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2022年8月12日 (金)

アンサンブル イリゼ~サマーコンサート

結成ホヤホヤの女声6人とピアニストによるユニット「アンサンブル イリゼ」の第1回コンサートである「Summer Concert」を、8月11日午後、これまた今年4月にオープンしたばかりの、大宮駅から徒歩数分にある「レイボックホール(市民会館おおみや)」の小ホールで拝聴した。

「アンサンブル イリゼ(ensemble irisé)」は、「虹色のアンサンブル」という意味で、メンバーは以下のとおりだが、皆さん埼玉県出身か、出身は違うが、現在、埼玉県内に在住、という、埼玉県に縁のある7人による新たなユニット。それと、歌手6人の共通点は、バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のメンバーという点だ。

メンバーには、合唱団を指導されている歌手も複数いるためか、満員の来場客には、合唱をやっていそうな中高年女性が多かった。

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メンバー(敬称略)

ソプラノ:澤江衣里、望月万里亜、藤崎美苗

アルト:高橋ちはる、横瀬まりの、布施奈緒子

ピアノ:四ッ谷春香

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演奏曲

1.フォーレ

「Maria, mater gratiae」

「Ave verum corpus」

「Tantum ergo」

2.信長貴富編曲、無伴奏女声合唱による日本名歌集「ノスタリジア」より

「故郷」、「浜辺の歌」、「この道」、「村の鍛冶屋」

3.小林秀雄作曲:女声合唱曲集「落葉松」

(1)「飛騨高原の早春」、(2)「あなたと わたしと 花たちと」

(3)「瞳」、(4)「落葉松」

 (休憩)

4.大仲恩作曲、阪田寛夫 詩

女声合唱曲 十二のうたとおはなし「まわるまわるうた」

アンコール:「夏の思い出」

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暑い夏の日に、女性歌手6人による歌声を聴くのは、清涼感に満ちていて、清々しいことこの上ない。

最初のフォーレも美しかったが、今や独唱曲として、男声女声、声域を問わずソロで歌われることが圧倒的に多い小林秀雄作曲の「落葉松」を含む合唱曲集を聴けたことが何より、興味深かった。

独唱曲として先行し、作曲者により1976年に女声合唱曲、その後、混成合唱と男声合唱にも編曲されたとのこと。

特に終曲の「落葉松」は、高橋ちはるさんのソロも含めて、とても素晴らしかった。

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休憩後の後半に持ってきたのが、少なくとも私にとってはマイナーな曲なので、驚いた。

「まわるまわるうた」は、童話のような内容で、ナレーションと歌~主にソロ~から構成され、6人全員が、それぞれの場面で、マイクを持ってのナレーションと(マイクなしの)ソロ歌唱を受け持つという曲で、40分近い大曲だった。

面白かったが、強いて故人である作曲者に言いたいことがあるとすると、「もう少しナレーションの部分を減らし、歌を増やして欲しかった」ということ。

それでも、ナレーションは皆さん、「誰一人、トチルことなく、それどころか、感情移入も含めて、歌に負けないくらい見事」だったし、デビューコンサートにおいて、敢えて、係るマイナーな曲をプログラムの最後に置いたことに、このユニットの今後の継続展開も含めた、強いチャレンジ精神を感じた次第であり、心から、その健闘に拍手を送りたい。

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