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2019年9月13日 (金)

オペラ・ガラコンサート 上田サントミューゼ

9月13日(金)夜、長野県上田市のサントミューゼで「オペラ・ガラ・コンサート」を拝聴した。

「ラグビーイタリア代表チーム歓迎」と「市民参加による応援祝賀演奏会」という副題が付くコンサートで、主催=上田氏イタリア文化交流実行委員会、共催=上田市。

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これは「ラグビー合宿の聖地」として知られる菅平高原を海外にも発信しようと、上田市菅平高原キャンプ地誘致委員会が2017年10月にイタリアラグビー連盟と合意し、2018年と2019年の2か年にわたってイタリア代表チームのトレーニングキャンプが菅平高原で実施、加えて、ラグビー以外でのイタリアとの交流事業も計画されることが確認されたことの一環としてのコンサートで、上田氏イタリア文化交流実行委員会が、カウンターテナー歌手で演出も行う彌勒忠史(みろく ただふみ)さんに総合企画と演出を委嘱し、公募により結成された合唱団の指導も彌勒さんが半年前から行い、このオペラ・ガラ・コンサート開演の運びとなったという。

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開演に先立ち、市長と実行委員会会長の挨拶に続き、合宿中のラグビーイタリア代表チームがステージに立ち、副団長の挨拶、会場とのエール交換など、コンサート開催以前に既に会場全体が独特のお祭りお祝いの盛り上がりが生じていた。

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演奏出演者と演目は以下のとおりだが、上田駅前には出演者の写真を含む大きな看板が掲示されていた。

上田駅から徒歩7分くらいのサントミューゼは初めて行ったが、素晴らしい劇場型ホールだけでなく、美術館、中庭、多目的スタジオ(練習室等)など、全体的な施設がデザインを含めてオシャレで、とても素晴らしい。

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司会=曲目解説を含む進行および合唱指揮=彌勒忠史

ソプラノ=小川里美、メゾソプラノ=小林由佳、テノール=高田正人

バリトン=与那城敬、エレクトーン=清水のりこ

公募による合唱団…ソプラノ48名、アルト=27名、テノール12名、バス11名

信州国際音楽村少年少女合唱団

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第1部

1.ロッシーニ 歌劇「セビリアの理髪師」より

(1)俺は街の何でも屋 by 与那城さん

(2)先ほどの声は by 小林さん

2.ドニゼッティ 歌劇「愛の妙薬」より

  「人知れぬ涙」 by 高田さん

3.マスカーニ 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より

(1)ママも知るとおり by 小林さん

(2)間奏曲 by 清水さん

4.プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」より

(1)ある晴れた日に by 小川さん

(2)花の二重唱 by 小川さん&小林さん

5.プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」より

  「誰も寝てはならぬ」 by 高田さん

(休憩)

第2部

6.ヴェルディ 歌劇「椿姫」より

(1)乾杯の歌 by 高田さん&小川さん&市民合唱団

(2)不思議だわ~花から花へ by 小川さん

(3)プロヴァンスの海と陸 by 与那城さん

7.プッチーニ 歌劇「トスカ」より

(1)テ・デウム by 与那城さん&市民合唱団

&信州国際音楽村少年少女合唱団

(2)芸術に生き、愛に生き by 小川さん

(3)星は光ぬ by 高田さん

8.ヴェルディ 歌劇「ナブッコ」より

  「行け我が思いよ 黄金の翼に乗って」by 歌手4人&市民合唱団

アンコール

乾杯の歌 by 歌手4人&市民合唱団

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歌手の皆さんはどの曲も本当に良かったので、細かくは書かない。

与那城さんの格調高い声の2曲。

小林さんは絶好調で、ロッシーニもマスカーニも、これまで由佳さんをコンサート形式で聴いた中で一番感銘を受けた歌唱だった。

小川さんも先日の渋谷での歌唱と変わらぬ素晴らしい内容。プッチーニもヴェルディも感情移入によるエスプレッシーヴォが見事。学生のころメゾだったことが信じられないくらいの高音の充実度だ。

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そして高田さんも小林さん同様絶好調で、「誰も寝てはならぬ」も素晴らしかったが、特に「人知れぬ涙」は、感情移入と声のコントロールの絶妙なバランス、余裕のある間合い等、見事な歌唱で、私はこの曲は録音とライブを合わせれば多分30人以上の歌手、歌唱で聴いているが、感銘という点では過去ちょっと思い出せないくらいトップレベルの歌唱だった。素晴らしかった。

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市民合唱団も全曲暗譜で立派に歌った。児童合唱団も可愛らしかった。実に楽しい企画、内容のコンサートだった。

言うまでもなく、清水さんのエレクトーン演奏は素晴らしく、演奏会の成功に大きく貢献した。現代のエレクトーンにこれだけのオーケストラサウンドに近い音が出せること自体、初めて知った上田の聴衆も多かったと思う。そのアピールという点でも、ピアノより高性能エレクトーンによる演奏は正解だったと思う。

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