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2018年2月27日 (火)

限界は人が決めるものではなく~人間万事塞翁が馬

メダリストの帰国会見でLS北見の吉田知那美選手が
「限界は人が決めるものではなく、自分自身でしっかり
 乗り越えていくもの」と語るのを聞き、私にはあの言葉は
 ~本人はそんなつもりはないことを承知で言えば~
ソチ大会後、戦力外通告された北海道銀行カーリングチームへの
強烈な返礼に聞こえた。

濃淡こそ違えど、アスリート、アーティスト、企業就労者を
問わず、多くの人には何らかの挫折~認められなかったこと、
選ばれなかったこと、拒否されたこと、排除されたこと等~は
多少ともあるだろう。

小澤征爾さんですら、「N響事件」があった。
「あれで僕は日本にいられなくなったので、外国に行き、
 なんとか成功できた。でもああいうことを若い人に
 やったらダメだと思うけどね」と後年語っているし、
1995年1月に32年ぶりにN響を指揮したきっかけは、
ロストロポーヴィッチから
「セイジ、そろそろN響を振ったらどうだい?」と
勧められたことだったが、そのときでさえ
最初は「冗談じゃない!」と言下に拒否している
(日本経済新聞「私の履歴書」での本人の述懐)。

それを読んだ時、「あれほど国際的に成功した人なのに、
ずっとトラウマとして引きずってきたんだ。
そこまで傷ついていたんだ」
と驚いたものだ。
(ちなみに当時、反小澤の急先鋒だった若きコンマス
 海野義雄氏は後年例の事件で逮捕された。
 運命は皮肉で分らないものだ)。

吉田知那美選手に話を戻すと、彼女は次のような
開き直った皮肉を言ってもよい。言う権利と資格がある。
もちろんそういう事を言う人ではないことは承知している
ので、彼女に代わって私が悪者になって言おう。

「私を切ってくれてありがとう。あのまま道銀にいたら、
 私は五輪のメダリストにはなれなかったことでしょう」
http://www.sankei.com/premium/news/180226/prm1802260011-n1.html

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