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2024年4月 9日 (火)

椿三重奏団~セカンドアルバム発売記念~東京公演

昨年の9月10日に名古屋の宗次ホールで初めて聴いた椿三重奏団の、同じくセカンドアルバム発売記念としての東京公演を4月6日午後、王子ホールで拝聴した。

メンバーは、高橋多佳子さん(ピアノ)、礒絵里子さん(ヴァイオリン)、新倉瞳さん(チェロ)。

プログラムは、セカンドアルバム収録曲と同じ、以下の2曲。

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1.チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.50「偉大な芸術家の想い出に」

2.ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 Op.67

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1.チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.50「偉大な芸術家の想い出に」

3人とも真っ白な衣装で登場。ファーストアルバムのジャケット写真で着ているドレスだ。

冒頭から印象的な長大な名曲。特に第2楽章後半の劇的なドラマ展開と、鎮魂のようなエンディングが素晴らしい。最後に残ったピアノソロによる「レクイエム」のような静かな歩みが終わった後、宗教曲の静かなエンディグと同じような長い沈黙が会場を包んだ。それ自体も感動的だった。

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休憩後の後半は、

ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 Op.67

今度は、3人とも黒の衣装で登場。セカンドアルバムで着ているドレス。

1944年8月に完成したこの曲は、総じて調性のある曲ながら、リズムや旋律、転調、構成と展開等々、とてもユニークな曲。

第1楽章は、チェロのハーモニクス奏法により開始し、長く奏し続ける。しだいに激しくなる中、ピアノを中心に、オスティナート的な土台が多くの場面で設定されていることも印象的。

第2楽章は、3拍子による陽気とも言える激しい躍動感のあるスケルツォ楽章。

第3楽章は、ピアノの和音により開始されるパッサカリア。ヴァイオリンもチェロも、哀しみを湛えて歌って行く。

第4楽章は、弦のピッツィカートとピアノのスタッカートにより印象的に開始され、やがて、激しい4弦ピッツィカートに乗ってピアノがアグレッシブに奏される。賑やかなクライマックスが創られた後、第1楽章のメロディが再来し、第3楽章の余韻をも再現しながら、祈りのようなエンディングを迎える。

オスティナート的な激しいリズムと、エスプレッシーヴォ全開な終楽章だ。

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アンコール

1.原曲=ショスタコーヴィチ:2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品よりワルツ

哀愁ある、とても魅力的な曲。

2.モンティ:チャルダーシュ

もはや、このトリオのアンコール定番曲で、宗次ホールでも演奏した。

礒絵里子さんの技巧が冴えまくり、大興奮を呼び起こして終演した。

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