« 2018年4月 | トップページ | 2018年6月 »

2018年5月29日 (火)

日大問題ヤマを迎えた

1つの清々しさ
1つ~現役選手たちの素晴らしい声明文
謝罪から始まり、直接、指示の有無は触れないが、それは
外部機関が今後追求するし、同日、関東学連が実質的な確定を
したし、「捜査機関等の調査に私たちも、信じているチームメイト
のように誠実にありのまま全てをお話し全面的に協力して、
その結果も待ちたい」としているから、そこで全てが語られる。

「大切な仲間であるチームメイトがとても追い詰められた状態に
 なっていたにもかかわらず、手助けすることができなかった
 私たちの責任はとても重いと考えている。
 これまで私たちは監督やコーチの指示に盲目的に従ってきて
 しまい、深く考えることも無く信じきってしまった。
 コミュニケーションも十分ではなく、そうした私たちの
  「ふがいない姿勢」が、今回の事態を招いてしまった一因と
 深く反省しています」としている。

さらに、
「私たちは日本大学アメリカンフットボール部全体が
 生まれ変わる必要があることを自覚している」と、
しっかり認識、自覚し、
「今後、具体的に何をしていかなければならないかについては
 選手一同とことん話し合って決めていく」とし、最後に、
「いつか私たち日本大学アメリカンフットボール部が、
 部の指導体制も含め生まれ変わったと皆様に認めて
 いただいた時には、他のチームの仲間たちとともに
 プレーできる機会をお許しいただければ有難い。
 そのときには、もし可能であれば(今回反則した当該選手で
 ある)私たちのチームメイトにも再びチームに戻ってきて
 もらい、一緒にプレーできればと願っています」
と締めくくっている。

図らずも、昨今、このような覚悟と決意に満ちた若者たち
による文は読んだことがないほどの内容であり、
敬意と応援の意を表したい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もう1つ~関東学生アメリカンフットボール連盟の結論
気持がよい。処分だけでなく、宮川さんの告白を全面否定
した内田&井上両氏を、今度は真っ向、
この2人の発言を全面否定してくれた。いわく、

「1度目の悪質な反則を内田前監督と井上前コーチは
 サイドラインからしっかりと見ていました。
 パスが投げられて、ボールの方ではなく、
 当該選手の方を見ていたのが映像で確認されています」
と断言。

「宮川選手は井上コーチに「これで退場だが、
 成長できたからいいじゃないか」と言われたが、
 当該選手はベンチに下がって泣いていた。
 井上前コーチに詰め寄った選手もいた」、と公表した。

そして「相手QBとは友達か?と聞いた井上前コーチの発言は
「友達にはとてもできないことをしてこい、ケガをさせろ」という
 ニュアンスだった。認識の乖離(かいり)など存在しないと
 規律委は判断する」、

「監督の「やらなきゃ意味ないよ」は立派な指示である」
とキッパリ。実にスッキリ痛快。こうでなきゃ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180529-00000157-dal-spo
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180529-00000587-sanspo-spo


声明文全文
本年5月6日に行われました関西学院大学アメリカンフットボール部と私たち日本大学アメリカンフットボール部の第51回定期戦での私たちのチームメイトの反則行為について、ケガを負ったQBの選手とご家族の皆様にお見舞いを申し上げるとともに、関西学院大学アメリカンフットボール部関係者の皆様、関東学生アメリカンフットボール連盟その他の関係者の皆様に、多大なご迷惑とご心労をおかけしてしまったことを、私たち日本大学アメリカンフットボール部選手一同、心よりお詫び申し上げます。

本当に申し訳ありませんでした。また、私たちの行為によりアメリカンフットボールという競技そのものへの信頼が損なわれかねない状況に至ってしまったことについて、アメリカンフットボールを愛する全ての皆様、そして社会の皆様に深くお詫び申し上げます。

今回の件が起こってから、私たちは、どうしてこのようなことになってしまったのか皆で悩みながら何度も話し合ってきましたが、まだ明確な答えが見つけられたわけではなく、これからも話し合いは続けていきたいと思います。

また、これから捜査機関による捜査や大学が設置する第三者委員会の調査が行われるようですので、私たちも全面的に協力して、その結果も待ちたいと思います。
なお、それらの捜査・調査に際しては、関係者の皆様にも、私たちが信じているチームメイトのように、誠実にありのまま全てをお話しして、その責任をしっかり受け止めて頂きたいと思っています。

ただ、少なくとも、私たちは、私たちの大切な仲間であるチームメイトがとても追い詰められた状態になっていたにもかかわらず、手助けすることができなかった私たちの責任はとても重いと考えています。
これまで、私たちは、監督やコーチに頼りきりになり、その指示に盲目的に従ってきてしまいました。
それがチームの勝利のために必要なことと深く考えることも無く信じきっていました。また、監督・コーチとの間や選手間のコミュニケーションも十分ではありませんでした。
そのような私たちのふがいない姿勢が、今回の事態を招いてしまった一因であろうと深く反省しています。

私たちは、日本大学アメリカンフットボール部全体が生まれ変わる必要があることを自覚しています。
今後、具体的に何をしていかなければならないかについては、これから選手一同とことん話し合って決めていきたいと思います。
ただし、絶対に必要だと今思っていることは、対戦相手やアメリカンフットボールに関わる全ての人々に対する尊敬の念を忘れないこと、真の意味でのスポーツマンシップを理解して実践すること、グラウンドではもちろんのこと、日常生活の中でも恥ずかしくない責任ある行動を心がけるなど常にフェアプレイ精神を持ち続けることを全員が徹底することです。
そのために何をしていく必要があるのか、皆様にご指導頂きながら、選手一人ひとりが自分自身に向き合って考え抜くとともに、チーム全体でよく話し合っていきたいと思います。

そして、いつか、私たち日本大学アメリカンフットボール部が、部の指導体制も含め生まれ変わったと皆様に認めていただいた時には、私たちが心から愛するアメリカンフットボールを他のチームの仲間たちとともにプレーできる機会を、お許しいただければ有難いと思っています。
また、そのときには、もし可能であれば、私たちのチームメイトにも再びチームに戻ってきてもらい、一緒にプレーできればと願っています。

私たち選手一同の今の思いは以上のとおりです。
私たちは、今回の件の深い反省のもと、真剣に、謙虚に、一丸となってチーム改革を実行していく所存ですので、どうかご指導のほど、よろしくお願い致します。

平成30年5月29日
日本大学アメリカンフットボール部選手一同

http://www.hochi.co.jp/sports/ballsports/20180529-OHT1T50104.html

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なお、私は、フェイスブックにおいて、負傷した関西学院選手のお父様である奥野康俊さんによる宮川さんの減刑嘆願書にウェブ署名しました。簡単にできます。
目標はとりあえず5万人とのことですが、30日AM0時過ぎで既に4万人を超え、秒単位で更に増えています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

恐れられる権力者から軽蔑される立場へ
日大というOBを含めて数十万単位の組織の権力者として、この十数年間、思うままにしてきたであろう内田氏。それが一転して日本全国の幼児を除く数千万単位の日本人から軽蔑される立場に変わった。このままでは、ずっと彼は恥さらしな人生を送ることになる。そんな人生、何が楽しいのだろう?
全てを告白して謝罪する勇気が、あの初老の男性にあると良いのに。
「聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥」という諺を言い換える
なら、
「謝るは一時の恥、謝らないのは一生の恥」
というというところだろう。


負傷した奥野選手とご両親に、宮川さんとご両親が謝罪面会した際
奥野お父さん「宮川さんのお母さんは泣いていました。私の妻も泣いていました。息子も宮川君は可哀そうだと言いました。私は最後は、いっしょ頑張りましょうと言いました」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180526-00000145-spnannex-spo


関東学生アメリカンフットボール連盟の規律委員会は、
内田前監督を処分の中で最も重い、事実上の「永久追放」
に当たる「除名」処分、井上前コーチは2番目に重い「資格剥奪」の
処分が検討されているとみられる。
これらの処分が下された場合、今後、学生の指導などが事実上、
できなくなる。
また、日大アメフト部については「無期限の活動停止」処分となる見通し。
週明けにも臨時理事会を開き、最終的に決定する見通し。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180526-00000046-nnn-soci


 「正直」~アッコにおまかせ
人は正々堂々を本当のことを語るとき、いちいち「正直(言いますと)~」などと前置きは言わない。
ある弁護士によると「正直(に言いますが)」と使うときはウソをつくとき、という。
27放送のTBS「アッコにおまかせ!」で紹介されたのは、同番組のスタッフが、内田&井上会見の際、2人が「正直」を使った回数をカウントしたところ、
内田氏が28回、井上氏が27回だったという。
確かに多すぎる。


関西学院の奥野選手、試合復帰。良かった。
コメントも泣けてくる。

「宮川選手はフットボールをする権利がないと言っている
 けど、それはまた違う。フットボールの選手として戻ってきて、
 グラウンドで正々堂々とルールの中で勝負できたら
 と思います」。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180527-00221522-nksports-spo


パワハラの象徴としてのアメフト問題~日本経済新聞「春秋」5月25日
特攻隊として9回出撃し、すべて生還した青年パイロットが日本陸軍にいた。作家の鴻上尚史さんが著書「不死身の特攻兵」で青年と周囲の人々を紹介する。
皆が後に続くよう最初の隊は優秀な人が集められた。血のにじむ訓練は何だったのか。隊員らは不満に思った。

正式な隊を編成せず個人で参加する点にひっかかっる人もいた。
建前は志願制の特攻だが実態はほど遠い。
爆弾だけを落とし生還する青年は露骨に「次こそ死ね」と言われるが、理不尽な戦争への抵抗を続ける。「21位歳の若者が、絶対的な権力をもつ上官の命令に背いて生き延びたのはどんなに凄いことか」と鴻上さんは記す。

大学の運動部でボ-ルを追う技を磨いた若者が「相手をつぶせ」と命じられた。練習を干し、自ら反則するよう大人が追い込んだ節もある。
外回りの女性たちが取引先や顧客の男性から尊厳を傷つけられる。「セクハラは拒んでいいが成績を上げろ」と言う上司は、嫌がらせは自己責任で甘受しろと暗に促しているに等しい。

スポーツや女性の問題ばかり騒いでいる場合か、との声も聞く。
しかし人々の関心は高い。面白おかしい問題というより、私たちの国が宿痾(しゅくあ)(注)のごとく抱える課題の象徴と受けとめられているからではないか。

鴻上さんの本はビジネス街でよく売れている。
組織との摩擦に悩む中高年の男性に読まれていると担当編集者は語る」(注)宿痾=長く続く病気、持病
 なお、タイトルは私が付けました(原文にはありません)。


追記:8月17日
日本大アメリカンフットボール部の反則をした宮川泰介選手がアメフット部復帰の意向を示していることを、宮川選手の父親から伝えられと、被害選手の父親 奥野康俊さんが17日、自身のフェイスブックで公表した。

奥野氏は更に、
「大好きだったアメフトを「やりたくない」と言わせるまで
 彼を追い込み、彼に対して謝罪もしていない日大指導者と、
 トカゲの尻尾切りで我関せずを貫く田中理事長を許せない。
 あれだけ辛い思いをさせられた宮川君本人に対しても
 田中理事長からの謝罪、コンタクトは全くないそうだ。
 日大が来年130周年を迎える。その時、理事長に君臨し、
 利権にしがみつく田中英寿氏の姿は、もはや、
 大学相撲界でトップの座についたスポーツマンとしての
 姿とはほど遠く、理事長としての人格もなく完全に別人
 としか思えない。
 何を考えているのか全く理解出来ないし
 田中英寿理事長が醜く見えるのは私だけであろうか?
 息子と彼がグラウンドで握手をして正々堂々とフェアに
 戦える日が来る事は、彼がご両親と、私の息子に
 謝罪に来た時に、あまりに理不尽な思いをした彼に対して
 思い描いていた幕引きのシーンだ。
 早くその日が実現してほしいと思う」
と語った。

日大は秋のリーグ戦に出られないが、
宮川選手は3年だから、来年1年はやれる。
ぜひ復帰して欲しい。

2018年5月26日 (土)

バーンスタイン生誕100周年記念演奏会     井上道義指揮~横浜みなとみならホール開館20周年

横浜みなとみらいホール開館20周年を記念した演奏会の1つ
として、井上道義さん指揮、神奈川フィルハーモニー管弦楽団
の演奏によりレナード・バーンスタイン生誕100周年記念演奏会
が同ホールで開催された。
担当コンマスは﨑谷直人さん。
14時開演、2回の休憩を挟んで終演が17時15分という長丁場
だが、作曲家バーンスタインの多彩な作曲作品を集中して聴けた
という点でも貴重な、聴き応え十分なコンサートだった。

プログラムと出演者は以下のとおりだが、
第2部の交響曲第2番「不安の時代」が終り、ステージセットの
転換の時間を使って、館長でもある作曲家の池辺晋一郎さんと
井上さんで、短いトークをされた。

その際、池辺さんは
「僕はかねてから、指揮と作曲の2つをやった人では、
 どちらかに重きを置かざるを得ない(両方を同じレベルでは
 できないという意味)と言ってきた。
 マーラーは指揮者としても有名だったが、
 やはり作曲家としての存在が大きい。
 フルトヴェングラーやチェクロヴァスキーは作曲もしたが、
 やはり圧倒的に指揮者としての存在だった。
 けれど、こうして聴いてみても、バーンスタインは例外的に、
 指揮者としてだけでなく、作曲家としても偉大だったと解る」
と語られたが、全く同感同意、共感する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.ハリル  フルートソロ=工藤重典

2.セレナード  ヴァイオリンソロ=山根一仁

 (休憩)

3.交響曲第2番「不安の時代」 ピアノソロ=福間洸太朗

4.ウェストサイド物語より
 (1)シンフォニック・ダンス
 (2)トゥナイト
   ソプラノ=鷲尾麻衣、テノール=古橋郷平

 (休憩)

5.シアターピース「ミサ」より
 (1)第1曲「ミサの前の祈祷」より
    第2番 讃歌と詩編「シンプル・ソング」
 (2)第9曲 福音書 説教「神は言われた」
 (3)第16曲 聖体分割式「すべて壊れる」より
 (4)第17曲 シークレット・ソング

  司祭=大山大輔(バリトン)
  ボーイソプラノ=込山直樹
  ストリートコーラス
   ソプラノ=鷲尾麻衣、小川里美、藤井玲南
   メゾソプラノ=森山京子
   テノール=古橋郷平、宮里直樹、又吉秀樹
   バリトン=籔内俊弥、ヴィタリ・ユシュマノフ
   バス=ジョン・ハオ
   合唱=東響コーラス
   ロックバンド
    白石准(E.Key)、坪川隆太(E.Gt)、小枝英隆(E.Gt)、
    小野田篤(E.Bs)、佐々木章(Drs)
   ブルースバンド
    川畑淳(E.Key)、船津恵一(E.Bs)
   パイプオルガン=石丸由佳
   スモールオルガン=小埜寺美樹

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まず、全体として、武満徹にタケミツトーンがあるように、
バーンスタインにも彼ならではのリズムや色彩があることが
はっきり確認できるコンサートだったと強く感じた。
それと、今日の曲の多くに、ヴィオラを重宝していることも
確認できた。

1曲目は独奏フルートとオーケストラの曲で、1973年、
第4次中東戦争で死んだイスラエルの若いフルート奏者
ヤディン・タネンバウムと彼の兄弟たちの魂に捧げられた曲。
初演は1981年5月、ジャン=ピエール・ランパルのソロ、
バーンスタイン指揮イスラエル・フィル。
いつもながら抜群に素晴らしい工藤さんのソロ。
15分ほどのこの曲は幻想曲的でもあり、狂詩曲的でもある
とでも言おうか。ヴィオラのソロ等も印象的。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2はプラトンの「饗宴」にインスピレーションを受けて作曲。
独奏ヴァイオリン、弦楽合奏、ハープ、打楽器。
5つの楽章は「饗宴」の出てくるギリシアの賢人たちの
名前が付いている。
第1楽章「パイドロス-パウサニアス」、
第2楽章「アリストファネス」、
第3楽章「エリュクシマコス」、
第4楽章「アガトン」、
第5楽章「ソプラテス、アルキビアデス」
初演は1954年9月、アイザック・スターンの独奏、
バーンスタイン指揮イスラエル・フィル。

30分ほどのこの曲は繊細さと諧謔的な要素とが在り、
ジャズ的というよりダンス音楽的と感じた。
細かく変則的に変化するリズムも重要な要素。
ソロの山根さんは音量はあまり無かったが、
繊細さの部分で特に際立っていたと思う。
打楽器群もとても難しく、当然、指揮も難しい。
終わったとき、井上さんがガッツポーズした気持がよく解る。
聴衆の拍手と歓声も大きかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1回目の休憩後は交響曲第2番「不安の時代」。
バーンスタインは3つの交響曲を作曲したが、
独奏ピアノを伴う第2番「不安の時代」はW.H.オーデンの詩に
インスピレーションを得て作曲。
第1部が「プロローグ」、「7つの時代」(変奏1殻7)、
「7つの段階」(変奏8~14)から成り、
第2部は「挽歌」、「仮面劇」、「エピローグ」から成る。
初演は1949年4月、バーンスタイン自身のピアノ、
クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団。

2本のクラリネットでの開始が美しい。
ただ、その後は、強音がやや平坦に続く感じがして、
独創性を強く感じるとは言い難い気がしたが、
そう思っていると、
第2部の「仮面劇」ではピアノ、ティンパニ、チェレスタ、
グロッケンシュピールなどのパーカッションと
ハープだけによるジャズ全開と言えるような、いかにも
バーンスタインらしい音楽でとても楽しめた。
彼の面目躍如というところだろう。

この場面では照明もその演奏者だけに当てられ、
ヴァイオリン等、沈黙の楽器群は暗転された。
もちろん次の「エピローグ」では元に戻されたが。

ピアノの福間さんは終始堂々とした余裕のある演奏で、
あたかもこの曲を何度も弾いているかのようだった。
武満など、現代曲にも積極的に取り組んでいる利点、
長所、強みを感じる立派な演奏だった。
この曲の終了後も聴衆の拍手と歓声は大きかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前述のとおり、舞台替えの際、池辺さんが客席から
ステージに上がって井上さんとトーク。

そして「シンフォニック・ダンス」が演奏されたが、この作品は
19657年のブロードウェイ「ウェストサイド物語」が成功し、
それを元に演奏会用管弦楽曲にまとめたもので、
初演は1961年2月、ルーカス・フォス指揮ニューヨーク・フィル。
演奏は、リズムの鋭さはさほどではなかった分、
それよりも明るさと楽しさが溢れたもので、
これはこれでとても面白かった。
このテイストは井上さんの指揮による要素が強いのか、
神奈川フィルのそれなのかははっきりは解らないが、
たぶん前者なのだろう。
こういう質感のシンフォニック・ダンスもなかなか良い。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここで、井上さんが再びマイクを手にし、
「シンフォニック・ダンスを演奏するたびに、なぜこの中に
 トゥナイトが無いのだろうと思っていた。
 今回、シンフォニック・ダンスの中(途中)に入れて演奏したい
 と考え、ダメ元で出版社に問い合わせたところ、
 やはり(著作権上)ノーと言われた。
 そこで、アンコールのかたちで、トゥナイトを演奏します」
として、鷲尾麻衣さんがブルーのマリアっぽい衣装で、
古橋郷平さんがトニーっぽい身なりで登場し、
素敵な歌声を披露した。
この日、初の歌声ということで、これまでとはまた違った
大きな拍手と歓声が起きた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2回目の休憩後のミサ。
「歌い手、奏者、ダンサーのためのシアターピース「ミサ」
ワシントンD.C.のケネディセンターの杮落しのために作曲。
初演は1971年9月。
バーンスタインは既成のオペラでもミュージカルでも
宗教音楽でもない、総合芸術としての作品とした。

テキストはカトリックのミサ典礼文(ラテン語)を用い、
バーンスタインが英語の台本を付けた。
宗教的なテーマ(現代人の信仰の危機)、
政治的なテーマ(ベトナム反戦、平和への希求)、
音楽的なテーマとし、フォークソングやロックも加えた。

約2時間かかる全曲~井上さんは昨年 大阪で全曲上演
して話題になった~から4曲が演奏された。
第1曲は大山さん演じる司祭がギターと歌うものだが、
ポップス調のサウンドということで、
これからどう展開するんだろう?という感じの幕開け。
後の3曲では、中学2年生の込山少年のボーイソプラノが
素敵で、演技も十分。
兵庫県の三田少年少女合唱団所属というから、
たぶん大阪での全曲でも起用されたのだろう。

第9曲では「トゥナイト」を歌われた2人を加えて
著名な歌手10人が、オルガン側=指揮者の正面に
陣取ってのコミカルな歌唱が素敵だった。
服装はストリートコーラスだから皆さんラフな感じ。
正面字幕では、英語に加え、部分的には大阪でも
使われたという井上さんによる大阪弁による歌詞も
用いられ、映し出された。

第16曲で再び司祭による歌があり、終曲17曲では、
最初に客席3階右奥から工藤さんによるフルートソロが
あり、その後、オルガン上に設定された十字架を含めて
ステージ全体が照明も荘厳な色調とされ、
東響コーラス~女声26人、男声20人~が正装で登場
して格調高く終わった。

部分的とはいえ、この曲が斬新な魅力を持ったもので
あることが解って楽しめた。

2018年5月24日 (木)

日大ウソ会見

内田+井上2人の会見~宮川さんの発言内容をほぼ全否定
これを見ての日大アメフト現役部員のリアル感想
 「ひどいです。みんな怒っています。全てがウソで、
  もう何も信じられないです」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180523-00000165-sph-spo


質問を遮り、会見を止めようとした司会者
これに対するネット投稿では
「この司会者の対応が今の日大を物語っているね」
「これじゃ、会見しないほうがよかったんじゃないの」

それにしても、あの司会者、日大ナンバー2と言われている
内田氏に「監督、もうしゃべらなくていい」と命令口調には
恐れ入る。ナンバー1の人かいな?
 ~素朴な疑問。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180523-00000178-dal-spo


宮川選手の親友でかつて日大アメフト部に在籍していた同級生
「日大アメフト部は、生やさしい教え方はしなくて。
 壊せって言ったら、完全にケガをさせろっていう。
 一時期、高校3年生の時に相手の体の壊し方を
 教わったことがあった」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180523-00000050-sph-spo


核心点のみ否定するも、他は曖昧にするという共通点
肝心な点については「完全否定する」。
しかし、細かな部分では「覚えていない」等々。
内田前監督、井上コーチ、佐川前国税庁長官、
柳瀬前総理秘書官、狛江市長、
全てに共通しているのが笑える。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最大の矛盾点~内田氏のウソその1
先発メンバーに宮川さんの名前なし。
「潰しに行くので出してください」と
  (言われたとおり)直訴
 →実際に出場。
それなのに、内田氏
 「確かに宮川君が来たが何を言っているのか判らなかった」

 ~はあ?
それで、急に出場させたんですかああ??!!!

まだあります。

「ケガをさせる」の表現について~井上コーチの発言の変化
 会見の中で、「言っていない」→「覚えていない」に変化。
 無責任過ぎる変化。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

内田氏のウソその2
「反則プレーを見ていない。3日後にVTRで知った」
姿勢からして見ていたでしょうけれど、百歩譲って見てなくとも、
反則で15ヤードの罰退(陣地の後退)
という重たいペナルティ取られている。
重大な反則があったことを知らないというのはあり得ない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

内田氏のウソその3

記者:リードをしないでクォーターバックに突っ込みますよと
宮川選手から言われましたか?
井上:はい、彼からそういう話はありました。
 リードをしなくていいですかと、思い切りいっていいですかと。
 だから思い切りいけと言いました。
記者:これは僕がプロから聞いた話なんですが、
 アラインはどこでもいいからと、それからリードをしないで
 クォーターバックに突っ込みますよ。
 もはやフットボールではないというふうにお伺いしました。

という会見でのやりとり。
リード(役割)とアライン(立ち位置)を放棄してまで
QBを潰しに行っていいなですね、と宮川さんは確認して
いるわけです。
自分の個人的恐怖心だけでなく、チームとしての
フォーメーション~アメフトでそれが一番大事とされる
~を乱すことを気にして、それでもいんですね?
と井上コーチに確認しているわけです。
そしてOKだから突っ込んだわけです。
https://thepage.jp/detail/20180524-00000004-wordleaf?page=5

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以下ご紹介する新聞コラムで、東京新聞と読売新聞は
「日大アメフト部の監督やコーチの発言はヤクザ映画での
 親分発言のようだ」、とし、
文芸評論家の斎藤美奈子さんは
「旧日本軍の上官と兵士の関係を連想させる」とし、
更に財務省、防衛省、森友、加計問題における官僚や
政府の対応に絡めて述べています。

日本経済新聞も
「日大は危機管理学部を創設したのに、このままでは、
 危機管理の教科書に日大アメフト部事件が刻まれることに
 なるだろう」としています。


新聞コラムより~東京新聞第一面「筆洗」より(以下は部分)
 (俳優の川谷拓三さんが「生まれ変わったら(使われる)俳優
 ではなく(使う側の)監督になりたい」等の逸話を伝えたのち、
「相手を潰すのなら試合に出してやる。できませんでしたでは
 すまないぞ。相手がケガをしたら得」というコーチの言葉に
 寒気がする。
 スポーツや大学とあまりにかけ離れた冷酷な言葉。
 それは親分の指示で悪事をいとわぬ「鉄砲玉」の役で
 川谷さんが出ていたヤクザ映画の言葉であろう。
 せめてもの救いは、この選手が反省し、事実関係を
 話す気になったことか。だが、生まれ変わったとしても、
 その大学のアメフト選手を選ぶまい」


新聞コラムより~読売新聞第一面「編集手帳」より(以下は部分)
「相手がケガをすればこっとの得だ」。勝利至上主義としても
 矩(のり)を超えている。どんな粗暴な団体だろう。
  「やらなきゃ意味ないよ」。何とか映画に出てくる親分か。
 彼は退場になりテントに戻ったあと、ことの重大さに
 気付いて泣いた。
 その涙や傷つけた選手への謝罪の気持ちに
 偽りはあるまい。
  「団体幹部」の面々はどう思っただろう」


斎藤美奈子さん「反則の構造」~東京新聞「本音のコラム」より(全文)
「①監督が全体的な方針や方向性を示し、②コーチが
 「相手のクォーターバックを1プレイ目でつぶせ」などの
 具体的な指示を出し、③他の選択肢がないところまで
 追い詰められた選手が、悩みながらも
  「つぶしに行くから試合で使ってください」と申し出る。

 悪質なタックルに及んだ日大アメフト選手の会見は、
 旧日本軍の上官と兵士の関係を連想させた。
 いや、日本の組織には今もこのような命令系統、
 役割分担で動いているところが多々あるのではないか。

 財務省の決裁文書の改ざんも、防衛省の日報の隠ぺいも、
 森友問題や加計問題も同様の三段構えの構造を感じる。
 森友学園の国有地売却問題で、文書の改ざんに関与した
 近畿財務局の職員は自殺に追い込まれた。
 彼の立場は③の選手と重なる。
 しかし、虚偽公文書作成の疑いで刑事告発された②の
 コーチに当たる佐川前国税庁長官は不起訴となり、
 ①の監督に相当する財務大臣や総理大臣は権力の座に
 座り続ける。

 不祥事が発覚したとみるや、責任を現場に押し付け、
 自分は命令していないと主張する最高責任者。
 上を慮(おもんばか)って舌を守ろうとしない
 中間管理職。
 省庁も大学も同じなのだろうか。日大の選手の会見は、
 追い詰められた兵士の立場と心情を図らずも
 あぶり出した。真実を語った彼の勇気を見習いたい」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

新聞コラムより~日本経済新聞「春秋」(全文紹介)
「スポーツ紙はもちろん、日経を除く全国紙も第一面で伝えた
 宮川泰介さんの会見。いや、その日経新聞も第一面下段の
 コラム「春秋」でこう書いている。
 「国家から企業、お役所、病院まで。今の時代の組織に
 欠かせないスキルの1つは危機管理能力だろう。
 それを高等教育にいち早く取り入れ、危機管理学部を創設
 したのが日本大学だった。
 エキスパートの育成を目指しているというから、
 何と皮肉な事態であろうか。

 アメリカンフットボールの試合で起きた危険なタックル問題
 で、肝心の大学当局が管理どころか火だるまになっている。
 記者会見の先延ばしは命取り。
 情報の小出しは火に油を注ぐ。言い逃れに聞こえる弁明は
 逆効果。
 危機管理を教えるどの教科書を開いても、
 こうしたチェック項目が必ず出てくると思うのだが。

 問題のタックルをしが側の選手が昨日、記者会見をした。
 事実を明らかにすることが償いの第一歩だと述べ、
  「相手を潰してこい」という監督、コーチからの指示が
 あったことをはっきり、自分の口で語った。
 もちろん、だからといって許されることではないが、
 二十歳になったばかりの若者の苦悩や決意は感じられた。

 このままでは危機管理の教科書に、日大事件が刻まれる
 ことになる。「初戦では大失敗したけれど、誠意を見せて
 リカバリーした事例」にかえようと思えば
 まだ間に合うかもしれない。
 勇気を振り絞った自校の学生をどう支えていくかという
 課題も加わった。
 誤れば、今度は「大学のあり方」の教科書にも載ることになる」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とんかつ屋さんの証言~TVニュースより
日大アメフト部行きつけの「とんかつ山路」の店長

「事件後、選手らが食べに来たから、指示があったんだろう?
 と聞いたら、ハイと普通に答えてましたよ」

添付は日大を除く15の大学の関東大学1部リーグの監督会による共同宣言
「80年以上の歴史を持つ日本のフットボールが将来も
 存続し得るのか、私たちは極めて強い危機感を持っています」
として、公式規則「フットボール綱領(The Football Code)」前文を
引用している。
「伝統的に、フットボールは教育活動の重要な一環を担って
 いる。フットボールは激しく、力に満ちた、身体をぶつけ合う
 スポーツである。それゆえ、プレーヤー、コーチ、
 その他の試合関係者に対しては、最高のスポーツマンシップ
 と行動が要求される。
 不正な戦術、スポーツマンらしからぬ行為、
 故意に相手を傷つけることは絶対に許されない」
https://www.daily.co.jp/general/2018/05/21/0011277692.shtml

若者の真摯な告白

宮川泰介さんを守らない大学、彼を救えない大学スポーツなど滅びろ
痛ましさと同情を禁じ得ない勇気ある会見。
係る会見をせざるを得ないところまで追い詰める大学
とは何か?
関東大学1部リーグは、いや、スポーツ庁は、
今後少なくとも1年間、日大アメフト部を試合から締め出す決定をすべきだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180522-00000126-spnannex-spo

一部の大学アメフト指導部の中で、
「宮川さんに転入の意思があれば、協力したい」
としている大学があるという。
願わくば、関西学院が転入を許し、宮川さんは関学で
アメフトを続けてくれたら、などと思ってしまう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

恐怖政治的支配の前監督~ヒトラーと同じ

部存続の危機
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180522-00000593-san-spo
学生にこんな思いをさせる大学とは
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180522-00000171-jij-spo

刈屋富士雄さん
「二十歳の青年を(弁護士同伴とはいえ)一人で会見させる
 までに追い込んだこと、そのこと自体がまず異常」

青年に「道」=「正義」を教えてもらう大人社会
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e6%97%a5%e5%a4%a7%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%95%e3%83%88%e9%83%a8%e3%81%ae%e5%8a%a0%e5%ae%b3%e9%81%b8%e6%89%8b%e3%81%8c%e6%95%99%e3%81%88%e3%81%a6%e3%81%8f%e3%82%8c%e3%81%9f-%e4%b8%8d%e6%9d%a1%e7%90%86%e3%81%aa%e7%b5%84%e7%b9%94%e3%81%8b%e3%82%89%e8%ba%ab%e3%82%92%e8%ad%b7%e3%82%8b%e6%96%b9%e6%b3%95/ar-AAymLis?ocid=NAMDHP

2018年5月23日 (水)

20歳の若者に犯罪を強要した日大常務理事~史上最悪のパワハラ

日大アメフト部悪質タックルは犯罪行為
 ~監督の卑怯な責任回避(逃げ)

アメフト関係者(OB)が口をそろえて
「あり得ない行為。過去に一度も見た事が無い」
と驚き呆れ憤る行為。
スポーツの域を越えているというより、これは傷害罪たる
犯罪行為だ。
スポーツ競技におけるテロ行為とさえ言ってよいほど悪質。

大ケガを負った関西学院大学の選手は神経系統への
深刻なダメージはなさそうだから良かったけど、
たまたま幸運だっただけで、歩けなくなることだって
考えられたほどの体当たり攻撃だ。

日大監督の内田正人氏が、部内で干されつつあった
という選手に「(今後)試合に出たいのなら、
 1ゲーム最初から(相手の)クォーターバックを壊してこい」、
と意図的にプレイに関係ない攻撃を命じたという。

ところが、内田氏は「反則プレイをしろとは言っていない」
としているらしい。卑怯な逃げ戦術が早くも出てきた感がある。

タックルした選手は試合後、泣いて、今では退部に言及して
いるというが、諸悪の根源は内田監督であって、
あなたではない。

このように、重傷を負った相手チーム選手だけでなく、
タックルした自分たちのチームの学生である選手も含めて
2人の若者のアメフト人生を奪いかねない指示命令をして
おきながら「私は関係ない」とは呆れる。

典型的な卑劣大人のワンパターン対応だ。
監督の資質も資格も無し。

日大はホームページで謝罪文を掲載したが、
世間を騒がせたことを詫びているだけで、
プレイ自体には触れていないから「悪いことをしたとは
思っていない」のかもしれない。
第一、大ケガを負わせた関西学院の選手に詫びていない
のが呆れる。

そして関西学院の会見より先に、日大こそがまずが
謝罪会見をして然るべきだった。
いずれにしても監督責任は免れない。逃げても無駄だ。

関西学院大学と日大はアメフトにおける2大名門校
とのことだが、これは日大アメフト部の廃部に値する
ほどの悪質犯罪。
それをどこまで認識しているのだろうか?

法政、東大、立大は日大との試合拒否を表明。当然だろう。
負傷を負った選手の父親は「日大側が指導陣の総退陣等の
対応をしないなら告訴も辞さない」としているのも
当然のことだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180516-00000043-jnn-soci
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180516-00000068-asahi-spo


「退部したい」でなく、「退部しろ」とシッポ切りのウワサさえ
 出ています。タックルした選手に全てを語ってもらうほか
 ないでしょう。それでももしかしたら、
  「余計なことを言うなよ」と先に妨害が入るかも
 しれませんが。

日大側から「意図的な乱暴行為を行うことを選手に教えることは
 全くない。指導と選手の受け取り方に乖離があった」
という回答。

要するに「勘違いした選手が悪い」という切り捨て回答。
特攻のようなタックルで連想するなら、戦時下の特攻。
死んだのは若者。
命じた中年大人たちの多くは戦後の豊かな日本の生活を享受
した。理不尽さにおける犠牲者はいつも若者。

純な若者よ、汚い大人たちをギャフンと言わせたまえ。
パワハラ大人に反逆する勇気、嫌われる勇気を持って欲しい。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180517-00000052-jij-spo
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180517-00000015-kobenext-spo
日大回答全文
https://www.kobe-np.co.jp/news/sports/201805/0011264064.shtml


明大も日大との試合拒否を表明
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6282841

Jリーグ初代チェアマンで、日本トップリーグ連携機構会長の川淵三郎氏が16日、ツイッターで日本大学アメリカンフットボール部の悪質タックル問題に言及。「何と愚かな日大アメラグ選手の行為か。許してはならない」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180517-00000050-dal-spo


「かんせい」を「かんさい」と何度も間違えた、って、長年のライバル学校名を間違えるだろうか
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180519-00000009-kobenext-spo


にわか知識~アメフトのクォーターバック
野球で言えば、投手と捕手と4番バッターを足した選手と言えるほどのチームの要。
相手チームも含めてアメフトの競技においてリスペクトされるポジション。
クォーターバックが投じた瞬間から彼に触るのを誰もが避け、もっともケガを与えてはいけないよう両チームが互いに守る立場の選手。

にわか知識~個人の意思は入り込む余地のない組織スポーツ
アメフトは厳格なフォーメーションで動く。個々の判断云々で展開しない珍しいスポーツ。
例えば「A区間では、左足から(出て)5歩進むこと」と命じられ、6歩進んだらミスとして叱咤されるスポーツ。
それゆえ、選手の独断での悪質反則タックルは100%あり得えないこと。
もう1つ
元々は日大チームは反則が少ないチームだった。こうした美点が今回の件でゼロ(以下)に留まらず、
日大アメフトと言えば「ああ、あの悪質タックルね」と語られていく点で、アメフト史に汚点を残してしまった。

選手との間に乖離が、とかの言い訳。乖離あろうが無かろうが関係なく、全ての責任は監督にある。
法大、東大、立大、成蹊大、明大、桜美林大が日大との試合拒否で、春のリーグ日大は試合なし。
こういう状況下で監督は務まらない。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180519-00000079-mai-spo

2018年5月16日 (水)

日大アメフト部悪質タックルは犯罪行為だ

しかし、この後、とんでもない真相が露わになった。

奇跡のレッスン~吹奏楽

Eテレでスポーツ等、色々な分野における指導者と生徒らの
状況を伝えるシリーズ「奇跡のレッスン」。
5月3日と10日の2回にわたり放送されたテーマは吹奏楽で、
登場した「最強コーチ」は、世界最高峰の吹奏楽団として
名高いイーストマン・ウインド・アンサンブルの現役指揮者、
マーク・スキャタデイさん。

レッスンを受けたのは埼玉県の公立中学校の吹奏楽部で、
県内屈指の実力を持つが、音のまとまりが今ひとつで、
大きな大会では思うような成績が残せていないという。
その部員らをどう指導したか。とても勉強になった。
面白かった。

よく、「心を合わせて」とか「心が通じ合った合奏、合唱こそ
最高のパフォーマンスが生まれる」と言われるし、
実際のところ事実、真実だとは思うが、
それは「言うは易し、行うは難し」であることは合奏や
合唱経験者なら皆知っているだろう。

「心を通わせる演奏を生むために、部員たちを具体的に
 どう導くか、導けるかが指導者としての役割だし、
 力量の見せどころ」であり、スキャタデイさんは
 それを短期間に見事に実践し、実証してくれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この部活生徒らの中にも、キャラが濃いゆえ、
ぶつかったり、逆に自信の無さから消極的な生徒らもいて、
ごく普通に存在する問題点が内在していた。
部活に限らず、大人の組織でも、種々の内部では
様々な人間関係が在るのはプロもアマも同じで、
吹奏楽団にも管弦楽団にも合唱団にも同じく存在する。

しかし、音楽の現場では
「ウマが合うとか合わないとか呑気なことを言っている
 ヒマはない」。
一瞬一瞬が勝負であることはアマも変わらない。

加えて、あろうことか、スキャタデイさんが指導を任せられた
1週間の中で、生徒の間でインフルエンザが流行り、
トランペットの1番と3番奏者など、1週間の指導期間中、
次々と生徒らが自宅待機していくという予想外の事態が
生じた。
しかし、結果的には、この事態が、スキャタデイさんと
部員たちを一層奮起させることとなったと言える。

 では、スキャタデイさんはどうしたか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まずフルートパートに関して。
インフルエンザ待機中だった1番フルートの女子生徒Aさんが
復帰したが、スキャタデイさんはその間、彼女の代吹きを
していた下級生Cさんも大事にした。
すなわち、Aさんが吹く旋律をCさんと分担させることで、
Aさんがいない時期にカヴァーしたCさんにも役割をシェア
させたのだ。

次いで、ピッコロを受け持つBさんはAさんと同級ながら
2人とも自信家ゆえ、ぶつかりがちで、下級生Cさんをして
「(やりとりが)怖いと感じたこともあった」という微妙な関係。
最初、ピッコロソロに厚みを持たせるべく、
スキャタデイさんはAさんに1オクターブ下で同旋律を吹くよう
指示したが、休憩時間にBさんから「やり難い」とクレームが
出た。
今度はスキャタデイさんは、まず座る位置関係を変え、
それまで下級生Cさんを挟んでAさんBさんが離れていた
のを、Cさんを外にしてAさんBさんくっつけた。

次いで、Aさんに指示したオクターブ下メロディではなく、
低音域での和音進行オブリガートに変え、
Bさんが吹きやすいようにした。
スキャタデイさんは言う。
「AさんとBさんが良い関係でないからこそ接近させ、
 互いに音をもっと聴きあうようにした」。
3人は納得の表情で練習に打ち込めるようになった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

トランペットパートに関して。
インフルエンザで1番奏者だったE君が自宅待機。
2番奏者のD君はE君のうまさに常々感心し、
自分には自信を持てないでいたが、急な事態で、
スキャタデイさんはD君に1番パートを吹くよう指示。
「ハイ」とは答えたものの、「マジかよ」とD君はボヤき、
修練の日々が始まった。
なかなか良い音が出ない。ミスる。
そのたびにスキャタデイさんは
「間違えてもいいから、堂々と吹いて」とか
「機械的に吹くのではなく、人間的な気持ちでおおらかに
 吹いて」と伝える。

そして、最終日の本演奏時、D君は完ぺきに吹いた。
D君は語る。
「E君もきっと出たかったと思う。彼の思いも込めて、
 背負って一心に吹きました」。
突然のソロ=主役指定にビビッて自信の無かったD君が、
そこまで言えるくらい自信を持って本番では吹けたのだった。

後日、病欠していた生徒も含めて全員で録画を見た際、
出られなかったE君は
「D君は凄いと思いました。1人で吹いているのに、
 3人で吹いているような音量も出ていた」
と驚嘆し、絶賛した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ホルンパートに関して。
男子生徒F君は元々打楽器志望で入部したが、欠員の
関係もあってホルンに替わり、まだ日が浅いゆえ
自信が持てず、実際、スキャタデイさんに
何度も注意を受ける。
その優しい生徒F君は言う。
「人つきあいがヘタで、それを克服したい気持ちがあって
 入部した」と。
そして本番では、F君はほぼ完ぺきに吹けた。
終演後、ロビーで母親と会うとおもわず号泣した。
彼の涙は、プレッシャーを感じながらそれに打ち勝つべく
本演奏に臨み、それを達成したからこその、
こらえてきた思いの吐露としての涙だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コントラバスとチューバパートに関して。
唯一のコントラバスの女性奏者が、あろうことか
本番当日の午前に発熱でダウン、急きょ離脱。
スキャタデイさんは「やむなし」としたが、3人のチューバ奏者が
「ここの部分ではコントラバス(のみの部分ゆえ)の音が
 無くなってしまうので、ここは僕らで吹きます」
として、本番1時間前に猛特訓して本番に臨み、
成功させたのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本番でのその「アパラチアン序曲」は実際、素晴らしかった。
ハプニング、アクシデントの連続した1週間にもかかわらず、
見事な成果だ。スキャタデイさんの指導者としての力量と
人柄に感服した。
スキャタデイさんは言う。
「君たちの才能は君たちだけのものではない。
 互いに分かち合うことで、多くの人に喜びを与える力を
 持っている」。
それを不安げな生徒たちから確実に引き出し、
見事に実証した指導と演奏だった。
面白かった。勉強になった。

前編5月3日放送
http://www4.nhk.or.jp/wonderlesson/x/2018-05-03/31/8192/2549191/

後篇5月10日放送
http://www4.nhk.or.jp/wonderlesson/x/2018-05-10/31/8747/2549192/

後篇の映像
http://www.dailymotion.com/video/x6jfit2

全体の宣伝
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3776/2549191/index.html
http://www.tvu.co.jp/program/20180317_wonderlesson/

2018年5月12日 (土)

アンサンブルセバスチャン室内楽コンサート 2018 塩尻レザンホールで聴いた岡田愛さん

東京芸大大学院の独唱科に在籍中のソプラノ岡田愛さんを
初めて聴いたのは昨年7月、杉並公会堂でフランコ酒井さんが
主催する「OPERA MANIAⅡ」の新人紹介コーナーだった。
あまたのベテラン先輩諸氏の中にあって、丁寧さに注力され、
ふり幅の大きな表現は控えめな印象を受けたが、
それでも純な初々しさと真面目さのよく出た誠実な歌唱が
印象的だった。
 (最下段にブログに書いたそのときの感想を再度アップ
  しています)。

そして、先日5月4日と5日の「ラ・フォル・ジュルネ」では、
そのときにも増して一段と伸び伸びと歌われていたのが
印象的で、自信を付けながら着実に成長されていると実感して
嬉しかった。

その岡田さんやバリトンの松島誠治さんらを招いての
室内楽コンサートが、12日午後、私の両親の故郷、
長野県塩尻市にあるレザンホール(塩尻市文化会館)で
行われたので出かけた。

1996年10月にオープンしたこのホールは未だ行ったことが
なかったので、以前から行きたいと思っていたこともあり、
その点からも良い機会だったし、後述のとおり
バラエティに富んだ素敵なコンサートだった。

なお、「レザン」はフランス語でぶどうの意味があり、
たくさんの文化活動が大きな房になり実ってほしい、という
願いを込めて名づけられたとのこと。
大ホールと中ホールがあり、本公演は中ホール。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アンサンブルセバスチャン室内楽コンサートは
1995年に結成された「アンサンブルセバスチャン」が
2008年からレザンホールで開催している
室内楽コンサートで、よって今回が11回目とのこと。

アンサンブルセバスチャンは
「信州の自然をこよなく愛する県内外で活躍する
 プロの音楽家と、県内のオーケストラ楽団員等で
 構成されている」
とあるから、プロアマ混成のアンサンブルということだろう。

プログラムによると(今回は)ヴァイオリン8人、
ヴィオラ4人、チェロ3人、コントラバス1人、
チェンバロ(ピアノ)1人、
フルートとオーボエ、ファゴット、ホルンが各2名。
指揮は宮崎県延岡市出身で、長野県に移住後は
指揮とクラリネット奏者として活躍してきた山田哲男さん。

 演奏曲は以下のとおり

1.ヴィヴァルディ
 4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調Op.3-10

2.モーツァルト
 フルートと管弦楽のためのアンダンテとロンド
   (KV.315&KV.373) フルート独奏=丸山貴菜

3.ハイドン チェロ協奏曲 第2番 ニ長調
       チェロ独奏=武井英哉

 (休憩)

4.モーツァルト 魅惑のオペラアリア集
     ソプラノ=岡田愛、バリトン=松島誠治

(1)「フィガロの結婚」より
   ①さあ、ひざまづいて ②訴訟に勝っただと!
   ③ひどいぞ、どうして今まで私を焦らせたんだ

(2)「ドン・ジョヴァンニ」より
   お手をどうぞ

5.モーツァルト ピアノ協奏曲 第15番 変ロ長調 KV.450
        ピアノ独奏=木内 栄

アンコール
1.「魔笛」より「パ・パ・パ」のデュオ
2.アヴェ・ヴェルム・コルプス

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 感想
1曲目のヴィヴァルディはコンミスの平波智映さんとその妹の
華映さん姉妹というプロ奏者主導ゆえ、
とても格調高く立派な演奏だった。

2のフルート独奏の丸山貴菜さんは東京音大出身で、
松本市内でのリサイタルの他、県内外でのおソロや
室内楽等で活躍とのこと。
温かな音色で終始安定していて、とても良かった。
外見もとても可愛らしい人。

3曲目のハイドンのチェロ協奏曲第2番は久々に聴いたが、
あらためてソロパートの超絶技巧と言ってもよいほどの
 難易度の高さに驚いた。
チェロ独奏の武井英哉さんは下諏訪出身、
桐朋学園で青木十良さんに師事された人。
部分的に音程が決まり切れていないところは散見
されたが、終始果敢にして自分の演奏を客観的に俯瞰
しながら楽しんでいる雰囲気が良かった。
なお、カデンツァはフォイアマンのもの。
これは終演後、ロビーで武井さんに直に確認した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

休憩後はモーツァルトのオペラアリア集。
「さあ、ひざまづいて」では、岡田愛さんの妹さんの望さんが
黙役としてのケルビーノとして共演されたのが
微笑ましかった。
「訴訟に勝っただと!」を歌った松島誠治さんは
初めて聴いたが、ダルムシュテット市立音大で学んだ人。
オーソドックスな声と快活でユーモラスな雰囲気が
体から感じられる人。
声の質感は「お手をどうぞ」でよく出ていた。

岡田さんは歌曲に注力されていることもあってか、
オペラアリアでことさら大仰な表現やアクのある歌い回しを
する人でなく、演技の中でも端正なアプローチをされている感が
あるが、それでも1年前に感じた以上に声に潤いが
増している感が強くした。今後の変化が更に楽しみ。

なお、このオペラアリア集では、オケの、特に管楽器が
全体的に音量が強すぎた感はあり、
部分的に声を消すところの一歩手前まで行く場面も
散見されたのは惜しいと思った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

プログラム最後のモーツァルト ピアノ協奏曲第15番も
ハイドンの協奏曲同様久しぶりに聴いたが、
曲想やリズム等においても20番以降のコンチェルトに負けない
くらいの個性のある曲だし、技術的センスを求められる曲で
あることが解った。
ピアノソロはこのアンサンブルの音楽監督でもある
木内栄さん(女性)で、繊細というよりアグレッシブに
弾いていく人なので、モーツァルトより
ベートーヴェンのほうが似合うかもしれないが、
それでも情熱的なモーツァルトでとても楽しく拝聴した。

アンコールでは岡田さんと松島さんが再び登場して、
「魔笛」より「パ・パ・パ」のデュオと
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」が演奏された。
前者では松島さんの真骨頂かもしれないユーモラス感が
よく出ていた。
後者は私は合唱の各パートやオケのアンサンブルパート
としての旋律や和音進行をよく知っているが、
オケ伴奏の中で岡田さんと松島さんという、
ソプラノとバリトンによる歌が進んでいく演奏ゆえ、
聴衆は自然とその和音進行を知ることになったので、
その点からも2人の歌唱とオケによる
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の演奏は
意義があったと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 プログラムより
塩尻市長の小口利幸氏が挨拶文を寄せているだけでなく、
今回は不都合だったが、例年は舞台挨拶もされていた
というから、広く市民に認識され、
支持されっているコンサートということがうかがえる。

私の祖父が起業し、今は叔父とその長男である
私の従弟が継いでいる信州伊藤石材(株)も
プログラムに広告を掲載していたので、
よけいに嬉しかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

参考;2017年7月31日「OPERA MANIAⅡ」のときの
ブログに書いた感想を再度引用

「1曲目の「私のお父さん」からすぐ感じたが、
 とても軽やかでピュアな声なのだ。
 この曲は丁寧に歌うことに専念されたようで、感情移入は
 少なかったように想えたが、オペラ公演での中だったら、
 もちろんもっと役のキャラクターに入り込んで歌われた
 ことだろう。
 2曲目のR・シュトラウスの「朝の歌」は、清らかさに徹して、
 シュトラウスの抒情性がよく出ていたし、
 3曲目の「初恋」は特に私には魅了された。
 控え目な表現の中に、瑞々しさと懐かしさを感じさせる
 清らかさは、今後十分彼女の「個性」「特徴、特性」として
 伸びて行く要素ではないかと強く感じた。
 今後に期待したい」

2018年5月 6日 (日)

卓球世界選手権団体戦~卓球女子史上最強メンバー

石川佳純、伊藤美誠、平野美宇の3人は間違いなく、
日本卓球女子選手陣史上最強のメンバー。
昨日は韓国対北朝鮮戦が行われず、急きょ結成された
南北合同チームコリアとの本日行われた準決勝戦では、
特に2人目に登場したキャプテン石川選手が、
リオ五輪初戦で負けた北朝鮮の宿敵キム・ソンイ選手と
フルセット、その第5最終セットは互いにデュースを
繰り返して16―14で勝利、
という息詰まるような接戦に勝ち、
明日はいよいよ中国との決勝戦に金メダルをかけてのぞむ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180504-00000050-jijp-spo.view-000
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6281350
https://sports.yahoo.co.jp/events/pingpong/wc_2018/schedule/game_w08/


卓球南北合同チームコリアについて
 ~大会開始前に結成すべきだった
中国との決勝戦は伊藤美誠の逆転勝利が凄かったものの、
やはり中国が1枚も2枚も上手だった。
中国との力の差は依然として歴然と存在するが、
先が見えてきた感はある。
あと5年後(前後)に、女子団体戦において
日本が中国に勝つこともあり得ると思う。

ところで、今回物議を醸した南北合同チームコリア。
南北融和の流れの中の出来事として理解はするが、
スポーツの国際大会における急な合同チーム結成は
やはりおかしい、いかがなものかと思う。

大会開始前の結成ならアリかもしれないが、
開催期間中のそれもベスト4を争う段階になっての再編は
アンフェア感は拭えない。
スポーツに政治を持ち込むなとキレイ事を言う気はない。
政治的要因が入り込むのはほとんど常ともいえるから。

南北両国の選手とコーチ陣も歓び、国際卓球連盟の
バイカート会長が
「卓球はスポーツを通じて平和を促進する有効な手段。
 これはルールを超えた出来事。平和へのサインだ」
としてこれを認め、IOC委員でもある韓国卓球協会の
柳副会長が、
「これは両国にとって歴史的決断。卓球を通じて
 両国の平和をプロモーションするために大事」と語り、
国際卓球連盟の前原正浩副会長が、
「今の世界情勢の中、スポーツを通じて平和を示す
 ところに意義があるのではないか」と語っても、

それ自体に賛意はあるが、ただ、
大会期間中という点で拙速感は否めない。

日本卓球協会の星野一朗専務理事が言うように確かに
「卓球はこれまで国際平和に大きく関わってきた」
のは事実だ。

アメリカと中国が良くない関係にあった1970年前後に
あって、1971年の名古屋大会で中国が6年ぶりに参加し、
その後、アメリカや西欧諸国の選手を中国に招いたことで、
米中友好の先鞭を付けたことになったいわゆる
「ピンポン外交」は有名だ。

それはそれとして、昨今の南北融和の平和的前進状況を
鑑みれば、急な合同チーム結成は心情的には解るし、
政治的な現象としては好ましいことかもしれないが、
スポーツ、それも国際大会でのその場における行動
としては、大いに疑問だし、その観点においては
好ましいこととは言えないであろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
世界卓球の理不尽な「合同コリア結成」はスポーツの本質をねじ曲げた
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180507-00010001-sportiva-spo

「世界卓球女子決勝」視聴率17・4%!テレ東今年最高&同中継歴代1位
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180507-00000089-spnannex-ent

ラ・フォル・ジュルネ

ラ・フォル・ジュルネの一環として、
丸ビル1 階マルキューブにおいて
東京藝術大学大学院独唱科2年有志により、
5月3日から5日までの3日間にわたり、
様々なジャンルの歌が演奏された。

3日17:30〜18:00「女声で奏でるオペラ/重唱の世界〜浸〜」
4日15:30〜16:00「心に響く歌〜沁〜」
5日14:00~14:30「あたらしい世界へ〜新〜」

4日午後、丸ビルに行ったが、既に整理券で1階フロアは満席。
2階や3階でも多くの人がのぞき込むようにして、しっかり聴いていた。

冒頭全員で武満徹の「小さな空」、そのあと1人ずつソロで歌い、
最後に全員で「アヴエ・ヴェルム・コルプス」と、
アンコールとして「故郷」が歌われた。

(ソプラノ) 岡田愛/鈴木美郷
(メゾ・ソプラノ) 輿石まりあ
(テノール) 寺島弘城
(ピアノ) 善養寺彩代


5日
(ソプラノ) 浅川礼奈/今状華乃子/岡田愛
(メゾ・ソプラノ) 吉成文乃
(テノール) 金沢青児
(ピアノ) 善養寺彩代

明日(R.シュトラウス)、
《4つの歌 作品2》より 君の金色の櫛をおくれ
 (A.シェーンベルク)他

「明日」良かった。皆さんの個性を楽しんだが、
特にテナーの金沢さん、朗々とした明るいトーンで良い。
好きなテナートーン。
最後の全員での「家路」も編曲が良かった。


大学院生による有志での参加というのはアグレッシブで良い企画。
東京国際フォーラム等での有名な演奏家による
有料コンサートだけがコンサートでも音楽でもない。
それは、丸ビルマルキューブの1階席が毎回満席になり、
2階や3階という騒音もあり決して良い状況とは言えないフロア
においても熱心に聴いている人がたくさんいたことでも
証明されている。
中にはああした環境で演奏したり聴いたりすることを
否定する人もいるかもしれないが、
私の知る限りいないし、いても少数派でだろう。

演奏者が真剣に演奏に取り組んでいることは
聴き手には直ぐ解るし、それをしっかり聴きたいと
受け止める聴衆との、その関係性においては、
メトロポリタンとかマルキューブとかは関係ない。


岡田愛さんからの返信
ありがとうございます。クラシック音楽をもっと身近に感じて
頂けたらといいな思います。
今回のイベントで1人でも多くの方に興味をお持ち頂けたら
本当に嬉しいことです。ご来場ありがとうございました!

TOKIO謝罪会見~保留は意外~松岡さんの心情

「まずTOKIOとして謝罪」を、との主旨はよく伝わり、
理解はできたが、「辞表」を保留したまま会見をしたのは
疑問が残る。
特に城島茂リーダーは事件後のラジオでのコメントで
「TOKIOに彼が残ることは有り得ない」と
発言していただけに、保留は意外だった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180502-00000541-sanspo-ent
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180502-00000006-wordleaf-ent
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180503-00219384-toyo-soci

TOKIO~松岡さんの心情
松岡昌宏さんの率直で厳しい言葉が涙とともに
愛と悔しさが強く感じられた。

「山口に甘えを許してしまったその根源がTOKIOに
 あるなら、これは個人的な思いですけど
 そんなTOKIOなら、一日も早くなくしてしまったほうがいい
 と思う」。

「あなたは病気です、と言いました。自分に向き合って
 それを改めてくれない限り、僕たちには何もできない
  (と彼に言いました)」。

「事件後、僕たちに何の相談もないまま、
 よくいっしょにTVに出ていられたな(と思う)、
 僕だったらそんなメンタルは(僕には)無いです」。

「僕たちに辞表を(事務所に出してと)渡すのはズルイ、
 と言いました」。

「4人なのか、なくすのか、しっかり改めて考えて
 いきたいと思います」。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180502-00000083-dal-ent
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180503-00010000-bfj-ent

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 追記

ジャニーズ事務所の問題
TVバイキングでも坂上忍さんや東国原英夫さんも言及して
いたが、山口達也氏の件で、ジャニーズ事務所として
彼を無期限の謹慎としただけで、解雇なのかどうか、
少なくとも当人からTOKIOの4人に渡された辞表の扱いを
事務所として判断しないのはおかしいと思う。

そもそもTOKIOが謝罪会見する前に事務所として行うべき。
ジャニー喜多川氏の以下のコメントは「親」としての心情を
述べただけで、山口氏の処遇まで4人に一任するかたちに
しているのは問題だ。
組織の長として責任を果たしていない。
判断は会社が行って然るべし。

ジャニー社長は一見TOKIOに優しさを伝えているように
見えるが、実は責任逃れしているだけで、ズルイと思う。
そういえば、SMAP解散騒動の時も、責任を
すべてメンバーに押し付けるかたちでテレビ番組で謝罪
させておいて、事務所としての正式なコメント、
解散に関する義を通す行為はしていなかった。

今回の件での社長の表明文の一部は以下の
とおりだが、これでは社としての姿勢が不透明だ。

「TOKIOのメンバーもそれぞれが23年の時を重ねて
 今の場所に立っています。彼らが、まず何をすべきか、
 これからをどうしていくか、彼らが考えて決めていくことを
 受けとめます。
 私自身は全ての所属タレントの「親」としての責任を
 負いながら今後も彼らが“ひと”として成長できますよう、
 支援し続けて参る所存でございます」
https://mainichi.jp/articles/20180502/k00/00m/040/157000c
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/03/johnnys-gimon_a_23425929/
http://biz-journal.jp/2018/05/post_23228.html


 追記
これをフェイスブックにアップした後の同日午後、
事務所として正式に辞表を受理し、契約を解除する旨、
公表があった。

「弊社が、TOKIOを大人のグループとして尊重し、
 意思決定に強く関与させたことについて
 さまざまなご批判もいただきましたが、
 今回の事件での意思決定と責任は全て弊社にある
 ことは言うまでもありません」
http://www.sanspo.com/geino/news/20180506/joh18050620450006-n1.html


4人のTOKIOを支持し応援する
福島県知事の内堀雅雄氏が
「これからも4人に支援して欲しい」と継続を表明したのは
良かった。
https://www.j-cast.com/2018/05/03327711.html?p=all
https://www.asahi.com/articles/ASL573K3YL57UGTB001.html
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/06/fukushima-tokio_a_23428424/

2018年5月 1日 (火)

水星交響楽団のマーラー7番とバーンスタイン

水星交響楽団の第57回定期演奏会を30日午後、
ミューザ川崎で聴いた。

指揮は齊藤栄一さん。
このオケが一橋大学管弦楽団の出身者を中心に
1984年に結成された当初からの常任指揮者。
齊藤さんは京都大学で音楽学を、
国際基督教大学大学院で美術史を学び、
その間に尾高忠明、田中一嘉、円光寺雅彦ら
各氏に師事した人。

演奏曲は
1.バーンスタイン ウェストサイド物語より
   シンフォニック・ダンス

2.マーラー 交響曲第7番

という、プロオケでも決して楽とは言えない演目。
一橋大学のオケとマーラーの曲は密接な関係があることは
知っている。
OBによる毎年の9番の演奏会は有名で、
 「一橋で第九と言えばベートーヴェンではなくマーラー」
ということは私を含め一橋に無縁の人の間でも
知る人ぞ知る、なのだ。

この水星響もこれまで何度もマーラーを取り上げてきていて、
私も3番等複数拝聴している。
プログラムに記載されている水星響のマーラー演奏歴はこうだ。

1987年9月第4番、1989年5月第2番、1990年5月第5番、
1993年5月第3番、1996年8月第6番、1999年10月第7番、
2000年12月第2番(2回目)、
2001年11月および2002年1月第5番(2回目)、
2004年2月第1番+花の章、2007年1月「大地の歌」、
2010年5月第3番(2回目)、2012年10月第6番(2回目)、
2014年5月第2番(3回目)、2014年8月第9番。

そしてこの日が1999年10月以来2回目の演奏となる第7番、
ということだ。見事な演奏歴だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1曲目のバーンスタイン。総じて立派な演奏だが、
ほころびが気になった場面も少なくなかった。
特に「サムウェア」ではヴィオラソロの音程が悪く、
続くホルンのソロも同じ状態。
シンフォニック・ダンスを演奏するなら、
この美しい「サムウェア」を完璧に美しく演奏することは
絶対条件で、
そうでなければ単にハデなパフォーマンスの披露だけで終始
してしまう。

曲冒頭の「プロローグ」でのドラムの小太鼓の音が
ややシャープさが乏しい感じがしたので、
もっと皮を張るなどの工夫があったように想えたほか、
「クール」でも今度はドラムのスネアの音が砂の様な
シャシャとしたボケぎみの音だったので、
もっと粒立ちの良い音が欲しかった。
なお、当然ながら「プロローグ」では指パッチン(スナップ)、
「マンボ」では「マンボ!」の一斉のシャウトは加えられた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

休憩後のマーラー。
この曲はマーラーの中でも一番晦渋というか不思議な曲で、
第1楽章など精神分裂状態で書いたんじゃないかと
想えるほどの支離滅裂感がある。
同じゴッタ煮でも第6番ではあれほど整然として古典的と
言えるまでのフォルムを造ったマーラーなのに、
この混濁、混乱は何だろうと思うが、それもたぶんマーラーには
計算の上の、確信犯的カオスの創造、としてこの第1楽章を
構成したのだろう。

後述する第5(終)楽章のあっけらかんとした楽観的曲想と
マ逆ゆえ、対を成す第1楽章と第5楽章の対比的設定なのだろう
と想像する。

第2楽章以下はご存じのとおり、各楽章が個性的で
親しみやすいと言える。
第2楽章冒頭のホルンのエコー(強弱の強調を含む)に続く
クラリネット等の展開は個性的だ。

第3楽章のスケルツォは不気味な暗いトーンに支配された
比較的短い曲だが、作曲技巧としてはとても優れていると思う。
ある意味、地味ながら、まとまり感はマーラーの全ての交響曲の
全スケルツォの中で最も優れている曲かもしれない。

第4楽章は愛らしい夜の曲で、とてもチャーミングな曲。
聴衆は、この楽章に来て、やっと「ホッとする」ことだろう。
この日は、ゲストコンサートマスターとして
新日本フィルのコンマスである西江辰郎氏がオケをリード
したのだが、この楽章で良い結果を得られていた。

終楽章である第5楽章は、あっけらかんとした楽天的な要素、
愉悦感あふれる面白い曲で私は大好きな楽章。
アルマ・マーラーはこの楽章を下品として嫌ったそうだが、
これほど素晴らしい愉悦に満ちた曲想を楽しめないとは、
およそグスタフの良き理解者だったとはとても思えない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

水星響の演奏は、第1楽章ではテノールホルンの音程が完璧では
なかったものの、音量はとてもありインパクトがあった。

第2楽章、第3楽章とも大きな破たんなく安定感をもって進め、
第4楽章が一番チャーミングで成功していたし、
第5楽章も堂々としており、特にエンディングに近づくほど
集中力を感じさせる力演だった。

なお、その終楽章でのティンパニだが、奏者が何種類の
パレットを場面場面で頻繁に使い分けるなど工夫が見られて、
その探究心は称えたいが、同楽章冒頭の音はもう少し硬めの音で
クリアーに響かせたほうが良かったように想う。
皮の張りの問題か、パレットをもう少し硬めのものすれば
よかったか、といったことを感じた。
一番良い音がしたのは、566小節から570小節の叩きで使用
したパレットが一番曲想に合う、良い音がしていたと感じた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このように、金管や木管にもやや精度を欠く部分があった
とはいえ、この曲を演奏できること自体、羨ましいことだし、
素晴らしいことであることは言うまでもない。
立派な演奏、お疲れ様でした。

なお、驚いたことに、アンコールがあり、
ウェストサイド物語より「アメリカ」が演奏された。
これは前半の演奏にも増して管のソロも含めて完成度が高く、
愉悦感満載の「のっている」演奏で、
前半にも、このノリの良さと完成度があれば良かったのに、
と思った。
そう思えるほど、「アメリカ」の演奏は秀逸だった。
マーラー7番全曲演奏の後なのに!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後になったが、指揮の齊藤さんはこれまで数回聴かせて
いただいており、真面目だが器用なタイプではないかも、
と以前は想像していたが、この日の「ウェストサイド物語」での
指揮ぶりは~アンコールも含めて~ダンシング的な格好も
交え、難しいリズム、変拍子の流れでも終始器用に
解りやすく振っていて感心した。

要所要所での迫力や鋭さやエレガンスの表現にも欠けず、
オケと曲を完全に掌握して立派に運んでいた。
とても良い指揮、絶賛に値いする指揮と言ってよい。
http://www.suikyo.jp/

« 2018年4月 | トップページ | 2018年6月 »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック