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2020年1月11日 (土)

アウローラ管弦楽団の「アレクサンドル・ネフスキー」

比較的最近まで、プロコフィエフが嫌いだったが、今は結構好き。嫌いな時期にも、例外的に関心がある曲が幾つかあったが、カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」はその1つで、CDだけでなく、スコアも持っている。

今日11日午後、すみだトリフォニーホールで、アウローラ管弦楽団の第22回定期演奏会を聴いた。指揮は田部井 剛さん。プログラムは、その「アレクサンドル・ネフスキー」とチャイコフスキーの交響曲第4番。

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オケは2009年に結成され、以来、ロシア音楽を中心に活動するというユニークなコンセプトを持つ。もっとも、他にもロシアものを主体とするアマオケはあるけれども。このオケを聴くのは2回目で、以前は2013年に、タネーエフという作曲家の小品と、マーラーの「大地の歌」を演奏したコンサートを聴いた。

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合唱団は2002年に結成された混声合唱団コール・ミレニアム。この合唱団の拝聴も2回目で、前回は、昨年7月に杉並公会堂でバッハのロ短調ミサを演奏したのを聴き、とても良かった旨、ブログにも書いた。各パートの人数バランスが~前回同様~比較的良い合唱団で、今回はソプラノが29名、アルトが24名、テノールが16名、バスが21名。

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「アレクサンドル・ネフスキー」を生で聴いたのは初めてなので、とても楽しめた。ただ、ロシア語という難しい問題が合唱団には存在していた。私はロシア語での歌は、「ヴォルガの舟歌」を少し勉強したことがあるくらいで、合唱で歌ったことはないから事情はよく解らないが、特に前半では、ロシア語にしては発声(発音)が「浅くて薄い」感じがした。しかし、終曲での合唱は~不明瞭感は残りながらも~全体として高揚感のある、壮大、雄大で、いかにもロシア的な雰囲気がよく出ていたと思う。

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この曲、この演奏をミューザ川崎で聴きたかった。ミューザ川崎だったら、もっと合唱の響が客席に届いただろうな、と、想像する。この点は残念だった。

オケも含めて、すみだトリフォニーは音響的に問題がある。たぶん、天井が比較的低いことが関係しているのかもしれない。ステージ上はともかく、客席まで音がストレートに向かってくる、という感じがあまりしない。

私は某合唱団在籍時代、このホールのステージで歌ったこともあるが、狭いし、音響的にも感心しなかった。

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メゾのソロは平井淳子さんで、平井さんを聴くのは久しぶりだけれど、ロシア語的な陰影と彫琢ある深い声でとても良かった。また、登場の際に、ステージを暗くして、指揮者横に着いたときにスポットライトを当てる、という演出がオペラチックでとても良かった。

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それにしてもユニークな曲。プロコフィエフ独特のトーンとオーケストレーション。特に打楽器の活躍する迫力あるバーバリズムは面白い。プロコフィエフ作品の中でも、とりわけ異色な傑作だと思う。

お疲れ様でした。

なお、所用のため。後半のチャイコフスキーは聴かずに会場を後にさせていただいた。

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