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2019年10月28日 (月)

田中彩子さんリサイタル~ヴォカリーズの世界

10月28日、紀尾井ホールで毎年恒例となったリサイタルを聴いた。2015年の紀尾井での国内デビューコンサート以来、私は毎年聴かせていただいており、個人的にもフェイスブックの友人になっていただいているので、終演後のサイン会でも彼女から「あ、どうも」という感じでレスポしてくださっている。

今回はサードアルバムの「ヴォカリーズ」リリースに合わせたツァーでもある。

ピアノはこれまで1972年生まれの作曲家の加藤昌則さんだったが、今回のツァーは1990年生まれで、加藤さんと同じく東京芸大で作曲を学んだ山中惇史さん。

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今回のプログラムは下記のとおりだが、彼女の声にインスピレーションを受けた作曲家エステバン・ベンセクリによる歌曲2曲を含む、意欲的で個性的なプログラムで、その点でも、とても良かった。

特に素敵だったのは、第1部ではフォーレのヴォカリーズ、R・シュトラウスの「アモール」、ベンセクリの2曲。第2部ではデラックァの「ヴィラネル」、ドビュッシーの「星の夜」と「月の光」。

その多くは彼女の軽やかに飛び回る声の特性の生かせる曲だが、ドビュッシーの曲は、しっとり感ある清冽な歌声の実に素晴らしいもので、特に有名なピアノ曲をヴォカリーズ的にアレンジした「月の光」は絶品だった。

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彼女が苦手とするトークももはや相当「上達」され、また、会場内は常連が多いからか、毎回の「ハラハラ物のトーク」も、皆さん折々適宜何度も笑うなど、対応に慣れた感じで、終始和やかな雰囲気で進行した。

むろんそれは、加藤さん同様、伴奏だけでなくトークでも良いフォローをされていた山中さんの力量でもあった。

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デビュー後 紀尾井ホールで毎年聴いているが、終演後のサイン会で、これどの行列は初めて見た。

ユニークな声の歌手だが、完全に多くのファンを獲得したな、と祝いたい。

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演奏曲

第1部

1.ベルリオーズ 「永遠に」~幻想交響曲より

2.フォーレ ヴォカリーズ

3.パガニーニ カプリース第24番

4.R・シュトラウス 「私は花束を編みたかった」

5.R・シュトラウス 「アモール」

山中さんのピアノソロで バッハのアリア

山中さんのピアノソロで アレクサンデル・ミハウオスキーの編曲による

ショパンの子犬のワルツ

6.ベンセクリ

コロラトゥーラソプラノとオーケストラの為の5つのサークルソングより

 (1)私のなりたいもの

 (2)夜

(休憩)

第2部

7.ラフマニノフ ヴォカリーズ

8.ドビュッシー 「星の夜」

9.パガニーニ クライスラー編曲 ラ・カンパネッラ

  1. デラックァ ヴィラネル(田園詩)
  2. モーツァルト キラキラ星変奏曲
  3. ドビュッシー 月の光

アンコール エーデルワイス

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