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2017年4月28日 (金)

中学生プロ藤井四段が羽生三冠に勝つ

去年、史上最年少で将棋のプロ棋士となり、
デビュー戦からの連勝記録を更新している愛知県の
中学3年生、藤井聡太四段。

デビュー以来、公式戦では一度も負けることなく13連勝中と、
デビュー後の連勝記録を更新し続けている。

その藤井四段が、インターネットテレビの番組が企画した
非公式戦で、将棋界でただ1人、七冠独占を成し遂げた
ことのある羽生善治三冠に初めて挑み、23日夜、
事前に収録された対局の様子が配信され、111手までで
羽生三冠が投了。
デビュー間もない中学生がトップ棋士を破るという衝撃的な結果
になった。

対局のあと、藤井四段は
 「僕の立場で羽生先生と対局できることはめったにないこと
 なので、ありがたいと同時に、緊張する気持ちもありました。
 実力は出し切れましたし、望外の結果だったと思います」
と話し、

敗れた羽生三冠は、藤井四段について、
「攻守のバランスが非常によく、とてもしっかりしている将棋
 でした。今の時点でも非常に強いですが、
 ここからどれくらい伸びていくのか、
 すごい人が現れたなと思っています」と語った。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170424/k10010958861000.html
http://www.asahi.com/articles/ASK4R533BK4RUCVL005.html

2017年4月24日 (月)

浅田真央さんの引退とそのマスコミ対応をオチョクル芸人はナンセンンス

真央さんをオチョクル芸人に対する反論
「ハライチ」の岩井勇気という人がラジオ番組で、
浅田真央さんについて、「グダグダ辞めていった」、
「国民のアイドルって何?」とか発言し、それに対して
「よくぞ言ってくれた」、「誰しもが思ってることを言っただけ」、
「もやもや感じていたことを公に言ってくれた。浅田を批判
 したり、笑うのがタブーっていう空気の方が怖い」
というレスポがあるそうです。

私の反論は以下のとおり。
「グダグダ」という日本語の意味が不明。「ハライチ」など
 誰だか知りませんが、一部の人しかしらない男が
 国民的スターの引退をオチョックた程度のたわごとに過ぎない。
 「誰しもが思ってることではない」し、
 「批判することがタブーという空気が怖い」などと言うほどの
 現象ではない。
 そんなものは後付けの理屈に過ぎない。
 自分が発言することの「逃げ根拠=言いわけ」にしているだけ。
 「関心が無い人が感じていること」を言葉にしただけ。
 対象に関心が無い人はそもそもその対象について
 言及する資格はない。
 まして皮肉ったり批判する資格はない。それだけのこと。
 要するに、反響起こしたかっただけの発言。
 自分の発言が話題になることを目的だけのエゴイスティックな
 軽薄の極みの発言。
 その程度でしょうからこうした発言がクローズアップされる
 こと自体が無意味なバカげたこと」

以上です。
https://www.j-cast.com/2017/04/20296149.html

参考
真央さんへ…世界中から愛の寄せ書き
「あなたがいなかったら、今のスケート界はない」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170422-00000114-dal-spo

2017年4月23日 (日)

みなとみらい21交響楽団~マーラー交響曲第7番

23日はミューザ川崎で、みなとみらい21交響楽団の
第12回定期演奏会を聴いた。
曲はラヴェルの「道化師の朝の歌」と
マーラーの交響曲第7番(俗称「夜の歌」)。
以下オケを「MM21響」と略して記載する。

まずオケの紹介。
このオケは、今回も指揮をした児玉章裕氏が
「なかなか普段は取り上げに難い大曲、難曲をやろう」
というコンセプトを基に立ち上げ立ちあげたオケで、
2012年3月にマーラーの交響曲第9番を第1回の演奏会で
演奏し、その後、マーラーの6番、1番と続けた。

私が初めてこのオケを聴いたのはその次の第4回演奏会で、
「春の祭典」等のプログラムだった。
とても感心し、興味を持った。

とはいえ、昨今、プロオケはむろん、アマオケでも
「春の祭典」を取り上げるオケは次第に増えて来ているので、
それ自体は決して驚くことではないのだが、私が驚いたのは、
早大出身の児玉氏はプロの指揮者ではなく、本人いわく
「日曜(大工)指揮者」ということがまずある。

確かに棒の振り方はぶっきらぼうでギコチなく、
お世辞にも巧いとは言えないのだが、
大曲難曲を挑むためにオケを結成し、彼を慕って
これだけの人が集まり、熱演をやってのける、
そうした全体に対して驚いた次第だった。

もっともそれは児玉氏だけの尽力ではなく、このオケの代表で、
FAF管弦楽団の運営委員長をやっている岸川秀文氏の
尽力もあるのだろう。

先述のとおり、また今、岸川氏の点で触れたが、このオケは
特殊なオケで、参加者の多くは普段は別の団に所属して
それぞれ活動している。
そして今回は「何何の曲をやります」と、
「まず曲が先ありきのオケ」で、都度、出演希望者が集う
スタイルを採る。
「各人が所属するオケ単独では取り上げ難い大曲をやろう」
というコンセプトとで都度集う点が、このオケの最大の特色。

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このことから、実は私自身もこれまでMM21響に
過去4回出演させていただいている。
私がこれまでセカンドヴァイオリンで参加させていただいた
演奏会は、
 マーラー交響曲第3番(第5回定演2014年3月
 ミューザ川崎)、R・シュトラウス「アルプス交響曲」ほか
     (第6回定演2014年9月、横浜みなとみらい)
 マーラー交響曲第5番(第7回特別演奏会2014年11月、
     渋谷文化総合さくら)
 ラヴェル「ダフニスとクロエ」全曲ほか
    (第9回2015年9月、横浜みなとみらい)の4回。

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さて、前置きが長くなった。1曲目のラヴェルは木管も弦も美しく、
安定感ある立派な演奏だった。

 そしてマーラーの7番。

まずは曲自体について。
この曲はマーラーの交響曲の中でもとりわけ複雑な曲で、
統一性という点では多大な疑問を抱く人も多い、
いわば変わった曲、特異な曲と言える。

特に第1楽章は、少なくとも前半はマーラーにしては
何を言いたいのか解り難い曲で、
どこへ聴衆を連れて行きたいのか、聴衆にしたら
どこへ連れて行かれるのか戸惑う曲想が続く。
中間部以降で、多少穏やかな牧歌的な雰囲気も登場するが、
オケが咆哮する割には決して心晴れないというような曲想で
終始する。

第2楽章は第4楽章とともに「夜の歌」と呼ばれる曲で、
冒頭のホルン群を始め、ユニークな展開を見せる。

第3楽章のスケルツォは、表面的には薄暗いグロテスクな感の
ある曲想かもしれないが、私は彼の他の交響曲のスケルツォ楽章
の中では一番良く書けているスケルツォに想える。
ムダの少ない、効率的にしてユニークなスケルツォだと思う。

第4楽章は愛らしい室内楽的な曲想で、それを象徴するかのように
ギターとマンダリンが加わる。

第5楽章の冒頭はティンパニが賑やかなソロを叩く。
私はこのあっけらかんとした楽天的な楽章がとても好きだが、
アルマ・マーラーはこの冒頭を下品と思っていたらしい。
それはともかく、エンディングも含めて、マーラーにしては
痛快なまでの爽快感ある面白い曲だ。

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この曲が変わっていることの象徴として、
各楽章のバラバラ感がある。
もっとも、少なくとも5番以降は各楽章間での統一感は
ほぼ無いと言えるほど個性的な構造を持った交響曲が続くが、
この曲も第1楽章はホ短調の部分が多いにしても
 エンディングはホ長調。
第2楽章はハ長調ぽさも見せるハ短調。
第3楽章は二短調。第4楽章はへ長調。第5楽章はハ長調。

ちょうどこの演奏会の前日、フェイスブックの
「クラシックを聴こう!」サイトで、ある人が
「音楽は好きだけど詳しくなく、交響曲ではよく何長調とか
 書かれるが、ラデツキー行進曲とかは書かれていないし」とし、
調性についての問いかけがあったので、

私は、「気にされなくてよいけど」として、
「ラデツキー行進曲はニ長調ですし、無調の現代作品は
 別として、全ての曲には調性があること。
 ではなぜハ長調だけでなはいか?という点は、
 作曲家が作曲する際、曲のイメージを様々なパレット
  (色合い、絵具)で表すために調性を選んでいる、と、
 その程度の知識で十分です」と説明した後、

追伸として、やや高度なかがこう書かせていただいたので、
それを書くと、

「マーラーに至っては交響曲第5番の第1楽章は嬰ハ短調
 といってシャープ4つの暗い曲想が主ですが、
 終楽章である第5楽章はニ長調(シャープ2つ)という半音上の
 まるで違う調性の楽章となっています。
 9番の交響曲も第1楽章はニ長調ですが終楽章は変ニ長調
 という半音下のフラットが5つの調性で終わるという、
 いずれも、古典派時代には考えられない(あり得ない)
 調性構造の交響曲となっています。
 ゆえに、マーラーの5番を嬰ハ短調と表記したり、
 9番をニ長調と表記することに、
 はたしてどれだけの意味があるのか?という状況に至ったのが
 後期ロマン派から近代音楽時代への流れだったと言えます」。

そして、この7番も、楽章間での近似性とか関係性、
統一感という観点からでは、ななかな把握し難い曲だと思う。

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 MM21響の演奏について
とても良かった。もともと金管がとても上手いオケだが、
今回は、1曲目も含めて、弦も木管も安定感のある、
温かなトーンに終始した立派な演奏だった。
私が参加していたころは正直、木管に「いまいち感」を
感じたし、チェロにもそれをやや感じていたが、
今回は特に木管は良かったし、
弦もファーストヴァイオリン中心の総体的な音が雄大で
まろやかで美しく、私がこれまで客席でMM21響を聴いた
演奏会の中では最も優れた演奏だったかもしれない。

難解な7番を、明るい温かなトーンで演奏し続けたのは、
優秀な奏者が集まっているのに、普段は和やかな雰囲気で
練習をしている、そうした空気感を象徴していた演奏でもあった。

とにかく、先述のとおり、いわば「都度臨時編成オケ」で、
これだけの完成度を達成する力量はたいしたものだと思う。
もっとも最近は、このオケだけに専念して拠点とする人も
増えているようで、そうした点も、オケのサウンドや
技術の継続性や向上という点に寄与しているのかもしれない。

また、考えてみれば、例えば、ファーストヴァイオリンの中には
他団ではコンマスをやっている人が少なくとも3名いる、など、
各団でもリーダークラスの人が各パートにいる点は大きい。

トランペットとホルンのパートリーダーはプロにも負けない
くらいのアマトップレベルの奏者だ。

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今回は奏者の衣装が自由となっていて、それでも黒系統が
多い中、特に女性の中にはまるでオペラ歌手のような
ドレスの人も散見された。
悪くはないが、それなら全員が黒をやめて
フルカラーにするとか、徹底したほうが良かったように想う。
黒もいれば、パーカスの女性はオレンジのTシャツ等、
統一感の点では疑問は感じた。

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 チケットについて
最近のアマオケの演奏会では、ちらし(フライヤー)や
ホームページから印字したものを持参すると無料で聴ける
システムを採るオケが増えてきたし、良いことだと思うし、
MM21響もそれを実施しているが、
私は以前お世話になったオケでもあり、今後もおそらく
出させていただくこともあるだろうから、
前売りが1,000円と安価であることに拘わらず、
ここ数回は事前に購入して聴かせていただいている。

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 コンマスの入場について
なお、コンマスのイスは黒イスだったが、
入場は他の団員といっしょで、
後から独立して入場して指揮者に先立つ拍手を一人で
受けるなどというバカげたことはしない。
MM21響はそういう気取ったオケでは全くない。
http://www.mm21so.com/

2017年4月22日 (土)

砂川涼子さん ソプラノ・リサイタル

これまで幾つかのオペラで素晴らしい歌声を聴いてきた
砂川涼子さんのソロ・リサイタルを22日、
銀座ヤマハホールにて初めて拝聴した。
リサイタルの副題は~愛歌(カンツィーネ・ダモーレ)~。
ピアノは江澤隆行さん。
なお、プログラム最後の「蝶々夫人」では、
メゾソプラノの金子美香さんがスズキ役で賛助出演された。

プログラムは以下のとおりだが、前半は個性的な選曲、
後半は曲数こそ少ないが、ピアノによる序奏は短くなく、
字幕とともに歌劇をハイライト的に紹介するものとして
相当長く演奏されてから、砂川さんが登場して歌い出す、という
いわばミニオペラ的な演出が施されるなど、企画設定の点でも
すこぶるプロフェッショナルなコンサートだった。

 砂川さんの歌声について

高貴なほどの気品。曖昧さが微塵も無い音程を支える見事な
コントロールは常に自然な息遣いと共に在る。
情感豊かな、せつないまでのエスプレッシーヴォを湛えた歌声。

それは前半第1曲のような愛らしい作品でも、前半最後の
「コジ」からの迫力ある高音域の難しいアリアでも
常に感じさせてくれる。
声自体はデリケートな声質なのに強く豊かに響きわたる声量。

中音域での柔らかいトーンにおいても、高音域での輝かしい
フォルテッシモにおいても常に気品があるのは
この人の絶対的な強みだと思う。

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「コジ」からのアリアも冴えわたる技巧が見事だったが、特に
休憩後の後半が圧巻で、凛としたデズデモナを聴かせてくれたかと
思うと、トスカでは一転してむしろ激情の歌として
「歌に生き、愛に生き」を歌った。
このアリアは冒頭から、あるいは終始一貫して繊細さを基調に
歌うアプローチもあると想うが、砂川さんはそうではなく、
女性の強い思い、強い愛情を吐露する歌として歌われた。

このアリアはこれまで、録音とライブで国籍を問わず
20人以上の歌唱を私は聴いてきたが、ここまで激しい感情で
歌われたのは初めて聴いた想うほどでとても印象的であり、
感銘深いものだった。

スズキ役の金子美香さんとの「蝶々」からの歌は、
アンコール2曲目も含めて蝶々さんの置かれた悲しく切ない心情
を繊細に表わし、いみじくもトスカとは正反対のキャラクターの
表現としても素晴らしい歌唱だった。
アンコールでのミミのアリアも絶品。

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先述のとおり、ミニオペラとしてピアノに長い演奏を与え、
メゾソプラノをゲストに迎えてのステージという点においても、
単に砂川さんが歌が上手いとか、そういうことでは済まされない
「これぞプロフェッショナルなコンサート」という時間空間体感を
させていただいたと言える。

若くして、日伊声楽コンソルソと日本音楽コンクールの
いずれでも1位となった才能は、その後も留まる事無く
深化と進化をし続けているのだろうと拝察する。

砂川涼子さんは間違いなく第一級の歌手だと思う。
忘れ難いまでの強い感銘を受けたコンサートだった。

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 サイン会
砂川さん自身はソロCDは出されていないが、
藤原歌劇団のCDがロビーで販売されており、終演後
サイン会もあるとのことだったので、1枚購入。
一見、近寄り難いまでの気品のある人だが、
アンコールを告げる声は可愛らしく優しかったし、
サイン会のときも誰とも笑顔で、写真対応も含めて
気さくに応じていた。
近寄り難い人ではないことを知ったのも収穫。

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 演目

1.ドナウディ
 (1)私の愛の日々
 (2)心に感じる

2.ロッシーニ「ヴェネツィアの競艇」
 (1)競艇前のアンゾレータ
 (2)競艇中のアンゾレータ
 (3)競艇後のアンゾレータ

3.モーツァルト歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」より
   “岩のように”

 (休憩)

4.ヴェルディ歌劇「オテロ」より
 (1)柳の歌
 (2)アヴェ・マリア

5.プッチーニ歌劇「トスカ」より“歌に生き、愛に生き”

6.プッチーニ歌劇「蝶々夫人」より“私のかわいい坊や”
   スズキ=金子美香さん

アンコール
1.「ラ・ボエーム」より“私の名はミミ”
2.「蝶々夫人」より花の二重唱(with金子美香さん)

https://www.yamahaginza.com/img/performance/2516/20170422.pdf

2017年4月18日 (火)

この半年で観た映画その22

昨年の10月6日に、この半年で観た映画 その21として、
2014年4月~2016年9月に劇場やDVDで観た映画の
感想を書いたのに続き、
それ以降=2016年10月~2017年3月に観た映画の感想を
シリーズの22として感想を記したい。

なお、これまで同様、既に単独でブログに書いたものは
「○月○日のブログに記載のとおり」、とだけにしたい。

 続きは後日書きます。

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 THE BEATLES~EIGHT DAYS A WEEK
  ~THE TOURING YEARS (劇場)
 10月14日付けのブログに記載のとおり


 何者 (劇場)
まあまあ。就活の大変さは解ったけれど。
最後に友情(人間心理)の関わるある種のドンデン返しが
描かれる。


 無伴奏 (DVD)
1969年に懸命に生きていた若者たちを今に時代から
見ると、ひどく真面目でひどく純粋でひどく不器用で
ひどく性急で、いい加減でひどく不純でひどく悠長で、
そしてひどく退屈だ。


 あやしい彼女 (DVD)
終わり近くは結構ジーンとした。
多部未華子さんの歌は、ラストのライブステージでの歌が
一番良かった。


 リップヴァンウィンクルの花嫁 (DVD)
これは名作。実は3時間を要する長い作品。ヒロインの、
こういう騙されやすい女性はいる。しかし、作品はむしろ
彼女の弱点ではなく、出会った女性との友情という意外な
展開となる。
縁もゆかりも無い人との出会いと繋がりが誰にでも、
どこにでもあり、それこそが社会でもある。
どういう人と人間関係ができるかは、誰にも当初判らない。
それでも深まった密接となった人の関係性こそが、
生きている証ともなる。心の支えにもなる。
一見ホワッとした、頼りない、心もとないヒロインと、
怪しい男性とが織りなす物語の進行は、
ユニークなテイストと色合いがあって、悲しさと意外なほどの
斬新な面白さがある。


 マネーモンスター (DVD)
相場を裏で操る人間に対する復讐を、
巻き込まれたTVキャスターが「共犯」していく、という
ユニークな展開。 「WRONG」と言わせるために。


 ボーダーライン (DVD)
そこそこよくできた復讐劇。


 エンド・オブ キングダム (DVD)
大胆な設定と展開。ロンドンでの大規模なテロ。
しかし、真の標的はアメリカ合衆国大統領だった。
欧米対イスラム系テロ組織の大規模な戦いを徹底的なまでに
スリリングにシビアに描いた。文句なく面白い。
なぜこの作品が話題にならなかったのか?
あまりにも大胆な設定だからかもしれないが。
http://end-of-kingdom.com/


 砂上の法廷 (DVD)
原題は「The Whole Truth」。
最後に大ドンデン返しが待っている。
確かに法廷では「誰もが」ウソをつく。面白い。
凄く面白い設定と展開。


 インデペンデンス・デイ リサージェンス (DVD)
エンタ性としては楽しめるが、展開に一貫性が無い感じ。


 オケ老人 (劇場)
11月24日のブログに記載のとおり

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 I AM A HERO アイ アム ア ヒーロー (DVD)
面白かった。私はホラー系は嫌いだが、
これはグロテスクで気持ち悪いが楽しめた


 この世界の片隅に (劇場)
12月5日のブログに記載のとおり


 君の名は (劇場)
12月17日のブログに記載のとおり


 植物図鑑 運命の恋、ひろいました (DVD)
オーソドックスな純愛物語で、高畑充希ファンは必見だが、
そうでない場合はどうだろう 、と思わなくはないが。
彼が突然いなくなった後、高畑さんが自転車で
広い坂道を降りて来るシーンが良い。
全体的に高畑さんの表情の変化が素敵だ。
やはり良い女優だと思う。


 ちはやふる (DVD)
正月だからではなく偶然だが、昨年劇場で観れなかった
「ちはやふる」の全編(上の句)後編(下の句)を
DVDで観た。とても良かった。
いわゆるスポ根ではなく、和歌、小倉百人一首に基づく
「競技かるた」という伝統文化において、
広瀬すずさんら若者たちの若さが「かるた」ともに
ハジケ飛ぶようなチーム対戦がとても面白い。
前編後編上映という長い作品だが、
まだまだ続編を観たくなる素敵な映画だ。


 ぼくは明日、昨日のきみとデートする (劇場)
過去と現在を行き来する(時空を飛び越える)作品は多々あり、
特に邦画はここ20年くらいのトレンドというより
「ワンパターン」と言えるほど、ウンザリするほど
たくさんある。この作品もその一種ではあるが、
これまでと違って、2人の進む時間が真逆で、
ある時点ごとにシンクロするとした点は斬新。
状況を知ってからも、物語が進行する中でも
頭の中で整理するのに戸惑い混乱するほどで、
そういう意味ではユニークだし、切ないストーリー
となっている。
https://www.youtube.com/watch?v=nqzjv3TWvA0
http://www.bokuasu-movie.com/

 日本で一番悪い奴ら (DVD)
綾野 剛主演の映画は、常に彼個人の強いパワーを感じる。
これもその映画。近年、最も見応えのだる俳優の1人だ。
面白かった。


 葛城事件 (DVD)
主演三浦友和さんの代表作の1つになるだろう。
内容自体はノーコメントだが。


 世界から猫が消えたなら (DVD)
なかなか良い物語だった。かけがえのない存在と別れ。
両親、彼女、映画好きの親友。
「猫」は物語の中で実在であると同時に、
タイトルとして大事な存在の象徴でもある。
「何かいい物語があって、それを語る相手がいる。
 それだけで人生は捨てたもんじゃない」
  by 海の上のピアニスト
http://www.sekaneko.com/
https://www.youtube.com/watch?v=BPa0DLEy5cY
https://www.youtube.com/watch?v=Q8wcdU6KYKI

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 ミラノ・スカラ座~魅惑の神殿 (劇場)
とても興味深かった。欧米の有名オペラハウスと異なり、
首都ではないミラノにて完成したのは1778年。
以後240年近い歴史を持つオペラの殿堂。
フレーニ、コッソット、ヌッチ、ドミンゴらの名歌手や
元総裁(支配人)、演出家等インタビューを受ける関係者が
その魅力、輝かしい特別な歴史を誇らしげに語るのは
当然だ。
2012年から音楽監督を務めるバレンボイムは
「この歌劇場はまるで生きているようだ。
 壁はマリア・カラスのことなどを語りかけて来るようだし、
 それに苦しむ若い歌手もいる」と語る。
フレーニがデビュー間もないころ、カラヤンの指揮でミミを
歌った際、カラヤンは涙ながらに
「僕が泣いたのは母が死んだとき以来です」と
フレーニに伝えた、いうエピソードもフレーニ自身が語る。

第二次世界大戦で爆撃を受け、崩壊した白黒写真は
初めて見たが、ミラノの市民は戦後すぐに再建を強く希望し、
わずか約1年ほどの後の1946年5月11日再建記念公演
ではアメリカ在住のトスカニーニを呼び戻して開催され、
そのときの思い出をテバルディが語った。
ヴェルディの国葬での古い映像も初めて見た。
トスカニーニは客席で婦人が着帽するのを禁じ、
アンコールも禁じる等で、華やかな歌手陣だけでなく、
指揮者が公演を仕切るスタイルを確立したが、
プッチーニの没後、トスカニーニが「トゥーランドット」を
初演した際、「プッチーニはここまで書いて亡くなりました」と
客席に振りかえり報告すると大きな拍手が起きたことは
スカラ座ならではの話として伝えられた。

「スカラ座ならでは」で言えば、聴衆が上演後、
劇場の近くの酒場で歌手や演出に対する容赦ない語り合いを
交える場面や、記念碑的と言われる1950年のカラス主演、
ジュリーニ指揮による「椿姫」でも、ヴィスコンティによる
演出については酷評が多かったことが紹介され、
あるいは、ステファノが歌う最後の「ラ・ボエーム」公演では
彼は第1幕は悲惨なデキで、聴衆は無反応だったが、
第3幕での歌唱では盛大な歓声と拍手が起きたことを
レオ・ヌッチが「これぞスカラ座」として感慨深く伝えていた。

あるいはカヴァイバンスカは
「劇場の外では革命思想の若者から卵を5回くらい
 投げつけられたわ」と笑い、イタリアの社会状況にも
触れた。

シーズン開幕初日という毎年の12月7日を迎える慌ただしい
状況が終り近くで描かれるが興味深い。
冒頭やその12月7日を含めてスタッフらの仕事ぶりも
丁寧に伝えられ、オケのトロンボーン奏者なども
クローズアップされる。

上演シーンやリハのシーンももちろん多々出て来る。
古くは1952年のアイーダや、
最近では2012年のバレンボイム指揮によるヴェルディの
「レクイエム」の本番演奏、
2014年の「フィデリオ」のリハ。また、
2006年の「オテロ」でのドミンゴ、
2007年アバドによる「ローエングリン」、
同年バレンボイムによる「トリスタンとイゾルデ」、
1981年来日公演時でのカルロス・クライバーや
ドミンゴ等々。
2007年のレオ・ヌッチのリサイタルシーンも素晴らしい。

バレエでも往年のエトワールがヌレエフが来演した際に
5日間の指導を受け、最後に
「腹を据えるということがどういうことか解っただろう」
と語ったことも紹介される。

エンディングでは歴史的な公演ポスターも字幕とともに
紹介されるが、イタリア人指揮者だけでなく、
フルトヴェングラー、ベーム、カラヤン、サヴァリッシュら
ドイツ系の名指揮者やバーンスタインの名もあった。
それに先立ちフルトヴェングラー、ミトロプーロス、
あるいはバーンスタインとジュリーニが談笑する写真等も
映し出された。

とても1回だけでは観足りない、今後も何度でも観たい
ドキュメンタリー映画だ。
数カ月後にはDVD化されるだろうから、
レンタルであれぜひお薦めしたい。
http://milanscala.com/


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 青空エール (DVD)
劇場で観なかったことを後悔したくらい予想外に良かった。
高校の吹奏楽部と野球部のそれぞれの部員を軸に展開するが、
特に吹奏楽部においては、映画「オケ老人」を観た人なら、
「梅響と梅フィル」の対比における「梅フィル」的な方向で
行く部と言えば、想像がつくだろう。
しかし、そこに、土屋太鳳さん演じるヒロイン女子高生が、
技術的には落ちこぼれでも、彼女のピュアな心と愚直な歩みが、
やがて最終的には、あのとき「梅響」にしかなかった
「心通うところからの統合力」をもたらすことになる。
「音楽を人に届ける」とは何か?
音楽は人を励まし勇気づけられるか?
なぜ人は音楽をするのか?
そうしたことをあらためて感じさせてくれる素敵な
青春ストーリーだった。
純粋で愚直なまでに人想いで一途な心の持ち主を演じた
土屋太鳳さんは、彼女以外にこの役は想いつかないほど
役に合っていた。
杉山先生を演じた上野樹里さんの指揮ぶりも
なかなか良かった。
http://aozorayell-movie.jp/

 以上です。

2017年4月17日 (月)

平野美宇選手の快挙~中国卓球界に衝撃走る

以下は私の感想とかではなく、
幾つかの記事を整理したものです。

いずれにしても、とうとう卓球王国中国の牙城を脅かす選手が
日本から出てきた、しかもそれは、リオ五輪で
福原愛、石川佳純、伊藤美誠に正選手に対し補欠で現地入り
した悔しさからの成長という点に正にドラマを感じます。

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卓球・アジア選手権(15日、中国・無錫)女子シングルス決勝
で世界ランク11位で今年1月に全日本女王となった
平野美宇(17、エリートアカデミー)が、
世界ランキング5位の陳夢(23、中国)に11-9、
11-8、11-7と3-0とストレート勝ちし、
日本勢の同種目優勝は1974年の枝野とみえ、
96年の小山ちれに続き3人目、21年ぶりの優勝を果たした。
17歳は大会最年少記録。

17歳の誕生日を迎えた14日の準々決勝14日の準々決勝で
昨年のリオデジャネイロ五輪金メダリストで世界ランキング1位
の丁寧に競り勝ち、この日の準決勝も世界ランク2位の
朱雨玲(中国)にストレート勝ちし、中国勢をたて続けに破った。

なお、男子は72、74年に長谷川信彦が連覇を果たしている。

史上最年少で全日本女王に輝いた平野が世界最強の
中国選手の壁を次々と乗り越えた。
アジア選手権の女子シングルスで、過去1度も勝ったことのない
中国トップ選手を3連続で破り、頂点に立った。

世界を驚かせた2日間だった。
14日の準々決勝では世界ランク1位でリオ五輪金メダルの
丁寧に2ゲームを連取されたが逆転。
この日の準決勝では、14年仁川アジア大会で初対戦時に
1ゲームも取れなかった同2位の朱雨玲に、
力強いサーブで主導権を握り3-0のストレート勝ち。
日本人選手がシングルスで世界トップの中国人選手から
1大会で3勝したのは、日本協会関係者も
「近年では記憶にない」と語る歴史的な快挙だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

屈辱を力に変えた。幼少時からコンビを組む伊藤美誠に
水をあけられ、代表入りを逃した昨夏のリオ五輪は補欠
として現地に同行した。練習をともにしながら試合を

スタンドで観戦する悔しさをバネに一念発起。

悩んだ末に相手のミスを待つ卓球から攻撃的な卓球にシフト
した。
昨年10月の女子ワールドカップで日本勢として初めて
シングルスを最年少の16歳で優勝。制覇。
その後は中国超級リーグに参戦して経験を積み、
中国選手の鋭く回転する球に慣れていたのも功を奏した。

今年1月の全日本選手権では石川佳純を破って
史上最年少優勝を果たすなど急成長。
初優勝した1月の全日本選手権前から右肩を痛め、
2月の試合で悪化させた。1週間近くラケットを握れない時期
もあった。その中での今回の快進撃。

3試合とも、リオ五輪代表から漏れた一昨年から
取り組んできた体幹と下半身を鍛えた成果が出た。
強打を打ってもすぐに構えの体勢に戻れるから、
鋭い球が連打できる。中国勢は平野の高速ラリーの前に、
左右に振られる場面が目立った。

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完全アウェーの本場・中国で与えたインパクトは計り知れない。
平野がポイントを奪うたび、会場を埋め尽くした観客の
「加油」(頑張れ)の声が小さくなった。
完全アウェーの決勝で世界5位を圧倒。
相手の強打にも体の軸をぶらさず対応し、
相手を上回るスピードで追い詰めた。サーブでも優位に
立ちパワフルなフォアハンドで何度もラリーを制した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中国女子の孔令輝(コー・リンヒィ)監督は
「平野は試合を支配した。彼女のテクニックは
 我々よりも先進的だ」と、
完敗を認めるコメントを紹介。
「我々のトッププレーヤーに対する3連勝は彼女の
 能力の証明。彼女の技術は明らかに上回っていた。
 これから彼女の強みを勉強しなければならない」、
と驚きを隠さなかった。
中国にとって最大の敵となったようだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中国メディアも、「強力なライバルが現れた」などと報じた。
国営中央テレビのスポーツチャンネルのアナウンサーは
「この17歳の少女の実力は侮れない。
 中国チームは警戒を強めるべきだ」と話した。

国営通信新華社も「中国がアジア選手権で独占していた
女子シングルスのチャンピオンの座を奪われた」と報じた。
敵将の孔令輝監督も「世界選手権までに彼女の強さを
研究しなければならない」とショックをあらわにした。

国際卓球連盟は公式サイトで、
「“ハリケーン・ヒラノ”のスピードは中国人選手を
 置き去りにした」「中国の支配を終わらせた」と絶賛。

「中国の支配を打ち破り、卓球界を驚かせた」と、
称賛した。
その攻撃的なスタイルに「平野がテーブルから退くことは
なかった。特にサーブではさまざまなスピンを利かせ、
陳夢に最大の課題を与えた」と評し、
この大会で中国勢以外では3人目となるアジア女王に
輝いた快挙を称えた。

・・・・・・・・・・・・・・・

両脇に中国選手を従えての表彰台で君が代を聴き
「いつも中国国歌が流れるのに聴き慣れているので、
 日本の国歌が流れて凄く新鮮」と笑った。

試合後、平野は
「調子が良かっただけでは中国選手に3回も勝てない」
と自信を深め、
「これが現実か分からない。常に先手を取れた。
 すごくいい卓球ができた」と喜んだ。
「すごくうれしくて、驚いています。中国選手に勝てるとは
 思ってなかった。(準々決勝で勝った)丁寧選手には
 勝ったこともなかったので。
 去年、中国リーグに参加して多くを学べたことが、
 今回の勝利に関係していると思う」と、
笑顔満開。
5月に開幕する世界選手権に向け
「アジア選手権で優勝できたので、
 このいいパフォーマンスを続けて(調子を維持して)
 世界選手権のタイトルに向けて頑張りたい」と、
意気込んだ。

5月の世界選手権(ドイツ)、そして20年東京五輪での
金メダルも夢物語ではなくなった。

2017年4月16日 (日)

NHKスペシャル「熊本城再建」

NHKスペシャル「熊本城再建」を興味深く見た。
1年前の地震で崩壊したものの多くが明治以降に補強された
もので、築城時から残る石垣はほとんどそのままだった、
という調査結果の驚き。

具体的には明治以降の石垣の31%が崩壊したのに対し、
築城時の石垣が崩れたのはわずか10%。

一番古い時代の石垣がなぜ一番強度だったか?
その秘密は2つ。

1つは一番外側の意思を地面から並行に積むのではなく、
上に伸びる側面に対してそれぞれ直角に埋め込んでいるので、
地震の揺れでも個々が横に飛び出し難かったこと。

もう1つは「武者返し」と呼ばれる曲線は、
これまで敵を寄せ付けないための工夫と考えられてきたが、
当時も何年かごとに大規模な地震は周辺で起きていたことから、
地震対策による綿密な工夫(結果的には現代にも通じる綿密な
計算式が成り立つほどの緻密さ)が施されていたからだ、
ということだ。

この計算式(武者返しの曲線構造、比率等)は
今後の修復にも応用できるかもしれないという。

それに先立つNHKの午前の番組で、
熊本出身の宮崎美子さん(熊本大卒)が、
城が大変な状況になりながらも、
「残っていてくれて良かった」と涙ながらに語り、
普段当たり前のように在った城が、自分にとっても
市民県民にとっても、こんなにも大事なもの、
心の支えであったことをあらためて気づかされた、
という主旨の発言が印象的だった。

おんな城主 直虎~表面的でない良さ

有名な武将でもなく、配役陣も必ずしも有名衆ばかり揃ている
わけでもない新大河は脚本が良い。
子役の新井美羽ちゃんロスがあっても、
直親役の爽やか笑顔の三浦春馬さんロスがっても、
物語の良さで毎回魅せられる。

9日放送の農民と苗の関係、「清風拭明月 明月拭清風」
 (月と風はいさかい合うのでなく互いに助け合う)の話と
柴咲コウさんの演技の良さに続き、
16日放送では、駿府に向かう道中に襲撃された際、
助けたのは文句ばかり言ってた(実は腕の立つ)家臣
中野直之(矢本悠馬さん)。

加えて直虎はその襲撃に脅えて後見役を諦めたかと思いきや、
一計を案じて駿府に乗り込んだ。
そこでも農民らの覚えたての字が連なる嘆願状により、
寿桂尼(浅丘ルリ子さん)から井伊家の直政の後見役が
認められた。

直虎への嫉妬心からの情緒不安な しの(貫地谷しほりさん)と
対照的な、夫が桶狭間で死んでいるにもかかわらず
聡明な妹なつ(山口紗弥加さん)が、
「政次殿が(幼い直政の)後見にこだわるのは
 井伊を守るためでは?」との言及が「なるほど、
さもありなん」と想え、小野政次(高橋一生さん)の
裏切りを暗に否定する示唆としてナイスなタイミングとして
設定されていた。

また、毎回のように要所々々で知恵袋として大きな役割を
演じる南渓和尚(小林薫さん)が1つのキーポイントでもある
という設定も面白い。
その寺での兄弟子、傑山(市原隼人さん)の男前な感じも
なかなか良い。

2017年4月14日 (金)

4月13日の東京新聞に投書が掲載されました~教育勅語は憲法に反する

4月13日の東京新聞に投書が掲載されました
以下が、その全文です。

 教育勅語は憲法に反する

政府関係者ら国会議員が、「教育勅語にも良いことは
書かれてある」などと否定しない言動にあきれる。
内容の良し悪しなどそもそも問題ではない。

憲法が施行された後、衆参両院において、
1948年に廃止を決議している。
衆議院では、
「詔勅の根本的理念が主権在君並びに神話的国体観に
 基づいている事実は明らかに民主平和国家、
 主権在民の日本国憲法に違反する」とし、
憲法第98条に基づき「教育勅語等排除に関する決議」。

参議院では、
教育基本法施行により既に失効したと確認の決議をした。

教育勅語を教育現場で教えることは教育基本法違反であり、
憲法違反なのだ。国会議員が「良い面もある」と言うこと自体、
憲法と教育基本法と国会決議を無視した発言である

以上です。

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追記

決して投書魔ではありませんが~新聞社の対応の違いについて

今回の東京新聞掲載、同紙に掲載いただいたのは
これで7回目です。
他、これまで朝日新聞に3回、毎日新聞に1回掲載いただき、
それぞれは労務問題だったり、政治、社会問題等
いろいろでした。

毎日新聞では、モーグルの上村愛子さんが、
バンクーバーで惜しくもメダルに届かず4位となり、彼女が
「何で、こんなに一段一段(長野7位→ソルトレイク6位
 →トリノ5位)なんだろうと思いました」
と無念な心情を語ったことについての感想を取り上げて
いただきました。

掲載していただける場合、事前の校正を含めたやりとりは
朝日新聞が徹底していて、メールと電話で数回やりとりをし、
原文のまま残るのは8割くらいというまでに練られますが、
さすが文面のプロですから納得できる修正が施されます。

毎日新聞も電話で部分修正したい点と掲載予定日の
連絡が一度ありましたが、その程度。

東京新聞に至ってはナントこれまでは一度も連絡が無い
まま突然掲載されるかたちでした(むろん部分修正や
カットがありましたがほぼ全文のままが多かった)。

しかし今回は初めて東京新聞から事前に電話があり、
修正が必要な部分のやりとりと掲載予定日を聞きました。
今回の同紙による修正はコンパクトで効率的で、
私の原文よりずっと良いので、サスガだな、と
思った次第です。

2017年4月12日 (水)

青木エマさん 独演コンサート

青木エマさんはこれまでオペラで聴かせていただく機会はあり、
特に昨年の「フィガロの結婚」でのケルビーノ役は素晴らしく、
そのことはブログで書いた。 下記URL参照

12日、日本声楽家協会が日暮里サニーホールにおいて
シリーズで主催する独演コンサートの第109回の出演者
として登場。
単独では初めて聴かせていただくので、ずっと楽しみにしていた。
ピアノは髙田恵子さん。

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開演に少し遅れてしまったので、係員の指示で3曲目までは
客席とロビーの中間の中扉の空間で聴いていたが、
そこにも凄い声量で届いてくるのにまず驚いた。
それが最初の印象。

聴く人に直截的に届く魅力的な声。
声に微妙な波動がありコロコロと流れるが、決して軽くなく、
「声自体に重力が在る」感じがして、その重力が声を前に
強く押し出すことで、聴衆の心に情感豊かな歌が
半端なく飛び込んでくる、そういう歌声と感じた。

なので、情感豊かな役やアリアで良さが一層発揮されるのでは?
と想像し、「トスカ」は似合うだろうなと想ったが、
あらためてプロフィールを見ると既に歌われている。
 「やはりな」と。

前半で少し気になったのは、歌い出し開始で、
音程が悪いというより、「スパッと出る感」がやや弱い
と感じたことだが、緊張もあったのかもしれない。
後半は得意な曲ということもあり、それは皆無だったので。

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その後半では、
「これまでフィガロは6回歌わせていただいたが、
 いずれもケルビーノだったので、一応(メソではなく)
 ソプラノとしているので」として、
「フィガロ」からは伯爵夫人とスザンナの曲も披露。
ソロリサイタルならでは。

得意のケルビーノはやはり素晴らしいし、
プッチーニもアンコールを含めた3曲はいずれも素晴らしく、
やはりエマさんは感情を直接的に表現する曲が
よく似合うと想った。

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アンコールの「夢で逢えたら」は素敵な選曲で楽しかったし、
エマさんに似合う曲と想えたので、これからも
アンコールピースとしてレパートリーに加えて欲しい。
「私のお父さん」も感情の込め方がとても良かった。

背が高く、スタイルの良い美人。スター性をとても感じる。
これからが益々楽しみな歌手をまた1人知り、
嬉しいひとときだった。

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演目は以下のとおり

1.からたちの花 (北原白秋作詩 山田耕筰作曲)

2.夢のあとに フォーレ作曲

3.夢やぶれて ~C.M.シェーンベルク作曲
   ミュージカル「レ・ミゼラブル」より

4.「私は客を招くのが好き」~J・シュトラウス2世作曲
   オペレッタ「こうもり」より

5.森の木陰で(オンブラ・マイ・フ)~ヘンデル作曲
    「歌劇セルセ」より

6.アヴェ・マリア ~マスカーニ作曲
   歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲より

7.あの目に騎士は~ドニゼッティ作曲
   歌劇「ドン・パスクワーレ」より

 (休憩)

8.モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」より
 (1)序曲~ピアノ独奏(カット版)
 (2)愛の神よ、照覧あれ(伯爵夫人)
 (3)自分で自分がわからない(ケルビーノ)
 (4)恋とはどんなものかしら(ケルビーノ)
 (5)とうとう嬉しい時が来た~恋人よここに(スザンナ)

9.プッチーニ 歌劇「ラ・ボエーム」より「私が街を歩くと」

10.プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」

アンコール
1.夢で逢えたら~作詞・作曲=大瀧詠一
2.私のお父さん~プッチーニ歌劇「ジャンニ・スキッキ」より

7月のフィガロについてはこちら
http://susumuito.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-7208.html

2017年4月11日 (火)

浅田真央賛~1つの賛辞

あなたほど多くの人から愛された女性アスリートが
いたでしょうか?
これまでも素敵な素晴らしい女性フィギュアスケーターは
いました。しかし実力と国民的アイドルが重なった人は
あなたが初めてでした。

国内だけでなく多くの国に、あなたのファンがたくさんいます。
男性からだけでなく、むしろ同性である女性からこそ好かれた
という点においても稀有な人です。

きっとそれは、私を含めて多くの人にありがちな、
ある種の「ウソ」があなたには感じられないからです。

あなたの裏表の無い、純真で無垢な笑顔は
決して表面的な繕いではなく、いつも本心からの表れ
であることを、見る人すべてが感じ取っていたからに
他なりません。

子供っぽかったあなたが、元総理から
「あの子は大事な場面でよく転ぶ」
と言われても、ニコニコして
「うまく滑れるときもあります」
と笑顔で受け流すまでに、
いつのまにか成長されていました。

ラフマニノフ、ショパン、プッチーニ、リスト、
ハチャトゥリアン、ガーシュイン、チャップリンらの曲に
乗って美しく舞う姿だけでなく、これまでの競技において、
あなたがいつも絶好調であったわけではないことを
皆知っています。

人々はあなたの成功した完璧な演技のみに
魅せられたわけではありません。
あなたが悔しい涙を流したときは、いっしょに悲しみ
悔しがった。

ファンはあなたの果敢なチャレンジを見届けたのであり、
あなたの心に常に寄り添っていました。

あなたの不本意な涙さえ、その涙の分だけ、
ファンは益々増えていったのでした。

ジャネッツト・リンは素敵でしたが、彼女を含め多くの
魅力的な選手は、フィギュアスケートファンには
映画スターに似た憧れの存在だったことと対照的に、
真央さんはスターでありながら、ごく身近な、
まるで私たちの家族の一員であるかのような親しみを
常に感じたものです。

多くの国民が真央さんの親戚でもないのに、
真央さんが自分の娘でも妹でも姉でもないのに、
あたかもそうであるかの様に「真央ちゃん」と
いつも気安く呼び、
あなたの演技を、家族の一員であるかの様に
ハラハラしながら観ていたのでした。

今回のご決断に驚きながらも、
これまでの真央さんの歩みと、
これからの真央さんが歩む新しい門出に、
多くの国民が感謝を込めて花束を贈ることでしょう。
お疲れ様でした。ありがとうございました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 参考

選曲=使用曲
http://solife-a.com/37074.html

織田信成氏が涙「戦う浅田真央選手が好きだった」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170411-01805974-nksports-spo

織田氏 真央のメッセージに号泣
 「ひとつの時代が終わったのかな」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170411-00000051-dal-spo

織田信成が関大監督就任
真央思い会見後にも涙「フィギュアに愛された天使」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170411-00000093-spnannex-spo

2017年4月 9日 (日)

なぜ感想を書くか~紹介することで、応援するということ

3月31日に澤江衣里さんのコンサートの感想を、フェイスブックの
自分のウォールと、
「クラシックを聴こう!」サイト(以下「クラキコ」)にアップさせて
いただいたところ、
 「クラキコ」では、ある人が、
「伊藤さんのこうした素敵な講評を読むと、
 澤江さんの生歌を聴いてみたくなります」
とコメントしてくださり、とても嬉しく思ったと同時に、
プロ評論家でもない私が偉そうにいろいろ書いてアップさせて
いただいているのは、結局その人のように、
そのアーティストに関心を持ってくれる人が増えたらいいな、
ということが底辺(基本)にあるのだ、と
あらためて自分で実感しました。

第一義的にはそのときの自分の感想を記録しておく、
ということがまずあるわけですが、
それをブログやフェイスブックなどにアップしている以上、
やはり多くの人に読んでいただき、少しでもその音楽家や
演奏団体に関心を持っていただけたら、という主旨、
目的というか感情は当然あります。

書く際に心がけている点は、
まず感動した点、良かった点や、その人の個性や特徴
などの感じた点に注力して書くことです。

お世辞を書いても意味は無いので、正直に率直に感じたままを
書くようにはしていますが、多少疑問に思う点でも、
もちろん言葉には配慮しますし、
基本は 「あくまでも私個人が感じたこと」という点を忘れないよう、
独善的決め付けは排するように心がけています。

聴き手により、そのときの演奏内容の感想が異なるのは当然で
自然なことですし、その意味では
 「絶対的客観的に正しいという論評は存在しない」
と思っているので。

もっとも、オペラの演出はヒドイものが多いので、
その場合は容赦はしませんが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

プロ評論家ではないですが、プロ評論家が書く新聞欄や
音楽雑誌では当然、字数が限られているので、
詳細を伝えることに限界がある点を考えると、
自由に詳細を書けるフリーな立場にある者こそ、
その演奏や演奏者の多くを伝えることができるかもしれない
という密かな自負も持っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

読者数で、私のブログやFBウォールなど、
新聞には到底かなわないと思っていましたが、「クラキコ」の
登録者(参加者)は1万人を超えたそうで、
新聞といってもクラシックコンサートやオペラ評を読む人は
限られているでしょうから、それを考えると、
「クラキコ」に感想を投じた場合、
読んでくださる音楽ファンの数においては、
あながち新聞にもそれほど劣らないと言えるのでは、
と思うようになりました。

「クラキコ」ではアマチュアオーケストラ紹介シリーズを、
とき折り書かせていただいていますが、今後も、
このブログやフェイスブックのウォールと「クラキコ」では、
特に若いオペラ歌手や器楽奏者を積極的に紹介させて
いただこうと思っていますので、
これからも、どうぞ皆様よろしくお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
追記
フェイスブックの「クラキコ」への投稿に対して、
次のようなコメントをいただきました。ありがたいことです。

「あなたの文章は、いつも礼儀正しく素晴らしい内容で、
 感心して読ませてもらってます。
 悪く言ったりけなしたりするところがなく、すっきりします」


また、本文の読者人数に関して、クラキコの主催運営者が
「3千万部の新聞に書くのと同じくらい(効果)」と
レスポいただき、それに関しても、
上記コメントをいただいた同じかたが、

「だからこそ、自分の投稿には責任持たないとですよね。
 伊藤さんのような、素晴らしい投稿を心がけます。
 みんなが笑顔になれるのがいいですよね」
ともいただきました。 感謝します。

「教育勅語」は否定され廃止されたもの

「教育勅語」は否定され廃止されたもの、ということ
言うまでもないことだが、「教育勅語」の内容に
良いところがあるとかどうとかは関係ないことだ。

「教育勅語」は日本国憲法が1947年5月3日に
施行された後、衆参両院において、
「神話的国体観、主権在君をモットーとする教育勅語は、
 民主平和国家、主権在民をモットーとする日本国憲法に
 違反している」、と確認され、

参議院では憲法第98条に基づいて、
衆議院では教育基本法が施行された結果として
教育勅語は既に失効しているとして、それぞれ
「教育勅語等排除に関する決議」と
「教育勅語等の失効確認に関する決議」によって
1948年6月19日に廃止が決議されている。

要するに「教育勅語」を教育現場で教えることは
明確に教育基本法違反行為であり、憲法違反行為。

このことを私たち国民が知らないのはまだしも、
国会議員がこれを知らないで「良い面もある」と
言うこと自体、
憲法と教育基本法と国会決議を無視した
無知で恥ずべき発言であり、
国会議員の資格はない、ということに他ならない。

確率論を超えて~囲碁や将棋で、なぜ人間がAIに勝てないのか~そして14歳2カ月史上最年少プロ棋士の誕生

4月1日に行われた第2期電王戦二番勝負第一局で、
人工知能(AI)搭載の将棋ソフト「PONANZA」が71手で
佐藤天彦名人に勝った。

囲碁でも、3月に行われた日中韓トップ棋士と、
人工知能(AI)の「DeepZenGo」が争う
ワールド碁チャンピオンシップで、いま日本最強の井山裕太さんが
3連敗したばかりだ。

ゲーム理論によると、手数=展開の可能性の数
 (ゲーム状態数)は、チェスが10の120乗、
将棋が10の220乗、囲碁が10の360乗(通り)あると推定
されており、素人の勝手な想像だと、
それらは究極の確率論での対決に想われるので、
プロ棋士、特に名人位の棋士が負ける理由が想像つかない
のだ。
早々に棋譜を見てみたいが。

裏のウラの裏を攻めていっても、AIはその攻め筋を
見越して先回りし、反撃して勝つということなのだろう
けれど、それでも単純に人間が機会に負けるのが
釈然としないのだ。
人間の頭脳の進化はAIに負け続けるのか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それはそれとして、昨年10月に、史上5人目の
中学生プロ棋士、それも14歳2ヶ月で史上最年少の
将棋のプロ棋士になった藤井聡太四段が大きな話題だ。

そして、プロデビュー戦の対戦相手は、
先ごろ引退を表明した現役最年長棋士、
年の差62歳6ヶ月の加藤一二三九段。
奇しくも、これまでの史上最年少プロ棋士は、
誰あろう1954年に14歳7ヶ月でプロになった加藤一二三さん
だった。

藤井四段はこの対局を110手で制してプロデビュー戦を
勝利で飾り、公式戦出場と公式戦勝利の史上最年少記録
を更新し、更に先日はデビュー戦11連勝と、
デビュー戦連勝の新記録を作った。

今回、佐藤名人に負けて挑戦権を得られなかった
羽生善治さんが「PONANZA」と対決する場面を早く見たいが、
今から藤井少年が「PONANZA」に快勝するシーンも
待ち遠しい。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170401/k10010934101000.html
http://www.asahi.com/articles/ASK416DVSK41UCLV00B.html

中学生棋士、天才の系譜 最年少14歳2カ月棋士誕生
https://www.shogi.or.jp/column/2016/12/fujikato01.html
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO06849800T00C16A9000000


追記
人間である棋士はアマはむろん、プロでもほとんどの
対局の中では指し間違い(打ち間違い)「しまった」が
ありがち。
そこまででなくとも、「ああすればよかった」は
ほとんど必ずと言えるほどあるはず。

プロはもちろんアマも極力それが無いようにしながら
責め筋を見つけていく、それが将棋なわけです。

しかし、たぶん「AI」は限りなく、
その「ああすればよかった」が無いのだろうと
思います (注)。

人間の「迷い」という感情面が勝敗を左右している。
タイトルで、「確率論を超えて」としたのはそうした
意味も踏まえていました。

 (注)
 実はコンピューターにも「しまった」は皆無では
 ありません。
 過去、人間が勝ったケースのほとんどは、
 棋士が非常識な手を敢えて打って展開し、
 コンピューターがそれに慌て~あたかも
  人間が動揺、狼狽するかのように~
 AIは当然それに対して修正プログラムを
 組み立てようとするのですが、
 それに少しでも時間がかかっていた場合、
 その隙をついて棋士が攻めて勝つ、という
 パターンでした。
 しかし、コンピューターが人間の感情に近いものを
 習得してきている、ということこそ、
 かえって怖い感じがしますね。

おんな城主 直虎 3題

直虎3題~その1
2月の大学オーケストラ同期会の二次会で、おとわ
 (直虎の幼少時代)役の新井美羽ちゃんが
 「亀が可哀そうじゃ」と大泣きしたシーンで、
 「思わずもらい泣きした」と言うと、フルートのむっちゃんが
 「私も泣きました」と応じてくれたのは、とても嬉しいかった。

直虎3題~その2
「おんな城主 直虎」を応援するサイト(FBのページ)があり、
多くが書き込み、私も時折り応じたりしているが、先日、
ある人が、「ケンカを売ることになるけど、柴咲コウさんは
直虎にふさわしくない」と書いてきた。

何人かは真面目に応じていたが、私は最初、
 「柴咲さんが上手いとかヘタとか関係ないです。
  ファンなので」とジャブを出した後、
少し真面目にキツメにこう書いた。

「基本的なことですが、このサイトは「直虎応援サイト」
 ですよね? そこにおいて主役である柴咲コウさんが
 相応しくないとか言うと全否定になって、
 どうにも進行できません。
 言論の自由はもちろんあるので、こうした投稿は
 自身のウォールかブログ等に書くべき内容であって、
 このサイトには相応しくありません。
 このような不愉快でバカげた投稿はサッサと削除して
 欲しいですね。削除すべき投稿です」

・・・~とまあ、文中にあるように、いろいろな意見があって
当然なので、批判はぜんぜんOKですが、それは自分の
ブログ等で表明すべき事であって、さすがに応援サイトに
投げ込んだら、反発は必至でしょう。
批判を投じる場所を間違えると、ちょっとザワツキますね。
なお、その書き込みは、投稿者かサイト運営者の判断か
いずれかは判らないが、その後削除されていたました。

直虎3題
大河ドラマの毎回エンディングでの五嶋みどりさんの演奏
大河「真田丸」の服部隆之氏によるテーマ曲は
ヴァイオリン協奏曲というスタイルからインパクトがあったが、
曲全体のデキの点では、むしろ菅野よう子氏作曲の
「おんな城主 直虎」のテーマのほうがよくできていると思う。

ただ、私は「花は咲く」はエイドソングとしての面を
考えない場合、あまり良い曲とは想っていないので、
今回の新大河での音楽担当と聞いて、
さほど期待していなかったのだが、テーマ曲だけでなく、
番組恒例の毎回エンディングで地元の所縁の場所等が
紹介されるコーナーで流れる、五嶋みどりさんの演奏
による菅野さんの小曲が、これまた良いのだ。
バッハふうだったり、ドビュッシー風だったりで、
なかなか清々しくて素敵だ。

2017年4月 5日 (水)

年齢制限する合唱団に驚き~50歳未満と65歳以上の対照的な2団体~年齢を重ねることと演奏についての示唆的で対照的な2つの例

栗友会系の合唱団2つ~「響-Kyo」と「コーロ・カロス」が、
新規入団者に関しては年齢40歳代まで(50歳以上は断る)
とする方針を決めたと知り、とても驚いた。

むろん、各団固有の事情や理念はあって当然だし、
その2団体の場合は、いわゆる「合唱オペラ」という
「動き(ダンスを含む)を伴う演目」をしばしば行うという
事情(背景)があるから、とのことだが、
しかし昨今の50代はもちろん、60代以上でも若者に負けない
体力と音感と美声を持っている人は少なからずいる。
個人的に関心を持っていた2団体なので、
よけいに釈然としない気持ちが残る。

既団員の自分たちも、遠からず50代になることを
理解していないのだろうか?

いずれにしても、こうした「排除の志向」を
私は好ましく思わない。

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その一方では、昨年、声楽家で指揮者の青木洋也氏が
 「65歳以上限定の合唱団」というマ逆の合唱団
 「プラチナ★シンガーズ」を立ち上げた。

これはこれで逆に驚いたが、これは単に「高齢者福祉的?」
というだけでなく、下記のHPにあるように
 「年齢を重ねなければできない音楽を創りましょう!」
という創設理念が素敵で、少なくとも
「50歳以上お断り」の方針よりも、はるかに共感する。

こうなったら、間をとって、
50歳から64歳までの合唱団を創設しようか、
などと想ったりする。
https://platinumsingers.jimdo.com/

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と、まあ、冷静に客観的に書きましたが、
「別にそれはそれで、いんじゃないですか」という
一般論的コメントも有り得るでしょうから、敢えて正直に
感情を吐露します。
一般論で反論過ごされたくない事情があるので。

知らない合唱団における「一般論としては」
 「いんじゃないですか」はそのとおりだと思いますが、
実は私はその事態に直面した直接の当事者なのです。

最初の2つの団の特に1つに、年内に入団したいと思っていて、
昨年の夏から数回、練習を見学に行っています。

あのころは皆さんはワキアイアイとして、しかも、
どんな現代曲でも歌いこなせる非常にレベルの高い団
なのですが、
練習が終わるとなぜか毎回、記念撮影をして散会する団で、
その際、見学で輪の外にいる私にも
 「伊藤さんも、どうぞごいっしょに」
と毎回声をかけてくれて、一緒に何度も写真に収まって
きた、そいういきさつがある団なのです。

そうした団が、急に「50歳以上を排除」する方針を
打ち出したので、非常に驚いたわけです。
そういう雰囲気が無い団でしたので。

そうした「変化」が、少なくとも
「好きになりかけていた団」というファン心理として、
とても気になる、なんか嫌な感じを覚えた次第でした。

ですので、「そういうのがあってよい」は
「一般論ではそのとおり」ですが、
可愛さ余って憎さ、じゃないですが、
なんとも非常に残念に思うわけです。

とはいえ、結局は、
 「まあ、しょうがないですね。ご勝手に。
 他を探します」
とするしかないのですが。

なお、その方針を私に伝えた窓口の人は、当然ながら
とても申しわけないです、と謝り、たぶん、その方針決定
に際しては、反対した人も少なからずいたんだろうな、
と推測しています。
少なくとも満場一致でそういうことを決める団ではない、と、
その点は、今でも信じています。

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 驚くべき追伸

このことをフェイスブックにアップしたところ、
2人から返信があり、

1人は自身でも合唱やその指揮をされ、クラシック全般にも
たいへん詳しい人が
 「栗山先生がそれを容認しているとは考えにくいですね」
とコメントを寄せてくださいました。

また、もう1人の私よりご年長の親切な人が、
栗山先生と面識があるとのことで、
なんとSNSでこのことを問い合わせてくれました。
それによると、栗山先生は、

 「どの団体かも含めてわからないが、
  失礼しましたとお伝えください」

と、その人に伝えたそうです。

驚きました。
栗友会は、その名のとおり、指揮者の栗山文昭さんを慕う
複数の団体から構成され、それぞれ優秀な団ですし、
栗友会としては毎年どこかしらのプロオーケストラとも共演
する組織ですが、その全体の指揮者、最高統括者たる
栗山先生が、こうした翼下の団の動きを
ご存知なかったようなのです。

もちろん、個々の合唱団に基本的な運営は任せている
のでしょうし、それは理解できますが、しかし、
敢えて企業で例えるなら、

 個々の会社の社長ら取締役会において独自に
  「50歳以上、お断り」を決めておいて、
 グループの会長には事前相談もなければ、
 事後報告もなされてない、ということです。

これはグループ企業統治としては、あり得ないこと、
控え目に言っても、好ましくないことだと言えると想います。

2017年4月 2日 (日)

テノール歌手 小笠原一規さん

高橋淳さんソロCD発売記念リサイタル

高橋淳さんソロCD発売記念リサイタル~2日に2人のテノールを聴いて

いまや「カルミナ・ブラーナ」のテナーと言えばこの人をすぐ想う
ほど個性的なテノール 高橋淳さんの、
初CDリリース記念リサイタルを14時、銀座の王子ホールで聴いた。

ピアノは12月に長谷川忍さんのリサイタルでも素晴らしい
演奏をされた御邊典一(おんべ のりかず)さん。

「カルミナ」の印象が強いから、さぞ独自のスタイルで
自由に歌う歌手かと想うと、違った。
また今回はトスティなどのイタリア語歌曲主体だったので、
いわゆる「愛をささやくようなムードを醸し出す甘い
 (甘美な)歌声」を披露されるかと想像したが、
それも違った。

どんなに華やかな歌でも、キチンとした骨格を保ち、
端正に歌われた。
激しい感情を芝居気に露骨に出すのではなく、あくまでも
1つの歌曲という作品を尊重した歌唱。
「カルミナ」のあの芝居気のスタイルとは別人のような、
真面目で誠実な、それでいてもちろん個性的な声。

「甘美さ」については、プログラム終了後のアンコール1曲目に
入る前のトーク時、いみじくもご本人が、
「甘さが足りないと言われて25年」と満員の聴衆を笑わせたように、
「いかにもテナー風という、ムーディーな色気を漂わすテノール
  ではない」、という点はよく理解できた。
それが弱点なのか肯定的な個性なのかは聴く人の好みにもよる
だろうが、誠実な歌声という点では誰もが納得する素敵な歌手だ。

指導されている合唱団等のメンバーと想われる妙齢の
ご婦人から盛んな拍手が送られ、男性からは
何度もブラヴォーがかかる、終始アットホームな雰囲気の
コンサートだった。

会場には声楽の恩師と、トロンボーンをやっていたという
中学時代の先生も招かれていて、
アンコール・トーク時に客席の2人を紹介し、苦しい状況の
中でも、心の支えであった恩人に対する敬意を表したのは
高橋さんの誠実な人柄を知る場面でもあった。

演目は次のとおりだが、前半も後半も偶数に置かれた曲が
特に素敵だったし、もちろん(奇数の)「暁は光から」や
「カタルカタリ」も素晴らしかった。

本プログラムを「カタリカタリ」の盛り上がりで終わっても
おかしくないところ、あえてしっとりとした「別れの歌」で
閉めた点なども、端正で誠実な歌唱ということを象徴していた
ように想える。
もちろん、アンコールは賑やかに終えたが。

曲としてはロッシーニの「踊り」がユニークな曲で面白かった。
その「踊り」での圧巻のヴィルトージティも含めてピアノの
御邊さんの素晴らしさは長谷川忍さんのときにも書いたが、
この日も、絢爛と言っても決して大袈裟でないほどの
豊麗な音量と抜群の技術と、歌を引き立て、支え、
寄り添うセンスの見事さに感服した。

追伸
フェイスブックにこの文をアップしたところ、高橋さんより
 「励みになります」と感謝のレスポをいただきました。


演目

1.ああ、あいする人の(ドナウディ)
2.限りなく優雅な絵姿(ドナウディ)
3.魅惑(トスティ)
4.さようなら(トスティ)
5.君なんかもう(トスティ)
6.最後の歌(トスティ)
7.暁は光から(トスティ)

 (休憩)

8.妖精の瞳(デンツァ)
9.忘れな草(デ・クルティス)
10.踊り(ロッシーニ)
11.かわいい口元(トスティ)
12.カタリカタリ(カルディッロ)
13.別れの曲(ショパン)

アンコール
1.オー・ソレ・ミオ
2.グラナダ
3.暁は光から

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