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2018年9月 8日 (土)

プッチーニ 三部作~東京二期会、日本オペラ振興会、新国立劇場による三団体共催公演

東京二期会主催のプッチーニの三部作、すなわち
「外套」「修道女アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」が、
藤原歌劇団と日本オペラ協会を統括する日本オペラ振興会、
そして新国立劇場による初めての試みとしての
三団体共催公演として新国立劇場で上演された。

東京二期会による「三部作」は1995年2月以来とのこと。
ダブルキャスト公演のうち、私が観たのは8日(土)のもの
だが、活動するオケの練習の関係で「ジャンニ・スキッキ」は
観れなかったが、前2作だけでも十分堪能した。

オケは東京フィルハーモニー交響楽団。
指揮はフランス人のベルトラン・ド・ビリー。
演出はイタリア人のダミアーノ・ミキエレット。
合唱は二期会合唱団、新国立劇場合唱団、
藤原歌劇団合唱部(指揮=冨平恭平)、
NHK東京児童合唱団。

・・・・・・・・・・・・・・
「外套」の冒頭。
最初の1~2小節の木管のトーンを聴いただけで
 「ああ、プッチーニだ」と思う。
こういう和音進行はヴェルディは書かなかったと思う。
モーツァルトでもヴェルディでもドビュッシーでも
武満でもない、プッチーニだけの独特のトーン。

「外套」は、男女の三角関係、しかも妻が若い男に気持ちが
行き、悲劇のエンディングという暗い内容で、
典型的なヴェリズモ作品ゆえ、物語としては
私は楽しめないが、何より、ルイージ役の樋口達哉さんの
美声がいつもながら素晴らしく、哀愁感漂う上江さんの
ミケーレ、個性的な労働者衆など、出演者により
作品が格調高く仕上がった。
「おやすみなさい、親方」「おやすみ」という部分での
オーケストレーションは印象的だった。

北原留美さんは、「外套」でのジョルジェッタでは
やや声量に物足りなさを感じたが、「修道女アンジェリカ」
でのアンジェリカは素晴らしく、タイトルロールという
こともあるだろうけれど、哀しい女性役への成りきり感と、
後半から終わりにかけての長いソロである独白的歌唱の
集中力が見事だった。

作品としても「修道女アンジェリカ」が女性だけの出演者構成
という設定や、演奏される音楽も極めてユニーク。
「あれから1年が経ちましたね」という部分での弦の音色や、
アンジェリカのソロに入る前の木管や弦の音色が印象的。
プッチーニ作品の中でも異色の佳作と言えると思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
2作における演出のことは、作品や他の公演演出を
よく知らないので、控えたいが、
「外套」はシンプルで良かったように想えたが、
「修道女アンジェリカ」はいわゆる読み替え(現代的アレンジ)、
特に衣装に関しては、もう少し「修道院らしく」して
欲しかった気はした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なお、「外套」は、
プッチーニがパリで観たディディエ・ゴールド作の
芝居を観て、オペラ化を思い立ち、
ジュゼッペ・アダーニに台本を頼み、1916年11月に完成。

「修道女アンジェリカ」は「ジャンニ・スキッキ」とともに
企画を提案したジョヴァッキーノ・フォルツァーノによる
オリジナル台本を基に作曲して1917年9月に完成。
「ジャンニ・スキッキ」は1918年4月に完成し、
三部作の初演は1918年12月にメトロポリタン歌劇場で
行われている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  『外套』
           6日、8日   7日、9日
ミケーレ      上江隼人    今井俊輔
ジョルジェッタ  北原瑠美    文屋小百合
ルイージ     樋口達哉    芹澤佳通
フルーゴラ    塩崎めぐみ   小林紗季子
タルパ       清水那由太   北川辰彦
ティンカ      児玉和弘    新津耕平
恋人たち     新垣有希子   舟橋千尋
           新海康仁     前川健生
流しの唄うたい 高田正人    西岡慎介
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  『修道女アンジェリカ』

アンジェリカ   北原瑠美    文屋小百合
公爵夫人    中島郁子    与田朝子
修道院長    塩崎めぐみ   小林紗季子
修道女長    西館 望    石井 藍
修練女長    谷口睦美    郷家暁子
ジェノヴィエッファ新垣有希子 舟橋千尋
看護係修道女  池端 歩    福間章子
修練女オスミーナ全 詠玉    髙品綾野
労働修道女Iドル チーナ栄千賀 高橋希絵
托鉢係修道女I  小松崎 綾   鈴木麻里子
托鉢係修道女II  梶田真未    小出理恵
労働修道女II    成田伊美    中川香里

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  『ジャンニ・スキッキ』

ジャンニ・スキッキ 上江隼人 今井俊輔
ラウレッタ     新垣有希子  舟橋千尋
ツィータ      中島郁子   与田朝子
リヌッチョ      新海康仁   前川健生
ゲラルド      児玉和弘   新津耕平
ネッラ        小松崎 綾   鈴木麻里子
ベット        大川 博    原田 圭
シモーネ      清水那由太  北川辰彦
マルコ        小林大祐   小林啓倫
チェスカ       塩崎めぐみ  小林紗季子
スピネロッチョ 倉本晋児   後藤春馬
公証人アマンティオ香月 健  岩田健志
ピネッリーノ     湯澤直幹   髙田智士
グッチョ       寺西一真   岸本 大
http://www.nikikai.net/lineup/il_trittico2018/index.html

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