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2020年7月20日 (月)

名古屋ブルーノートが廃業を発表~1年前の思いのこと

ちょうど1年前の7月20日、名古屋の宗次ホールで田部京子さんのリサイタルを聴いた。
宗次ホール自体初めてだったので、嬉しさが重なった。
同日の夜はそのまま名古屋に宿泊し、翌21日は、来日中だった ロシア国立交響楽団を愛知県芸術劇場コンサートホールで聴いたのだった。
宿泊した20日夜、夕食後、ホテルに戻る際、ホテルの近くに在った 名古屋ブルーノートの前で、近々出演予定者のポスターを見て、「いつか、じっくり聴きに来てみよう」、と思ったのだが、まさかそのちょうど1年後の今日、8月15日をもって廃業する旨を公表するとは。
地下のライブハウスだって、工夫すれば開催できないことはないだろうけれど、経営的に難しいと判断したのだろう。残念でならない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f86af6202e98d5cf87c61f09a1d8fe179c04ac9d
https://www.nagoya-bluenote.com/

2020年7月19日 (日)

名古屋ブルーノートを救え

この文は、7月17日に書こうと思っていた内容です。

名古屋ブルーノートが休業、廃業も検討 コロナ影響で

名古屋・栄地区のライブハウス「名古屋ブルーノート」が無期限で休業に入ったことがわかった。新型コロナウイルスの感染拡大で、客足の回復の見通しが立たないと判断したという。廃業も検討している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c82a12bb2e975028ce66423af3f3f2fd2e76d38c

2020年7月18日 (土)

新日本フィルと田部京子さん

7月18日(土)午後、新日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会で、「ルビー」というシリーズ名の付いたアフタヌーンコンサートをすみだトリフォニーホールで聴いた。
指揮は当初予定されていた上岡敏之さんがドイツから帰国できず、急きょ、若手の太田弦さんに代わった。プログラム(印刷)には修正が間に合わなかったようなので、新日本フィルのHPによると、1994年生まれ、東京芸大および大学院で尾高忠明、高関健の両氏に学び、2015年、第17回東京国際音楽コンクール指揮部門で2位。現在、大阪交響楽団正指揮者とのこと。
演奏曲は当初の予定どおり、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番と、シューベルトの交響曲第8番 「グレイト」というハ長調プログラム。
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ピアノのソリストも当初のアンヌ・ケフェレックさんが来日できず、田部京子さんが代演された。田部さんは、先月の東京交響楽団との代演に続く起用で、ファンとしては嬉しい限りだし、いかにプロオケや指揮者等から信頼され、日ごろからのコネクションがあるかが解る。
田部さんのベートーヴェンの協奏曲は、4番と5番のCDを持っているし、3番は先月、東響との演奏を聴いたばかりだが、昨年、上岡さん指揮の新日本フィルと演奏された2番は聴けなかったので、今回の1番をとても楽しみにしていた。16日に急きょ、追加チケットが発売されて良かった。
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もちろん、ホールの入場者は半数(以下)に限定されていたが、良い入りと言ってよく、聴衆が大いに楽しみ、法人と個人会員が多いこのオケを応援いているのがよく判ったし、もちろん、1曲目の田部さん、2曲目での太田さんに対する盛大な拍手からも2人に対しての熱い気持ちがホールに満ちたコンサートだった。
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マスク状況は東京交響楽団と同じく、管楽器を除く全員がマスク着用で、田部さんも着用して演奏したが、太田さんはマスクではなく、小ぶりのフェイスシールドをされていた。
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1曲目のベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番。
丁寧でソフトなオケの前奏に乗って、ピアノソロの格調高く開始され、終始快活に演奏された。長大なカデンツァも見事。
第2楽章は一転して、1音1音を慈しみながら、しっとりと、しかし明瞭に弾いていて美しい。今更、演奏者が男性、女性でどう、という気はもちろん無いが、それでも、田部さんのタッチを聴いていると、やはり、女性奏者であることを強く感じた。もちろん弱々しいなどという低次元な事ではなく、タッチの温かさと優しさが魅力的で、ベートーヴェン自身を含めて男性奏者は係るトーンは出せないかもしれない、そういうエレガントで思いやりを感じさせるトーンだった。曲に挑んでいるのではなく、あくまでも、ベートーヴェンの心情に寄り添い、語り合っているかのような第2楽章の演奏は印象的だった。
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そして、快活さという点では第3楽章がとりわけ素晴らしく、アクセントの強調、滑らかに生き生きと高音低音を行き交う流動感満載の技術、田部さんには珍しいくらいの一気呵成ささえ感じさせるアレグロが見事で、それだけでなく、コーダに入る前にいったん穏やかなテンポに入る部分での、ロマンティックで気品ある美しい演奏が絶品だった。ピアノ協奏曲第1番は、とりわけ田部さんに相応しい曲に感じた。
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休憩後の「グレイト」。いきなり速いテンポにガッカリ。序奏は4分の4拍子のアンダンテにもかかわらず、2拍子のアレグレットであるかのように振り演奏したのは、アレグロに入ってからのテンポと連続感(統一感)を出したかったのだろうけれど、それだと「違い」の面白さが出ない。序奏のアンダンテのおおらかさ、たおやかさがあってのアレグロへの変化であり、その対比は重要のはずだ。いたずらに統一性を強調するだけでは、形式的過ぎると思う。もちろん、フルトヴェングラーやワルターのように演奏せよ、とは言わないが、係る形式的な新機軸を、個性とか新しいアプローチとして出してくるのは、感心しない。オーソドックスなテンポにおいても、やること、やれること、は色々とあるはずだ。
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第2楽章も、私が嫌いな速いテンポだが、演奏としては良かった。第3楽章も然り。一番好感が持てたのは終楽章で、生き生きとしていたし、ここでのアレグロは、彼がこれまで採択してきた速い足取りをそのまま自然と受け継げるかたちとなるので、いわば自然体としてのアレグロという点でも功を奏したと言える。終楽章が終わり、聴衆から盛大な拍手を得ていたのは納得する。
若い指揮者だけれど、臆することなく、オケを堂々とリードしていて、なかなか良かった。
https://www.njp.or.jp/concerts/14838

2020年7月16日 (木)

藤井聡太さん~タイトル初獲得~新棋聖に

藤井聡太さんの時代が開幕した。
藤井聡太七段が17歳11カ月で棋聖のタイトルを獲得。
史上最年少タイトル獲得記録を30年ぶりに更新。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d2c87493963321db5672d6f468f053d59e0d396

愛知県瀬戸市出身のスターといえば瀬戸朝香さんだった。
しかし、この日を境に、藤井聡太さんに替わった。
愛知県にとっても、悲願の将棋初タイトル獲得者が凱旋する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e015de4af0b3a80f2d77fbd93885d8cca4177d5/images/000

渡辺明2冠「すごい人が出てきた」藤井棋聖に脱帽
https://news.yahoo.co.jp/articles/41c6312529763ce6a186d32a0a337d50f80f82a5

2020年7月11日 (土)

二期会オペラ・ガラ・コンサート~4か月ぶりに歌手の生歌を堪能~東京文化会館

本来7月11日の東京文化会館では、アルバン・ベルクの「ルル」が上演される予定だったが、来年8月に延期になった。その代わりというわけでもないだろうが、急きょ、文化庁と東京二期会の共催により、「希望よ、来たれ!」と題された東京二期会スペシャル・オペラ・ガラ・コンサートが同会館で15時から開催された。指揮は昨年、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、今年11月には二期会公演初登場として「メリー・ウィドー」を振る予定の沖澤のどかさん。
プロオケの生演奏は6月26日に聴いたが、歌手による(もちろんマスク無しの)生歌は、3月18日に聴いた創作オペラ「わが町」以来、実に約4か月ぶりだ。東京文化会館の大ホールに響きわたる名歌手の皆さんの歌声を聴いて、「これこそ本来の日常における音楽、歌声だ」と深い感慨を覚えた。
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沖澤のどかさんの指揮に接するのは、昨年11月に東京芸術劇場で私の母校の大学オケと合唱を振っていただき、私もOB賛助としてプーランクの「グローリア」を歌わせていただいて以来。本来は、今年3月にも東京春祭での特別公演「若い音楽家による《マクベス》」でも彼女に指揮で聴けるはずだったが中止。よって、7月は嬉しい予想外公演として拝聴した次第。
なお、沖澤さんとは、私が武蔵野合唱団在籍中に面識を得、私が退団後も、彼女が指揮するアマオケ等の演奏会でたびたび聴かせていただいて来ており、東京国際音楽コンクールと、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝して有名になる前から親しく接しさせていただいていることは、私のちょっとした自慢でもある。
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演奏曲は下段に記載のとおり少なく、あくまでも今後の演奏会全開に向けたガラ・コンサートという位置付けと言えるだろうし、コンサートのタイトル「希望よ、来たれ!」は、ベートーヴェンの~今年9月に東京二期会が上演する~「フィデリオ」第一幕からのレオノーレのアリアから採ってはいるが、当然、昨今の状況を念頭に置いての願いを込めてタイトルと言える。
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東京文化会館大ホール入るとき、立ち止まって、2メートル位斜め前に設置されているサーモグラフィによる体温チェックを受けた。額に「ピッ」のチェックは色々な所で受けたけど、サーモグラフィは初体験。
ロビーのイスも1席空けた(つぶした)対応ゆえ、ホール内の客席ももちろんそう。1席空けたその席には黒いカバーが掛けられ、白い字で「この席は ご利用できません」(Seat Unavailable)と書かれていた。
1席空けで7割位埋まっていたから、2,300人入る大ホールでの実数約4割だから、800人前後は来場していたと思う。
演奏曲が少ない割には、前半と後半のインターバル(休憩時間)を25分と長くしていたのは、いわゆる「換気対策」ということだろう。
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先日の「情熱大陸」で、東京フィルハーモニー交響楽団は指揮者を含めてマスク無しだったし、それで良いと思うが、この日の東京交響楽団は6月26日、28日と同じく弦楽器群はマスク着用だった。不要でいいのに。沖澤さんはマスク無し。それで良い。弦は6月と同じく少ない人数としていた。
また、ソリストを迎えた舞台ということはあるが、ステージのだいぶ奥までを使い、客席に距離を置く配置。しかも、客席も3列目までを全て空席とし、4列目からの客入りとしていたので、結果、歌手が歌う立ち位置から、4列目の客までは10メートル位ある感じだった。「飛沫防止対策」なんだろうな、と想像できる。
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1曲目のベートーヴェン『フィデリオ』序曲は弦の人数が少ないこともあるが、室内楽的アンサンブルが美しかったし、コーダに向かう迫力もあり、「これからオペラが始まるぞ」というワクワク感を抱くに十分な好演だった。
それに続く、木下美穂子による『フィデリオ』第一幕よりのレオノーレのアリア「悪者よ、どこに急ぐのだ~希望よ、来たれ!」はスケール感ある歌声で「つかみはOK」。城 宏憲さんのしっとり感のある「星は光りぬ」に続くは、中島郁子。中島さんは本当に上手く、声量もあるメゾで。ロッシーニ『セビリャの理髪師』より「今の歌声は」で聴衆を沸かせた。とても大きな拍手。あ、この日も「ブラヴォー等の掛け声は禁止」です。
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前半最後は、充実のバリトン黒田 博さんによる『セビリャの理髪師』より「わたしは町のなんでも屋」で、ユーモラスを含めたエンタ性でこれまた客席を大いに沸かせた。2回目のカーテンコールからソデにさがるときは沖澤さんと腕組しての退場。
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休憩後のモーツァルト『魔笛』序曲。
序奏部を速めのテンポをとり、いわゆる古楽器奏法的なアプローチで、すっきり感のある演奏だが、これだとアレグロに入ってからの対比といい点では弱く感じる、というのが私の感想。それと、中間部でB-dur(変ロ長調)の和音で奏されるファンファーレ的奏区を含めて、序奏では木管の響にもう少し豊かさが欲しいところ。主部アレグロに入ってからはキビキビした演奏で迫力もあり、良かった。
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続く、同じく『魔笛』より「イシスとオシリスの神に感謝を」を妻屋秀和さんが歌ったが、妻屋さんは髪の毛をロック歌手みたいに伸ばしていて驚いた。今までのイメージと全く違うので、可笑しいといったら失礼だが、でも内心笑ってしまった。声はいつもながらの堂々としたものだが、妻屋さんにしては時折オケの声が埋もれてしまっていたので、金管はもっと音量を落とした(下げた)ほうが良かったと思う。それと、曲としては、同じ『魔笛』なら、「この聖なる殿堂では」のほうが、妻屋さんの素晴らしさをもっとPRできたと思う。
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次の森谷真理さんによるA・ベルク『ルル』より「ルルの歌」が聴き物で、冒頭書いたように、本来はこの7月に『ルル』が 森谷真理さんと冨平安希子さんのWキャストで上演される予定だったのだが、森谷さんによりその一端が示されただけでなく、先品の魅力と森谷さんの凄さを改めて確認できた次第。コンテンポラリーダンスの中村 蓉さんを含めて、この日の白眉だった。
コンサートの最後は、福井 敬さんのオハコ(十八番)でもあるプッチーニ『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」で聴衆を沸かせた(ブラヴォーは禁止だったけど)。
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ホールから出て、のどかさんに会おうと楽屋入口に入ったら、以前より俄然厳重になっていて、「入れさせないオーラ」全開だったので、諦め、とぼとぼと上野駅に向かった。
そうそう、久しぶりの上野駅の東京文化会館側(公園口)は随分変わっていて驚いた。
でも、駅着メロは「マイスタージンガー」のままで、公演中止に関わらず、変更していないので良かった。なんだか、上野駅のせめてもの「矜持」にも思えた。
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出演
指揮:沖澤のどか 管弦楽:東京交響楽団
ソプラノ:木下美穂子、森谷真理、メゾソプラノ:中島郁子
テノール:城 宏憲、福井 敬、バリトン:黒田 博、バス:妻屋秀和
「ルル」でのダンサー:中村 蓉
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演奏曲
1.ベートーヴェン『フィデリオ』序曲
2.『フィデリオ』より
「悪者よ、どこに急ぐのだ~希望よ、来たれ!」…木下美穂子
3.プッチーニ『トスカ』より「星は光りぬ」…城 宏憲
4.ロッシーニ『セビリャの理髪師』より「今の歌声は」…中島郁子
5.『セビリャの理髪師』より「わたしは町のなんでも屋」…黒田 博
 (休憩)
6.モーツァルト『魔笛』序曲
7.『魔笛』より「イシスとオシリスの神に感謝を」…妻屋秀和
8.ベルク『ルル』より「ルルの歌」…森谷真理、ダンス=中村 蓉
9.プッチーニ『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」…福井 敬
https://ebravo.jp/archives/67001?fbclid=IwAR1W0WsP4g1un8bxvNvTVQYte9GT4CN8VFJClIByLgc_73StE-Sf2bXa5wE

2020年7月 9日 (木)

演奏家にステージを提供しないホールの罪~「独演コンサート」中止

日本声楽家協会主催で、日暮里サニーホールのコンサートサロンで定期的に開催されている「独演コンサート」では、これまで多く歌手のコンサートを楽しませていただいてきた。
ところが同ホールが、「ホール・コンサートサロンは、会議や客入れなしの音楽練習等に限る」と発表したことにより、今年7月から来年2月10日までの間で決定していた独演リサイタルが全て中止となった旨、日本声楽家協会が公表した。
今年は(これから)寺谷千枝子さん、上江隼人さん、伊原直子さん、
冨平安希子さん、望月哲也さん、そして、来年1月の鈴木 准さん、
加耒 徹さんの各コンサートを楽しみにしていたのに、残念でならない。
 今や、大ホールでのオケの演奏会でさえ開催し始めている、というのに、歌手の単独コンサートがなぜ開催できなのか? 意味が解らない。たぶん、「クラスターを発生させたら、ホールの存続自体に支障をきたす」という警戒感からだろうが、過敏になり過ぎだし、ホールの自己保身以外の何物でもない。「演奏家あってのホール」のはずなのに、その根本を忘れたヒドイ決定だ。

既に大ホールを含めて、各ホールが実施している席数の削減や消毒対応、換気対応等を工夫すれば、小ホールでの開催は難なくできるはずだ。
アマチュアでもオケや合唱団が練習会場確保の点で困難に直面しているが、プロの場合は、演奏家の活躍の場、収入源の場だし、ホールだって収益を考えれば、自ら閉鎖することが如何に愚かしい選択であるかは解るはずだが、あまりにも世論を気に過ぎた、その過剰な恐怖心からの反応に驚き、怒りを覚える。
演奏の場を提供しない行為は、芸術家保護と音楽文化の継続と育成に対する大きな裏切りであり、その社会的責任は大きい。
https://nisseikyo.blog/2020/06/17/%E5%85%AC%E6%BC%94%E4%B8%AD%E6%AD%A2%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B%EF%BC%9A%E7%8B%AC%E6%BC%94%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%882020%E3%83%BB%E5%A3%B0%E3%81%A8%E3%83%94/

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