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2018年7月 1日 (日)

森谷真理さんリサイタル~HAKUJU

HAKUJUホールが主催公演としてシリーズ化している
「ワンダフルoneアワー」の第33回に登場した、
今人気急上昇中のソプラノ森谷真理さんのリサイタルを
29日夜同ホールで聴いた。

このシリーズは、同じ日の15時と19時30分の2部構成
をとり、よって演奏時間もそれぞれが1時間強というかたちを
とる。私が拝聴したのは19時30分からのもの。

それでも、これまで私は森谷さんをオペラやHAKUJUの
「中嶋朋子が誘う音楽劇紀行」等のコンサートなどで、
いわば部分的に少しの分量を聴いてきただけなので、
こうして単独コンサートとしてじっくり聴かせていただくのは
初めてだったので、以前から楽しみにしていた。

加えるなら、来る9月に東京ユヴェントスフィルハーモニーが
演奏するマーラーの「千人」に私も合唱で出演させていただくが、
森谷さんも第1ソプラノとしてソリスト出演される、という
身近に感じる事情もあるのも事実。

ウィーン在住だが、日本国内での演奏会も今年だけでも
相当数あるなど、今後も益々活躍が期待できる。

山田武彦のピアノ演奏での演目は以下のとおり。

・・・・・・・・・・・・・・・
1.ドビュッシー「忘れられた小唄」
  (1)それは やるせなき
   (2)都に雨の降る如く
   (3)木々の影
   (4)木馬
  (5)緑
   (6)憂鬱

2.山田さんのピアノソロ(のみ)で
  グラナドス「ゴイェスカスー恋するマホたち第一部」より
  第4曲「嘆き、またはマハと夜鳴きウグイス」

3.カントループ「オーヴェルニュの歌 第1集」
  (1)野原の牛飼いの乙女
  (2)バイレロ
   (3)3つのブーレ
   「泉の水」、「どこに羊を放そうか」、
   「あちらのリムーザンに」

アンコール
1.マスネ「エロディアート」より「過ぎた日の懐かしさは」
2.ビゼー「カルメン」より「何の恐れがありましょう」
3.ドビュッシー「出現」
4.R・シュトラウス「モルゲン」

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1曲目の「それはやるせなき C'est l'extase langoureuse」
からシャンソン風の出だし、歌いまわいがステキ。
「都に雨が降る如く」での中音域の声が魅力的。
この曲集最後の「憂鬱」での声量の素晴らしさと
シャンソン的な洒脱な歌い回しの巧さが印象的だ。

山田さんのピアノソロによる魅力的な曲と演奏の後の
「オーヴェルニュ」も最初のドビュッシーと同じく
フランス語の歌。

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これまで私が聴いた森谷さんの歌はドイツ語のものが
多かったので、とても新鮮に魅力的に聴かせていただいた。
高音域での芯の強い、敢えて言えば太めの堂々とした声が
あると同時に、中音域ではメゾソプラノのような愁いのある声を
聴かせてくれる。
いろいろな色、ポケットを有するソプラノ歌手なんだなと思った。

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また、外見では一見クールに見えるが、アンコールの
1曲目が終わると、「まだまだアンコールが続きます」と
客席を笑わせるなど、アンコールインターバルでの
ミニトークで、面白い人、近づき難い人ではなく、
人なつこい人なんだ、ということも判って面白かった。

メトロポリタン歌劇場でデビューして成功し、今では欧州での
活躍も長いので、結構べらんめえ調と言ったら失礼だが、
姉御肌的な性格の歌手かも、と想像でき、
その点でも楽しかったし、このコンサートを聴かせていただいて
とても良かったと思った。
今後もスケジュールがたくさん入っている、
益々活躍が期待できる歌手だ。

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