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2018年1月28日 (日)

上岡敏之さん「音楽の輸入より、日本から発信を」(27日東京新聞朝刊)

東京新聞の「あの人に迫る」と題された長いインタビュー記事に
新日本フィル音楽監督の上岡敏之さんが登場。
東京芸大卒業後は、音楽の仕事が無く、帝国ホテルの
フロントで働いた、とのことで、これは知らなかった。

彼は言う。
「楽しかったですよ。様々な人間模様が見れますから」とし、
「宿泊客の8割は外国人でしたが、たちの悪いのは
 むしろ日本人。ホテルに来ると突然偉そうになるんです。
 こういう人にはなりたくないなあって(思いました)」。

その後、ロータリー国際奨学生に受かり、
ハンブルグ音楽大学に。講師になり教授の話もあったが、
現場に行きたくて(給与では教授の5分の1の)
キール市立劇場のコロペティトールに。
指揮する機会が増え、その後、
ヘッセン州立歌劇場音楽総監督、
北西ドイツ・フィル首席指揮者、
ザールランド州立歌劇場音楽総監督、
ブッパータール市立歌劇場総裁兼音楽総監督を歴任したが、
それでも、
「芸大では周りから、おまえはダメだ、みたいに言われて
 いたので、当初は指揮できないんじゃないかという
 トラウマに悩んだ」とのこと。

以下、彼の発言だが全て同意共感するので、列記する。

「僕みたいにコンクール歴が無い人間は普通は指揮台に立つ
 チャンスがない。でも、ドイツでは誰がコンクールで
 1位になったかなんて気にかけない。
  (コンクール優勝などをもてはやす)日本は異常だな
 と感じています。
 可能性のある人を、コンクール優勝歴が無いという理由で
 排除して、音楽の世界を小さくしている。
 これは悪いビジネスセンス」。

「日本から、こういう良い若者がいると海外に発信し、
 輸出すればよいのに、しない。受身ばかり。
 これでは(日本では)クラシック音楽は輸入品で終わって
 しまう。
 バッハもベートーヴェンもブラームスも、別にドイツ人の
 ためだけに音楽を書いたわけではないのに」。

「(日本では)自分の耳で判断するより、欧州で評価
 されたからそれは良いんだ、と決めてかかる(傾向がある)。
 でも本当にその人にとって良いかどうかは別ですよね。
 韓国の辛いキムチが自分の口にあつかどうかは
 わからないのと同じ。
 日本では自分が本当に良いと思ったものを好きだと
 言うのではなく、皆が良いと言っているものを(自分も)
 良いという傾向がある。
 自分の本当の思いを口にしちゃいけないみたいな
 雰囲気は望ましくない。
 他人と違った感覚を持っていいんです。
 同じメロディを聴いても、隣の人と同じ受け止めかたを
 するとは限らない
  (上岡氏は~同じ受け止めかたをすることは有り得ない、
   としていているが、この部分のみ敢えて私は
   「するとは限らない」に変えたことを付記する)。
 同じ人でも、聴く時間や状況によって、同じ曲に違った
 印象を持つはずです」。

「自分の家で聴いているCDと同じ演奏を(ライブに)期待
 するのなら、自宅でCDを再生したほうがいいですよ。
 演奏会では生身の人間が演奏します。
 同じ曲意を取り上げるにしても、聴き手を含めてその場の
 雰囲気は日によって違うわけです。
 そこにしかない音楽を、聴き手といっしょにつくっていく。
 それで初めて曲が音として完成します」

  (以上)
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/anohito/list/CK2018012602000253.html

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