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2017年11月16日 (木)

シン・ゴジラTV初放映~伊福部昭の音楽

12日夜「シン・ゴジラ」がテレビ朝日で地上波初放送され、
視聴率も15%超えとのことだが、既に劇場等で観た人、
それも複数回、という人は多いだろう。
私も劇場で2回、レンタルDVDで1回観た。

連続したゴジラ・シリーズと決定的に違うのは
「初めて人類の前の巨大生物が出現した」と原点回帰
した点と、夫婦や恋人等の恋愛的な要素が皆無で、あくまでも
「政府、特に権威者ではなくアウトローの研究者たち
 VSかつてない破壊力を持つゴジラ」
とシンプルに設定した点だ。

後者では速いテンポでの会話や形式的議論でムダな時間を
費やす役人問答も印象的だった。
「首相はじめ政府要人らがフッ飛ぶ設定」も前代未聞で傑作
だった。

ヤシオリ作戦成功で動かなくなったゴジラは
まるで福島の原発そのものを印象付ける。

その「ヤシオリ作戦」開始のときに奏されるのが
「宇宙大戦争」(1959年)と「怪獣大戦争」(1965年)で
使われ、その後のゴジラ・シリーズの幾つかにも部分転用
されたテーマ曲。

もっとも「シン・ゴジラ」では伊福部昭さんのオリジナル音楽は
ほとんど使われていない。
TVではカットされた最後の出演者関係者らの字幕が
映し出されるときに、複数の伊福部作品が繋がれて演奏される
ときくらいだが、それでもこの「シン・ゴジラ」では庵野秀明の
「エヴァンゲリオン」の基調とともに、絶えず伊福部作品の
基調が底辺に存在する感じがする。

そう、ゴジライコール伊福部は絶対的な継続性、
圧倒的な関係性が存在しているのだ。
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思えば、北海道の大平原、原野をよく知る生い立ちの
伊福部がゴジラと出会ったのはもはや偶然ではなく必然
だったのだろう。
伊福部作品の多くに見られるオスティナート(ある種の
音楽的なパターンを続けて何度も繰り返す事)と
オルゲルプンクト(持続低音)を基盤とした土俗的エネルギーと
バーバリズムこそ、ゴジラに相応しかった。
むろん「聖なる泉」に代表される抒情的な音楽も含めて。

・・・・・・・・・・・・・・・
個人的な思い出を加えるなら、1996年、OBオケが
「交響譚詩」を演奏した際、当時、東京音大学長だった
伊福部さんが来場してくださり、終演後のレセプションで
私は、「ゴジラ・シリーズを子供のころから観てきました」と
挨拶すると、「じゃ、ゴジラと書きましょう」と
プログラムの余白に “Godzilla” Akira Ifukube と
サインしてくださった。

また、その折ではないが、OBオケでは
「SF交響ファンタジー第1番」を2回演奏したことがある。
最初は1999年に福田一雄先生の指揮で。次いで
2010年に金山隆夫先生の指揮で。
いずれも弾いていて感動したのは言うまでもない。
https://www.youtube.com/watch?v=-Qep0es_pUU

怪獣大戦争
https://www.youtube.com/watch?v=Mbc1305dHxs

日立のTVCM黒澤監督の映像とともに
https://www.youtube.com/watch?v=T1OGmyebdF8
https://www.youtube.com/watch?v=DMckva1jXRw

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