« 2023年12月 | トップページ | 2024年2月 »

2024年1月28日 (日)

山形

後日記載します。

2024年1月27日 (土)

パシフィックフィルハーモニア東京

後日記載します。

2024年1月26日 (金)

エール弦楽四重奏団

後日記載します。

2024年1月21日 (日)

トッパンホール ニューイヤーコンサート

後日記載します。

2024年1月20日 (土)

所沢Muse~New Year Opera Gala Concert

後日記載します。

2024年1月19日 (金)

武満徹「系図」とマーラー4番

後日記載します。

2024年1月16日 (火)

工藤和真さん&川越未晴さんデュオコンサート

後日記載します。

2024年1月14日 (日)

小林沙羅さん~ソプラノリサイタル~府中の森芸術劇場

小林沙羅さんのリサイタルを1月14日午後、府中の森芸術劇場ウィーンホールで拝聴した。

ウィーンホールにちなみ、ウィーンに関連した曲を中心に選曲。バラエティに富んだ曲数の多さと、充実した内容による素晴らしいリサイタルだった。曲解説(紹介)を中心としたMCもされ、沙羅さんの親しみが一層増す進行も印象的だった。

なお、小林沙羅さんとは、彼女のデビュー間もない、10年以上前から聴かせていただき、親しくさせていただいているので、以下、沙羅さんと記載させていただきます。

沙羅さんには独特の特色が有り、稀有なほどの「スター性」がある。前者は以下の感想の、特に最初の部分や、「ヴィリアの歌」の所で記載し、後者は、一番最後に、まとめ的に記載してみたい。

ピアノは名手の河原忠之さん。以下、プログラムを記載した後に、感想を記載したい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

曲目

1.モーツァルト:すみれ K.476

2.モーツァルト:クローエに K.524

3.モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より「ぶってよマゼット」

4.モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』より「石のように動かずに」

5.河原さんのソロで、山田耕筰(戸田 愛 編曲)「赤とんぼ~ノスタルジア(郷愁)」

6.武満 徹:明日ハ晴レカナ、曇リカナ~ピアノアレンジ=河原忠之

7.武満 徹:小さな空~ピアノアレンジ=轟 千尋

8.武満 徹:翼~ピアノアレンジ=河原忠之

9.武満 徹:死んだ男の残したものは~ピアノアレンジ=轟 千尋

10.バッハ(グノー編曲)「アヴェ・マリア」

 (休憩)

11.ジーツィンスキー:ウィーン、我が夢の街

12.シュトルツ:プラーター公園の春

13.R・シュトラウス:薔薇のリボン

14.R・シュトラウス:セレナーデ

15.マーラー:『子供の不思議な角笛』より

(1)誰がこの歌を作ったのだろう?

(2)美しきトランペットが鳴り響くところ

16.レハール:喜歌劇『メリーウィドウ』より

(1)河原さんのソロで前奏曲

(2)ヴィリアの歌

17.カールマン:喜歌劇『チャールダーシュの女王』より「ハイヤ、山こそ我が故郷」

アンコール

1.プッチーニ:歌劇『ジャンニ・スキッキ』より「私のお父さん」

2.小林沙羅:えがおの花

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

感想

モーツァルトの可憐な「すみれ」に続く「クローエに」における歌唱では、武満徹の曲やアンコールの「私のお父さん」にも共通して言える沙羅さんの特質がよく出ていた。

すなわち、無垢な童声を連想するトーンと、ビロードの様な艶やかさという「大人な声」。その2種の混合、混在が、旋律が展開されて行く中で場面に応じて表出する。その巧みにして自然体なフレージングと流麗感が素晴らしい。伸びやかで大らかなフレージングの中で、いわば「少女的トーン」と「大人なトーン」が行き交う歌唱は魅力的だ。

・・・・・・・・・・・・・・・

「ぶってよマゼット」における女性の複雑な感情表現も良かったが、とりわけ『コジ・ファン・トゥッテ』での、レチタティーヴォが素晴らしく、魅力的なトーンと迫真の表現で魅了し、アリア「石のように動かずに」に繋げて行く秀逸な技術と展開が見事だった。

・・・・・・・・・・・・・・・

「ウィーン特集」ではあるが、編曲も素敵な河原さんのソロによる「赤とんぼ」に続いては、

武満徹さんの「うた」より4曲。

河原さんのピアノパートアレンジよる「明日ハ晴レカナ、曇リカナ」での童声、「翼」での「自由」を感じさせるフレージングが素敵。

「小さな空」と「死んだ男の残したものは」の2曲は、サードアルバムに収録済でもある轟 千尋さんによるアレンジ。武満の歌曲の中でソロ、合唱を問わず、もっとも多く歌われている「小さな空」の清々しさ。いつ聴いても感動的な「死んだ男の残したものは」での入魂の歌唱が素晴らしかった。

・・・・・・・・・・・・・・・

前半最後は、プログラムには記載の無かったバッハ(グノー編曲)「アヴェ・マリア」。

「死んだ男の残したものは」の感動の余韻のまま前半を終えてもよかったとは思うが、「アヴェ・マリア」は、「死んだ男の残したものは」の哀しみ、怒り、諦念、希望から繋がる祈りの曲としての選曲とも言え、その、しっとりとした丁寧な歌唱は、震災や世界情勢に対する祈りを捧げているような心象を覚え、とても印象的だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

休憩後は、再び「ウィーン」。

沙羅さんは2010年から2015年にウィーンに留学していたゆえ、単に「ウィーンホール」というホール名のみからの選曲ではないと言える。

後半1曲目はジーツィンスキーの「ウィーン、我が夢の街」だが、沙羅さんはステージのソデからの登場ではなく、客席左サイドから登場され、曲内ギリギリの範囲で客席通路で歌われた。

こうしたエンターテインメント的パフォーマンスは、常に「お客さんを楽しませたい」という彼女の基本スタンスをよく表しており、とても好感が持てたし、曲的にも伸び伸びとした曲想と内容ゆえ、声量の点でも、もしやこの日、最大だったかもしれない声量をもって朗々と、スケール感を伴う愉悦に満ちた歌唱で、申し分ない後半第1曲だった。エンディングのロングトーンも見事。

・・・・・・・・・・・・・・・

ロングトーンと言えば、続くロベルト・シュトルツの「プラーター公園の春」でのエンディングのロングトーンも素晴らしかった。

なお、冒頭に少し書いたように、この曲や、R・シュトラウスの2曲、マーラーの2曲を含めて多くの曲では、歌詞をそのまま引用することも含めて、終始、丁寧に曲の解説(紹介)をされていたことも印象的だった。

・・・・・・・・・・・・・・・

R・シュトラウスの2曲からは、曲としては、ピアノが波動のよう流動する「セレナーデ」が面白かった。

・・・・・・・・・・・・・・・

マーラーの『子供の不思議な角笛』では、特に「美しきトランペットが鳴り響くところ」が印象的な名曲。

楽器パートにおけるリズムも印象的だが、それにも増して、曲の中で様々な要素、場面が設定され、展開していくその構造、構成が面白いし、沙羅さんは、それぞれの場面に応じたニュアンスやキャラクターを巧みに歌い分けており、その表現力が素晴らしかった。

・・・・・・・・・・・・・・・

レハールの『メリーウィドウ』。河原さんのソロで前奏曲が奏された後は、有名な「ヴィリアの歌」。

情感の豊かな表出という点では、この日の白眉と言えるかもしれない。

この曲に限らず、沙羅さんが歌い出すと、まず、ステージの空気の色が変わる。明るさを伴う独特の色に空気を染める。そしてそれが客席に届く。その色彩感は独特で、魅力的だ。

スケール感も加えての「ヴィリアの歌」では、色彩感と、何より、感情移入が見事だった。

・・・・・・・・・・・・・・・

プログラム最後は、カールマンの『チャールダーシュの女王』より「ハイヤ、山こそ我が故郷」。

ここでは、途中、得意のダンスや手拍子を加え、客席に手拍子を求め、沙羅さんによる3回の「ブラヴォー」に続く客席からの盛大な「ブラヴォー」で締めくくるという、エンタ性抜群の盛り上げ演出により、プログラムが終わった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アンコールの1曲目は、プッチーニの『ジャンニ・スキッキ』より「私のお父さん」。

ソプラノなら、ほとんどの人がアンコール・ピースとしても歌う(歌える)曲だが、私は2012年11月のソフィア国立歌劇場来日公演で、沙羅さんが歌うのを聴いている。

それ以来ということはないにしても、この日の歌唱は一層見事だった。「アルノ川に身を投げる」の「投げる」のイタリア語単語でのアクセント。最後のAsのロングトーンにおける感情移入と説得力。誰でも歌える曲の、誰もが表現できるわけではない素晴らしい表現による歌唱だった。

・・・・・・・・・・・・・・・

リサイタルを締めくくったのは、

小林沙羅作詞作曲の「えがおの花」。

沙羅さんは、最後に、今、起きている能登での震災にも触れ、「東日本大震災のときはウィーンにいました。今ここにいて良いのかと自問したりもしました」と語ったほか、依然として戦火の止まない世界情勢も踏まえて、「皆さんが、世界が平和に過ごせますように」として歌われた。

以前から「名曲」だとは思っていたが、この状況下で、沙羅さんが

「けれど私は信じている。いつか世界が、えがおの花で、あふれますように」~「だから私は信じている。そして歌を歌う。あなたの心に、えがおの花を咲かせたい」、と歌ったのは、祈りを込めた強いメッセージでもあり、私の、いや、この日の全ての聴衆の胸に、心に響いたに違いない。

この状況下におけるリサイタルを締めくくるに最も相応しい選曲であり、祈りが込められた素晴らしい歌唱だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

沙羅さんは、歌唱力はもちろん、恵まれた容姿に加え、誰とでも親しく接する明るく社交的なキャラクターがあり、いわゆる「スター性」を感じさせる魅力的な歌手。

歌の完成度を追求するところから入る歌手もいらっしゃるだろうし、それはそれで素晴らしいが、沙羅さんはむしろ、「お客さんに喜んでもらいたい、そういう歌を歌いたい、ステージでありたい」という基本姿勢を感じる。「それがまずあっての自己研鑽、完成度の追求」という印象を受ける。

沙羅さんには、世界情勢も含めた、常に人間社会全体を考えている中での歌の重要さ、歌手としての使命感を持っているような強い機軸を感じる。今後も益々の活躍が楽しみだ。

2024年1月13日 (土)

沖澤のどかさん指揮~東京シティ・フィル第366回定演

沖澤のどかさん指揮、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の第366回定期演奏会を1月13日午後、東京オペラシティコンサートホールで拝聴した。

既に絶大な人気を獲得されている沖澤さんだけに、3階までほぼ満席。曲は以下のとおり。

1.シューマン(ラヴェル編曲)謝肉祭より

2.シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54

3.ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」第1組曲、第2組曲

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.シューマン(ラヴェル編曲)謝肉祭より

シューマンにより1835年に書かれた有名な原曲を、ラヴェルが、舞踏家ニジンスキーのロンドン公演のために1914年に管弦楽用に編曲。もっとも、今回演奏された4曲以外は紛失されているとのこと。

「前口上」(原曲の第1曲)、「ドイツ風ワルツ」(同第16曲)、「パガニーニ」(同第17曲)、「ペリシテ人と闘うダヴィッド同盟の行進曲」(同第21曲)の4曲。

ラヴェルのオーケストレーションだから悪いはずはなく、特にハープと木管の使い方がサスガの感があったし、終曲のエンディングでのピッツィカートとアルコ(弓で弾く)との使い分けも印象的だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2.シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54

ソリストは黒木雪音さん。この日、初めて聴いたピアニスト。

まず、「雪の音」で「ユキネ」とは素敵な名前だし、外見も可愛らしい。2022年のダブリン国際ピアノコンクールで優勝されたほか、ハノイ国際ピアノコンクール第1位、アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノコンクール第3位等、既に多くの国際コンクールで優勝を含む入賞歴がある。

・・・・・・・・・・・・・・

第1楽章の冒頭。オケのトゥッティ和音とピアノのカデンツァに続いてオーボエで奏される第1テーマが、ゆったりとして素晴らしい。もちろんこれは、それを受けてのピアノによるソロ、黒木さんが希望して演奏したテンポの先取り。

このテーマは、録音も含めて、速めの(そっけない)テンポによる演奏がとても多いので、ガッカリすること度々だが、黒木さんが採ったテンポはロマンティックで素晴らしい。

・・・・・・・・・・・・・・

このソフトなタッチによる「ゆったり感」は終始根底にあり、しかも、音量が豊かで堂々としており、王道的にして余裕を感じさせる、自信に満ちた演奏で素敵だった。ディティールの強調や鋭いアクセントよりも、全体のソフト感とダイナミズムとロマン性を大事にした演奏という印象。「ふくよかさ」が終始あり、ギスギス感の皆無な、全体的に大らかな歌に満ちた演奏で、とても良かった。

・・・・・・・・・・・・・・

係るテイストゆえ、盛大な拍手に応えてのアンコールは「トロイメライ」でも弾くのかな、と思ったら、真逆の曲想の、ジャジーでテクニカルな、カスプーチン作曲「8つの演奏会エチュード」の第1曲「プレリュード」。躍動感と愉悦感に満ちての演奏だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

休憩後の後半は、

3.ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」の第1組曲と第2組曲

「ダフニスとクロエ」は合唱との全曲を聴きたいと思う曲だが、オケだけの組曲としては、第2組曲がポピュラーであるのに対して、第1組曲はあまり演奏されないので、選曲自体はとても良かった。

オケだけによる演奏では、特に弱音場面における骨組み(構造)や、楽器の特殊奏法、あるいは特殊楽器自体等々が、よく聞こえて来るという楽しみは有る。

今回も第1組曲における「エオリフォン」(ウインドマシーン)や、それに合わせてのヴィオラ、チェロ、コントラバスのグリッサンド等を含めた個性的なオーケストレーションがよく判った。

・・・・・・・・・・・・・・

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団は、今や国内屈指と言えるほどの素晴らしいオケだが、第1組曲では、金管の複数のパートで、完璧とは言えない音程が幾つかあり、意外(驚き)だった。

第2組曲は素晴らしかった。

「夜明け」での練習番号158からのヴィオラによるパートソロを、のどかさんは、クッキリと明瞭に強調されていて、とても美しかった。この部分は、録音を含めて、なぜか「モヤッ」と演奏されることが多いのだが、のどかさんは、そんな曖昧な選択はせず、キチンと響かせていた。

そして、練習番号167から168にかけての長大なクレッシェンドを、たっぷりと雄大なスケール感をもった、しなやかなフレージングで盛り上げ、とても素晴らしかった。

「全員の踊り」でのリズムの躍動感、追い込み(たたみ込み)による迫力のエンディングで締めくくり、長く盛大な拍手と歓声を受け、このコンサートが終了した。

2024年1月 7日 (日)

オルケストル デ ベル~「カルメン」演奏会形式抜粋

幸運にも大学時代の友人のお誘いをいただき、「オルケストル デ ベルOrchestre des belles」の第7回定期演奏会を1月7日午後、東京芸術劇場で拝聴した。

初めて聴かせていただいたこのオケは、今回の指揮者でもある水戸博之さんに指揮していただけるオケを作りたいとして、2017年に結成されたとのこと。中規模の人数のオケだが、とても優秀なオケだと感じた。

今回は演奏会形式によるビゼーの歌劇「カルメン」抜粋という意欲的なプログラムで、しかもソリストは音大生とかではなく、いわゆる「売れっ子」を揃えた贅沢な布陣であることに加え、後述のとおり、合唱が絶賛に値する素晴らしさで、充実したコンサートだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ソリストと合唱は、

カルメン:鳥木弥生、ドン・ホセ:城 宏憲

ミカエラ:鷲尾麻衣、エスカミーリョ:加耒 徹

Orchestre des belles合唱団、クラウン少女合唱団

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

石川県七尾市出身の鳥木弥生さんの心中は察して余りあるが、そこはプロ。得意中の得意のタイトルロール、カルメンを、終始余裕ある、堂々たる歌唱を披露された。ディティール云々というより、ステージ全体から感じられる貫禄と存在感が素晴らしかった。既に多くのファンを獲得している鳥木さんだけに、歌い終わる都度、盛大な拍手と歓声が起きた。名実ともにこの日の主役だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ドン・ホセ役は城 宏憲さん。如何に売れっ子かは、私は言うまでもないだろう。昨年は、ご本人待望のドン・カルロを歌われた他、私は先月である昨年12月だけでも、以下3回も聴いている。

12月8日、Hakujuでの「蝶々夫人」~TRAGIC TRILOGY Ⅲ

12月14日、サントリーホールでの「第8回オペラ歌手紅白歌合戦~声魂真剣勝負~」

12月29日、神奈川県民ホールでの『ファンタスティック・ガラコンサート2023』

この日も、特に後半のカルメンとの二重唱等は感情移入全開で、ドン・ホセになりきっての朗々たる声量と伸びやかな歌唱により、聴衆を大いに魅了した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回特に絶賛したいのはミカエラ役の鷲尾麻衣さんの素晴らしさだ。

デビュー間もないころから聴かせていただき、応援してきたので、私なりに彼女の「進化」は感じている。

コロナ禍入り直前の甲府市での「ラ・ボエーム」のミミが素敵だったが、「圧倒」という点で今でも鮮やかに覚えているのは、2012年10月30日の東京文化会館小ホールにおける、穴見めぐみさんのピアノによる「モーニングコンサート」で、あのときの鷲尾さんは、まるで何かから「覚醒」されたかのような、圧倒的な歌唱を披露されたのだった。その前後以来、10を下回らない数のステージを聴かせていただいており、毎回魅了されてきたが、特にこの日の鷲尾さんは、私にとっては、あの日の強い感動を思い出す歌唱で、この日は演技、表情を伴うオペラ舞台に準じたステージゆえ、ミカエラの心情が一層強く表出されていたし、美しく伸びやかな高音だけでなく、中音域では、メゾのようなニュアンス豊かなトーンと表現が印象的だった。実に素晴らしいミカエラだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

エスカミーリョ役の加耒 徹さんは、特に高音における歌いまわしや、ディクションに特色、強調、工夫を感じ、個性的なエスカミーリョを演じ、表出されていて印象的だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

合唱

Orchestre des belles合唱団は、今回の公演のための公募により臨時に結成された団のようだが、とても素晴らしく、プロ合唱団は別として、アマとしては、「久しぶりに抜群に優秀な合唱を聴いた」という思いを強く抱いた。

明るく伸びやかなテナー。清らかに美しいソプラノ。統一感あるアルト。安定感あるバス。

人数もソプラノ18名、アルト19名、テノール16名、バス11名と、ほぼ理想に近いと言えるバランスの良さが、そのまま長所として表れた合唱だった。実に素晴らしかった。

終演後、ロビーで、出演者でテノールの廣瀬泰文さんに賛辞を伝えたが、廣瀬さんいわく「男声は(人数的には)東響コーラスが主体」とのことで、「なるほど、そりゃあ上手いはずだ」と納得。女声も男声に負けることなく、実に優秀な合唱を聴かせてくれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

オーケストラ

もしやプロも何人かいたのかもと思うほど、安定感ある優秀な演奏で、不安定な部分はほとんど無く、金管や木管のバランスも良かった。

第3幕の間奏曲は、あらゆるオペラの中でも、「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲とともに、最も美しい間奏曲。フルートソロのトーンがとても明るくて素敵だったが、テンポが幾分速めなのは私の趣味と違うのと、短い曲ながら、主題がフルート、クラリネットと続き、弦が受け継ぐ後半が、良く言えば爽やかに、違う表現だと、いささかアッサリとしたテイストだった点も、私の趣味とは異なった。

この後半の弦は、控えめそうでいて、実はもっとエスプレッシーヴォが必要な、「熱い音楽」だと私は思うので。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ソリスト、合唱、オーケストラ、いずれも充実の素晴らしいコンサートでした。

お疲れ様でした。ありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

プログラム

第一幕

前奏曲

No.4 合唱

No.5 ハバネラ~鳥木さん

No.6 合唱

No.6 bis レスタティフ

No.7 二重唱~鷲尾さん&城さん

No.10  セギディーリアと二重唱~鳥木さん&城さん

 (休憩

第二幕

間奏曲

No.12 ジプシーの歌~鳥木さん

No.13 合唱

No.14 闘牛士の歌~加耒さん

No.17 二重唱~鳥木さん&城さん

第三幕

No.22 アリア~鷲尾さん

No.22 bis レスタティフ

No.23 二重唱~城さん&加耒さん

第四幕

間奏曲

No. 二重唱~鳥木さん&城さん~&合唱

https://sites.google.com/site/orchestredesbelles

2024年1月 5日 (金)

飛行場の種別化について

後日記載します。

NHKニューイヤーオペラコンサート

後日記載します。

ブーニンさん

後日記載します。

« 2023年12月 | トップページ | 2024年2月 »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック