 仮面病棟

永野芽郁さんが謎を抱えている役であろうことは想像して観ていたが、なるほどね。

想像以上にシリアスな設定(真実)で、とても良く練れたストーリー。面白かった。

https://www.youtube.com/watch?v=Wt7iwRBN1-8

http://wwws.warnerbros.co.jp/kamen-byoto.jp/

 

三島由紀夫VS東大全共闘-50年目の真実 (劇場)

3月24日のブログに記載のとおり

2020年4月 4日 (土)

追悼番組で笑わせる志村けんさんの真骨頂

フジTVで 志村けんさんの追悼番組が放送され、過去のギャグネタコントシーンがたくさん放送された。どれも面白く大笑い。ゲストの一人、加藤茶さんも「こんなに笑っていいんでしょうかね」と。

また、同じく加藤茶さんが「共演者たちが凄い」と言っていたとおり、この番組にゲスト出演した研ナオコさん、いしのようこさんの他、優香さん等々、生前、志村さんと共演した際、志村さんの即興アドリブにその場で付いていき、しっかり笑いを取っていたのは、確かに凄いな、と感心したし、そういうコントに際して、歌手や俳優ら、本来 お笑いでは素人の人たちを敢えて共演者として登場させ、笑いのステージを創って提供した志村さんの力量にあらためて感心した。

追悼番組で笑わせるのは、志村けんさんならではで、サスガだ。天才的ギャグヒットメーカーの面目躍如というところ。

なお、1984年6月の「8時だョ!全員集合」での有名な停電事件もリアルタイムで見ていた。思い出はたくさんあり過ぎて、語り尽くせない。

ご冥福をお祈りします。

https://www.fujitv.co.jp/b_hp/200401shimuraken/index.html

志村けんさん追悼特別番組 2020年4月1日 【SP】

https://www.youtube.com/watch?v=86qXlD1so5U

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追記

となりのシムラ~天才!志村どうぶつ園

1日フジTVの追悼番組に続き、3日(金)は、「中居正広のキンスマ」(TBS)と「ダウンタウンなう」(フジTV)で、志村けんさんが生前、同番組に出演した回が再放送された。

そして、4日はNHKが「となりのシムラ」の2016年9月22日放送回がアンコール放送され、日テレが「天才!志村どうぶつ園」の特別番組として2日前に収録された、過去映像をとともに振り返る追悼番組が放送された。

「となりのシムラ」はどれも面白かったが、特に上司役の志村さんに相談を持ち掛ける部下役の吉岡里帆さんとの個室居酒屋でのやり取りが面白かった。

「天才!志村どうぶつ園」SPでは冒頭から相葉雅紀さんら共演してきた出演者の涙の言葉~それは番組が進行していった後半で、各人が思い出を語るシーンでピークとなった~だけでなく、志村さんとの「まるで言葉を理解しているかのような、信じられないほど絶妙なやり取り」をしたチンパンジーの「パンくん」や、捨て犬の「ちび」君との各地への散歩など、「お笑い、ギャグの志村さん」とは違う、日常での動物たちとの交流、それを通しての人々との交流、という別の志村さんの面が見れて、良かった。

追記

5日は、テレ朝で、「志村けんの激ウマ列島」と「志村けん聞記」から過去の放送を再放送し、追悼としていた。

6日は、NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」で、10年前に志村さんが出演したときの回を再放送した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200404-24040540-nksports-ent

 

「園長ありがとう」志村どうぶつ園は即トレンド1位

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200404-24040540-nksports-ent

NHK「となりのシムラ」アンコール放送、テロップで追悼 “大人なコメディー”にネット上「癒される」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200404-00000163-spnannex-ent

相葉雅紀『志村どうぶつ園』で涙のあいさつ「受け止め切ることができません」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200404-00000542-sanspo-ent

相葉雅紀「志村どうぶつ園」継続へ 天国の志村さんに誓い「みんなを笑顔にできるよう頑張る」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200404-00000186-spnannex-ent

 

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なお、私は、そういう状況と公表される前、3月26日に、フェイスブックでこう投じていた。

「志村けんさんと共演者の皆さんが心配」

志村けんさんは一時重篤だったようだが、回復に向かいつつあるというので良かった。

問題は、最近の共演者の皆さん。

先週21日(土)の日テレ「天才!志村どうぶつ園」はゲストで石田ゆり子さんが愛犬とともに出演された。他のMCである山瀬まみさん、相葉雅紀さんらも心配。

昨夜25日放送のテレビ朝日「あいつ今何してる?」では、なんと、志村さんが元カノに会いたい、というリクエストで、当人がVTR出演。最後、志村さんあてのメッセージで、「志村さん、お元気ですか?」と呼びかけたが、よりによって一番元気でない、罹患が報じられた日のオンエアとは。MCのネプチューンらも心配。

そして、来週スタートの新しい朝ドラ「エール」には音楽家役で出演するそうで、「3月6日の収録に参加頂きました」とのこと。

今後、そうした関係者の皆さんも、数日待機か、検査をされるのでは、と想像する。

https://www.youtube.com/watch?v=YjDOpAgoFFM

 

石田ゆり子が愛犬とテレビ初登場~」で2020年3月21日(土)に放送された内容です。 ... 熊本・阿蘇郡にある阿蘇ファームランドの「ふれあい動物王国」にはアメリカビーバーの

 

天才!志村どうぶつ園 2020年3月21日 動物と心が通じる人SP▽石田ゆり子が愛犬とテレビ初登場

https://www.youtube.com/watch?v=YjDOpAgoFFM

 

テレビ朝日「あいつ今何してる?」MCネプチューン

https://www.tv-asahi.co.jp/aitsuima/

2020年3月24日 (火)

映画 三島由紀夫VS東大全共闘-50年目の真実

観終わって一番感じることは対話(討論)の大切さ、ということだ。SNS全盛時代のこんにち、人を攻撃することしか関心の無い言論の状況を三島さんが知ったら、「何がITだ。50年前よりも堕落しているな」と嘲笑するだろう。そういえば、三島は、「日本は、面白みのない、ニュートラルな国に成り下がるだろう」と生前、看破していた。

以前からユーチューブでも10分ほどは見れる討論会の、TBSのみが全編独占撮影していた記録フィルムの公開。時は1969513日。すなわち安田講堂陥落から4か月後。三島自決の18か月前。場所は本郷ではなく、駒場キャンパス内900番教室。

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当時の東大全共闘の木村修さんからの討論会提案を快諾し、「敵地」に単身乗り込んだ(「盾の会」会員も数人会場に紛れ込んではいたが)。これは単に、三島の知的好奇心からの行動だけでなく、「アメリカ万歳に堕落した右翼」より、「既成概念(体制)への批判」と「反米」という点に、自分と全共闘との間に共通点を感じ、親近感を抱いても不思議ではない、そうしたことからの行動だったのだろう。

実際、三島は、「君たちが(マルクスではなく)天皇と言うなら、いっしょに闘う」と言い、「知識人たちのウヌボレを否定した諸君らを評価する」と言い、「君たちの熱情だけは信じる。他は信じなくとも、熱情だけは信じる」と言い切っている。また、「もし、僕が(将来)何かを起こすとしたら、(君たちと同様に)非合法での暴力によるものだろう。そして、警察に逮捕されるのは嫌だから、自決する」と、1年半後の行動をこの中で示唆さえもしている。

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ところで、討論における三島氏の驚くべき対応は、内田樹さんも語っていたが、「相手をやり込めてやろう、などという姿勢の皆無なこと」だ。どんなに非礼とも思える言葉が三島氏に飛んでも、怒ることなく、一つ一つ丁寧に(反論も含めて)受け応える姿勢は見事だ。三島氏がしゃべっている最中に、芥 正彦氏が度々それを遮って発言するが、その場合でも、例えば「俺が話しているんだ。最後まで聞け」などとは一切言わず、その割って入った発言にさえも、いちいち丁寧に答えている。

昨今の日本でよく見かける、自分より年下の人をバカにして自分の行動や言動を優先する老人とはエライ違いだ。

共産党系民青とは一線を画す全共闘という柔軟性を持つ若者たちを、どこかで信じていたかもしれない三島が、彼らに本気で真摯に、誠実に語りかける様は、異なる立場さえ超えて、ある種の共感を全共闘の若者たちにも抱かせたに違いない。

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「もし両者が、互いへのリスペクトがゼロ同士なら、係る討論会自体成立しない」という主旨のことを言った人がいるが、賛同する。討論する中で両者が感じたという点は、「結局のところ、共通の敵は互いの右でも左でもなく、腑抜けた日本だった」と言う主旨の発言をした元全共闘 芥 正彦さんの言葉は重みを持つ。

「愉快な討論会だった」と上機嫌で帰宅した三島は、1年半後に自決する。最も衝撃を覚えたのは他ならぬ東大全共闘だった、というのは想像が付く。実際、彼らは、駒場キャンパス内に「追悼 三島由紀夫」という垂れ幕を下ろしたのだった。

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追記

私が三島由紀夫に関する逸話で、好き、というか特に印象的な逸話は3つある。

1つは、三島が太宰治を訪問したとき、「私は太宰さんの作品は嫌いなんです」と言った際、真実は、太宰は激高して、「嫌いなら来なきゃいいだろう」と言ったのに、三島は「太宰は一瞬虚を突かれた顔をしたが、こうして来ているんだから、本当は好きなんだよな」と答えた、と書いていることだ。三島さんでも、激高された部分は隠し、正確な事実を伝えなかったという弱さがあるんだ、という点で人間味を感じる。

2つ目は、市ヶ谷に突入する前、学習院初等科の前で車を止め、「今、娘が授業を受けているんだ」と「盾の会」会員に呟いてから、市ヶ谷に向かった、という逸話。

3つ目は、親しかった作家、澁澤龍彦が「盾の会」をからかって、「最近、戦争ごっこはどうですか?」と問うた際、三島は怒らず、苦笑していただけだった、という、あの関係性は素敵だと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=qaeeMOYWwAQ

https://gaga.ne.jp/mishimatodai/

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