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2017年6月25日 (日)

平原綾香さんとブラームス交響曲第3番

平原綾香と聴くクラシックの扉
 ~6月はブラームス交響曲第3番
2014年4月から毎月1回、東京新聞に掲載されている
「平原綾香と聴くクラシックの扉」。今月は20日付けで、
「今月は、今年で没後120年を迎えた大作曲家、
 ブラームスの作品の中から私の好きな交響曲を紹介します。
 第3楽章の甘美な旋律で知られる交響曲第3番です」
として書いている。
彼女も「ブラームスの恋」という歌としてカヴァーしている。
  (CD「My Classics 3」)。

「初めて第3楽章の冒頭を聴いたとき、衝撃を受けました。
 こんなにも愛おしさにメロディがあるんだと」。
そして平原さんは、
「50歳のブラームスは、ヘルミーネ・シュピースという26歳の
 アルト歌手に恋していたそうです」とし、
「冒頭のテーマを奏でるチェロの低音は、シュピースさんの
 アルトの声を意識したのかなと想像してしまいます。
 繰り返しのフレースは「愛している、愛している」という
 ふうにも聞こえます。幸せそうなメロディがすぐ不安そうに
 戻るパートからは「これ以上、彼女を愛してはいけなう」
 とのためらいの感情も見え隠れし、
 より切なさが掻き立てられます」。


なかな素敵な文だ。さすが音大卒だ。
「他の楽章は意外と軽快」として第4楽章と第2楽章に触れ、
「第4楽章の中盤で、チェロとホルン、続いてヴァイオリンが
 第2主題を再現するところが好きです」。
「第2楽章のゆったりした雰囲気は、この曲が作られた
 ドイツの温泉保養地の、のどかな風景が目に浮かぶよう
 です。彼がその地に滞在したのはシュピースさんの家が
 あったから」。

しかし、本当にそうだろうか?
私にはやはりあの旋律こそ、クララ・シューマンを想っての旋律
としか想像できないのだ。

もっとも、平原さんも後段、クララのことに触れていて
「ブラームスさんは恋愛に煮え切らない人でした」
「恩師の妻との許されぬ恋なんて、まるで昼ドラのよう」
「自分の気持ちを抑制して生きた人だからこそ、
 作曲するときは自分の心を開放し、ドラマティックな
 作品を残したのではないでしょうか」、
と率直に書いているのが面白いし、
音楽評論家顔負けの素晴らしい見解だと思う。

そして最後に平原さんは
「今回は珍しく、恋バナ(話)が中心になってしまいました。
 天国のブラームスさんが、「俺はそんなこと考えていない!
 と怒っていなければいいのですが」と結んでいる。


平原さんは武満の「ノヴェンバー・ステップス」を取り上げたことも
あった。決して軽視できない連載だ。
なお、最近までの文が単行本として7月18日に発売される
という点も付記しておきたい。

参考ユーテューブ
ブラームス 交響曲第3番より第3楽章
オットマール・スイトナー指揮 NHK交響楽団
https://www.youtube.com/watch?v=RP5x6bi2SBo

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