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2018年10月15日 (月)

秋吉邦子さん「ドラマチック バロック!」

武蔵野合唱団の合唱指揮者&ヴォイストレーナーでもある
ソプラノの秋吉邦子さんが、東京オペラシティ近江楽堂で
毎年開催している「ドラマチック バロック!」の8回目は、
「333歳の天才たち」と題して14日午後、同楽堂で開催
された。

333歳とは、バッハ+ヘンデル+D・スカルラッティという
同じ年に生まれた3人を指す。
これに、今年没後400年のカッチーニの作品を加えた曲を
主とした意欲的なステージだった。

私が武蔵野合唱団で歌わせていただいたのは2年に
満たなかったが、クニ先生には当時大変お世話になった
だけでなく、退団後もフェイスブックのタイムラインでは
頻繁にコメントや「いいね!」をいただくなど、
今でもとてもお世話になっている次第。

チェンバロ伴奏およびソロは毎年の渡邊温子(あつこ)さん。
使用楽器はプログラムによると、
ブルース・ケネディ1995年製作M.ミートケ1702~04年による
ジャーマン2段鍵盤チェンバロとのこと。

この小ホールは、歌声は響き過ぎるくらいよく広がる空間で、
また、ここでチェンバロを聴くことは、控え目でも存在感ある
音色自体を十分に楽しめ、毎回愉悦を感じる。
 この日の演目は

1.A・スカルラッティ
 (1)私は心に感じる
 (2)すみれ

2.ロッティ「美しい唇が言ってくれた」

3.チェンバロソロで
  フレスコバルディ作曲トッカータ第9番

4.カッチーニ
 (1)アマリッリ
 (2)愛の神よ、何を待っているのでしょう
 (3)フィッリは天を眺めて

  (休憩)

5.D・スカルラッティ
  カンタータ「夢の中でさえ熱く思う」より
  アリア「たとえ夢の中であっても」
  レスタティーヴォ「夜明け前にあなたの夢を見た」
  アリア「あなたは去ってしまった」

6.J・S・バッハ
  コーヒーカンタータより
 (1)ああ、コーヒーのなんて甘いこと
 (2)今日にでもすぐ

7.ヘンデル
 (1)オラトリオ「メサイヤ」よりアリア「私は知っている」
 (2)歌劇「ジュリオ・チェーザレ」より
    アリア「非情な運命に涙はあふれ」

アンコール
バッハ&グノー「アヴェ・マリア」

・・・・・・・・・・・・・・・

最初は、ドメニコの父、アレッサンドロの2曲。
ロッティの曲はターンに特徴があった。
カッチーニの「フィッリは天を眺めて」はトリルが印象的。

後半最初のD・スカルラッティの長大なカンタータが
聴きもので、聴き応えあった。
最初のアリアは3拍子の劇的な内容。
最後のアリアはアレグロで、
この2曲ともトリルも印象的だった。

愉悦のバッハに続き、
ヘンデルは特に「非情な運命に涙はあふれ」が
構成的にも歌詞的にも面白かった。

秋吉さんの明るく伸びやかなトーンは、トークとともに、
来場者を幸せな気持ちにしてくれる魅力がある。
今回もとても終始とても温かな雰囲気に満ちた
コンサートだった。

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