« 2017年12月 | トップページ | 2018年2月 »

2018年1月31日 (水)

音楽チャンプ打ち切りは残念

2018年1月28日 (日)

「朝まで生テレビ」に落合貴之さん出演~そして、三浦瑠麗さんの笑いについて

第37回大阪国際女子マラソン優勝の松田瑞生さんは 「みずき」2世+福士2世

初マラシンで2時間22分44秒の好タイムで優勝した
松田瑞生(みずき)選手のレース後のインタビュー
(競技場内および解説者用スタジオ内)が面白かった。

大阪のおばちゃん的(失礼!)明るい性格なので、
この性格は福士加代子さんを彷彿とさせるし、
力強い走りは同じ「みずき」の野口みずきさんも連想させた。

http://www.osaka-marathon.jp/

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180128-00000076-sph-spo

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180128-00000529-sanspo-spo

上岡敏之さん「音楽の輸入より、日本から発信を」(27日東京新聞朝刊)

東京新聞の「あの人に迫る」と題された長いインタビュー記事に
新日本フィル音楽監督の上岡敏之さんが登場。
東京芸大卒業後は、音楽の仕事が無く、帝国ホテルの
フロントで働いた、とのことで、これは知らなかった。

彼は言う。
「楽しかったですよ。様々な人間模様が見れますから」とし、
「宿泊客の8割は外国人でしたが、たちの悪いのは
 むしろ日本人。ホテルに来ると突然偉そうになるんです。
 こういう人にはなりたくないなあって(思いました)」。

その後、ロータリー国際奨学生に受かり、
ハンブルグ音楽大学に。講師になり教授の話もあったが、
現場に行きたくて(給与では教授の5分の1の)
キール市立劇場のコロペティトールに。
指揮する機会が増え、その後、
ヘッセン州立歌劇場音楽総監督、
北西ドイツ・フィル首席指揮者、
ザールランド州立歌劇場音楽総監督、
ブッパータール市立歌劇場総裁兼音楽総監督を歴任したが、
それでも、
「芸大では周りから、おまえはダメだ、みたいに言われて
 いたので、当初は指揮できないんじゃないかという
 トラウマに悩んだ」とのこと。

以下、彼の発言だが全て同意共感するので、列記する。

「僕みたいにコンクール歴が無い人間は普通は指揮台に立つ
 チャンスがない。でも、ドイツでは誰がコンクールで
 1位になったかなんて気にかけない。
  (コンクール優勝などをもてはやす)日本は異常だな
 と感じています。
 可能性のある人を、コンクール優勝歴が無いという理由で
 排除して、音楽の世界を小さくしている。
 これは悪いビジネスセンス」。

「日本から、こういう良い若者がいると海外に発信し、
 輸出すればよいのに、しない。受身ばかり。
 これでは(日本では)クラシック音楽は輸入品で終わって
 しまう。
 バッハもベートーヴェンもブラームスも、別にドイツ人の
 ためだけに音楽を書いたわけではないのに」。

「(日本では)自分の耳で判断するより、欧州で評価
 されたからそれは良いんだ、と決めてかかる(傾向がある)。
 でも本当にその人にとって良いかどうかは別ですよね。
 韓国の辛いキムチが自分の口にあつかどうかは
 わからないのと同じ。
 日本では自分が本当に良いと思ったものを好きだと
 言うのではなく、皆が良いと言っているものを(自分も)
 良いという傾向がある。
 自分の本当の思いを口にしちゃいけないみたいな
 雰囲気は望ましくない。
 他人と違った感覚を持っていいんです。
 同じメロディを聴いても、隣の人と同じ受け止めかたを
 するとは限らない
  (上岡氏は~同じ受け止めかたをすることは有り得ない、
   としていているが、この部分のみ敢えて私は
   「するとは限らない」に変えたことを付記する)。
 同じ人でも、聴く時間や状況によって、同じ曲に違った
 印象を持つはずです」。

「自分の家で聴いているCDと同じ演奏を(ライブに)期待
 するのなら、自宅でCDを再生したほうがいいですよ。
 演奏会では生身の人間が演奏します。
 同じ曲意を取り上げるにしても、聴き手を含めてその場の
 雰囲気は日によって違うわけです。
 そこにしかない音楽を、聴き手といっしょにつくっていく。
 それで初めて曲が音として完成します」

  (以上)
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/anohito/list/CK2018012602000253.html

小平奈緒さん~亡き親友ともに駆け抜けて

今、冬季五輪で一番注目しているスピードスケートの
小平奈緒さんの信州大学時代の同期、親友の
住吉都さんが急死。
24日の壮行会の前日、信大時代のコーチ結城匡啓コーチ
といっしょにお別れをしてきたという。

その結城コーチは、
「住吉は本当に小平のライバルだったと思うし、切磋琢磨
 してやってきた。小平の心の整理がつくのに時間が
 掛かると思う。正直、(五輪の)スタートラインに
 つくまでどうかな、という思いもなくはない」と語ったが、

小平さんは、
「私が住吉から学んだのは、すごくスケートに
 一生懸命な姿。その姿が頭から離れない。
 住吉の分の人生を生きることはできないですけど、
 ご家族から『都の分までスケートを頑張って』と言って
 もらった。平昌五輪でしっかりと自分の力を出して、
 スケートが好きな気持ちを皆さんにみてもらいたい」と、
改めて決意を語ったという。

小平さんのメンタル面が心配だが、
亡き親友といっしょに駆け抜けて欲しい。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180124-00000105-dal-spo

2018年1月27日 (土)

野中広務さんを悼む

気骨のある人だったと思う。
私は自民党議員で好きな人は少ないが、数少ない一人が
野中さんだ。
平和、沖縄、身障者やハンセン病、自身の出自でもあった部落問題
などの差別問題への取り組み。
野党にも「野中ファン」は少なくないほどの懐の深さがあった。

中国だけでなく北朝鮮にも彼はたびたび出かけるなど、
「直接の対話」を重視する外交をした。

松本サリン事件で疑われた河野義行さんには国家公安委員長
として誤捜査をキチンと謝罪するなど、物事に筋を通した。

立場と心情で苦しい思いもされた。
沖縄駐留軍用地特措法の際、国会での有名な
「国会の審議が大政翼賛会のような形にならないように、
 若い皆さんにお願いして私の報告を終わります」
の発言もその1つだろう。

名門オボッチャマの二世三世のヒ弱なアホ議員と違う、
平たい言葉で言えば「庶民派の強靭さ」があった。

野中さんは多くの理不尽さに対して、ヒューマニズムと
国際協調主義を根幹に置いて立ち向かった人だったと思う。

佐高信著
「この人たちの日本国憲法~宮澤喜一から吉永小百合まで~」
の中の野中氏に関する部分で紹介されているが、
佐高さんが、「いま何が一番、戦前と似ていますか?」と問うと、
野中さんは「情報統制です」と答えている。

これは何も彼個人の見解に留まらない。
国際的調査では「報道の自由度」の維持度、存在度に
関して、日本は2010年には世界第11位と比較的上位に
いたのに、2017年では72位にまで後退しているのだ。

何年も前に購入して少ししか読んでいなかった辛淑玉さん
との対談本「差別と日本人」を今読み始めている。
 (角川oneテーマ21新書)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180127-00201184-okinawat-oki
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/87135?yahoo=y&utm_source=yahoo&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=related

2018年1月23日 (火)

緊急出産を「批判」する人間がいるネット社会~心の貧しさを自ら証明

緊急出産を「批判」する人間がいるネット社会~心の貧しさを自ら証明
~批判に対する批判もカンニング竹山氏、立川志らく氏らから起きた~

常磐線内での出産に対して、一部ネットで「迷惑。ドン引き」と
書いている人がいるそうだ。
「あんたがそこにいて直接迷惑を被ったのかい?」と
問いかけたい以前に、批判する事自体「意味が解らない。
何がドン引くのか?ドン引きとは何か?」。

多くの普通の感性の人ならまず、
「急に破水した女性の、たまたま隣にいた女性が元看護助手で
 出産対応に経験があっただけでなく、自身に子どもが5人おり、
 その中の入院中だった子供が一時帰宅するためバスタオル
 などを持ち合わせていた」、
ということの偶然さの凄さに驚き、感動するのがむしろ普通だろう。

人生の多くは偶然の連続であり、人は人の助けがなければ
誰ひとり生きていけないことを、ネットに軽薄なことを書き込む
輩(やから)は全く理解できていないようだ。
観念的に生きているだけなのだろうな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

22日放送の「ビビット」で、ネットでは「おめでとう」、
「お母さんも赤ちゃんもよくがんばったね」と祝福する一方で、
「なんで電車降りなかった?」「予定日迫ってんならおとなしく
 してろや。はっきり言って迷惑」「ドン引きなんですけど」と
批判もなされたことが紹介され、これに対して、
コメンテーターの雪野智世氏は
「誰も電車の中で産みたいと思っているわけない。
 そんな事を言える人の顔が見てみたい」と批判した。

別途、カンニングの竹山氏は、
「バカだからこんなことを書く。自分だって母ちゃんから
 産まれたんだろって話で、産まれたから悪口言えるん
 だろうがよって。それなのに匿名でなんか書き込んで
 文句ばっかり言って、バカの塊ですよ」と叩く。

立川志らく氏は、
「バカというより、もっとヒドイ。人間の心を持ち合わせて
 いないのだと思う。生命の誕生にケチをつけるなんて
 人間ではない。そのお母さんもちゃんとツイッターで
 感謝を表明しているのだから。
 人間ならば、まず良かったね、だ」、
と更に辛辣に批判し、

ある産婦人科医も、
「自己管理で産めたら誰も苦労しない。
 コントロールできるわけない」と、
それぞれ、批判を批判した。

http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180122-OHT1T50117.html

カンイング竹山さんの批判
https://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/20180122hochi148

産婦人科医
「自己管理で産めたら誰も苦労しない。コントロールできるわけない。女性も電車内での出産は望んでいなかったはずだと察する。いろんな人に助けてもらって、そういうふうな部分では悪いお産だったと思いません」
http://news.livedoor.com/article/detail/14191956/

立川志らくさん
「私は馬鹿よりも酷いと思う。人間の心を持ち合わせていないのだと思う。生命の誕生にケチをつけるなんて人間ではない。そのお母さんもちゃんとツイッターで感謝を表明しているのだから。人間ならば、まず良かったね、だ」
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180122-OHT1T50117.html

2018年1月21日 (日)

マーラーは1番から~&「さすらう若人の歌」

朝比奈隆さんは「マーラーは2番から」と語っていた。
言わんとするところは解るが、しかし
「やっぱ、1番からでしょ」と、Eテレで久々に良い演奏を
聴いてそう思った。
ブルーノ・ワルターが言う「マーラーのウェルテル」かどうかは
ともかく。でも確かに青春の息吹というべき音楽だ。

フィリップ・ジョルダン指揮のウィーン交響楽団。
全体的に余裕のあるテンポの中、メリハリのニュアンスも
素晴らしい。
第1楽章のしなやかさ。
第2楽章は速いテンポの演奏が多いが、それは単に
そうしたほうが指揮者が(3つを1つで振る際に)振り易いから
というだけの理由だろう。
マーラーはわざわざ「速過ぎないように」と書いているのに
(これは5番の第3楽章スケルツォでも言えること)。
ジョルダンはゆったりとしたテンポでとても良かった。
この楽章は朴とつな感じのほうが良い。

第3楽章冒頭のコントラバスソロはプロオケでも「ヘタ」な演奏が
案外多くて驚くことが多いが、今回は良かった。
中間部の溜めて溜めてのニュアンスも良かった。
これでもう1つ、溶けてしまうような崩壊ギリギリの
歌い込みがあれば更に良かっただろう
(第4楽章前半の甘味な変ニ長調の部分など)。

ウィーン響は素晴らしいオケ。
決して「ウィーン第二のオケ」なんかじゃない。
フィルハーモニカーが特別な存在なだけで、
シンフォニカーだって第一級のオケだ。
第1オーボエの音色も素晴らしかった。

チューリッヒ生まれのジョルダン(43歳)は初めて
知ったが、魅力的な指揮者。
シンフォニカーに選ばれ、2020年からは
ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就くだけのことはある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その後放送されたフィッシャー=ディースカウの
「さすらう若人の歌」第2曲と第4曲なんてもう感涙ものだ。
 (1989年4月28日サヴァリッシュ指揮、N響)。
フルトヴェングラー&フィルハーモニア管の名演を彷彿と
させてくれた。

「嵐」を取り込んだ田中彩子さん

小室哲哉さんの件から音楽家の引退について考える

オードリー・ヘップバーン没後25年

2018年1月20日 (土)

所沢ニューイヤーオペラガラコン

2018年1月18日 (木)

千駄ヶ谷スタイル~大好きな「千スタ」通いは偶然のご縁から始まった

2018年1月14日 (日)

幸田浩子さんのCD「優歌」(ゆうか)~そばにいるうた、よりそううた~空気と心を清め、胸を熱くしてくれる新譜

美しい日本語が空気を清める。聴き手を優しく熱く包み込む。
その意味においても、歌をジャンル分けすること自体、
そもそもおかしい。
あるいはまた、嬉しいときに聴くだけが歌ではない。
むしろ失恋や深い悲しみや孤独の絶望の中にあるときにこそ、
歌は人を勇気づける。歌は人生において重要な意味を持つ。

このことを鑑みても、歌手をジャンル分けすること自体も、
それほど意味があることとは想えない。

人によって励まされた泣きぬれた熱くなった歌や歌手は
様々なのは当然だ。ある人は歌謡曲であり、
ある人はオペラのアリアであり、ある人はシャンソン等々。

勇気づけられ感動したのはマリア・カラスの人もいれば
エディット・ピアフ、中島みゆき、安室奈美恵、椎名林檎、
藤圭子、ダイアナ・ロス等々いろいろだろう。

優れた歌はジャンルを隔てないし、ジャンルに優劣は無い。
優れた歌手もまたジャンルに留まらないし、
優劣を論じることに意味は無い。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

幸田浩子さんが今回J-POPを録音してリリースされたことも、
その意味では全く驚くことではない。

このアルバムは何より選曲が良い。
古くは1976年の「翳りゆく部屋」(荒井由美)から、
2014年作の「明日への手紙」(手嶌葵)まで、
時代範囲も広い。

幸田さんの寄稿によると、中島みゆきさんの「糸」を知った
ことがきっかけだったいう。
そのとき感じた想いを、多くの人と共有したい、
だから届けたい、として録音された。

きっかけが「糸」だったのは示唆的かもしれない。
AKBや三代目J Soul Brothersを好む若い人も「糸」には
魅せられるという。
名だたるオペラ歌手の幸田さんも「糸」に魅せられた。
この象徴的事象においても、歌や歌手のジャンル分け自体、
それほどの意味は持たないことを雄弁に物語っている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
幸田さんの声は細く軽やかだが、聴き手を置き去りにして
そそくさと過ぎ去ることは決してない。それどころか、
その繊細な声の筋の1本1本が、聴き手の胸の細胞に
入り込み、心をグサッとわし掴みして離さない。
そういう強さのある声だが、むろん強圧的なものではなく、
自然にストレートに入り込んで聴き手の心を清め、
そして熱くする、そういう歌声だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1曲ごとの感想を以下のとおり整理してみた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1「ハナミズキ」(一青窈)~編曲=内門卓也
美しい日本語の歌声が第1曲から広がり、胸に染み入り、
心が洗われ、感涙を禁じ得ない。
室内楽アンサンブルが素敵だ。終わり近く、
少しだけオペラティックな、クラシックな歌唱を入れるが、
最後は原曲を生かしてシンプルに終わるのも、
誠実さが感じられて良い。
・・・・・・・

2「LOVE LOVE LOVE」(DREAMS COME TRUE)
    ~編曲=Momo
大森康司さんのギターのみの伴奏というMomoさんの
編曲がシンプルで良い。
終わり近く「LOVE LOVE 愛を呼ぼう」では、二重録りと
オペラティックなオブリガートを交えて盛り上げてから、
最後は落ち着いたかたちで終える。
・・・・・・・

3「奇跡~大きな愛のように~」(さだまさし)~編曲=藤満健
この曲を選曲されたのは幸田さんの見識だ。
大きな広がりのある曲想に、幸田さんの清らかに広がる歌声が
よく合う。
まるで幸田さんのために作曲されたかのようにさえ感じる。
「あなたを守ってあげたい」の「を」の響きが感動的なまでに
美しい。この曲も室内楽的アンサンブルが良い。
低音のシンプルなリズムや移行も巧く効いている。
・・・・・・・・

4「for you…」(高橋真梨子)~編曲=藤満健
この曲の録音も嬉しい。清らか声が曲の奥にある感謝と
せつない悲しみと希望と愛がにじみ出る。
ロマンティックなピアノソロのみによる伴奏も良い。
最後のセンテンスでの「きっと」での幸田さんのロングトーンは
オペラ歌手ならではだ。これを目の前で聴かされたら、
全員スタンディングオベーションかもしれない。
シンプルなピアノ伴奏が良いが、
最後の主音のピッチが高いのが気になる。
・・・・・・・・

5「いい日旅立ち」(山口百恵)~編曲=藤満健
凍てる冬の雪景色の中に幸田さんの歌声が凛と響く。
「日本の」の「の」の高音が美しい。
ピアノ伴奏も熱くもあり、また控えでもあり、とても素晴らしい。
・・・・・・・・・

6「糸」(中島みゆき)~編曲=藤満健
最初に書いたとおり、この曲を知ったことが、
このアルバムに至るきっかけだったという。
最後のセンテンスで、オペラティックで美しい編曲が入る。
ここは他の誰でもない幸田さんならではの良さ、
素晴らしさが発揮されるところだ。
この曲でもピアノソロのみよる誠実な和音進行が
シンプルで素敵だ。
ただこの曲も最後の音がやや高い気がする。
「for you…」程ではないが。録音上の問題かもしれない。
・・・・・・・・・・

7「たしかなこと」(小田和正)~編曲=Momo
この選曲は良い意味で意外。これを聴いて、
小田さんの恒例の「クリスマスの約束」に出て、
小田さんと共演して欲しい、そう強く想った。
アレンジはジャズ風。この曲でも終わり近くに
オペラティックな高音によるオブリガートが入り、美しい。
・・・・・・・・・・・

8「グリーン・ティー・ファーム」(矢野顕子)~編曲=内門卓也
このアルバムの中で私が唯一知らなかった曲。
この選曲も幸田さんの見識の高さを感じる。
「ありがとう」という、一見、使われ過ぎとも捉えかねない言葉
が、この曲の中で素朴に歌われることで、
この単語がいかにたいせつな言葉かということを再発見する。
チェロのソロが美しい。ピアノソロも控えめに愛を添える。
抒情的という点では「明日への手紙」につながる。
素晴らしい選曲に感謝。
・・・・・・・・・・・

9「もしもピアノが弾けたら」(西田敏行)~編曲=内門卓也
本当に良い曲。阿久悠さんの歌詞はそれほど好きでない
ものあるが、この歌詞は彼の作品の中では一番好きだ。
・・・・・・・・・・

10「明日への手紙」(手嶌葵)~編曲=Momo
この曲も選曲が嬉しい。幸田さんの新しいJ-POPへの
細心の留意(アンテナ)の幅広さを感じる。
Momoさんによる編曲と演奏のピアノソロのアレンジ、
和音が独特で、やや工夫し過ぎと感じなくもないのだが
 (素朴な主旋律とやや乖離感を覚えなくもない。
  寄り添い度が薄いかもしれない)、
それでも洒脱ではある。
最後の「進むの」をア・カペラで終えたのは素敵。
・・・・・・・・・・・

11「瞳がほほえむから」(今井美樹)~編曲=藤満健
懐かし曲。この曲でもピアノの素朴な伴奏を縫って
奏される独奏チェロのオブリガートが素敵だ。
・・・・・・・・・・・

12「翳りゆく部屋」(荒井由美)~編曲=藤満健
この曲の選曲も見識だと思う。ユーミンについて私は
特別詳しくはないが、それでもこの初期の曲が
特別重要な位置にあるわけではないだろうと想像する。
しかし、幸田さんはこの曲を選んだ。
初心の気持ちで聴くと、その理由が解る気がする。
発声がクラシック歌唱であることで、
曲の清楚感が増すのが面白いし素敵なのだ。
最終のセンテンスでの「愛を遠ざけたの」の「の」の
ロングトーンの響きが素晴らしい。
・・・・・・・・・・・・

13「未来へ」(Kiroro)~編曲=内門卓也
アルバムを「ハナミズキ」で開始し、「未来へ」で閉じたのは
正解だと思う。中年の私にとってこの曲は特別重要な
位置にあるわけでないが、特に若い人向けの
メッセージソングとして、美しいソプラノで歌われた意義は
大きい。ピアノソロの編曲もシンプルで素敵だ。
・・・・・・・・・・・

終わりに
このCDのタイトルは「優歌」(ゆうか)。
優れた歌は、それ自体優れているが、
歌い手によって更にこれまでと違った色彩が加えられ、
引き立ち、今新しく生まれた歌となって聴き手を
優しく熱く包む。
録音とリリースは昨年だが、
私にとって新年最初のCD観賞がこのアルバムだった
ことは、このうえない幸せだ。
http://columbia.jp/koudahiroko/newrelease.html
http://columbia.jp/artist-info/koudahiroko/discography/COCQ-85388.html

2018年1月13日 (土)

千人始まる

マーラー「千人」の合唱団員を募集中です~東京ユヴェントス・フィルハーモニー創立10年記念演奏会

下記の日時で行われる東京ユヴェントス・フィルハーモニー創立10年記念演奏会での「千人」の合唱団募集中です。
第1コーラスの主な練習は火曜日の19時~21:15、第2コーラスが土曜の14:30~16:45なので、曜日的な都合で選択可です。練習回数は第1と第2それぞれ2月は2回ですが、3月以降は月4回。場所は「なかのZERO」等都内を予定。
参加費は月額3,000円(一括支払の場合は21,000円)。
使用楽譜はkalmas。チケットノルマは無し。
合唱指導者は谷本喜基さん、吉田宏さん他。

若手指揮者の坂入さん(慶応出身)が「合唱団も既存団体に頼らず、ゼロから作り上げたい」として、第1か第2のどちらか(あるいは両団)が既存の合唱団という通例パターンをとらない、文字どおり全員最初からいっしょに「千人」を創り上げていきましょう、という主旨の公演でもあります。

よって、「千人」は初めてという人はむろん、合唱自体初めても拒んでいません。
後者はちょっと大変かもしれませんが、「マーラー愛」があれば乗り切れるでしょう。
なかなか無い機会ですから挑戦されてはいかがでしょうか。
もちろん、どこぞの合唱団のような年齢制限等のアホな制約も一切無しです。

目標人数300人で、現状エントリー数は未だ半数ほどのようですから、迷う場合、しばしじっくり検討してみてください。

第1回練習が、13日午後、東京芸術劇場5階のリハ室で開始された。
今後は第1と第2は曜日的に分かれて練習が行われていくが、今回は決起大会(と言ってもオリエンテーリング位だが)も兼ねて、いっしょの全体リハだった。

私が「千人」を歌うのは、故・山田一雄さん指揮、
新交響楽団での1986年以来、32年ぶり。
あのときは第1コーラスが武蔵野合唱団、第2が公募
だったので第2で歌ったが、今回は練習日の関係で
第1で歌わせていただくことにした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日時:9月16日(日)18:30

会場:ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:坂入健司郎

独唱:森谷真理、中江早希、中山美紀、谷地畝晶子、中島郁子、
   宮里直樹、今井俊輔、清水那由太

児童合唱:NHK東京児童合唱団

興味のある人、やってみようかと思う人はフェイスブックの私のメッセからでも結構ですし、下記のメルアドに連絡していただくことで大丈夫です。

メール先:東京シンフォニッククワイア=tsc@music.so-net.jp

東京ユヴェントス・フィルハーモニーのHP
http://tokyojuventus.com/

2018年1月12日 (金)

TEPCO(東電)は賠償金支払い事務を派遣会社に任せ、派遣社員をロボット扱いし、被災者をご請求者様と呼ぶ

実際に当該 派遣労働に従事した友人からの情報を以下記す。

東日本大震災の福島第一原発事故による避難者に対する
賠償金支払い事務を、東電は派遣会社に委託し、
自らは、その派遣会社を管理監督するだけで、
被災者に対して自らは何もしていない。
訴訟が起きたときに対応するくらいだ。

しかも、その派遣社員の扱いがヒドイそうだ。
時給1000円程度だけでなく、就労ビルである国際展示場(前)駅
近くの有明セントラルタワーに入ると、決まったフロア以外への
入室禁止はともかく、1日中座らされてトイレに行くのも、
担当監督者の許可を得てから行く。

もっとキツイのは、
必ずしも毎日仕事が与えられるわけではなく、
では楽かというとそうではなく、仕事が無い場合でも、
昼休憩以外は一日中机に座り、賠償金支払いマニュアルが
入ったパソコン以外、見てはならず(そもそもPCはネット等
外部情報は見れない)、
当然、ウトウトと居眠りしようものなら、すぐに担当者が近寄り
注意するのだという。

要するにマニュアルを習得してしまってからは、
仕事が無いときは、
「内もしないで、居眠り不可のまま、ただ机に座って
 一日中待機する」
のを強いられる、という。

仕事に慣れてくると、被災者との直接のやりとりの段に
入るが、被災者のことを「ご請求者様」と呼ぶそうだ。

これほどの状況になってもまだ、
東電は親分気質、官僚気質が抜けないようだ。


こうした派遣労働者への賃金の原資は、
利用者からの電気代であることは言うまでもない。

料金は電気事業法という法律に基づき、
「総括原価方式」と呼ばれる方法で計算されている。
この方式は、発電・送電・電力販売費、人件費等、すべての
費用を「総括原価」としてコストに反映させ、さらにその上に
一定の報酬を上乗せした金額が、電気の販売収入に
等しくなるように電気料金を決める、というものだ。

要するに、電力会社はすべての費用をコストとして計算する
ことができる上に、報酬まで最初から保証されている。

このシステムは、基幹産業である電力会社を保護する
目的で、電気事業法という法律で保証されている。
問題は、業資産×報酬率のうち、事業資産に多くのものが
含まれる事。
具体的には、固定資産、建設中資産、核燃料資産、
運転費、特定投資(研究開発費や資源探査など)が
含まれる。

資産を増やせば報酬が多くなる仕組みだから、
「原子力発電所を造れば造るほど、
 電力会社が儲かる仕組み」
と言われるゆえんだ。

総括原価方式は、発電所の建設を進めることが
重要であった高度成長期の1960年に決められた
古い制度だが、そ
の後50年以上、一度も見直されていない。

2018年1月 9日 (火)

相撲~不可解なギョーカイ~式守伊之助関係

行司が各部屋に所属、と聞いて誰もが「はあ?」と思った
ことでしょう。
プロ野球で、公式戦審判が巨人や阪神に所属など有り得ない。
サッカーJリーグの公式戦審判がレッズやマリノスに所属なんて
有り得ない。
やはり相撲の世界は構造的に古い。ヘン。

それと、
「横綱と立行司はそれぞれの最高位だから降格が無い」
というものいかがなものか?
そういう構造的な「甘さ」があるから、心にスキが生じるのでは
ないだろうか?

企業では社長(代表取締役)の解任や降格は実例(数)は
少ないながら皆無ではない。

2018年1月 7日 (日)

オルケストル・デ・ベル第1回演奏会~初回の演奏会で第九をやる めでたさと大変さ

Orchestre des bellesというフランス語表記のオーケストラ
の第1回演奏会を6日夜、ミューザ川崎で聴いた。
指揮は今年30歳になる水戸博之氏。

客席からステージを見た印象では若い人が多い。
平均年齢はきっと低いだろう。多くが20代かもしれない。
まずは第1回演奏会おめでとうございます。曲は

1.ベートーヴェン「レオノーレ」序曲第3番
2.ベートーヴェン 交響曲第9番

鷲尾麻衣(sop)、鳥木弥生(mezzo)、城宏憲(ten)、加藤大聖(br)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

創立後の初回の演奏会は親しみやすい曲から開始し、
何年も経ってから第九に挑むというアマオケが多いと
想像するが、みなとみらい21交響楽団のように「曲ありき」で
普段は他の楽団で活動する奏者が集うかたちで結成され、
第1回演奏会にマーラーの交響曲第9番をやったオケもある。
ケースとしては少ないほうだろうが、
この「美女と野獣」のヒロイン名を冠したベルオケも
どちらかと言えば後者だろう。

「公募ではなく、団員の声掛け(口こみ)で集まった」というから
ほとんどの人は(他に所属しているかどうかは別として)
オケ経験者だろうし、第九も経験している人も少なからず
いたかもしれない。

・・・・・・・・・・・・・
それでも初回演奏会を大曲で挑むことには一長一短ある
かもしれない、そういうことを感じた演奏会だった。

オケの配置は通常配置。
2曲とも速めの、というかオーソドックスとも言えるテンポ。

序曲は丁寧な演奏だが、ディティールにもう少し余裕と工夫が
欲しい。

15分の休憩後の第九。合唱団は第1楽章から着席。
ブライトコプフ版での演奏で、第1楽章は普通のテンポで
進むが、とても平凡で退屈。
唯一個性というか工夫が見れたのは、コーダの入口の
513小節に入る直前に大きな間を置いたこと。
山田和樹さんほど大きくはないが、それでも2秒近く空けた
かもしれない。この部分は気に入った。

第2楽章も速めで特に特徴が無い。
トリオも速くて私が嫌いなテンポ。
エンディングに向かうコーダで、プレストに入る直前の
ティンパニのクレッシェンドが弱過ぎてほとんど全て「P」に
聴こえた。

第3楽章こそゆったりと演奏して欲しいが、
昨今は速いテンポが主流。今回もそう。気に入らない。
冒頭の第2ファゴットの音程は良かったが、
第1奏者の音程が悪いのは良くない。

第4楽章。低弦で歓喜のテーマが歌われ出すところは
急いで入らず、間を置いたのは良かった。
弦の難所である練習記号「K」=431小節から進み、
ほどなくの443小節から448小節までだったと思うが、
いったん弱音に落とした後、449のウラ拍から「F」に戻す
という工夫をしていた。

・・・・・・・・・・・・・・
この日のために結成されたオルケストル・デ・ベル合唱団は
ソプラノとテノールが良い響きをしていたが、それは人数的
にも多かった点もあるだろう。
ソプラノが54名、アルトが38名。
多くの混声合唱団ではテナーが少なくバスが多いというところ
が多いが、今回集った男声は、テノールが32名、バスが28名。

テナーが少ない合唱団からしたら羨ましい人数比だろう。
その分テナーは伸びやかな声だったが、しかし例えば、
合唱開始間もなくの257小節から264小節間での、
テナーが旋律の途中でオクターブで上下して進む部分など、
あそこまで際立って目立つのはどうだろう?と少し疑問を抱く。

もっとも、
「だって、ベートーヴェンはそう書いているじゃないですか」
と言われれば、そのとおりなのだが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ソリストの入場は第1楽章からでも第3楽章からでもなく、
なんと第4楽章の歓喜のテーマが全奏で演奏される
練習記号「B」=164小節に入ってからだった。

バリトンの加藤大聖さんだけ4人の中では初めて聴いたが、
緊張されていたのか、声に不要なヴィブラートがかかり、
あまり堂々としていたとは言い難かったのが残念だった。
「nict diese Töne」の「Töne」は最近流行りの「G→F」では
なく、「F→F」なので良かった。他の3人のソリストは好調。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
冒頭に書いたが、第1回演奏会を第九でスタートするのは
素晴らしいと同時に、その分、今後の演奏会において
「ハードルを上げたかたちでスタートした」とも言える。
その意味では、おめでたいと同時に「善し悪し」かもしれない。
今後は今回の質を落とさない演奏活動を余儀なくされる。

今回は、オケも合唱団も個々においてはそれなりに
「弾ける人、吹ける人、歌える人」が集まった演奏会だった
と言えるから、一定のレベルは保たれた演奏会だったが、
特にオケは今後、より団としての本当の意味での練熟度、
にわかの寄せ集まりというのとは違う1つのチームとしての
アンサンブルに磨きをかけていく時期に入っていくだろうし、
その中から個性なり特色なりが出てくるだろうから、
今後の活動こそ重要なのだ、ということは当事者たちが
一番解っている(はず)だろう。
とにかく、第1回演奏会、無事終了、お疲れ様した。

すい臓がんは怖い

静かに進行(悪化)する「すい臓がん」は怖い。
闘将、熱血漢の星野仙一さんが亡くなった。
急なので誰もが驚いただろう。やはり、すい臓がんは怖い。

12月15日に、長野県に住む私の叔母が82歳で亡くなったが、
やはり、すい臓がんで、10月までは元気だったという。
11月に入って入院し、検査の結果、家族には「余命6週間」と
告げられ、本当に約6週間後に他界されてしまった。

歌舞伎の坂東三津五郎(十代目)さんも、すい臓がんで
あることが世間に公表されたかと思うや、
ほどなく亡くなられたと記憶している。
やはり、すい臓がんは怖い。

 星野仙一さんに合掌。
https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagitaemmy/20180106-00080163/

2018年1月 3日 (水)

クラシックコンサートを初めて聴きに行く皆様 気楽な服装でどうぞ~朝岡聡氏の「スーツで」発言を批判し否定します

朝岡聡氏の敷居を高くする発言は誤解を招くので早々に否定しておきます。
新年早々批判的なことは書きたくないが、大みそかに放送された「らららクラシック再放送編」で、クラシックコンサートを聴きに行く際の服装に関して、朝岡聡氏が述べた内容は大変マズイ内容だったので、これを早々に否定して誤解を正さないといけないと思ったので書かせていただきます。
番組が投じた「クラシックコンサートにはどんな服装で行けばよいですか?」に対して朝岡氏はこう述べました。
「スーツがいいでしょう。非日常的な空間時間を楽しむということからも」。

とても驚いたし、「こんなことを影響力が大きいテレビで言ったらダメだ」と思った。
クラシックファンの多くは「何バカなことを言ってるのか?」と思うだろうし、「クラシックに少し関心を持ち始めていて、これから少し聴いてみようかな、と思っている人々」で、あの番組を見た人は、
 「え?、そうなんですか?キチンとした服装でないと、クラシックのコンサートに行ってはいけないのですか?」という要らぬ誤解を与えてしまうという点において、朝岡氏の発言(意見)はサイテー最悪なコメントだ。

私が平日の夜のコンサートでスーツを着ているのは「会社帰りという日常の服装」というだけのことで、サラリーマンの多くにとってスーツは非日常でもなんでもない。ゆえに、私だけでなく多くの会社勤め人は土日祝日等においては「スーツなんか着てコンサートには行かない」にちがいない。

もし、クラシックに興味を持ちだして日が浅いかたで「これからコンサートにも行ってみようかな」と思っている皆さんがいて、なおかつ、あの番組をご覧になったかたにお伝えします。

  「どうか服装など気にしないでください。特別なコンサート(注)でないかぎり自由な気楽な格好でOKです。アキラ100%スタイルだと逮捕されるかもしれませんが、常識的な範囲での「普通の格好」で十分です。稀にオペラなどで「スノブ(エセ貴族的)な大人」が若い人の軽装を気にすることもあるらしいですが、そういう人は例外で逆に軽蔑されます。どうぞ服装など気にしないでぜひコンサートという生演奏を体験してください。大事なことは、ライブ演奏をあなたの耳で聴き、目で見て、演奏者の真剣な(それまで積み上げてきた事+αが出るであろう)パフォーマンスを楽しみ体験することなのですから。既にクラシックコンサートに慣れた人で、自分のファッションにも配慮してコンサートに行く人はいるでしょうし、それは自由ですが、初めて行くときは、「普通の格好」でどうぞ。ほとんどの来場者は他人様の服装など気にしませんので」

とかく「クラシックは敷居が高くて」と言われてしまうが(そんなことは全くないのに)、朝岡氏の発言を聞いて「ああ、こういう人がいるから、誤解されてしまうんだな」と思った。
今後ますます高齢化と少子化が進む日本社会で、若いファンをどんどん増やしていかないと演奏家(の活動と生活)に影響するだけでなく、音楽文化全体の危機となってしまうというのに、朝岡氏の発言はあるべき姿(方向性)に逆行するものだ。

朝岡氏にはこう言いたい。
 「あなた以上のクラシックの「ツウ」は世の中にはゴマンといます。中途半端な知識で知ったかぶって偉そうなこと、誤解を招くような発言をテレビ(という大きな発信力、影響力のある媒体)で軽々に述べることは二度としないでください。クラシックファンとして非常に迷惑です」、と。

(注)大規模な追悼(チャリティ)演奏会等、特別なイベントでは稀に礼装着用、あるいはスーツ等が義務付けられる場合があるが、数年に1回程度等ごく稀にしかない。
私はここ45年間で一度もそういうコンサートには行ったことはない。

NHKニューイヤーオペラコンサート2018   ~特定の歌手を偏重し過ぎ~あり得ない程の不公平感に憤りを覚える

今回のスタイルでもし来年もやるのなら、今回出演された歌手は全員外して総入れ替えでお願いしたい。
いや、出演者がダメだったわけでは全くなく、それどころか砂川涼子さんファン、ブレイクする前からよく知っている嘉目真木子さん(注)のファンとしては法外の喜びだが、「モーツァルト・ファンタジー」と題された第1部を見ていて、その私でも「いや、これはやはり良くないな」と正直強く思った。

1人が何曲も歌う設定。第1部出演の5人中3人は3曲以上歌ったから、単純に1人1曲なら10人以上出演できたわけだ。
「いや、それだと統一感がなくなる」という意見もあるかもしれないが、モーツァルトの複数のオペラのアリアを繋ぎ合せただけの内容自体、バラエティに富むというより、それこそ構成的に統一感が感じられなかった。
「何だ、この展開は?」という感じ。10人以上とせず5人が複数曲を歌うかたちにしたのは予算の関係ではないのだろうけど、やはり公平感的にバランスを欠いていたと言わざるを得ない。
黒田博さんに至ってはなんと5曲も歌った。こんなケースは前代未聞に違いない。あり得ないことだ。

こうしたことは、歌手の皆さんの世界で(業界的に)も、あまりよく思われないのではないだろうか?などと、オペラファンとしては余計なお世話は承知で、特に3曲以上歌われた当事者の歌手のことが心配になるほどだ。

何年か前、初出場の人を中心に、「チョイ役」として少ししか歌わせない回が続いたので、会場でのアンケートや後日ブログで、「出演者をベテランと初出演とかで差別せず、全員1人1人をもっとたっぷり歌わせて欲しい」と書いたことがあるが、1人に何曲も歌って欲しいとは書いていない。それは番組的に不公平と言えるからだ。

今回会場で聴いたかたも含めて数名のかたのフェイスブックのタイムラインでの投稿を拝読しても~そこに投じられるそのかたの友人の投稿を含めて~特に「モーツァルトの複数のオペラアリアの繋ぎ合せ」に対する疑問の声が多い。「意味が解らない」等々。ファンタジーでもなんでもなく、「ただの強引な繋ぎ合せ」としか感じられなかったオペラファンは多いようだ。
私はそれに加えて、「特定の出演者だけがたくさん歌うのはおかしい」を特に加えたい。

以前も書いたが、私はこのコンサートは毎回、全員初出場者だけにしてもいいと思っている。たくさんの優秀な歌手を知らしめる義務(というのが言い過ぎでも少なくともそれだけの組織的力)がNHKにはあるはずだ。

いみじくも、12月の「紅白オペラ対抗」で、三枝成彰さんが「NHKのキャスティング担当者は(歌手の)好き嫌いがある」と述べた暴走?は、あながち笑えない事かもしれない。

(注)学習院OB管弦楽団による2008年定演で、「ラ・ボエーム」を演奏会形式で全幕演奏した際、ミミを歌っていただいたのが嘉目真木子さん。

・・・・・・・・・・・・
第2部
「猫の二重唱」は面白いというより、エロティックな感じがして愉快だった。
幸田さんの声は細めで軽やかなのだが、伸びやかで会場によく響くという点で、やはり一頭地抜けた力量がある。
村上さんの「踊り」が素晴らしく、今まで彼の歌を聴いた中で一番気に入った。

第3部
大好きな幸田さんだが、第1部に関して書いた流れで公平に言うと、第3部では冒頭ではなく、もう少し後に登場する構成にして欲しかった。

第1部の林美智子さん、櫻田亮さん、第3部での福井敬さんらの名前は毎年(のように)見る名前。NHKのキャスイティング担当者は、特にメゾとテナーの(他の)人をあまり知らないようだ。

・・・・・・・・・・・・・
指揮  沼尻竜典
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
合唱  新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部、
     びわ湖ホール声楽アンサンブル

歌手
ソプラノ…幸田浩子、砂川涼子、小林沙羅、嘉目真木子、中村恵理
大村博美、市原愛、盛田麻央、守谷由香
メゾソプラノ…清水華澄、林美智子、小泉詠子
テノール…福井敬、村上敏明、笛他博昭、藤田卓也、櫻田亮
カウンターテナー…藤木大地
バリトン…黒田博、上江隼人
バス…妻屋秀和
ピアノ…山田武彦
司会…高橋美鈴、井上芳雄

曲目

オープニング
ワーグナー「タンホイザー」より大行進曲「歌の殿堂をたたえよう」

第1部 モーツァルト7大オペラの音楽による
      「モーツァルト・ファンタジー」

1.「魔笛」から「私は鳥刺し」 黒田博

2.「フィガロの結婚」から「愛の神よ、照覧あれ」 砂川涼子

3.「フィガロの結婚」から「自分で自分がわからない」林美智子

4.「後宮からの誘拐」から「お前とここで会わねばならぬ」
               櫻田亮

5.「皇帝ティートの慈悲」から「ああ、最初の愛に免じて」
               嘉目真木子、林美智子

6.「ドン・ジョヴァンニ」から「みんなで楽しくお酒を飲んで」
               黒田博

7.「フィガロの結婚」から「若い娘たちよ、花をまけ」
               びわ湖ホール声楽アンサンブル

8.「ドン・ジョヴァンニ」から「お手をどうぞ」
               嘉目真木子、黒田博

9.「イドメネオ」から嵐の合唱「なんという恐ろしさ」
     新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

10.「魔笛」から「恋を知るほどの殿方は」
               砂川涼子、黒田博
11.「コシ・ファン・トゥッテ」から「恋のいぶきは」 櫻田亮

12.「魔笛」から「やがて朝を告げる太陽が」
     砂川涼子、3人の天使…盛田麻央、守谷由香、小泉詠子

13.「魔笛」から「パ・パ・パ」 嘉目真木子、黒田博

14.「イドメネオ」から婚礼の合唱「愛の神よ、婚姻の神よ」
     新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

・・・・・・・・・・・・・・・・・
第2部 ロッシーニ没後150年
1.猫の二重唱(伝ロッシーニ) 小林沙羅、市原愛、山田武彦

2.「フィレンツェの花売り娘」 幸田浩子、山田武彦

3.「踊り」    村上敏明、山田武彦

4.「タンクレ-ディ」から「君がこの心を燃え立たせ」藤木大地
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第3部
1.ヴェルディ「椿姫」から乾杯の歌「さあ、飲み明かそう」
   幸田浩子、藤田卓也、びわ湖ホール声楽アンサンブル
   新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

2.ヴェルディ「椿姫」から「さようなら、過ぎ去った日よ」
            中村恵理

3.ヴェルディ「ドン・カルロ」からヴェールの歌
   清水華澄、市原愛、びわ湖ホール声楽アンサンブル
   新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

4.ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」から
   「ああ、あなたこそ私の恋人」、「見よ、恐ろしい火よ」
   笛田博昭、びわ湖ホール声楽アンサンブル
   新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

5.プッチーニ「ラ・ボエーム」から「もう帰らないミミ」
        村上敏明、上江隼人

6.プッチーニ「トスカ」から「歌に生き、愛に生き」 大村博美

7.ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタジンガー」から
   「朝はバラ色に輝き」「親方たちをさげすんではならぬ」
  福井敬、妻屋秀和、小林沙羅、びわ湖ホール声楽アンサンブル
  新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

エンディング
 J・シュトラウス「こうもり」から「ぶどう酒の燃える流れに」
   全員
https://www.nhk-p.co.jp/event/detail.php?id=803

A

2018年1月 2日 (火)

大みそかのテレビ番組より

2018年1月 1日 (月)

元旦くらいお店は休業すべし

ひと昔前までは、百貨店や飲食店が元旦も営業している
ことに「良かった。便利だ。頑張っているな」の声が強かった
のだろうが、昨今は「違うだろう」。

元日に街を歩いてラーメン屋さんやデパートが営業して
いようものなら、私は「良かった。便利だ」とは思わない。
 「元旦ぐらい休めばいいのに。従業員を休ませてあげろよ」
と思う。

要するにその運営会社に対してマイナスの(悪い)イメージを
抱くのだ。

都内の多くの百貨店は元旦を休むようになったが、西武および
その系列である「そごう」や池袋のサンシャインシティアルパは
元旦も営業する。

それとイオン(モール等グループ;旧シャスコ)も元旦営業する。
なお、イオンは低賃金かつ雇用が不安定な非正規雇用従業員を
日本で一番多用していることで知られており、
『週刊東洋経済』の「非正規雇用が多い企業ランキング」では、
2015年の調査開始以来3年連続のトップ。
従業員に占める非正規雇用比率は66%にも達している。

これは日本で2番目に非正規雇用を多用している日本郵政
(2017年調査では非正規雇用17万3951人、従業員に占める
 非正規雇用比率41%)
と比較しても、非正規雇用は10万人近く多く、
従業員に占める非正規雇用比率も3割近く高い。
また、これは日本の非正規雇用の総数約2000万人の
1%以上を一企業が使い回していることになる。

百貨店や飲食店が元旦を休むことに関して、
ネットでも多くが賛同の意を伝えている。

 「従業員もお正月をゆっくり過ごして欲しいです」

 「休むべき所は休むべきなんだよ。時間があるから
  仕事入れようじゃないんだよ、殺す気か。
  24時間、365日営業とかやめちまえ」

 「ちゃんとした正月休みがあった方が、
  客としても買いだめするぞって盛り上がれる」


もっとも、かく言う私も、近所のコンビニがありがたいと
思っているし、利用するから、自己矛盾は感じているのだけれど。

謹賀新年

« 2017年12月 | トップページ | 2018年2月 »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック