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2016年9月 4日 (日)

バリバラVS24時間テレビ

バリバラVS24時間テレビ

バリバラが24時間テレビにバトルを仕掛けた

障害者を感動ものとして描く放送について、嫌いだ、する人の比率
健常者…55%
障害者…90%

障害者を「勇敢なヒーロー」や「憐れむべき犠牲者」と描く事は侮辱的行為とも言える。

以下は、難しい問題なので、私の意見というより、いろいろなところから集約した記事の紹介としてのアップとさせていただきたい。

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少し前の話になるが、8月27~28日に日テレで放送された毎年恒例の24時間テレビに対し、28日19時定時にEテレで放送された障害者の為の情報バラエティー番組「バリバラ」が、同じく障害者や難病患者にスポットを当てたチャリティー番組である『24時間テレビ』に挑戦状を叩きつけたと話題になってい る。
 (バリバラ自体は、最近も書いたので、そちらを参考にして欲しい)

24時間テレビでは、障害や難病を持つ人が、さまざまな難題に挑戦 する、などの「感動的」な企画を中心とており、今年も、下半身不随の少年の富士登山や、目や耳の不自由な生徒たちのよさこいなど、こうした企画が多数放送されたが、その2日目=最終日のエンド近くである29日(日)の19時が定時放送開始時間であるバリバラは、「検証!『障害者×感動』の方程式」と題し、「なぜ世の中には、感動・頑張る障害者像があふれているのか?」として、障害者が努力する姿で健常者に感動や勇気を与えようとする番組は、むしろ障害者のイメージを固定化してしまっていると問題提起する内容で24時間テレビの放送終了近くの時間帯にぶつけてきたのだ。

NHK広報局は「他局の放送とは関係ない」と事前のJ-CASTニュースの取材に応えていたが、
ゲスト出演した鈴木おさむさんやカンニング竹山さんなど健常者や、レギュラー出演者で障害をもつ玉木幸則さん(脳性まひ)や大橋グレースさん(多発性硬化 症)ら登壇者は、「愛は地球を~」ならぬ「笑いは地球を救う」と書かれた黄色いTシャツを着て(大橋さんは今年の24時間テレビにも出演しているので、そのTシャツを着て)、「なぜ世の中には、感動・頑張る障害者像があふれるのか?」、「メディアはどうやって障害者を伝えていくべきか?」を討論し、徹底検 証するとともに、「障害者を描くのに感動は必須か」「チャリティー以外の番組に障害者が出演する方法」などについて、視聴者もTwitterで参加した。

出演者のひとり、先天性四肢欠損症のある岡本真希さんは、「普通に生きているだけなので「感動の材料」にされたくない」とコメントしたが、これが核となっている。

感動的な障害者像」を再現したコーナーで、上記の大橋さんが出演するこのドキュメンタリー風映像では、立ち直ったきっかけを聞かれて「まあ時間が解決したみたいな」と、24時間テレビではありえない「普通なやりとり」や、BGMも24時間TVと似せるなどなど、そして放送最後に「サライ」を口ずさむなど、パ ロディ的要素による痛烈な皮肉で対抗的な放送をした。

また、車椅子のコメディアン・ジャーナリストで障害者問題を訴えてきた故・ステラ・ ヤングさん(享年32)のTEDでの生前のスピーチを取り上げ、「障害者は障害という悪に打ち勝ったヒーローではない、感動ポルノは障害についての考えを ゆがめてしまう」というヤングさんの主張を紹介した。

テラさんは、感動や勇気をかき立てるための道具として障害者が使われ、描かれることを、「感動ポルノ」と表現。「障害者が乗り越えなければならないのは自分たちの体や病気ではなく、障害者を特別視し、モノとして扱う社会であり、社会が私たちを特別視することは身体や病状よりひどい」と指摘した。
また、ステラさんは、「障害は悪いことではないのに、障害がある人を美談化する現実」を指摘し、それよってトクする人がいる、とも言っている。

いかにも「お涙頂戴」だったり、普通のことをしただけで褒めまくるような感動シーンで、障害者を持ち上げてみせる番組は、障害を持つ当事者の9割を不快にし ていたことを、同番組でアンケート結果として紹介し、感動ポルノに対して、当事者ではない健常者は鈍感だが、障害者の多くは嫌いだったと伝え、「バリバラ」は、はっきりと「24時間テレビ」を感動ポルノだと批判した。

反響
SNSなどでは放送前から「バリバラが24時間テレビにけんかを売る」と話題になっていたが、放送後も「最高に皮肉が効いている」、「単なる24時間テレビのパロディでも敵対でもなく、立派なメタ分析でありメディア批評」、「Eテレが本気出している」、「バリバラ攻めすぎでしょ」、「NHKやるなー。共感できた」、「ずっと考えていきたいテーマをもらった感 じ」と反響が続き、番組の報道姿勢を評価する声が相次いだ。

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24時間テレビで、これまでもあった批判としては、
「チャリティー番組なのに出演者にギャランティが発生するのは偽善だ」、「感動の押し売りのような内容に疑問を感じる」、「マラソンの意味がわからない」といった批判。
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24時間での意義や好意的な意見としては、
24時間テレビみたいなチャリティー番組があるからこそ、障害者や重い病気にかかっている人にも注目が集まるのでは?

募金を集めるパワーはあなどれない。昨年(2015年)は8億5672万8209円、一昨年(2014年)は9億3695万5640円、そして2011年の 第34回は東日本大震災緊急募金が含まれているものの、過去最高の19億8641万4252円もの募金が集まっている。

使い道は主に「地球環境保護支援」「福祉車両贈呈」「災害援助」「障害者情報保障支援・身体障害者補助犬普及支援」「東日本大震災被災地復興支援」。今年は熊本地震の復興支援も加わるのではないだろうか。
福祉車両贈呈は第1回放送より継続して行なわれ、これまで1万台を超えたという。

フェスティバルと称し「楽しくなければテレビじゃない」と27時間もぶっ通しでどうでもいい内容の番組を垂れ流す局とは、比較にならない社会貢献をしているといえるだろう

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また「24時間テレビ的な障害者像を作ってきたのも我々大衆であるという視点は常に持つ必要がある」など、「感動ポルノ」を定着させたのはメディアだけの責任ではないという意見もある。

あるいは「障害者を特別扱いするな、という側面ばかりが強調されると健常者で作る社会の側は、じゃあ自分(たち)は何もしなくていいんだ、って開き直りに免罪符与えちゃう」と、障害者をどう取り上げていくべきかさまざまな意見がある。

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