2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Amazon CD

  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
  • :
無料ブログはココログ

« この半年で観た映画その22 | トップページ | みなとみらい21交響楽団~マーラー交響曲第7番 »

2017年4月22日 (土)

砂川涼子さん ソプラノ・リサイタル

これまで幾つかのオペラで素晴らしい歌声を聴いてきた
砂川涼子さんのソロ・リサイタルを22日、
銀座ヤマハホールにて初めて拝聴した。
リサイタルの副題は~愛歌(カンツィーネ・ダモーレ)~。
ピアノは江澤隆行さん。
なお、プログラム最後の「蝶々夫人」では、
メゾソプラノの金子美香さんがスズキ役で賛助出演された。

プログラムは以下のとおりだが、前半は個性的な選曲、
後半は曲数こそ少ないが、ピアノによる序奏は短くなく、
字幕とともに歌劇をハイライト的に紹介するものとして
相当長く演奏されてから、砂川さんが登場して歌い出す、という
いわばミニオペラ的な演出が施されるなど、企画設定の点でも
すこぶるプロフェッショナルなコンサートだった。

 砂川さんの歌声について

高貴なほどの気品。曖昧さが微塵も無い音程を支える見事な
コントロールは常に自然な息遣いと共に在る。
情感豊かな、せつないまでのエスプレッシーヴォを湛えた歌声。

それは前半第1曲のような愛らしい作品でも、前半最後の
「コジ」からの迫力ある高音域の難しいアリアでも
常に感じさせてくれる。
声自体はデリケートな声質なのに強く豊かに響きわたる声量。

中音域での柔らかいトーンにおいても、高音域での輝かしい
フォルテッシモにおいても常に気品があるのは
この人の絶対的な強みだと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「コジ」からのアリアも冴えわたる技巧が見事だったが、特に
休憩後の後半が圧巻で、凛としたデズデモナを聴かせてくれたかと
思うと、トスカでは一転してむしろ激情の歌として
「歌に生き、愛に生き」を歌った。
このアリアは冒頭から、あるいは終始一貫して繊細さを基調に
歌うアプローチもあると想うが、砂川さんはそうではなく、
女性の強い思い、強い愛情を吐露する歌として歌われた。

このアリアはこれまで、録音とライブで国籍を問わず
20人以上の歌唱を私は聴いてきたが、ここまで激しい感情で
歌われたのは初めて聴いた想うほどでとても印象的であり、
感銘深いものだった。

スズキ役の金子美香さんとの「蝶々」からの歌は、
アンコール2曲目も含めて蝶々さんの置かれた悲しく切ない心情
を繊細に表わし、いみじくもトスカとは正反対のキャラクターの
表現としても素晴らしい歌唱だった。
アンコールでのミミのアリアも絶品。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

先述のとおり、ミニオペラとしてピアノに長い演奏を与え、
メゾソプラノをゲストに迎えてのステージという点においても、
単に砂川さんが歌が上手いとか、そういうことでは済まされない
「これぞプロフェッショナルなコンサート」という時間空間体感を
させていただいたと言える。

若くして、日伊声楽コンソルソと日本音楽コンクールの
いずれでも1位となった才能は、その後も留まる事無く
深化と進化をし続けているのだろうと拝察する。

砂川涼子さんは間違いなく第一級の歌手だと思う。
忘れ難いまでの強い感銘を受けたコンサートだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 サイン会
砂川さん自身はソロCDは出されていないが、
藤原歌劇団のCDがロビーで販売されており、終演後
サイン会もあるとのことだったので、1枚購入。
一見、近寄り難いまでの気品のある人だが、
アンコールを告げる声は可愛らしく優しかったし、
サイン会のときも誰とも笑顔で、写真対応も含めて
気さくに応じていた。
近寄り難い人ではないことを知ったのも収穫。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 演目

1.ドナウディ
 (1)私の愛の日々
 (2)心に感じる

2.ロッシーニ「ヴェネツィアの競艇」
 (1)競艇前のアンゾレータ
 (2)競艇中のアンゾレータ
 (3)競艇後のアンゾレータ

3.モーツァルト歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」より
   “岩のように”

 (休憩)

4.ヴェルディ歌劇「オテロ」より
 (1)柳の歌
 (2)アヴェ・マリア

5.プッチーニ歌劇「トスカ」より“歌に生き、愛に生き”

6.プッチーニ歌劇「蝶々夫人」より“私のかわいい坊や”
   スズキ=金子美香さん

アンコール
1.「ラ・ボエーム」より“私の名はミミ”
2.「蝶々夫人」より花の二重唱(with金子美香さん)

https://www.yamahaginza.com/img/performance/2516/20170422.pdf

« この半年で観た映画その22 | トップページ | みなとみらい21交響楽団~マーラー交響曲第7番 »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック