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2022年4月14日 (木)

オンプラゾリステン主催「トンガとウクライナのためのチャリティーコンサート」~初めて知った曲も盛りだくさんのプログラム

銀座の「音楽ビヤプラザライオン」が、コロナ禍の影響で、2020年11月15日に閉店してしまったが、常連の出演者メンバー同士と、お客様との縁を、今後も大事にして活動を続けてゆくとして再スタートした「一般社団法人オンプラゾリステン」主催によるチャリティーコンサートを4月14日夜、としま区民センターの小ホールで拝聴した。

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このチャリティーコンサートは、当初、今年1月15日に起きた火山噴火により、大きな被害が生じたトンガ王国支援として企画されたものだが、ウクライナの惨状が生じたため、2つの国民に対するチャリティーコンサートとして開催された。よって、募金箱も2つ用意され、私も少額ながら2箱に投じさせていただいた。

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仮に、係る主旨でなかったとしても、以下のとおり、内容は盛りだくさんで充実しており、純粋にコンサートとして、十分に楽しめる内容だった。初めて聴き、知った曲も多く、特に「ひらがなの生き方」は素晴らしい歌なので、詳しく後述したい。

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出演者は、ソプラノの菊地美奈さん、佐藤泰子さん、山下尚子(しょうこ)さん。

メゾソプラノの杣友惠子(そまとも けいこ)さん、テノールの納谷善郎さん、トロンボーンの竹田年志さんで、ピアノは瀧田亮子さん。

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第一部

まず、全員で、瀧 廉太郎の「花」、中山晋平の「背くらべ」、岡野貞一の「朧月夜」、弘田龍太郎の「靴が鳴る」、シューベルト「野ばら」(日本語とドイツ語)、そして、この日の主旨にも関わる「トンガ国歌」が歌われた。

「トンガ国歌」は、さすがに全出演者も、私を含む聴衆全員も、今回初めて知った曲で、係る機会でないと、なかなか聴けないゆえ、とても興味深かった。

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次いで、杣友惠子さんが、大中寅二作曲の「椰子の実」を歌われた。

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続いて、菊地美奈さんが(合唱付きで)、ウクライナ民謡の「鳥の歌」をウクライナ語で歌われた。

「鳥の歌」と言っても、正式には「また秋が来て」という歌曲なので、カザルスの演奏で有名になったカタロニア民謡とは違う曲。初めて聴いたけれど、哀愁漂う、とてもステキな曲なので、これについては、別途(後日)、ユーチューブにある演奏をご紹介します。

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そして、プログラムには無かったが、映画「ひまわり」のテーマ曲を全員で歌われた。ソフィア・ローレン主演の有名な作品で、戦争を題材とし、撮影がウクライナで行われたこともあり、現在、あらためて注目され、DVDだけでなく、最近、都内の映画館でも上映されている。テーマ曲としても、素晴らしい名曲だ。

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次はガラッと変わって、佐藤泰子さんのソロで、グノー 歌劇「ロミオとジュリエット」より「私は夢に行きたい」。曲想と佐藤さんの声質がとても合っている感じがした。

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次いで、メインMCも兼務されたテナーの納谷善郎さんのソロで、クルティスの「泣かないお前」。

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そして、沖縄の歌が3曲。

まず全員で、沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」。次に、プログラムに無かった沖縄民謡「芭蕉布」を納谷さんが歌われた後、全員で琉球民謡「だんじゅ嘉利吉」が歌われた。

「芭蕉布」は特に有名な曲であることを後から知ったが、私は3曲とも初めてで、とても興味深く拝聴した。

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休憩後の第二部

まず、竹田年志さんによるトロンボーンのソロで、シュレック「天使ガブリエルの嘆き」という、とても難しそうな曲が見事に演奏された。

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佐藤泰子さんが歌われた笠松泰洋さん作曲の「Lacrimosa」も、とても美しく、ステキな曲だった。

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続いて、フォーレ「レクイエム」より、まず、山下尚子さんのソロで「Pie Jesu」。そして、全員で「Agnus Dei」。山下さんは、ピュアというより、情感深い「Pie Jesu」が印象的で、「Agnus Dei」では、オペラ歌手による合唱の素晴らしさが十分示され、素晴らしかった。

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次いで、杣友惠子さんが「The Sound of Music」のテーマ曲を日本語で歌われた。

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次の、山下尚子さんが歌われた、村上信夫さんの詩に、長森かおるさんが作曲した「ひらがなの生き方」は、初めて聴き、知った曲の1つだが、とても素晴らしい曲で、感動した。

これは、「あ」いしています~「い」まここに~「う」んでくれて~「え」らんでくれて~「お」かあさん(あいしています)~と、以下も、五十音順で、「か」から「わ」までを、それぞれセンテンスの冒頭に置いて開始する歌で、係る技術的工夫だけでなく、心温まる歌詞内容が見事だし、メロディーも素晴らしいので、これについても、「鳥の歌」同様、別途(後日)、ユーチューブにある映像をご紹介させていただきます。

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納谷善郎さんのソロで、玉置浩二さんの「メロディー」。納谷さんも事前に言及されたように、多くのオペラ歌手が絶賛する名歌手、玉置浩二の曲なので、素晴らしいと同時に難しい曲であることは、納谷さんの歌唱を聴いていても解ったが、納谷さんの歌唱もステキだった。

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そして、菊地美奈さんのソロで、シャルパンティエの歌劇「ルイーズ」より「その日から」が歌われたのだが、「さすが美奈さん」と言うべき、素晴らしい歌唱で、とても感動した。世界のどの歌劇場で、このまま歌われても、絶賛されるに違いない歌唱だと思った。

この日、曲自体に関しての最大の感動は、先述の「ひらがなの生き方」だったが、演奏として最も感動した歌唱は、この、美奈さんによる「その日から」だった。

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プログラム最後は、全員で、「Amazing Grace」を歌い(編曲は、加藤千鶴さん)、アンコールとして、もう一度「トンガ国歌」が歌われて、このチャリティーとしての意義深く、また、多くの初めて知ったステキな出会いのあった素晴らしいコンサートが終了した。

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演奏曲

第一部

1.瀧 廉太郎 「花」  (詩:竹島羽衣)

2.中山 晋平 「背くらべ」(詩:海野 厚)

3.岡野 貞一 「朧月夜」 (詩:高野辰彦)

4.弘田 龍太郎「靴が鳴る」(詩:清水かつら)

5.シューベルト「野ばら」 (詩:ゲーテ)

6.トンガ国歌

7.大中 寅二 「椰子の実」(詩:島崎藤村)

8.ウクライナ民謡「鳥の歌」

9.映画「ひまわり」のテーマ曲

10.グノー 歌劇「ロミオとジュリエット」より

   「私は夢に行きたい」

11.クルティス 「泣かないお前」

12.沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」

13.沖縄民謡「芭蕉布」

14.琉球民謡「だんじゅ嘉利吉」

 (休憩

第二部

1.シュレック「天使ガブリエルの嘆き」

2.笠松 泰洋 「Lacrimosa」

3.フォーレ「レクイエム」より

 (1)Pie Jesu

 (2)Agnus Dei

4.ロジャース「The Sound of Music」

5.長森 かおる「ひらがなの生き方」(詩:村上信夫)

6.玉置 浩二「メロディー」

7.シャルパンティエ 歌劇「ルイーズ」より

   「その日から」

8.Amazing Grace

アンコール:トンガ国歌

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出演者

ソプラノ:菊地美奈、佐藤泰子、山下尚子

メゾソプラノ:杣友惠子

テノール:納谷善郎

トロンボーン:竹田年志

ピアノ:瀧田亮子

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