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2016年10月10日 (月)

ウェールズ弦楽四重奏団 演奏会

若い奏者たちによる弦楽四重奏団、
ウェールズ弦楽四重奏団の演奏を第一生命ホールで聴いた。

きっかけは、神奈川フィルのコンサートマスターで
ウェールズ四重奏団第1ヴァイオリン奏者の﨑谷先生に、
5月から6月にかけて、所属するオケの特に弦パートの練習を
みていただき、とても勉強になったことによる。

また、私は神奈川フィルはコンサートも聴いているが、
特に神奈川県民ホールでのオペラをたびたび聴いていて、
その実力に魅了されている。

﨑谷さんは若くしてその神奈川フィルのコンマスの1人に選ばれ
活躍されているほか、桐朋学園大学時代から
ウェールズ弦楽四重唱団を結成し、10周年を迎えた今年、
第一生命ホールの開設15周年記念演奏会の一環として出演
され、美しく純度の高い演奏を披露してくれた。

演奏曲は

1シューベルト 弦楽四重奏曲 第13番 イ短調「ロザムンデ」D804

2ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 Op.127

いずれも1824年に完成され、
シュパインツィヒ弦楽四重奏団によって初演された。

1で感じた点は、
(1)第1楽章~繊細でノーブルな音楽を創り出す。
(2)第2楽章~有名な「ロザムンデ」の旋律を用いての楽章は、
  以外にも速めのテンポで、ヴィブラートを抑えた
  アッサリ系の演奏だった。
(3)第3楽章~各楽器が受け持つ旋律の特性がキチンと描かれた
  丹念な演奏。
(4)第4楽章~流動感の中、常に気品を保ちながらの演奏。

2は、特に第2楽章から第4楽章にかけて非常に個性的な
ユニークな作品。
転調やリズムの変化、曲想の変化など随所で高度な作曲技法が
散りばめられている。
一見、「やわらかなイメージ」な曲だが、実際は相当に「堅固な」
作品だと思う。

その2で感じた点は、
(1)第1楽章の冒頭のマエストーゾは重厚感ではなく、
  柔らかく上品なアプローチでの開始。
  ただ、第1主題はもう少し音量を増して演奏しても
  よかっかと思う。
(2)第2楽章~この曲全体の核となる重要な楽章。
  内省的で和音の移ろいへの集中は更に徹底され、
  しかしそれだけではなく、移ろいの変化を着実に示した
  繊細で美しい演奏。純度の濃さが印象的な演奏。
(3)第3楽章~スケルツォの特性をしっかり出した演奏。
(4)第4楽章~曲全体の中でもとりわけユニークな楽章を、
  場面々々で描かれるキャラクターの違いを明瞭に
  示しながら、それでいて常に気品を保ちながらの演奏。

アンコールでは、なんと、バッハの「マタイ受難曲」より
第44曲「我が道、汝が心」の演奏。
この選曲と静謐な真摯な演奏自体、
このクァルテットの特性、個性を象徴しているようでもある。

プログラムに氏が書いているように、
若者たちによる演奏というイメージとは違う、
とても成熟な音楽つくり、という印象を誰もが感じるはず。

4人が常に美しい響きの推移を確認しながら進めていく、
という感じで、渡辺 和氏も書いているとおり、
それが正しいかどうかは判らないが、彼らにとって、
そのアプローチが正しいとかどうかでなく、
「自分たちはこう演奏したいんです」ということが明瞭に、
非常によく伝わる演奏。
美意識への徹底した拘(こだわ)りとでも言う様な。

今後も年1回は継続して活動を続けていくようなので、
どう「展開」していくか、楽しみだ。

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