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2019年10月 5日 (土)

高野百合絵さんの魅力「カルメン」ハイライト

神奈川区民文化センターかなっくホール主催で、「カルメン」を60分にまとめ、親子向けと言ってよい市民オペラ公演を5日午後、同ホールで楽しく拝聴した。副題として「mini miniオペラ ようこそ!魔法の箱へ」とあり、「魔法の箱」はホールを指す。拝聴のきっかけはメゾソプラノの高野百合絵さんからの情報。

昨年11月の日生オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」は、演出は最低なほどヒドかったが、歌手の皆さんは素晴らしかった。中でも、その公演で私が初めて聴いたメゾの高野百合絵さんには強烈な印象を受けた。その後フェイスブックのメッセで自己紹介して申請し、友人になっていただいていたので、今回の公演の情報を彼女から直接いただいた次第。

未就学児童を多く含む母子連れの多い会場なので、時折、子供の声も聞こえたりはしたが、かえって和やかで、市民へのオペラ普及活動の空気が伝わってきたし、何より、長谷川寧(ねい)さんという「作家・演出家・振付家・パフォーマー」の肩書を持つ男性のコント的なサポート進行が大人でも楽しめるもので、好感が持てた。

出演者と演奏曲は以下のとおりだが、その前に前述の「コジ・ファン・トゥッテ」での高野さんを聴いてブログに書いた感想を引用させていただく。

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「ドラベッラを歌った高野百合絵さんは今回初めて聴いたが、「発見」と言うべき逸材だと感じた。まだ東京音大の大学院生だが、声量があり、歌い回しもベテランのような余裕を感じさせて見事だった。当惑した演出の続く第一幕にあって、その雰囲気を払うかのような大きな拍手を最初に受けたのが、彼女が歌うNo.11のアリアだった。第二幕も素晴らしく、No.28曲ではブラヴォーも出た。嘉目真木子さんとのデュオ曲No.4やNo.20も素敵だった。今後益々活躍が期待できる。きっと売れっ子になるだろう」

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現在、ウィーン市立音楽芸術大学在学中でもあるので、「コジ」以来の拝聴だったが、60分短縮版とはいえ、主役の、それも、これぞメゾの魅力満載である「カルメン」ゆえ、高野さんの魅了をあらためて十分認識し、堪能した。低音域の厚み、高音域でも艶のある美声、安定感あるフレージング、大柄でスタイル抜群にして美人、という、天が二物も三物も与えているようなスター性あるメゾは貴重だし、まだ20代の若さだから、本当にこれからの活躍が楽しみだ。

バリトンの大山大輔さんは何度も拝聴していて、その素晴らしさはよく知っているが、今回、初めて知ったホセ役の秋山和哉さんが朗々とした伸びやかな美声で素敵だった。「また一人、素晴らしいテナーが現れた」と思う。現在、二期会オペラ研修所第63期マスタークラス在籍中とあるが、既に多くのオペラでの役や第九ソロ等、ステージで活躍されている。

高野さんはもちろん、秋山さんにも今後注目していきたい。

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なお、公演終了後、大山さんの指導で、来場客全員が「闘牛士の歌」を部分的ではあるが言語で歌う、という企画があり、とても良かった。楽しめた。こういう市民向けの企画公演は素敵だ。

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カルメン=高野百合絵

エスカミーリョ=大山大輔

ホセ=秋山和哉

進行(魔法の箱 管理人)=長谷川寧

ピアノ=宇根美沙恵

パーカッション=櫻井音斗

演出と脚本=齊藤実雪

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1前奏曲(ピアノ&パーカッション)

2「ハバネラ」by カルメン

3「セキディリャと二重唱」by カルメン&ホセ

4「ロマの歌」by カルメン

5「闘牛士の歌」by エスカミーリョ

6「二重唱」 by カルメン&ホセ

7「花の歌」 by ホセ

8「間奏曲」 by ピアノソロ(カット版)

9「終曲」by カルメン&ホセ

10「アラゴネーズ」by ピアノ、パーカッション、進行役

11「二重唱」 by カルメン&エスカミーリョ

12「二重唱」 by カルメン&ホセ

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