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2018年10月13日 (土)

与那城敬さん~充実、貫録のバリトンリサイタル

昨年、菊地美奈さんを招いた婦人国際平和自由連盟
 (WILPF)主催の今年のコンサートは、
バリトンの与那城敬さんを招き、13日午後、昨年同様、
浜離宮朝日ホールで開催された。

オール・イタリア歌曲&アリアによる、堂々たる貫録の
ステージだった。
まずは演目を知るし、感想を記載したい。

ピアノはいつもながら見事としか言い様のない
 谷池重紬子(たにいけ えつこ)さん。

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 第1部
1.ロッシーニ
 (1)ゴンドラに乗って
 (2)別れ

2.トスティ
 (1)セレナータ
 (2)理想の人
 (3)最後の歌

3.ドナウディ
 (1)私の愛する人の
 (2)愛する日々
 (3)限りなく優雅な絵姿
 
  (休憩)

第2部
4.レスピーギ
 (1)雪
 (2)霧
 (3)雨

5.プッチーニ 歌劇「エドガー」より「恥ずべきこの愛」

6.ヴェルディ 歌劇「ドン・カルロ」より「終わりの日は来た」

アンコール
 1.レオンカヴァッロ「マッティナータ」
 2.ガスタルドン「禁じられた音楽」
 3.カルディッロ「カタリカタリ」

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ロッシーニは「音楽の夜会」からの2曲で、3(or 6)拍子の曲。
トスティの「理想の人」はとても素敵な曲。
与那城さんの高音が見事。
有名な「最後の歌」も高音が素晴らしいのと、
最後の<>(クレッシェンド、ディミヌエンド)が
何とも色っぽく、
会場から思わずため息が生じたくらいだった。

ドナウディの歌曲は素晴らしい。
「私の愛する人の」はピアノの響きも美しく、
全体に優雅な曲。「愛する日々」のしっとり感も素敵。

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後半はプログラム表記では最後の置かれたレスピーギを
最初にもってきて、歌曲の継続とした構成は正解だと思う。
ドナウディと同年生まれだが、近代的な響き。
「雪」ではピアノ伴奏による(移動ドで言うと)
 「ドラソミ、レソファレ、ド~」という定型の動きが印象的。
  詩的な「霧」でも与那城さんの高音が素晴らしい。
「雨」もドビュッシー的なピアノ伴奏が印象的。

プッチーニの珍しいオペラからのアリアで、
「ああ、これは本当に劇場の歌だな」と、
歌曲とアリアの違いをまざまざと確認できた。
迫力のドン・カルロでの盛大な拍手と歓声に続き、
アンコール3曲もそのまま盛り上がって、
貫録のステージが終わった。
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このWILPF主催のコンサートは、歌手自ら、
相当量のトークも入るという楽しみも加わるものだが、
そうした、出演アーティストの人柄にも触れられる
楽しいコンサートで、ちなみに、
来年は森谷真理さんとのこと。

与那城さんは今、最も充実したバリトン歌手の一人だが、
それでいて、今後まだまだ未知数の、
どこまで成長していかれるのだろう、という期待の膨らむ、
今とこれからこそが楽しみなバリトン歌手だと思う。

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