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2017年4月 5日 (水)

年齢制限する合唱団に驚き~50歳未満と65歳以上の対照的な2団体~年齢を重ねることと演奏についての示唆的で対照的な2つの例

栗友会系の合唱団2つ~「響-Kyo」と「コーロ・カロス」が、
新規入団者に関しては年齢40歳代まで(50歳以上は断る)
とする方針を決めたと知り、とても驚いた。

むろん、各団固有の事情や理念はあって当然だし、
その2団体の場合は、いわゆる「合唱オペラ」という
「動き(ダンスを含む)を伴う演目」をしばしば行うという
事情(背景)があるから、とのことだが、
しかし昨今の50代はもちろん、60代以上でも若者に負けない
体力と音感と美声を持っている人は少なからずいる。
個人的に関心を持っていた2団体なので、
よけいに釈然としない気持ちが残る。

既団員の自分たちも、遠からず50代になることを
理解していないのだろうか?

いずれにしても、こうした「排除の志向」を
私は好ましく思わない。

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その一方では、昨年、声楽家で指揮者の青木洋也氏が
 「65歳以上限定の合唱団」というマ逆の合唱団
 「プラチナ★シンガーズ」を立ち上げた。

これはこれで逆に驚いたが、これは単に「高齢者福祉的?」
というだけでなく、下記のHPにあるように
 「年齢を重ねなければできない音楽を創りましょう!」
という創設理念が素敵で、少なくとも
「50歳以上お断り」の方針よりも、はるかに共感する。

こうなったら、間をとって、
50歳から64歳までの合唱団を創設しようか、
などと想ったりする。
https://platinumsingers.jimdo.com/

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と、まあ、冷静に客観的に書きましたが、
「別にそれはそれで、いんじゃないですか」という
一般論的コメントも有り得るでしょうから、敢えて正直に
感情を吐露します。
一般論で反論過ごされたくない事情があるので。

知らない合唱団における「一般論としては」
 「いんじゃないですか」はそのとおりだと思いますが、
実は私はその事態に直面した直接の当事者なのです。

最初の2つの団の特に1つに、年内に入団したいと思っていて、
昨年の夏から数回、練習を見学に行っています。

あのころは皆さんはワキアイアイとして、しかも、
どんな現代曲でも歌いこなせる非常にレベルの高い団
なのですが、
練習が終わるとなぜか毎回、記念撮影をして散会する団で、
その際、見学で輪の外にいる私にも
 「伊藤さんも、どうぞごいっしょに」
と毎回声をかけてくれて、一緒に何度も写真に収まって
きた、そいういきさつがある団なのです。

そうした団が、急に「50歳以上を排除」する方針を
打ち出したので、非常に驚いたわけです。
そういう雰囲気が無い団でしたので。

そうした「変化」が、少なくとも
「好きになりかけていた団」というファン心理として、
とても気になる、なんか嫌な感じを覚えた次第でした。

ですので、「そういうのがあってよい」は
「一般論ではそのとおり」ですが、
可愛さ余って憎さ、じゃないですが、
なんとも非常に残念に思うわけです。

とはいえ、結局は、
 「まあ、しょうがないですね。ご勝手に。
 他を探します」
とするしかないのですが。

なお、その方針を私に伝えた窓口の人は、当然ながら
とても申しわけないです、と謝り、たぶん、その方針決定
に際しては、反対した人も少なからずいたんだろうな、
と推測しています。
少なくとも満場一致でそういうことを決める団ではない、と、
その点は、今でも信じています。

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 驚くべき追伸

このことをフェイスブックにアップしたところ、
2人から返信があり、

1人は自身でも合唱やその指揮をされ、クラシック全般にも
たいへん詳しい人が
 「栗山先生がそれを容認しているとは考えにくいですね」
とコメントを寄せてくださいました。

また、もう1人の私よりご年長の親切な人が、
栗山先生と面識があるとのことで、
なんとSNSでこのことを問い合わせてくれました。
それによると、栗山先生は、

 「どの団体かも含めてわからないが、
  失礼しましたとお伝えください」

と、その人に伝えたそうです。

驚きました。
栗友会は、その名のとおり、指揮者の栗山文昭さんを慕う
複数の団体から構成され、それぞれ優秀な団ですし、
栗友会としては毎年どこかしらのプロオーケストラとも共演
する組織ですが、その全体の指揮者、最高統括者たる
栗山先生が、こうした翼下の団の動きを
ご存知なかったようなのです。

もちろん、個々の合唱団に基本的な運営は任せている
のでしょうし、それは理解できますが、しかし、
敢えて企業で例えるなら、

 個々の会社の社長ら取締役会において独自に
  「50歳以上、お断り」を決めておいて、
 グループの会長には事前相談もなければ、
 事後報告もなされてない、ということです。

これはグループ企業統治としては、あり得ないこと、
控え目に言っても、好ましくないことだと言えると想います。

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