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2018年11月 8日 (木)

コジ・ファン・トゥッテは傑作~ベーム1962年盤

今月の日生劇場でモーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」に
備えて、久しく聴いていなかったCDをスコアを見ながら、
あらためて勉強じゃないけど、聴き直している。

物語のバカバカしさに反比例して、なんという素晴らしい音楽
の連続、圧巻の音楽だろうか。
これはオペラ史上においても、アンサンブルオペラという特徴を
最高度に生かした傑作と言える。

第一幕第4場やエンディングに向かう第二幕第4番のいずれも、
旋律、拍子、調性、リズムがめくるめく変化しながら推進して
いく迫力に圧倒される。
声部もオケも一体となった交響曲。
シンフォニックな点では「フィガロ」以上の充実とも言える。

「フィガロ」はソロ主体の名曲オンパレードという要素が強いが、
コジは重唱、アンサンブルに特化したとも言えるオペラ。

もちろん「フィガロ」も管弦楽と重唱の1つのピークは第2幕の
エンドに向かう七重唱にあるし、第4幕では、第1幕と第2幕の
ドタバタ要素だけでなく、力感あるドラマと音楽による展開には、
いわば形而上学的なまでの内的な説得力を有するものとして
提示される、というシンフォニックな要素はたくさんあるけれど、
「コジ」の声のアンサンブル、声とオケのアンサンブルの
愉悦と迫力は「フィガロ」を上回る。

「コジ」は喜劇なのに堂々とした作風というのは、
ハ長調を基調としていることも関係しているかもしれない。
そう、ちょうど「マイスタジンガー」がそうであるように。

このオペラのついて書いている2つのブログを発見した。
2人の文にとても共感する。

 1人はこう書いている。
「6人の歌手が名旋律にのせて織りなすアンサンブルの美しさ、
 精妙さ、劇的なハーモニーをたっぷり堪能することができる。
 モーツァルトのオペラの中で、これほどまでに重唱の粋が
 味わえる作品はほかにない。
 6人それぞれが重要なパートを担っている。
 この劇に脇役は存在しないといってもいい」
 (音楽・映画・文化評論サイト「花の絵」)

もう1人の東賢太郎氏はこう書いている。
「あの息もつけない第1幕のフィナーレをきいて感きわまって
 しまい、どういうわけか悲しい曲でもないのに涙が止まらなく
 なった。今でもそこは冷静でいられない。
 音楽の奇跡を示すものをあげよといわれれば、
 僕はまずあそこをお示しすることになるだろう。
 僕が認知症で何もわからなくなっても、このオペラを、
 それもあそこを聴かせてもらえばきっと喜ぶはずだ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

録音では、ベーム指揮の3種のうち、1962年盤だけが
ウィーン・フィルではなく、フィルハーモニア管弦楽団なので、
そのことから「ウィーン情緒が足りない」という人もいるが、
もともとウィーン情緒がどうという作品ではなく、
男女の心の奥底を~ベートーヴェン的には許しがたい内容
ながら~描いた、ある意味シビアな皮肉な作品でもあるから、
この作品に思い入れがあったというベームの堂々とした演奏は
作品に相応しく、1962年盤もとても立派な演奏だ。

ただ、私にはシュワルツコップのフィオルディリージは、
この役の私のイメージからすると立派過ぎる、
重たすぎる感じがする。でも、さすがの歌唱ではある。

むしろ、デスピーナを歌うハンニー・シュテフェックの声が、
ベームの指示だろうけれど、少女のような声なのが面白い。

ドラベルラ役にクリスタ・ルードヴィッヒ、
フェルランドがアルフレード・クラウス、
グリエルモがジュゼッペ・タッディ、
ドン・アルファンソがワルター・ベリーという贅沢な配役。
声のアンサンブルオペラに相応しい重厚な配役だ。

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