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2021年7月18日 (日)

東京二期会~ヴェルディ『ファルスタッフ』

Wキャスト公演の7月18日公演を東京文化会館で鑑賞、拝聴した。指揮は、当初予定されていたベルトラン・ド・ビリーが来日できなくなり、1990年生まれのイタリア人 レオナルド・シーニが務めた。後述するが、とても良かった。管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団合唱。合唱は二期会合唱団。演出・衣裳はロラン・ペリー。

なお、本公演は、スペインのテアトロ・レアル、ベルギー王立モネ劇場、フランス国立ボルドー歌劇場との共同制作公演でもある。

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ここ1か月ほど、2種のCDを、スコアを見ながら聴き、展開が解り、この日、舞台を見て、よくやく全貌が解った。

主人公のファルスタッフが一番重要なのはもちろん、男声ではフォードとフェントンが活躍するし、第1幕ではカイウス役も重要。

女声では、活躍という点では、ナンネッタが実質的な中心の感があり、各種CDでも有名なソプラノが名を連ねている。

そしてもちろん、物語の展開的には、メゾが歌う クイックリーが重要。これも、カラヤン盤でのクリスタ・ルードヴィヒなど、有名歌手が名を連ねている。

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ファルスタッフ役の今井俊輔さんは、本当に素晴らしかった。声量といい、堂々たるステージでの貫禄と言い見事。少し真面目過ぎる感じもしなくもないが、充実した歌唱は、海外のどの歌劇場でも、この役で十分、聴衆を喜ばせるにたる力量に違いない、と思った。

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フォード役の清水勇磨さんは、たぶん初めて聴かせていただいた歌手だけれど、とても良かった。

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フェントン役の宮里直樹さんは、いつもながらの若々しいトーンで魅力的だった。

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第1幕明け早々で美声を聴かせてくれたのは、カイウス役の吉田 連さん。もっと、たくさん聴きたいと思ったほど素敵だった。

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ナンネッタ役の三宅理恵さんが、技術もトーンも演技も魅力的で、ファルスタッフ今井さんに次ぐくらいの存在感がった、と私は感じた。

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そして、クイックリー役の中島郁子さんも、いつもながらの深く濃いトーンによる歌声と、役柄を十分感じさせてくれる立ち振る舞いで、良かった。

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ロラン・ペリー氏の演出は、部分的には「?」もあったけれど、総じて空間を効率的に使っていて、なかなか良かった。特に第3幕のナンネッタが歌うシーンは、ファンタジーある効果設定だった。

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冒頭書いたように、指揮を代演したレオナルド・シーニは、今年31歳になるか、なったかの若さだけれど、技術だけでなく、落ち着いた、堂々たる指揮で、まるでもう、この曲を何十回も振った経験があるが如く、見事に統率していた。やはり、「イタリア人にとって、ヴェルディは特別なんだな」と、彼のヴェルディに対する愛が十分感じらえる指揮だった。

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出演者

7月16日、18日  17日、19日

ファルスタッフ:今井俊輔     黒田 博

フォード:   清水勇磨     小森輝彦

フェントン:  宮里直樹     山本耕平

カイウス:   吉田 連      澤原行正

バルドルフォ: 児玉和弘     下村将太

ピストーラ:  加藤宏隆     狩野賢一

アリーチェ:  髙橋絵理     大山亜紀子

ナンネッタ:  三宅理恵     全 詠玉

クイックリー: 中島郁子     塩崎めぐみ

メグ:     花房英里子    金澤桃子

http://www.nikikai.net/lineup/falstaff2021/index.html

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