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2022年3月26日 (土)

森谷真理さん&鳥木弥生さん~ゲキジョウシマイ

ソプラノの森谷真理さんと、メゾ・ソプラノの鳥木弥生さん、という、とても活躍されている2人のオペラ歌手によるデュオコンサートを、3月26日午後、王子ホールで拝聴した。ピアノは江澤隆行さん。

アンコールで個別に1曲ずつ歌われた以外は、開始からエンディングまで全てデュオ、というコンサート形式自体、珍しいと思う。

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2人によるコンサートを聴かせていただいたのは、私は初めてだが、「ゲキジョウシマイ」製作委員会の主催によるこの企画自体は、この日が初めてではなく、これまで何回か開催され、今後も継続して行くシリーズもの、ということも今回、初めて知った。

お2人の接点も、オペラやコンサートでは、あまり多くないような印象を持っているが、武蔵野音楽大学出身の先輩(姉)鳥木さん、後輩(妹)森谷さん、ということも強い要因(きっかけ)としてあるようだ。

プログラム終演後のトークコーナーでも、2人が既に気心の知れた、仲の良い関係であることが示されていた。

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この日のコンサートは、「シマイのヘヤシマイC→D」と銘打たれていて、東京オペラシティの「B→C」ならぬ、「C→D」とは、取り上げた作曲家で前半のカリッシミの「C」、後半のドヴォルザークの「D」ということだろうと推測する。

全曲目は最下段に記載のとおりだが、アルカンの曲のみ、江澤さんのピアノ・ソロによる演奏で、他は先述のとおり、アンコールは別として、全てが二重唱だった。

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1曲目のジャコモ・カリッシミ(1605~1674)二重唱曲集からの3曲は、バロック期の作品らしい格調と、同時に、とても親しみ易いデュオ曲。

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次いで、「ヘラクリトスとデモクリストス」というタイトル繋がりから、江澤さんのソロで、シャルル=ヴァランタン・アルカン(1813~1888)の「ヘラクリトスとデモクリストス」が演奏された後、再び、カリッシ作曲の「ヘラクリトスとデモクリストス」~哲学者たち~の二重唱。

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そして、前半最後が、ヨハン・セバスティアンの息子の一人で、ロンドンで活躍した作曲家、ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735~1782)の」6つのカンツォネッタ 作品4」より4曲が演奏された。

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休憩後の後半は、ドヴォルザークの「モラヴィア2重唱曲集」。1876年の作品で、13曲の曲から構成される。素朴で愛らしい曲がかりで、楽しめた。チェコ語の訳詞は鳥木さんが行ったとのこと。

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全曲に共通して言えることは、前半はもちろん、後半のドヴォルザークも、ソプラに特別な高音を与えてはいないこともあり、優れたソプラノとメゾによる掛け合いの面白さ、声質の違いと、溶け合うトーンの心地良さを、じっくり楽しませていただけた、ということに尽きる。

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先述のとおり、全プログラム終演後は、室田尚子さんの進行により、2人とのQ&Aを中心としたトークが20分ほどだったか行われて、お2人のお人柄の一端も窺えて楽しかった。

そして、鳥木さんがカルメンを、森谷さんがムゼッタを歌い、この楽しいコンサートが終了した。

今後も楽しみな企画コンサートだ。

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曲目

1.ジャコモ・カリッシミ:二重唱曲集

(1)安らかに (2)飛び去ればいい (3)優雅な眼差し

2.シャルル=ヴァランタン・アルカン

  「ヘラクリトスとデモクリストス」~ピアノ・ソロ

3.ジャコモ・カリッシ

  「ヘラクリトスとデモクリストス」~哲学者たち~

4.ヨハン・クリスティアン・バッハ

 6つのカンツォネッタ 作品4 より

(1)愛のさざなみ (2)未練 (3)不満足 (4)容疑者

 (休憩)

5.ドヴォルザーク「モラヴィア2重唱曲集」

(1)私を捕まえて (2)遠距離恋愛 (3)負け惜しみ

(4)恨み (5)格差婚 (6)恋の弔い (7)厭世

(8)謙遜 (9)指輪 (10)芽吹き (11)大丈夫 (12)旬

アンコール

1.鳥木さん~「カルメン」より「ハバネラ」

2.森谷さん~「ラ・ボエーム」より「私が街を歩けば」

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