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2017年12月28日 (木)

貴乃花親方の頑なさが貴ノ岩復帰を遅らせている

日本相撲協会の理事解任は初めてになるとのこと。
貴乃花が好きとか嫌いではなく、組織論からしたら
当然の決定だと思う(まだ理事会段階だが)。

もっとも、来年の初場所後の2月に予定される役員候補選挙への
出馬は可能で、貴乃花親方が出馬すれば当選は確実と言われ、
「降格」の影響は事実上、約1カ月に限定されるとのこと。
むしろ降格より軽い「業務停止」とされないだけ良かったようだ。

「業務停止」は協会の行事にかかわることができないので
長引けば、2月の理事会選挙に出馬できないから。
伊勢ケ浜親方は理事を辞任したが、八角理事長は組織の
長としての責任からの処分(例えば減給など)を自分に
科さないのだろか?
  ~この点は既に科されている、とのこと。

貴乃花親方には「軍師がいない」という一匹狼的状況(性格)
が彼の弱点だと思う。
アドバイスを受けないという頑(かたく)なさ。
少しキツイ言い方をすると、若乃花関という兄を兄と思わないで
生きてきたその自信と傲慢さが、生き様が、
こういうところにも出るのだ、と思う。
本来、最も相談に乗ってあげるにい相応しい位置にいたで
あろう兄との疎遠、その孤高、孤独が、益々自分を悪い方向
に追い込んでいる、ということに気付かないでいるわけだ。


 本来あり得ない展開

貴乃花親方が、解任される前に自らさっさと理事を辞めて、
裸一貫でも貴ノ岩を守るために協会と闘うぞ、という
姿勢(態度)を打ち出していたら、カッコ良かったし、
きっと国民から熱い支持を得て強い応援世論を巻き起こして
いただろうに。そうならなかった理由は明白だ。

それは自分も理事の一員なのに「理事会は信用できない」として
いきなり警察に持ち込んだ、という、自己矛盾を抱えたまま
「だんまり」を決め込んで事態を長引かせているからだ。

日馬富士による暴行という事件が本題なのに、
それすら薄れるほど、貴乃花親方の協会に対する態度の
イメージの悪化が世間に浸透し、日馬富士および現場にいた
白鵬を含む力士陣への批判ではなく、
貴乃花親方に非難の声が行くような事態になってしまった。
事件の本筋から言えば、本来的にはあり得ない展開、事態だ。

何よりも貴ノ岩が心配だ。はたして今の状態で、
土俵に復帰できるのか?
精神的にも肉体的にも、どんどんその可能性から遠ざかって
いるのではないか?
そしてその原因を作りだしている人は誰か?
それを貴乃花親方は理解できているのだろうか?

貴ノ岩が実質引退に追い込まれるのを一番回避したいのは
当然、貴乃花親方のはずだ。しかし、長引かせれば
長引かせるほど愛弟子 貴ノ岩は土俵から遠ざかって行く
ことになるだろう。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171228-00000097-jij-spo


 組織~その冷たきもの

日本相撲協会が貴乃花親方の理事解任を評議会に提案する
ことを全会一致で決めたことは、これまでの親方の理事としての
不誠実な対応からして当然の判断だ。

しかしそれは正義的に立派な判断ということでは全くない。
 それはこういうことだ。
当該協会に限らず、組織というものはそうした冷たさ、私なりの
言葉で言うなら「絶対的な冷たさ」を有しているのだ。

自由業できたかたには理解し難いかもしれないが、
人間が集まって組織を作ると、なぜかそこにヒエラルキー(階級)
意識が生じる(人により濃淡は違うが)。不思議な仮想体だ。 
そして、それに抗う人が出ると、組織はその人の排除に動く。
むろん卑劣で醜い嫌な事だ。しかし残念ながら
 ~と敢えて言うが~それが組織というものなのだ。

敢えて言えば「その程度のもの、それが組織」だ。
「一方的で不当で横暴なアンフェアな決定」と批判する人の
気持ちはよく解る。
しかし、しょせん「組織とはその程度のモノ」なのだ。

仮にどんなに融通の利かない(あるいは腐敗した)組織でも
その中に一応の決め事(ルール)はあるから、それによって
ヒエラルキーの上部にいる人間が一定の判断をする。

だから、今回の決議も「組織としては当然の決議」だが、
それは良い決議ということでは全くない。

別途私が書いた中でも「当然の決定」と書いたが、
「良い決定」とか「素晴らしい決定」などとは一言も書いていない。

日本相撲協会がより良い体制を目指すなら、既に多くの人が
言及しているように、元有力力士がほとんど体制を占める組織
ではなく、少なくとも半数は外部の、力士経験者ではない人間が
マネジメントに加わるようになれば、こうしたゴタゴタ時に、
個別の部屋を優遇したり排除したりする発想の無いところでの、
より公正に近い判断や決定がなされていくかもしれない。

企業社会において生じている社外取締役選任義務化の流れと
同じ流れが、日本相撲協会にも必要だろうと想像できる。


 後記
年明けて1月4日の評議委員会で正式に理事解任が決定された。
「不誠実な対応」はまったくそのとおりだったから、組織としてはやむを得ない決定、当然の決定だろう。

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