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2016年7月18日 (月)

二期会 フィガロの結婚~萩原潤組

二期会「フィガロ」のもう1組、萩原組を18日、聴いた。

一番印象的だったのはケルビーノを歌った青木エマさん。
これは前日の小林由佳さんの「ソプラノとしてのケルビーノ」を更に徹底したもので(エマさんはソプラノ)、「背がスラリ高い、ソプラノトーンのケルビーノ」を今回志向した事は明らかだと感じた。

バルバリーナを歌った全 詠玉(Yong Ok Chon)さんを聴くのは2回目だが、叙情的でとても素敵だった。
この人でいつかぜひ マーラーの4番を聴いてみたい。

伯爵夫人では大村さんが叙情性に優れていたのに対し、増田のり子さんはもっと強い意思を前面に出したもので、甲乙付け難い立派な歌唱だった。

与那城敬さんの伯爵は、嘉目さん同様2011年に続く出演ということもあってか迷いの全く無い独自のスタイルでとても説得力のあるものだったし、高田正人さんのバジリオもストレートな声と正攻法の演技で良かった。

マルツェリーナの石井藍さんも個性的なトーンと愉快な演技で聴衆受けするなど、黒田組とは当然ながら違っ た良さがあり、楽しめた。

出番の量からしても、このオペラの実質的な主役(それに近い)役と言ってよいスザンナをこの組で歌い演じた髙橋維(ゆい)さんは、ここまでの大役は実質初に近いかと思うが、可憐で安定感のある立派な内容だった。

なお、花娘の1人として辰巳真理恵さんが二期会デビューで出演された関係で、会場には父親の琢郎さんが来場されていた。

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来場するご年配者から考え、教わる2つの事~課題と個人的反省と

1つは以前も書いたと思うが、オケであれリサイタルであれオペラであれ、どの会場も7割は70歳前後の、おカネと時間のある、今日本で一番恵まれた世代が占めているが、それは10年後少なくとも20年後はここ数日東京文化会館に来場した7割は来場しなくなることを意味している。
なので、アーティストの皆さんだけでなく私ら中年の音楽ファンも含めて、努めて若い世代の音楽ファンを掘り起こす行動が必要となっていくだろうと痛感したことが1つ。

もう1つは個人的な反省とも言えることで、
偉大な音楽でもバカげた物語である「フィガロ」を、多くのご年配来場者が愉快な場面では屈託なく笑うその笑い声を聞いていると、「西洋の有名な歌劇」などと構えず、また特に内容に詳しくなくとも、普通に「喜劇のお芝居」を見に、あるいはもしや落語や漫才等を見るのと同じ感覚であるかのように普通に笑っている状況に接し、私みたいにあれこれ難しく考えることより、純粋にその場を楽しむことに大切さを改めて教えてもらった気がした。

そういえば、昔、武満徹さんがこう書いていたのを思い出す。
「あるピアニストのコンサートに行き、私は楽しんでいた
 のだが、休憩時にロビーに出ると何人かが、
 あそこではこう弾いた、とか批判的な会話をしていた。
 そのやりとりに感心しながらも、それを聞いて私は、フッと、
 この人たちはいったい何を聴きに来ているのだろう、と
 訝(いぶか)る思いがした」、と。

純粋に楽しむことがまず原点であり、大事な事だろう。

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