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2019年3月 2日 (土)

日本アカデミー賞~樹木希林さん&安藤サクラさん&若い人たち

まず、新人俳優賞の男性4人、女性4人を見て「新人?」
と驚くほど既に活躍している役者さんたち。
この賞の受賞は初めてでも、全員既に数年前からTVや
映画に複数出ている。
若手実力者の層が厚いことは日本映画界に希望を抱かせる。

そして何と言っても亡き樹木希林さん。
「万引き家族」での最優秀助演女優賞だが、
「日日是好日」でも同賞の受賞に値すると思う。
2作品での受賞とすべきだった。

代わりに挨拶をした長女の内田也哉子さんのスピーチが
素晴らしく(後記参照)、
西田敏行さん、吉永小百合さん、広瀬すずさんら、
世代を超えて皆さん涙されていた。

最優秀主演女優賞は「万引き家族」の安藤サクラさんで
納得の賛成だが、「北の桜守」での吉永小百合さんにも
あげたかった。

安藤さんはコメントで、出産後まもない時期での撮影
だったゆえ、苦悩する心情~母親としての責任感と
共演関係者へのある種の罪悪感(という言葉を使って)、
それでも映画を愛していることを感じたこと等~を吐露
されたのが印象的で、裏表のない彼女らしい正直な発言だなと
一層好きになったし、それを聞いていた共演された
松岡茉優さんが号泣していたのも印象的だった。

「万引き家族」の最優秀作品賞受賞時のやはり松岡さんの号泣
といい、今回、松岡さんの人柄がTV画面から伝わる授賞式
でもあった。
彼女が主演した「勝手にふるえてろ」もいつか観てみたい。

・・・・・・・・・・・
暴力系の映画は嫌いなので、「孤狼の血」は観てないが、
松坂桃李さんと真木よう子さんの演技が見もののようなので、
近々観てみたい。レンタルDVD化されているので。

話題となった「カメラを止めるな!」は優秀作品賞、
優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀主演男優賞、優秀音楽賞、
優秀撮影賞、優秀録音賞のそれぞれの中の1作品として
選ばれているし、とりわけ編集賞では最優秀編集賞を受賞
したのと、話題賞の作品部門で選ばれたのは良かった。

・・・・・・・・・・・
内田也哉子さんのスピーチ。
「生前、母がよく口にしていた“時が来たら誇りを持って
 脇にどけ”という言葉を、文字通り今できたと思います。
 がんが見つかってから、再発も何度か繰り返しながらも
 13年間という日々を愛おしく、まるで病気に感謝して
 いるようにも見えました。
 ちょっと不思議だったのは、残された時間がわずかだと
 知った時に「自分と関わった人たちに謝ってからいきたい」と。
 それは実に自分勝手な謝罪でしたが、実に母らしいなと。
 最後に58年の役者人生において、映画作りという
 真剣勝負の現場で、彼女の言動で傷つけてしまったと
 思います。
 この場をお借りして、全ての映画関係者に、
 彼女に代わって深くお詫び申し上げます。
 そして、それらの一つ一つの稀なる出会いに
 心より感謝申し上げます。
 本当に長い間、お世話になりました。
 ありがとうございます」

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■最優秀作品賞
『万引き家族』
■最優秀アニメーション作品賞
『未来のミライ』
■最優秀監督賞
是枝裕和『万引き家族』
■最優秀主演男優賞
役所広司『孤狼の血』
■最優秀主演女優賞
安藤サクラ『万引き家族』
■最優秀助演男優賞
松坂桃李『孤狼の血』
■最優秀助演女優賞
樹木希林『万引き家族』
■最優秀脚本賞
是枝裕和『万引き家族』
■最優秀音楽賞
細野晴臣『万引き家族』
■最優秀撮影賞
近藤龍人『万引き家族』
■最優秀照明賞
藤井勇『万引き家族』
■最優秀美術賞
今村力『孤狼の血』
■最優秀録音賞
浦田和治『孤狼の血』
■最優秀編集賞
上田慎一郎『カメラを止めるな!』
■最優秀外国作品賞
『ボヘミアン・ラプソディ』
■新人俳優賞
上白石萌歌『羊と鋼の森』
趣里『生きてるだけで、愛。』
平手友梨奈『響-HIBIKI-』
芳根京子『累 -かさね-』『散り椿』
伊藤健太郎『コーヒーが冷めないうちに』
中川大志『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』
成田凌『スマホを落としただけなのに』『ビブリア古書堂の事件手帖』
吉沢亮『リバーズ・エッジ』
■話題賞
作品部門:『カメラを止めるな!』
俳優部門:伊藤健太郎『コーヒーが冷めないうちに』

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