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2016年11月13日 (日)

練馬交響楽団 第64回定期演奏会

練馬交響楽団の第64回定演を聴いた。指揮は小森康弘さん。
会場は、同オケの本拠地でもある練馬文化センター。

練馬響は、入団条件として練馬区の在住か勤務者に限定し、
オーディションも行っているので、その点では「色」を持っている
団体と言える。オーディションをするくらいだから当然、
レベルは高い。
控えめに言っても「安定している」と言える。

しかも今回は下記のとおり、演奏曲にバルトークの
管弦楽のための協奏曲(以下、便宜的に俗称の
「オケコン」と言う)がある。

アマオケのプログラムに、「英雄の生涯」、マーラーの6番、
そしてこの「オケコン」がある場合、そのオケはハイレベル
であることが想像できる。
高い合奏力が無いと演奏できないからだ。
ちなみに私が所属するオケは残念ながら未だこの3曲は
演奏したことがない。

この3曲に「春の祭典」を加えてもよいが、
ハルサイは案外「勢い」でできるとも言える。
私が所属するオケでは岩城宏之さん指揮で「春の祭典」を
演奏した。
確かに「途中で止まってしまうかもしれない恐怖を初めて
感じた曲」で、とても怖い曲だと思ったが、
1つ1つの音や流れなどはむしろ「火の鳥」のほうが難しい
ように想える。

余談は以上として、演目は以下。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.ヴェルディ 歌劇「運命の力」序曲
2.グリーグ ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16 ピアノ=中桐 望さん
3.バルトーク 管弦楽のための協奏曲 Op.116

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1曲目は良い演奏だったが、弦で出る運命の動機
「タララリィ(e-fis-g-h)」のHの長さがちょっと長い気が
した。そのため緊迫感の無いテーマ演奏となっていた。

終わり近くに出てくるヴァイオリンの3連符は難しい箇所
だが、とても巧かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2曲目のグリーグ。あらためて名曲であることを実感する。
コンサートに協奏曲があると、
それだけも特別な時間と機会である、とも強く感じる。

最近活躍著しい中桐望さんのピアノ演奏は、
叙情性に重点を置いたもの。全ての楽章の全てのフレーズ
において、レガートやエレガントさを感じさせるもので、
滑らかでソフトなタッチでの演奏に徹していたし、
落ち着いた間合い、堂々とした弾きっぷり等、
この曲を十分に引き込み、
自信を持っていることがよく伝わってくる演奏だった。

なお、この曲でホルンの1番を吹いた若い男性奏者が
とても上手かった。美しい演奏だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アンコールとして、
中桐さんはショパンの「英雄ポロネーズ」を弾いた。
7分を要する曲なので、アンコール曲としては長いが、
有名曲であっても生で聴く機会はそうそうあるわけでも
ないので、とても楽しめた。
この曲でもレガート、優雅さ、エレガントが常に在った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
休憩後のバルトーク。
第1曲と第3曲の冒頭では、ほんのわずかだが、
コントラバスの音程で気になった部分もあった。
全曲において木管のブレンドがとても良い

第3楽章の62小節からのヴィオラのパートソロ、
第5(終)楽章の265小節からのセカンドヴァイオリンの
ハーフパートソロ演奏が良かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、この曲で気に入らないところが1つある。
第4楽章で、ショスタコーヴィッチの「レニングラード」を引用
して、そのテーマに対してトランペットや木管楽器などで
笑い飛ばす、例の有名なパロディの部分だ。
確かにオーケストレーション的にも目立つ、
ユニークな面白い部分ではあるが、
バルトークともあろうものが、あのような皮肉、揶揄という遊び
を入れるのは邪道で、ナンセンスな行為だと思う。
私はこの曲の中で唯一、あの有名な部分が大嫌いだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

終演後、何回かのカーテンコールの後、小森氏が、
ハンガリー(マジャール文化)と日本(人)との共通性
 ~姓名で姓が先に来る点~を挙げて言及した後、
アンコールとしてバルトークの「ハンガリーの風景」から
「トランシルヴェニアの夕べ」も
「日本的な部分もある」として演奏した。
初めて聴いた小品だが、とても美しい曲だった。
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小森さんの指揮は、最初の2曲は「普通」に感じたが、
バルトークは余裕のある落ち着いた指揮で、
基礎力が高いこと想像できた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なお、コンマスのイスは黒イスだったが、チェロも全員そうで、
しかも位置がアメリカ型というか、指揮者の右、
客席側での演奏だったので、そういう点では
違和感はなかった。

また、コンマスの入場も、最近流行りの
「後から単独入場し、指揮者に先んじて拍手を受ける」
というようなナンセンスなスタイルはとらず、
他の団員といっしょに入場して、
チューニングに入っていったので、感じが良かった。

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