« 2018年7月 | トップページ | 2018年9月 »

2018年8月31日 (金)

宮川紗江選手の勇気ある告白~ もう一人の宮川選手による暴露、訴え

もう一人の宮川選手の告白~体操女子の宮川紗江選手
「まだ18年しか生きていないが、人生の中で一番の勇気を
 出して、ここに立っています」。
偶然にも日大アメフト問題の選手と同姓の選手が、
指導者側の問題を暴露するという勇気ある会見を開いた。

今度の場合、複雑なのは、宮川選手を長く指導してきた
速見佑斗コーチには確かに暴力行為があり、日本体操協会が
同コーチを無期限登録抹消などの処分とした件に関して、
当の暴力を受けた宮川選手自身が、
「1年以上前に、手で叩かれたり髪の毛を引っ張ったり、という
 暴力行為があった」と認めつつ、
それらは怪我の危険があるパフォーマンスのときや、
練習で気の抜けていた場合に限られたもので、
自分はパワハラ行為とは思っておらず、
「私(から)は訴えていないし、処分の重さは納得できない。
 処分は重すぎる」、と
逆にコーチを擁護し、協会の処分を不当と抗議していることだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

更にそれに止まらず、朝日生命クラブの校長でもある
日本体操協会副会長の塚原光男氏と同クラブ副校長で、
協会女子強化本部長の塚原千恵子夫妻から、
味の素ナショナルトレセン(NTC)内の小部屋に呼ばれ、
「(速見氏に)暴力の話が出ている。あのコーチはダメ。
 だからあなたは伸びない。私なら速見の100倍教えられる」
と詰問されたこと、

宮川さんが、「先生を家族も信頼して一緒にやっていく」と
答えると、
「家族でどうかしている、宗教みたいだ、と高圧的に家族も
 コーチも否定され、おかしくなってしまいそうだった」
と明かし、それ以前のこととしても、
協会の「2020東京五輪特別強化選手」制度に関して、
宮川選手が、強化方針が具体的でないという理由で
連ねなかったことに対して、2016年12月19日、
塚原千恵子強化本部長から自宅に電話があり、
「2020に申し込みをしないと協会として協力できなくなる。
 五輪にも出られなくなるわよ」と脅迫めいたことを
言われたことも明かした。

宮川選手は
「最初から速見コーチの過去の暴力を理由に、速見コーチを
 排除して朝日生命に入れる目的なんだと確信に変わった」
とし、
「権力を使った暴力だと感じる。これらのパワハラの事実を
 認めていただきたいと切に願います」とし、
東京五輪を前に、選手生命を賭した告発。
「東京五輪は、これまで通り金メダルを目指して練習して
 いくつもり。一から速見コーチとともにやり直していきたい」
としている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

暴力絶対排除の協会方針は正しいが、今回の処分が
重すぎるかどうかは体操に関係していない私ら部外者には
なかなか解り難い。
ただ、宮川さんが、処分を受けた当該コーチにこれからも
指導を受けたいという希望と、いかに調整していくかという
問題は残るのはよく解る。

それと、強化部長は「朝日生命クラブに勧誘はしていない」という。
もし、この点に関して、宮川さんの誤解があるとしても、
民間の参加団体である朝日生命の体操クラブの
ナンバー1と2である塚原夫妻が、競技における公的機関
である日本体操協会の幹部という構造は好ましく思えず、
相撲の行事が個別の力士の部屋に所属していることの
奇妙さと共通する。
中立な立場や公的な立場に就く人間は、私的な所属から
脱することを条件としていないから、係る誤解が生じる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

塚原強化本部長が宮川選手を有望な選手と思っているのは
事実だろうし、それゆえ「暴力コーチ」から離したいと
考えただろうことは、ある意味理解できるが、
参加義務はなかったという「2020東京五輪特別強化選手」に
加わらなかったことが不満で、この際、
朝日生命クラブで、あるいは少なくとも
当該コーチと決別させて、自分がもっと面倒をみようと
考えたのかもしれないが、いずれにしても、
宮川さん本人の希望が全く通らない状況での「反旗」
ということだろう。

なお、本人がパワハラでないと言っても、速見コーチの行為は
暴力とともに一種のパワハラと言えるし、
逆に、塚原夫妻がパワハラはしていない、と思っても、
宮川さんが夫妻から特に千恵子強化本部長から恐怖を
感じた以上、これもパワハラと言える。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180830-00000040-spnannex-spo

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 以下は、参考URL

体操女子・宮川選手18歳衝撃告発で見えてきた不可解なコーチ暴力処分の陰謀
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180830-00000002-wordleafs-spo

宮川紗江、パワハラ逆告発 体操協会の塚原千恵子・女子強化本部長から「言葉の暴力」
http://www.msn.com/ja-jp/sports/news/%e5%ae%ae%e5%b7%9d%e7%b4%97%e6%b1%9f%e3%80%81%e3%83%91%e3%83%af%e3%83%8f%e3%83%a9%e9%80%86%e5%91%8a%e7%99%ba-%e4%bd%93%e6%93%8d%e5%8d%94%e4%bc%9a%e3%81%ae%e5%a1%9a%e5%8e%9f%e5%8d%83%e6%81%b5%e5%ad%90%e3%83%bb%e5%a5%b3%e5%ad%90%e5%bc%b7%e5%8c%96%e6%9c%ac%e9%83%a8%e9%95%b7%e3%81%8b%e3%82%89%e3%80%8c%e8%a8%80%e8%91%89%e3%81%ae%e6%9a%b4%e5%8a%9b%e3%80%8d/ar-BBMCCaq?ocid=NAMDHP#page=2

本人がOKと言えば、暴力指導はパワハラにならないか?
https://news.yahoo.co.jp/byline/sasakiryo/20180829-00094955/

体操協会が急転擁護「宮川守る。嘘つくと思えない」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180830-00315344-nksports-spo

塚原氏、声明を発表
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180831-00000073-dal-spo

喫煙者に特権は無い

以下は数社で見てきたし、吸う側の人も、それを見ている人も
「そうだね」と「内心」でも共感してくれる人は多いと想像する。

タバコが好きな人は本当によく吸う。
1日に何本もという人は多いだろう。
私が社会人になった1980年代は、多くの会社でまだ
「仕事部屋の中でもOK」の時代だった。
その後、次第に喫煙者にとっては肩身が狭い思いをする状況
になっていったのは誰もが知るとおり。

昨今はどの会社でも社内禁煙は当然で、それゆえ、
ビルの内だったり外だったりで喫煙場所が設けてあるのだが、
愛煙家の人は本当に「よく吸いに行く」。

1時間に1回くらいの頻度で喫煙所に行く人も少なくないのでは
ないか。それって「業務中」ですよね。

私を含めてタバコを吸わない人は、内心こう思っている
ことだろう。
「リラックスタイムを自由にたくさん設定できて良いですね」、と。

すると愛煙家は大抵こういう理屈を付けたがる。
「喫煙所もコミュニケーションの場なんだよ。場合によっては
 (密談も含めて)重要な情報交換の場なんだよ」、と。

なるほどそうですか。では、吸わない人にも
「特別な情報交換の場」や、「頻繁なリラックスタイム」が
あってもいいですよね?

吸わない人が1時間に1回の頻度で会社の内外をフラフラ
 「散歩」しようもんなら、たちどころに職務怠慢という
ウワサが立つに違いないし、場合によっては
上司等から注意を受けるだろう。

だが、吸わない人間から見ると、愛煙家の喫煙所への頻繁な
「お通い」は、それこそ怠慢に見える。

業務時間中のウトウト(睡魔による短い居眠り)は論外だが、
吸わない人からしたら、愛煙家の喫煙のための頻繁な「席外し」は
「そのへんをフラフラ遊び歩く事となんら変わらない」し、
更にキツク言うなら「居眠りと同じ」に思える。

公平性を期すなら、吸わない人も1時間ごとのコーヒータイムを
設けるべきだろう。しかし、現実にはそれは難しい事だろう。
ではなぜ、喫煙者は「優遇」されているのだろうか?
不公正、不平等すぎる。

2018年8月24日 (金)

九州男の器の小ささんついて

2018年8月23日 (木)

讃える歓声は白河の関を越えて~栄冠は君に輝く

阿久悠さんは高校野球が始まると全試合を必ず見たという。
極力席を立たずに済ますため、昼食は丼を取り寄せて集中いたというから、トイレに立つ以外は全試合の全プレイを観ていたのだろう。

若人の真剣勝負から何かを感じ取ろうと精神を研ぎ澄ます。
他者や外界からインスピレーションを感じ取れない人は、自ら創作して外界に発信することはできないだろうことを本能的に知っていて、その全身で感じたいドラマの1つが毎年の春と夏の高校野球だったのだろう。

今大会、母校応援の声以外の声を多く聞いたように思う。
星稜高校対済美高校は、延長13回、9-11で星陵リードの中、済美の矢野功一郎選手が史上初となる逆転サヨナラ満塁本塁打を打って済美が逆転勝利したとき、アナウンサーは「高校野球は凄い。高校球児たちは凄い」と叫んだ。

準決勝の近江高校野球対金足農業高校。
まさかのツーランスクイズで金足農業が逆転サヨナラ勝ち。終了後、持ち帰る土を集めて袋に入れる近江高校球児たちは「あいつらプロだな。吉田(輝星)半端ないな」と讃えていた。

決勝戦が終わった直後の金足農業を応援する地元のビューイング会場では、母校の健闘を讃えながら、大阪桐蔭の強さに「次元が違う打撃力」と驚嘆、賛辞の声も上がった。

今大会では優勝旗は白河の関を越えられなかったが、公立農業高校善戦の健闘を讃える声は、秋田県や東北だけでなく、全国から白河の関を越えて北に向かったに違いない。
熱い100回大会は終わった。
全ての球児たち、お疲れ様でした。


ところで、長野県での県内予選開会式では、以前から、県内から選ばれた女子高校生が 「栄冠は君に輝く」をソロ=ア・カペラで歌うということが行われてきている。
ユーチューブでもたくさん見れるが、ここでは2007年、当時、小諸高校音楽科に在籍していた宮澤愛菜さんによる独唱をアップしたい。
彼女はその後、国立音楽大学声楽科に進んだそうで、2年前の長野松代総合病院でのクリスマス ロビーコンサートで歌う姿の写真が公開されているから、歌手活動を継続しているようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=l4S3s5wh72s


長野松代総合病院でのクリスマス ロビーコンサート
http://www.nagano-matsushiro.or.jp/blog/blog?pid=182

済美 奇跡の大逆転 サヨナラ逆転満塁ホームラン 
https://www.youtube.com/watch?v=TkVK15N8mDU

金足農業 ノーアウト満塁からサヨナラツーランスクイズ
https://www.youtube.com/watch?v=vdG3TEG19oc

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
言葉を拾って

金足農業 丹教諭
「彼らは普通の高校生。あれだけの力を発揮したことが、いまだに信じられない」

徳島・池田高校の故・蔦文也監督の言葉
「負けるのは不名誉ではない。不名誉なのは、負けてダメな人間になることだ」

・・・・・・・・・・・・・・
大阪桐蔭高校が朝日新聞社を優勝報告の訪問
新聞社幹部「視聴率も20%を超えたようで」
大阪桐蔭の西谷監督「金足農業のおかけです」
大阪桐蔭の選手たち(笑いながら うなずく)

・・・・・・・・・・・・・
秋田県出身の佐々木希さんがインスタグラムで
「秋田人の誇りです。宝です。おかげさまで忘れられない夏となりました」とした上で、
「しったげ、かっこよかった!!まんず、ゆっくり休んでけれな」(すごく恰好良かった。まず、ゆっくり休んでください)

・・・・・・・・・・
大阪桐蔭高校の根尾昂選手(東京新聞より)
投手と遊撃手の二刀流。岐阜県出身。小学2年で野球を始め、中学生で球速140キロ超を記録。スキーの全国大会でも優勝した。高校進学時には全国の強豪校から熾烈な争奪戦が起こる中、大阪桐蔭の練習を見学。「グランドにいい空気が流れていた」と一目見て決めた。
両親は医者。中学時代の成績は「ほぼオール5」で生徒会長も務めた。高校でも優秀な成績を収め、文武両道を貫く。授業中に居眠りは全くせず、教師陣からの信頼も厚い。読書が趣味で、移動中のバスの中でもチームメートが眠る横で本を手放さない。「その時々で感じることが違うので」同じ本を読み返すこともある。食生活の知識も人一倍で「一番吸収が早いから」プロテインを果汁100%のジュースに溶かし、水で少し薄めて飲むのがお気に入り。西谷浩一監督は「大阪弁くらいしか教えられていない気が~」と苦笑する。

・・・・・・・・・・・
「百姓一揆」by 斎藤美奈子さん~8月22日東京新聞「本音のコラム」
SNS上では数日前から「#平成最後の百姓一揆」というハッシュタグが飛び交っていた。むろん金足農業高校の話。新聞やテレビは「百姓」という語を避けたいかもしれないが、大丈夫よね、四字熟語の「百姓一揆」は歴史用語ですから。滞在費の不足分を補うための寄付金を呼びかけて「金足(た)りん農業」などと言われながらも、金農ナインが義民に思えてしまうのは、私立の強豪校が全国の有力選手を結集させた「武将の軍団」に見えるからだろう。
出身中学の所在地で比べると、西日本代表の日大三高の場合、ベンチ入りした18人のうち都内の中学出身者は6人で、他は関東一円から集めた精鋭チーム。大阪桐蔭の場合、大阪府の中学出身者は5人で、他は関西をはじめとする全国の強豪を集めたエリート集団だ。中学日本代表選手やU(アンダー)18日本代表選手もごろごろいるし、もちろんみんなリトルシニア(中学生の硬式野球チーム)の出身者だ。関ヶ原合戦に結集した武将たちと同じ。そりゃ、強いよ。
一方の金農は全員秋田出身で、シニアと軟式野球の経験者が少しだけいる程度。鎧兜で武装した武士階級に竹槍チームが挑んだ、まさに一揆の体だった。
なんて話はしかし、今日の朝刊には溢れているだろうから、もうやめる。難攻不落の大阪城は落とせなかったが江戸城は陥落させた。爽快だったよ。

・・・・・・・・・・・
筆洗~東京新聞朝刊コラム8月22日
正直に言えば、このコラム、甲子園球場のプレーボールのかかる2時間前から書き出している。どちらが勝ったか。どんな試合だったか。どんな結果になったか。それを見ずして野球は書けぬ。結果がすべて。おおげさなことを言えば、人の営みの全てが結果によって判断されてしまいやすい。決勝戦の終了を待たなかったのは、どんな結果であれ、この夏、その高校が見せた輝きは色あせまいと思えたからである。秋田県立金足農業高校。
秋田県勢としては103年ぶりとなる決勝戦進出までの過程でわれわれの胸に大きな何かを残してくれた。縁もゆかりもない人々が秋田の農業高校に惹きつけられ、がんばれと声を上げたのは、その有利とは言えぬ野球環境のせいかもしれぬ。雪深い地域では冬場の練習は難しい上、公立の農業高校では選手の確保も楽ではなかろう。高校で初めて硬式球に触れるような地元出身者を鍛え上げてここまで来た。選手交代をせず、9人だけで戦ってきたのも選手層の薄さもあったに違いない。
準々決勝の対近江高校戦。スクイズで三塁走者に続き、二塁走者まで生還した場面。ベンチの事前指示ではなく、二塁走者のその場の判断と聞いて嬉しくなる。そのベースボールは泥くさくも自由で朗らかに弾んでいた。試合終了のサイレンが聞こえる。そうか大敗したのか。それがなんだというのだろう。

2018年8月17日 (金)

エクセル文化と閉口する字の小ささ~CD解説文等

俳優の渡辺謙さんと菊川怜さんが出演している「ハズキルーペ」のCMで、渡辺さんが叫ぶ「世の中の文字は小さすぎて、読めないっ!」に大いに共感する。
中年となり老眼が進みだすと尚更だ。

印刷技術に関しては若い人は知らないであろうガリ版印刷からコピーに進化し、記述そのものは、手書き以外での機械化としてはタイプ打ちに始まり、1980年代前半にワードプロセッサーが登場して便利になり、更にパソコンの普及でワードが広がった。

字の小ささが多用されるようになったのは、ワードとともに普及したエクセルの高度化だろう。
フォントの自在さはワードを凌ぎ、複雑な表等の作成と相まってエンジニアだけでなく、一般企業の資料作成等における文書も今ではエクセルが主流とも言える。

インターネットとともにエクセル文化が拡大普及し始めた1990年代後半から2000年前後は、若い人がエクセルを得意することで、ともすれば、おじさん衆をバカにする(下に見る)かのような風潮すら生じた時期もあった。今では50代でも私のように60代でもエクセルなんぞ「普通に使えます」のだが。

それにしても、LPレコードからCDに移って全体が小さくなり、加えて文字表記(フォントの自在化等)の進化とともに、CDの解説文もまた当然小さい文字で書かれている。

特にポップス系のCDだと、ページ自体に色彩が施され、しかも例えば茶系統のページに茶系統の文字、銀系統のページに銀系統など、同系統の文字で書かれていようものなら、まずほとんど読めない。
解説だけならともかく、歌詞が読み難いことも多くて本当に呆れるほどに閉口する。ついでにいうと、終わり近くのページに記載されるプロデューサーの名前などが日本人でも漢字ではなく、アルファベット表記が増えてきて、「生意気に」と嫌悪感すら覚えることがある。

会社の資料も、得意気に小さな字で細かく資料を作る人がここ10年くらいで当たり前のように増加した。技術の上達は結構だが、読み難かったら、資料としてそもそも不便なのだ。
読めない資料や、CD解説文、歌詞などは「意味がない」に等しい。

2018年8月16日 (木)

カッコイイ尾畠春夫さん

山口県で行方不明になっていた藤本理稀(よしき)ちゃんを探し当てたのは、親族でも警察でもなく、大分県から来た78歳のボランティア尾畠春夫さん。「今朝起きて、見つかる気がしたから来た。子供は上へ登りたがるから、上だと思った」と語り、捜索隊が活動する前の午前6時に沢へ入って行き、30分ほどで発見。警察や消防にそういう発想は無かったのだろうか? 理稀ちゃんの祖父ら親族から「家に上がって、風呂でも入って」を「いえ、結構です」と断った。

尾畠さんは語る。「俺は学歴はないけど、65歳まで魚屋をやり、65歳でピタリと辞めて、残りの人生を社会にお返しする、と決めだ」と。そして全国各地で車中泊しながら、ボランティア活動。2004年の新潟県中越地震でもボランティア活動に参加。「3.11」では南三陸町で被災者の思い出の品やアルバム写真などを、がれきの中から探す活動である「思い出探し隊」の隊長として活動。
2015年の東日本豪雨、2016年の熊本地震にも趣き車中泊をして作業に参加。その他、その後ボランティアで由布岳の登山道を整備するために月に7-8回ほど40キロもの材料を担いで整備、案内板の設置を行っている。

尾畠さんの実際の活動は実は65歳からではなく、「平成24年度ごみゼロおおいた作戦功労者表彰受賞者」で表彰されていて、そこには活動年数23年との記載があるから、清掃活動は49歳から行っていることになる。しかも必要資材は自費で用意している。

気持ちの優しさと志の高さだけでなく、それに耐えうるためか、ボランティア活動のない日は今でも朝、8キロのジョギングをするというし、40歳の時に登山を開始。58歳で北アルプスの55山を単独制覇。2006年4月1日に鹿児島県から北海道まで日本列島を徒歩で横断する旅に出て3ヶ月かけ2006年7月1日に約3000キロを歩き制覇、というから、ボランティアに限らず、アクティビティな点でもプロだ。
こんなカッコイイ78歳もいるんだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それにしても、山口県の2歳児、無事発見は良かったけれど、2歳児が「家に帰りたい(戻りたい)」と言い、一人で帰らせたお祖父ちゃんはマズかった。生還したからいいようなもの、祖父として大失態。2歳児を一人で歩かせるかなあ。
https://www.asahi.com/articles/ASL8J324PL8JTIPE002.html
https://sarattosokuhou.com/news/obata-haruo/

2018年8月12日 (日)

イル・トロヴァトーレ~荒川区民オペラ第19回公演

12日午後は、サンパール荒川で、荒川区民オペラ第19回公演
 「イル・トロヴァトーレ」を鑑賞した。

荒川区というと下町のイメージがあるが、知る人ぞ知るオペラの
盛んな土地で、数年前までシリーズ化していた
 「あらかわバイロイト」は質の非常に高いもので、
歌手もオケも聴き応えある公演が続いたし、この今回19回目
となる荒川区民オペラは、アマチュアである荒川区民交響楽団が
中心となって毎年いろいろなオペラを積極果敢に上演してきて
いる注目に値する毎年の公演なのだ。

よってプログラムには当然、荒川区長が毎回挨拶文を寄稿して
いるし、区長は荒川区民交響楽団の名誉会長兼名誉後援会長
でもある。

12日は、マンリーコ役の、昨年初めて知ったテノールの
小笠原一規さんを楽しみにしていたし、実際、絶好調で、
特に第3幕最後のアリア[カバレッタ<見よ、恐ろしい炎を>]の
高音は輝かしく、聴衆の盛大で長く続く拍手と歓声を浴びた。
しかも、なんとこの場面は続けてアンコールされたから、
聴衆の興奮は最高潮に達したのだった。

藤原歌劇団員となり、活躍が一層増してきた中で、
コンクールとかは別にして、オペラ公演としては、たぶん今回が
これまでで最大にして最高の成功した晴れ舞台、
観客の度肝を抜くほどの圧巻のステージとなったに違いない。
苦労人でもある小笠原さんのこの日の成功を心から祝いたい。

レオノーラ役の森 美津子さんは初めて聴いたが、
長らくイタリアで活躍されてきただけのことはある実力者。
第1幕では中音域での明瞭さと声量がやや足りない気もしたが、
高音が素晴らしく、特に第4幕第1場での「恋はバラ色の翼に乗って」
は絶品と言えるほどの名唱だった。

私にとって嬉しかったのは小笠原さんの成功に加えて、
アズチェーナ役を歌い演じた河野めぐみさんの「発見」。
これまでも、この区民オペラで聴いているが、
今回は最も印象的で感動的な歌唱を聴かせてくれた。
失礼ながら「こんなに歌える、こんなに魅力的なメゾだったか」
と驚いた。
特に第2幕第1場での「炎がはじける」が圧巻だったし、
第4幕第2場でのマンリーコとのデュオ「私たちの山へ戻ろう」
での叙情性豊かな歌声で素敵だった。

区民が中心の合唱団による第2幕冒頭の有名な
「アンヴィル・コーラス」は良かったが、他の場面での
男声だけの部分ではややアンサンブルに精度を欠いたが、
年配者が多いと想われる少人数にしてはよく歌っていた。

オケはアマチュアながら、オペラ慣れしているだけでなく、
金管を中心に総体としての響きはとても立派。
弦の繊細な部分等での弱さはやむを得ないが、
総じて鑑賞に全く支障はないだけでなく、立派な演奏
と言える。

私は荒川区民オペラの拝聴は今回で確か3回目かと思うが、
毎年アンサンブルがどんどん良くなっている気がする。

澤田さんの演出は、狭いステージをシンプルにして効率よく、
色美しく施したもので好感が持てた。とても良かったと思う。

指揮の小﨑さんは何度もこのオペラ公演で振っている人だけに
要領を得て全体をまとめていたし、アリア後に起きる拍手や
ブラヴォー等を待って次に入るタイミングも要領よく進行
させていた。

なお、会場では11日にアズチェーナを歌われた杣友惠子さんと
ルイツ役で出演された川出康平さんとお会いしたが、
11日は都合悪く来場できなかったので、お2人の歌声を
今回の公演で聴けなかったのはとても残念だった。

・・・・・・・・・

指揮:小﨑雅弘

演出:澤田康子

管弦楽:荒川区民交響楽団

合唱 :荒川オペラ合唱団 指導=新井義輝

 12日のキャストは

レオノーラ:森 美津子(ソプラノ

マンリーコ:小笠原一規(テノール)

ルーナ伯爵:佐野正一(バリトン)

アズチェーナ:河野めぐみ(メゾ・ソプラノ)

フェランド:比嘉 誉(バス)

イネス:藤田英璃奈(ソプラノ)

ルイツ:板垣哲也(テノール)

老ジプシー(両日):秋本健(バリトン)

伝令(両日):吉川響一(テノール)

・・・・・・・・・・・・・・・・・
物語自体は、「トスカ」っぽかったり、男性2人よりヒロインが
性格的にしっかり者という、ありがちな設定だが、
アリアと合唱の設定と流れで人気作となっている、
と言えるだろう。
http://www6.big.or.jp/~ada/trovatore.html

2018年8月11日 (土)

バッハのオルガン鈴木雅明さん&澤江衣里さん~フェスタサマーミューザ~真夏のバッハⅢ

毎年夏の企画「フェスタミューザ」2018の1つとして、11日夜、
鈴木雅明パイプオルガン・リサイタルをミューザ川崎で聴いた。

オール・バッハ(1685~1750)プログラムの「真夏のバッハⅢ」
とした曲目は以下のとおりで、このうち、
4から7はソプラノの澤江衣里さんが歌った。

1.ピエス・ドルグ(幻想曲)BWV572

2.パストレッラ BWV590

3.トッカータとフーガ ニ短調 BWV565

 (休憩)

4.カンタータ「神よ、人は汝をひそかに讃える」から
  第4曲のアリア「救いと祝福が」 BWV120-4

5.カンタータ「楽しき狩りこそ我が悦び」から
  第9曲のアリア「羊は確かに草を食み」 BWV208

6.「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小品集」から
  アリア「ただあなたが共にいてくだされば」 BWV508(シュテルツェル作曲)

7.プログラムにないアンコールとしての追加で、
  カンタータBWV68より第2曲アリア「信仰深き我が心よ」

8.ただ愛する神に、委ねまつる者は BWV642

9.いと高き所にては、ただ神にのみ栄光あれ BWV662

10.前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548

アンコール:主イエス・キリスト 我らを顧みたもう BWV709

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1は壮大な曲。オルガンの響きに圧倒された。
23歳のときの作品で珍しくフランス語でテンポ表記などが
なされているという。
A(非常に速く)B(荘重に)C(穏やかに)の形式。

2はうって変って、可愛らしいほどのチャーミングな曲。
当然、音色がガラリと変わる。
ペダルによる演奏の無いものだったかと思う。

有名な3は、鈴木氏によるとバッハの作では無い説が
昔からあり、フェルマータの多用等、幾つかの要素の点で、
確かに異色作とのこと。
鈴木さんは割と自由に即興的に演奏された。

休憩後の澤江衣里さんとのカンタータは、
大オルガンではなく、ステージ上に置かれた小型オルガン
での伴奏。

澤江さんのバッハの歌唱は、いずれも外の蒸し暑さを
忘れさせる清涼感と気品のある端正な歌唱で素敵だった。
なお、6は長らくバッハ作と思われてきたが、近年、
ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルシェル(1690~1749)の
オペラ「ディオメデス、または罪なき勝利」からの借用と
判明したという。

アンコールの「信仰深き我が心よ」の歌唱後の後奏は
伴奏声部が多いとのことで、全曲譜めくりを担当し、
今年4月から同ホール専属オルガニストとなった
大木麻理が鈴木さんと連弾するかたちとした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

澤江さんとの共演のコーナーが終わると、
鈴木氏はステージ上の階段でそのまま大オルガンの位置に
戻っての演奏。

8と9と10の後のアンコール曲は、
讃美歌の形態を言うコラールをオルガン曲として作曲した
作品ゆえタイトルが付いているが、オルガン独奏曲。

正規プログラムの最後におかれた10は圧巻の素晴らしい傑作で、
「後期における最も優れたオルガン曲の1つ」と言われるだけの
ことはある作品。
長く続く盛大な拍手に応えてのアンコールは愛らしい小品を
弾かれた。
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=2290

« 2018年7月 | トップページ | 2018年9月 »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック