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2022年4月23日 (土)

リーズ・ドゥ・ラ・サールさん~久しぶりの来日ライヴ

シェルブール生まれのリーズ・ドゥ・ラ・サールさんが弾くラヴェルのピアノ協奏曲 ト長調を4月23日午後、東京オペラシティで聴き、大いに堪能した。コンサート2曲目の曲としての演奏。

オケは東京交響楽団で、指揮は1986年ニース生まれのリオネル・ブランギエさん。2005年、19歳で、ブザンソン国際指揮者コンクールに優勝している。

リーズ・ドゥ・ラ・サールさんが東京交響楽団と共演するのは、2007年以来とのことだが、彼女は2004年の初来日以降、度々来日している。

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私はこれまで、2012年6月と2013年5月の2回、聴いており~2つのブログ記事を添付します~、いずれも終演後に、サインをいただいている。2回目のときは、覚えていてくれた感じで、私を見るや、「あっ」という表情で、ニコッとしてくれた。

あどけない少女の印象が強かった当時の彼女も、今や、ベテラン奏者の雰囲気を外見からも醸し出す、一層魅力的なピアニストに成長している感じがして、私にとっては、今回の来日公演ほど嬉しいコンサートは、過去になかった。

それは、コロナ禍初年度の2020年に、彼女は自宅での演奏を精力的に配信していたことを見、聴いて、知っていたからでもある。そして、やっと、彼女を日本で、東京で聴く機会が来たのだ。

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前置きが長くなったが、今回の演奏曲は、待望のラヴェルのピアノ協奏曲。

第1楽章は、エレガントさよりも、打鍵的特徴を強調したアグレッシブな演奏。開始間もなくの、トランペットの難しいパッセージは完璧で、とても良かった。

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曲としても、演奏としても白眉は第2楽章。

繊細と言うよりも、ふくよなかで柔らかく温かな音自体が素晴らしい。アゴーギクも過剰にはせず、微妙な使用に止めていながらも、独特の詩情を創り出していて、とても魅力的な演奏だった。

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第3楽章は、第1楽章にも増してアグレッシブで、「ゴジラのテーマ」も含めて、打鍵的力感が素晴らしく、第2楽章の叙情から一転しての、この楽章の持つ、野性的な迫力を十分に引き出した、見事な演奏だった。

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長く盛大な拍手が続き、アンコールでは、弾く前に、彼女はこう聴衆に語った。

「ありがとう(と日本語で。会場笑)」

「シューベルト~「An die Musik」~for peace of the world」

そう言ってから、有名な歌曲「音楽に寄せて」を、瑞々しさと温かな清らかをもって弾いたのだった。

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このコンサートでの他の演奏曲について

1曲目が、指揮者として有名なエサ=ペッカ・サロネン(1958~)が、BBCから委嘱されて2005年に作曲した「ヘリックス」、という作品。「ヘリックス」とは、「螺旋」を意味するとのこと。10分ほどの曲で、終わり近くに少しテンポアップしたが、全体的にはモデラートでの、祝祭的な雰囲気のある曲。

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2曲目が、先述のラヴェルのピアノ協奏曲。

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休憩後の3曲目は、ラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」。

オケの落ち着いたキャラの関係か、割と端正なラヴェル、という感じがした。もちろん、個性的で温かな色彩感はラヴェル固有のもの。

最後の曲は、ストラヴィンスキーの「火の鳥」(1919年版)だったが、私が所属するオケの練習開始時間の関係で、残念ながら聴かずに退席した次第。

 

https://www.amati-tokyo.com/artist/piano/post_35.php

 

2012年6月5日のブログ

http://susumuito.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/l.html

2013年5月26日のブログ

http://susumuito.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-57a1.html

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