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2016年8月 9日 (火)

天皇陛下 お気持ちを表明~陛下の強い思い、踏み込んだご発言

天皇陛下が、8日、「象徴としてのお務めについて」として、録画がテレビ放映された。

天皇というお立場ほど「個人的(な)」「個人として」という言葉を勝手に使えない立場はないと思うが、にもかかわらず、「私が個人として、これまでに考えて来たことを話したいと思います」とご発言された点にまず驚く。
この一言だけで、そのお覚悟の容易ならざるを拝察できる。

陛下は、お言葉の中で、「天皇とは何か」「象徴天皇とは何か」を~ご自身がまず考えたとしたうえで~国民に問いかけた、あるいは説明された、と言えるだろう。

そしてご高齢からの体力的な懸念から、「全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないか、と案じています」と述べられた。これについては、敢えて比較するなら、先般逝去された千代の富士が横綱を引退するとき用いた「体力の限界」というのは、天皇という立場にいる者にもあるのです、という、いわば当たり前な事ではあるが、多くが触れようとしないことに言及されたと言える。

崩御があると直接的には2カ月、間接的には1年も関係行事等が続くことに触れ、これほどご自身のことを心配されるのは、例えば2020年にもしそうなったら五輪どころではなくなる、ということも~むろんそれが全てではないが~多々お考えになる要因の1つとなっていることは間違いないだろう。

「天皇の終焉」という言葉は衝撃的だ。
そのような単語を用いてまで、崩御後に新天皇が即位することは大変なんです、ということを伝えたかったのではないか。

お言葉の中で、「公務を減らす、ということでは解決はしない」という主旨の発言もされたし、なんと、憲法第5条にある「摂政を置くときは、天皇の名でその国事に関する行為を行う」という点に関しても、「法制度としてはよくても、実際にはそれではダメなんだ。天皇の国事行為は、代行ということでやっていくようなものではないのだ。摂政とは務めを果たせぬまま、生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに等しいのだ」、と事実上、今回はこの案はそぐわない、と否定されたことだ。

あくまでも今上陛下のお気持ちとしてではあっても、これも衝撃発言の1つだ。

この2つのご発言で、一部に案があったという「今上天皇だけに限定した臨時措置、時限立法案」ではダメです、と言われたことになる。

これは事実上、政府に注文を付けたに等しいご発言で、とても重大な重要なご発言だ。

いずれにしても、今後、具体的には皇室典範の改正等いろいろな事が生じていくことになる。

それはそれとして、最後の、「ここに私の気持ちをお話しいたました」で終わってもよかったところを、陛下が敢えて最後にもう一言添えられた言葉「国民の理解が得られることを、切に願っています」、というこの言葉に、私たち国民一人ひとりが考え応えていかねばならないだろう。


追記
憲法第5条に定めのある摂政についての陛下のご発言に「便乗」するようなかたちで保守系からは「憲法改正だ」、出てくると想像できる。
しかし、皇室典範の変更だけで十分だと思う。
陛下は自分としては憲法第5条の摂政という方法論を採りたくないとしただけで、別に第5条そのものを否定したわけではない。
だいいち、皇室典範の変更だけで もとても大変なことで、例えば、皇太子不在問題はどうする、という点は特に難題だ。
第一継承者になる秋篠宮様が皇太子と呼べないって、どう考えてもおかし い。
小林よしのり氏のような人でも、意外なことに、皇太子は愛子様でいい、といわゆる女帝(論)に賛成しているのが面白い。
大日本帝国憲法から今の憲法に変わるとき、皇室典範は少ししか修正されなかったというから、いわばそのツケがいよいよ今から問われ始める、ということだろう。

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