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2017年5月31日 (水)

渡海千津子さん in 阿佐ヶ谷スタッカート

5月31日夜、ソプラノ歌手の渡海千津子(わたるみ ちづこ)さんが
夫で指揮者・ピアニストの斎藤育雄さんとサロンコンサートを
開催した。

阿佐ヶ谷駅近くの「阿佐ヶ谷スタッカート」というBarで、
ジャズなどのライブがよく開催されているというお店。
こじんまりとしているが、アットホームな雰囲気と
十分良く響く室内なので、とても気に入った。

渡海さんとは「銀座ビアプラ」で互いに客として来場していたときに
面識を得たが、歌声を聴かせていただいたのはこの日が初めて
なので、楽しみにしていた。

ソプラノといっても細い声質ではなく、
メゾを想わせる濃密な声で、とても魅力的だった。
愉快なトークも交えながら、申し分ないピアノ演奏に乗って、
以下の素敵な曲を披露してくださった。

前半
1.ジョルダーニ 「カーロ・ミオ・ベン」

2.フランケッティ「あれは5月」

3.レスピーギ 「私の赤ちゃんを見においで」

4.ガスタルドン 「禁じられた音楽」

5.讃美歌「アメイジング・グレイス」

6.黒人霊歌「Plenty Good Room」

7.ガーシュイン 「By Strauss」

(後半)

8.クイルター「Music,when soft voices die」

9.コープランド 「Pastorale」

10.コープランド 「私をなぜ天国から締め出すの?」

11.アイルランド民謡「ダニー・ボーイ」

12.クイルター「さあ、ゴールデンワインをグラスに満たして」

13.ヴェルディ 歌劇「アイーダ」より「勝ちて帰れ」

14.プッチーニ 歌劇「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父さん」

15.ナポリ民謡「オー・ソレ・ミオ」

16.ジョルダーノ 「私に四月が戻ってくる」

2017年5月27日 (土)

小林厚子さん 鳥木弥生さん 水野直子さん VANITAS~Venezia~近江楽堂

鳥木弥生さん(メゾソプラノ)、小林厚子さん(ソプラノ)、
水野直子さん(チェンバロ)によるトリオ・コンサートを聴いた。

タイトルのとおり、バロック期のイタリア楽曲を中心とした
格調高いコンサートだった。

鳥木さんの濃厚な声、ソプラノといってもトーンがメゾに近い
深みのある小林さんの声が、響きが良く気品あるサロン風会場
である近江楽堂に豊かに拡がる。
全体としては、しっとりとした歌が多かったが、
メゾという特性もあり、激しいパッションという曲想の
ストロッツィの「裏切り」やヴィヴァルディの
「稲妻が遅いのならば」を鳥木さんが歌われたのは
納得の選曲だし、
小林さんの端正で気品のある歌唱も素敵だった。

曲として面白かったのはヴィヴァルディのオペラ
「イッポリータ」より「西風がささやく」で、
「四季」の春や秋を想わせる曲想だったし、
舞台裏から小林さんがエコーとして声を届けるという点も
面白かった。

「四季」といえば、先述の「稲妻が遅いのならば」には、
「四季」の夏や冬に見られる激しい音の疾走が印象的
だった。

チェンバロは2台良いされ、主にはフレミッシュチェンバロ
(18世紀、複製)で演奏させたが、アンコール曲は
イタリアンチェンバロ(17世紀、複製・個人蔵)で
演奏された。

(演目)

1.クラウディオ・モンテヴェルディ(1567~1643)「走れ、民よ」
   歌=小林さん&鳥木さん

2.バルバラ・ストロッツィ(1619~1677)
  (1)私の涙よ (2)裏切り  歌=鳥木さん

3.フランチェスコ・ガスパリーニ(1688~1727)
  (1)愛おしき絆よ~あなたへの愛を捨てることは
  (2)美しく歌の上手な小鳥よ  歌=小林さん

4.チェンバロ独奏
  ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685~1727) イタリア協奏曲

(休憩)

5.ヴィヴァルディ オペラ「ジュスティーノ」より
  「喜びとともに会おう」 歌=小林さん

6.ヴィヴァルディ オペラ「イッポリータ」より
   「西風がささやく」 歌=鳥木さん

7.ヴィヴァルディ オペラ「ポントの女王アルシルダ」より
   「私はジャスミンの花」 歌=小林さん

8.ヴィヴァルディ オペラ「アルジッポ」より
   「稲妻が遅いのならば」 歌=鳥木さん

9.チェンバロ独奏
  ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲 作品4-6
   (編曲=水野直子)

アンコール
 モンテヴェルディ オペラ「ポッペアの戴冠」より
「Pur ti miro, pur ti godo」 歌=小林さん&鳥木さん

前川喜平 前文部科学省事務次官の内部告発は衝撃的

「あったものを無かったとは言えない」
前文部科学省事務次官 前川喜平氏

こんなに勇気のある官僚は初めて見た。
ただ、問題には逃げてばかりで、天下りで美味しい部分だけ
もっていくようなこれまでのズルイ官僚と比べると信じ難いくらい
潔い感じもする。

理由はともあれ、最近まで官僚トップにいた人が
 「政治家にはむかった」点が面白い。記憶にない。
正に「おとなしくしていれば」を敢えて選ばなかった点で、
従来にない「異質な官僚、非日本的日本人」という点が面白い。

「最も日本人的でない行為」に感心というか、驚いた次第。

これたぶん公務員の守秘義務違反かもしれない。
それを承知でやった点が面白い。

現に官房長官がまっとうな反論ではなく、個人攻撃したことが、
政治家の「動揺」をいみじくも露呈している。

今後、政治家は官僚に対して警戒感、不信感を潜在的に
抱くようになると思う。

そういう点で、今後の「政治家と官僚の関係に嫌み的皮肉的な
一石を投じた、ある種、事件」だと思う。
今後この「事件」は、政治家と役人の関係性において、
ボディブローのように深いところで微妙な影響を与えていくと
想像する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
追伸その1
矛盾するようだが、私はこの人自身にはまったく関心ない。
何をしてきたか、今後どうなるかは失礼ながら知ったことでは
ない。
要するにこの「事件」が今後に与える影響にヤジ馬的関心を
持っているのであり、間違いなく微妙な、
いや大きな影響を与えていくと想像している。

追伸その2
読売新聞は政権与党の茶坊主メディアか?
文科省の前事務次官 前川喜平氏が会見を行う3日前に、
プライヴェートに関する件を掲載したという。
加計学園問題とは全く関係ないことをなぜ記事にするのか。
われわれ国民は、そのようなことなど知りたくも無い。

犯罪行為でないならば道徳的にどうとかは関係ない。
余計なお世話だ。他者がとやかく言うことではないし、
これは人権問題だ。

内閣からのリークという噂もある。さもありなんだが、
そうだとしたら、先日の安倍首相の
「私の考えは読売新聞に書かれていますから、
 それを読んでください」と併せて、
まるで「おかかえメディア」=「茶坊主メディア」だ。
ジャーナリストとして恥を知れ。

ジャーナリストとしての見識と客観性と矜持を、そして何よりも
プライドを、同社および同社の記者は、
果たして持っているのだろうか?大いに疑問だ。

これに関する追伸
後で知ったが、読売新聞の読者からも、
「なぜ関係ないプライヴェートな記事を載せる?」という
クレームが2000件ほど同社に行ったという。
解約する、との連絡も300ほどあったという。
まだまだ日本人は捨てたもんじゃない。

2017年5月17日 (水)

葉加瀬太郎氏のワーグナー嫌いについて

Qさま!!~5月15日出題者 葉加瀬太郎氏の
ワーグナー嫌いについて

曲を一番知っていたのは現役東京音大生の長瀬真悠さん
だったが、ビートルズで失速したのはやむを得ないとしても、
ワーグナーについて詳しく無かったのが致命的。
この2コーナーである程度回答できていたら、
優勝争いの一角に食い込んだだろうに。

葉加瀬さんの演奏で特に良かったのは「Yesterday」だな。

それにしても、葉加瀬さんのワーグナー嫌いは徹底している。
今回はヒトラーに利用されたという負の部分で取り上げたが、
以前、同様の番組で有名な音楽家を取り上げた際は、
一言も触れなかった(紹介枠にエントリーすらしなかった)。

取り上げないことよりも、今回の「嫌い」アピールと「負」の側面
だけを強調したことのほうが、他の作曲家については
功績を挙げたのと対照的でアンフェアな印象を残した。

せめて無限旋律とか後の世代への無調性的影響に触れて
欲しかったが、まあ要するに興味が無いのだろう。

このように、「のめり込む」(ほど好き)か、
毛嫌いするかの両極端になり易いのがワーグナー音楽の特徴
かもしれない。

それを言ったら、マーラー、ブルックナー、ショスタコーヴィッチ
らもそうだと想うが。

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ところで、昨今のTVのどの局も芸能人を回答者とした
(自分達が楽しむことを主体とした)クイズ番組一色で
閉口はするが、カズ・レーザーさんが博学なことに毎回驚く。
同志社大卒なので高学歴だが、それにしてもいろいろ
よく知っている。
今回は惜しくも2位だったが上位5人の他の4人は
東大卒(や院生)ばかりというのが象徴的だった。

2017年5月13日 (土)

のどじまんザワールド

のどじまんザワールド(日テレ)
見事な日本語歌唱に感動と感謝。

開催の都度、日本語による歌を美しく歌う人ばかりで
本当に驚くが今回もそうだった。

アメリカのダイアナ・ガーネットさんはパワフルで
美しい声で歌い、言葉の明瞭さも際立っていた。

インドのニーラジャ・スンダー・ラージャンさんは
正確で美しい日本語の発音により、ガーネットさんとは
対照的に抒情的で素朴な味わいがあり、
これまた素晴らしかった。

ペルーの民族楽団リチャリーの3人も、その男性ヴォーカル
の声はセクシーにして哀愁感せつなさがあり心の琴線に
触れる見事なものだった。

フィリピンのクリシャ・ヴィアジェさんのストレートな歌唱も
良かったし、

プエルトリコのオマール・カバンさんは言葉で「顔」が
キャオ等、「カ」の発音が気になったものの、
元気なポップス系もバラード系も歌い分ける力量を示した。

グループではインドネシアからの「カトゥリスティワ」と
ジャマイカのジョン・ルーカス&ジャポニカシンガーズが
特に魅力的だった。

アルゼンチンからの12歳の双子の女子は可愛らしかった。

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何年か前、仕事で上海に言ったが、夜、スナックで中国人女性が
中島美嘉さんの「雪の華」を美しい日本語で歌うのに
感動したことがある。
今の日本の乱雑な会話するギャルや英語風?に崩したように
歌うポップス歌手にも見習って欲しいくらいの正当日本語歌唱
だった。

それはともかく、国と国の間では仮にどんな問題を抱えて
いようと、日本に興味を持ち、日本の歌を美しい日本語で
歌ってくれる外国人がいることは嬉しいことだ。

渡邉公威さん~リクエスト・ザ・ベストテン

渡邉公威さん&黒木直子さん「リクエスト・ザ・ベストテン」
テノールの渡邉公威さんは幾つかのオペラで拝聴してきたが、
13日午後、六本木シンフォニーサロンにおいて、
ピアニストで奥さんの黒木直子さんとの単独ライブを
初めて聴かせていただき、とても楽しいひとときを味わった。

演目はタイトルのとおり来場者からの事前のリクエストに
基づくもので、カンツォーネやオペラのアリア等、
得票のベスト12曲のほか、1票だけだった選外の多くの曲の
中からも(アンコール時も含めて)5曲歌われ、
その清々しく声量豊かな声を堪能させていただいた。

黒木さんも1曲、ドビュッシーの「アラベスク1番」をソロ演奏
された。
今後も夏のカンツォーネや秋には黒木さんプロデュース
での「詩人の恋」」全曲などが企画されているので、楽しみだ。

(演目)
演奏は9位の「海に来たれ」から上位に行く順番で行われた

第1位 忘れな草 (9票)

第2位 女心の歌(リゴレットより)(8票)

第3位 帰れソレントへ (7票)

ピアノ独奏 ドビュッシー「アラベスク」第1番

第4位 カタリ・カタリ (5票)

圏外復活(1票より)人知れぬ涙(愛の妙薬より)

圏外復活(1票より)遥かなるサンタ・ルチア

(休憩)

第5位 星は光りぬ(トスカより)(4票)

第5位 菩提樹(冬の旅より)(4票)

第5位 宵待草 (4票)

第8位 カーロ・ミオ・ベン(3票)

第9位 君こそ我が心のすべて(レハール微笑みの国より)(2票)

第9位 さらな愛の巣(蝶々夫人より)(2票)

第9位 耳に残るは君の歌声(ビゼー真珠取りより)(2票)

第9位 海に来たれ(ヴェネツィア民謡)(2票)

アンコール(1票獲得曲より)
1.サンタ・ルチア
2.夢のように(フロトー「マルタ」より)
3.マンマ(カンツオーネ)

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