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2016年9月17日 (土)

合唱団 るふらん~委嘱初演2曲を含む2016演奏会

1985年に栗山文昭さんの元で結成されたという
女声合唱団「るふらん」を紀尾井ホールで初めて聴いた。

栗山文昭さん指揮、同団委嘱による新作2曲の初演を
含む演奏会。

ピアノは浅井道子さん

後述するが、4曲目はクァルテット・エクセルシオが共演した。

曲目
1.三善晃 女声合唱のための「朝の羽ばたき」
     (1990年作品)

2.南 聡  女声合唱とピアノのための「春のマドリガル集」
          (2009年)

3.中村ありす An Episode from Taketori Monogatari
for Women’s Chorus (委嘱初演)

(休憩)

4.寺島陸也 女声合唱とピアノのための4つの歌
   「きれいな神様」(2009-2014)

5.信長貴富 女声合唱と弦楽四重奏のための
          「あたしとあなた」 (委嘱初演)


先に5は、今や合唱界でその名を知らない人はいない
信長貴富さんさが、2015年に出版されたばかりの
谷川俊太郎さんの新詩集「あたしとあなた」から8つの詩に
作曲したその名も「あたしとあなた」。

ユニークなのは無伴奏でもピアノ伴奏でもなく、
弦楽四重奏による伴奏という形態をとった。
演奏は有名なクァルテット・エクセルシオ。
でも、私は満足できなかった。

弦楽部分は1960年代から70年代にかけて見られた語法
を使用しているに過ぎず、弦楽四重奏が女声合唱を活かしたり
対決したり牽引したりフォローしたか? と言えば疑問で、
「るふらん」という極めてハイレベルな女声合唱団だから
音楽として様になっていたが、デキ自体は全く感心しなかった。

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3は、もう1つの新作、中村ありすさんが竹取物語を題材
とした「An Episode from Taketori Monogatari」は
高度でユニークな作曲技法を用いて面白かったが、
肝心の自身による詩としての語句語法がムダに
散りばめられている感がして、もったいないというか
統一性に欠き、何を訴えたいのか不明に想えた。
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他の演奏曲としては、三善晃さんの
「朝の羽ばたき」(1990年作)、
南聡さんの女声合唱とピアノのための「春のマドリガル集」
 (2009年作)、
寺嶋陸也さんの女声合唱とピアノのための4つの歌
「きれいな神様」(2009、2014年)が演奏された。

南さんと寺嶋さんの作品もあまりパッとしない感じがした。
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それにしても、栗友会を構成する各合唱団は
1人1人のクオリティが高く、この女声合唱団「るふらん」も、
どんなに半音が重層にクラスターのようにぶつかるところでも、
1人1人が完璧に音程をとり、美しい響きで歌える力量に感服
した。

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