« かんぽ生命輔保険の不適切販売~論外 | トップページ | 8月15日に寄せて~三善晃「レクイエム」 »

2019年8月12日 (月)

やっとかめ室内管弦楽団 第6回演奏会

8月12日午後、杉並公会堂で やっとかめ室内管弦団の第6回演奏会を聴いた。

指揮は今回も沖澤のどかさん。

私がこのユニークな団名のオケを聴き始めて今回が3回目で、同団のホームページによると、第2回演奏会以降は毎回のどかさんなので、実質的な常任指揮者と言えるかと思う。

私が過去に聴いたのは第3回と第5回。

・・・・・・・・

このオケは学生時代に名古屋で活動し、現在首都圏に在住する人たちが集まって2012年の結成された。「やっとかめ」は名古屋弁で「久しぶり」という意味とのことで、再開を喜び、新たに始めようということで命名。現在は名古屋関係者に限定されておらず、年1回の演奏会を開催しているが、今回の編成は、もはや「室内管弦楽団」とはもう言えないほどの団員数になっているから、もしかしたら次回からは「室内」の文字は外されるかもしれない。

・・・・・・・・・・・・・・

それはともかく、この日の演奏会の曲目は次の3曲。

1.メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調

独奏=山本友重(東京都交響楽団コンサートマスター)

2.ワーグナー 舞台神聖祝典劇「パルジファル」より《聖金曜日の音楽》

3.メンデルスゾーン 交響曲第5番「宗教改革」

・・・・・・・・・・・・・

1曲目の有名なコンチェルトを弾いた山本さんは、冒頭からオーソドックスではない、独特のフレージングを提示したが、ただ、しばらく音程的に危ない箇所が散見されて、私は内心「どうなるんだろう?」と危惧を覚えたのだが、第1楽章のカデンツから安定していき、後は良かったし、特に第3楽章はとても楽しめた。アンコールではバッハの無伴奏パルティータ第3番から有名なガヴォットを演奏したのだが、これは響といい音程といい素晴らしかった。こういう素敵なバッハ演奏を聴いてしまうと、「音楽は1にバッハ、2にバッハ。3、4が無くて5にバッハだ」などとさえ思ってしまうほどだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・

ここで休憩が入り、休憩後は編成を増してのワーグナー。前述のとおり、もはや「室内」でないオケを象徴するように、このオケがワーグナーを演奏したのは初めて。終演後、のどかさんに問うと、「宗教改革」を希望したのはコンミスだが、それを受けてワーグナーを提案したのは のどかさんとのこと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

このオケは弦が特に優秀だが、今回は金管も木管も終始温かなトーンで好感が持てた。最後のメンデルスゾーンの「宗教改革」は詳しくないので、多言は避けるが、何より、オケがこの曲に強い思いと集中力をもって挑んだことがよく判ったし、1曲目の協奏曲も含めて、このオケはクレッショエンドとディミヌエンドが巧いのがよく判った。大きな膨らみだけでなく、瞬時のクレッショエンドとディミヌエンドをサッっとやってのける合奏力がある。たいした力量だと思う。

もちろん、それは、そうできるように育成、指導した沖澤のどかさんの力量に他ならない。

アンコールとして、バッハ作曲、ストコフスキー編曲による「羊は安らかに草をはみ」という愛らしい曲が演奏された。

今年11月、彼女の指揮でプーランクの「グローリア」を歌うことになっている。今から楽しみだ。

« かんぽ生命輔保険の不適切販売~論外 | トップページ | 8月15日に寄せて~三善晃「レクイエム」 »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック