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2016年10月23日 (日)

俊友会管弦楽団 第57回定期演奏会

2013年に亡くなった指揮者の堤俊作さんは
「音楽にはプロもアマもない」という信念から、全国各地の
アマオケを指導していたが、学生時代に指導を受けた
複数の大学オケ出身者たちが卒業後集い、
毎回、堤氏が振るオケとして1983年に結成されたオケが
この俊友会管弦楽団だ。

堤氏在任中は、マーラーの「千人」や、
シェーンベルクの「グレの歌」、
メシアンの「トゥランガリーラ交響曲」など、アマオケが
選曲するには困難が伴う大曲に挑んだり、
2007年からは日本バレエ協会関東支部神奈川ブロックの
自主公演に参加し、これまでほぼ毎年連続10回の公演を
オケピットで演奏してきている、など、ユニークな活動を
してきた。

10月23日午後、そのオケの第57回定期演奏会を
前回と同じく文京シビックホールで聴いた。

堤俊作さんが亡くなられてからは弦の団員が減るなど
存続が危ぶまれたが、都度、気鋭の指揮者を招き、
活動を継続している。

この日は、初の招聘という中田延亮(なかた のぶあき)
さん。筑波大学医学専門学群在学中に
桐朋学園でもコントラバスと指揮を学び、
2005年から欧州を拠点に旧東欧や南米のオケを振る
などの活動をしてきた人。私も今回初めて知った人。

曲は、

1.ラロ 歌劇「イスの王」序曲
2.ヒンデミット 交響曲「画家マティス」
(休憩)
3.ブラームス 交響曲第1番 ハ短調 Op.68

アンコール ブラームス ハンガリー舞曲第6番 へ長調

1曲目は初めて聴いたが、豊麗なオーケストレーションで、
とても良い曲。開始ほどなくのクラリネットのソロや、
曲後半でのチェロによる長いソロも、とても上手く演奏していた。

2曲目のヒンデミットは久しぶりに聴いたが、ラロの後だけに、
緻密というよりやや理屈っぽいオーケストレーションという印象。
それでもダイナミクス効果は巧く設定されていて、
ほとんど全ての楽器を演奏できたというヒンデミットならでは
かもしれない。

オケの音では、第3楽章冒頭の弦による重厚な響きが美しく、
音量といい申し分なく素晴らしかった。
また、この曲で第1フルートを受け持った女性奏者の
音色がとてもキレイで、技術も安定していたのが印象的だった。

休憩後はブラームスの交響曲第1番。
私が所属するオケも昨年の12月に演奏した。

第3楽章の熱気、第4楽章の安定感が印象的。
第2楽章のヴァイオリン・ソロも安定していて優秀な演奏。
ただ、楽章全体としては、弦と木管とのブレンドにおいて、
音量的にも、描くフレージング的にも中途半端な印象を
受けた。
丁寧に演奏しようとして流れに停滞感が出ていたように想えた。

それと第1楽章と第2楽章では、第1オーボエ奏者の
音程がやや不安定だったのが気になった。
技術というより、楽器自体に不具合が生じたように想えた。

第1楽章は、アレグロに入ってからが問題で、
力強い部分は良かったが、フレージングの
鮮やかさとか、弱音でも強調するべき部分が
モヤっとしたまま処理された。

具体的には、前者では125小節から127小節において、
126小節から127小節というのはまだクレッシェンドが
続いているのだから、127小節の1拍目の4分音符には
舞い上がる躍動感と、
8分休符(も音楽だ)を挟んでの127小節の2拍目は
書いてなくとも自然と軽いアクセントが付いて然るべしだ
と思うが、中田さんは何事も無い様に普通に進めてしまった。

同様なパターンが398小節から400小節にかけて現れるが、
同様のフレージング処理(表現)が為されて然るべきだった。

後者の例では、157小節と158小節のヴィオラ、
同様のパターンの225小節と226小節のヴィオラとチェロの
それぞれ最初の音にはピアノだがアクセントが付いている
のから、もっと鋭くハッキリと聴こえてよいのに、
ボヤケていた。
なお、430小節と431小節でのヴィオラには
アクセントが無いが、実質上記2つと同じパターンと
言ってよいので、ここでもアクセントがあったほうが好ましい
と思う。

指揮者について
中田さんの指揮は、強調するパートやフレーズに際しては
体を大きく動かし、メリハリのよい、一見ぶっきらぼうで
愚直と言ってもよいほどのタクトだが、
情熱が伝わってきて好感が持てる。
昨今、妙に気取った「振りは巧い指揮者」がやたら多い時代
なので、その分とても個性的に見える。
お辞儀も深々と頭をさげ礼儀正しく懸命さが伝わってくる。
良い指揮者だと思う。

なお、開会に先立つロビー演奏として、
コンマスを中心とした8人が、
ブルッフの弦楽八重奏曲の第1楽章を演奏した。
とても立派だった。

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