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2016年8月 6日 (土)

アイーダ~荒川区民オペラ第17回公演

アイーダ~荒川区民オペラ第17回公演~実力の歌手陣とアイーダトランペットが活躍

午後2時から4時近くまで池袋でプラチナ★シンガーズを聴いた後、午後5時からは、昨年リニューアルされたサンパール荒川で行われた荒川区民オペラ第17回公演の「アイーダ」全幕を堪能した。

サンパール荒川でのオペラというと、「あらかわバイロイト」が有名だが、一度でも来場した人はその水準の高さに驚いたはずだ。
ネーミングにシャレ毛があったのと、荒川区というイメージ?からか音楽雑誌等メディアではあまり取りあげられなかった感があるが、知る人ぞ知る「荒川区にオペラあり」を象徴した1つが「あらかわバイロイト」だった。

この荒川区民オペラは、アマオケである荒川区民交響楽団が主体となり、「荒川区をオペラの街に!」として荒川区民合唱団やバレエも加わっての有志連合として継続されており、今回が第17回を迎えた。

「アイーダ」も1995年の第2回公演にて演奏会形式で抜粋演奏し、2007年第10回公演では全幕を上演しているので、今回は2007年以来だし、驚いたことに2011年に6本1セットのアイーダトランペットを荒川区民交響楽団が購入し、今回それも披露された。

6日と7日のダブルキャストによる演奏で、7日のアイーダ役は海外でも活躍している板波利加さんが歌うなど、キャスティグも充実している。

6日もアムネリス役で出演された杣友惠子さん等、充実の歌手陣だった。

まず、ラメダス役の片寄純也さんが輝かしいヘルデンテナーの声で魅せてくれた。「これぞラメダス」というところだろう。素晴らしい。
マーラーの「千人」のテナーで良い人がなかなかいないが、この人でぜひ「千人」のテナーソロを聴いてみたい。

アイーダ役の吉田恭子さんは華麗というより清らかで瑞々しいアイーダを歌った。

アムネリスの杣友さんは、特に第2幕でのアイーダとのデュオや第4幕での絶望の演技と歌が素晴らしく、とても印象的だった。
もっと「毒気?」があったほうが更に良かったのかもしれないが、しかし、たぶんアネムリスはそういうキャラではないのだろう。

私はこのオペラに詳しくはないが、きっとアネムリスの役は難しいと想像する。
低音部が多いからメゾの人でも簡単ではないだろうし、エジプト王女なのに、ラメダスからは愛されておらず、かといって、プライドの表出とかラメダスやアイーダへの憎しみや復讐心ではなく、ひたすらラメダスを純粋に愛する気持ちが演じ歌われ、嫉妬とか意地悪さという裏切られた者の役としての定番的な演技や歌唱を強く求められるわけでもないから、悪女に徹するならある意味もっと楽かもしれないが、そういう心理や役所ではない。

こうしたシンプルな設定は歌以前の難しさがあるように想えた。それでも、杣友さんはそうした内面の辛さや切なさを声によるトーンと気品ある姿で見せ聴かせてくれたのだった。

アモナズロ(エチオピア王)役の木村聡さんは純度のある声で良かったし、
ランフィス役の河野鉄平さんは美男の長身で、見た目的にもカッコ良く、真面目な役柄もよく出ていた。

エジプト王の村林徹也さんは特に前半が良かった。

合唱は少人数ながら想像以上に立派だった。
こういう点なども、市民オペラとして歴史を重ねて来ている強み、実績がものを言うのであろう。むろん二期会や新国立のレベルではないが、特に不満を抱くほどではなく、なかなか良かった。

秋山まみ枝さんが指導するバレエ教室「スタジオ レ・ビジュウ」から子供6人、大人12人のバレエが素敵に演じられたことも観客を喜ばせてくれた。

指揮は小﨑雅弘さん、演出は澤田康子さんで、堅実な指揮だったし、演出も第2幕の有名な凱旋での華やかさだけでなく、第3幕の月の夜のセットの素敵さ、第1幕と第4幕でのシンプルにして効率性のあるもので、なかなか良かった。

荒川区民交響楽団はトラの金管楽器群も加わった熱演で、雄大な部分は素晴らしかったが、第1幕冒頭の序曲や直後の歌に入っても、しばらくは弦の弱音での微妙なニュアンスによる曲想が続くので、そうした部分での弱さはやはり出てしまう。プロのようにはいかないから、他の場面も含めて、きっと歌手の皆さんは苦労されたとは想像するが、これだけオペラ公演を重ねてきている実績があるし、今後もきっと更に立派なレベルになっていくだろうし、それを期待したい。


聴衆のレベルについて
フェイスブックの「クラシックを聴こう!」サイトでも最近、東京と関西の聴衆の質、レベルのことが話題になった。東京でもいろいろな人がいるから、東京全体が他の地域の聴衆よりレベルが高いとは必ずしも言えないが、
このサンパール荒川は、冒頭に書いたとおり、「あらかわバイロイト」の歴史があるからか、お客さんが拍手と歓声を上げるタイミングを心得ていて、この「アイーダ」でも相当オペラ通が多数来ていることがうかがえた。

私の席の近くにもそういう人が数人いたし、休憩時にロビーのイスでパンフを読んでいると、70歳くらいの男性が、「失礼ですが、アイーダはよく観てるんですか?」と話しかけてくるなど、関西的な?人なつこさも含めて、極めて好感度を抱く素敵な聴衆が多数来場するホールであることをあらためて認識した。

日暮里駅からバスで10分ほどのこのサンパール荒川は、トイレも含めてとてもキレイになり、オペラ公演といい、今後益々知られるようになるホールに違いない。

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