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2016年2月 9日 (火)

びわ湖声楽アンサンブル 東京公演

びわ湖ホール声楽アンサンブル 東京公演 vol.8
 日本合掌音楽の古典Ⅳ

「びわ湖ホール声楽アンサンブル」のファンだし、選曲も素敵だった
ので、第8回目となる東京公演を東京文会館小ホールで聴いた。

単独公演を拝聴したのは2010年2月の第3回東京公演
 (田中信昭指揮、紀尾井ホール)以来。

この日の指揮は、びわ湖ホール芸術監督の沼尻竜典さん。
ピアノはチェコでも活躍されている渡辺治子さん。

「びわ湖声楽アンサンブル」は、びわ湖ホール独自の創造活動
の核としてびわ湖ホール開館の年の1998年3月に設立された
日本初の公共ホール専属声楽家集団で、
びわ湖ホール自主公演への出演を主な活動とし、
オペラ公演や定期公演を行うほか、依頼を受けて全国各地でも
多数の公演を行い、学校巡回公演等多数の演奏活動を行って
いる。

今回はソプラノ5名、アルト5名、テノール4名、バス4名から編成
される。プロフィールを拝見すると京都市立芸術大学や
愛知県立芸術大学等、やはり東京より西の音大で
学ばれた人が多い。
4年間しか在籍できないのも特徴で、必然的に定期的に
メンバーが入れ替わっていくという。

今回のプログラムは今月6日に行われた、びわ湖ホール
での第60回定期公演と同じプログラムをこの日の東京、
11日に静岡と3回演奏されるもので、

曲は
1.広瀬量平 混声合唱組曲「海の詩」
2.三善 晃 女声合唱のための「三つの抒情」
3.寺嶋陸也編曲 混声合唱のための
  宮崎駿アニメ名曲集「さくらんぼの実る頃」

 休憩後は

4.湯山 昭 混声合唱とピアノのためのバラード「コタンの歌」
という充実したもの。

1と2の作曲者は故人だが~三善さんは沼尻さんの作曲の
師匠~、3の寺嶋さんと4の湯山さん(1932年生まれ)は
来場もされていて、終演後、ステージに呼ばれ拍手を受けた。
なお、寺嶋さんと沼尻氏とは同年生まれで母親同士が
高校の同級生ということもあり、子供のころから親しく、
共同で作曲し合ったこともあるという。

演奏は芯のある合唱の声でひたむきに歌われたのが印象的だが、
ライブ録音ということもあってか、最初の2曲は、
平均点が高いまま立派に推移するも、
大きなドラマ設定のための小細工がもう少し欲しいな、
とも感じた。

大きな頂点のための(そこへ至る)デフォルメでもよいから
細工が欲しい場面が少なからずあった。
速めの一直線のテンポで進んでいくだけ、という心象を
得てしまう。
もっとも小細工をしないのが沼尻さんの指揮の特徴なのかも
しれないが。

3曲目のクダけた作品が面白く、楽しめた。
演奏のピークは作品的にもやはり後半の「コタンの歌」だった。

第1曲目から圧倒的な迫力で、とても18人とは思えない
見事なアンサンブルだったし、
2曲目の「マリモの歌」や全8曲中終わり3つの抒情性
なども、しっとりと描き出されていて、とても美しかった。

アンコールでは、沼尻氏のオペラ「竹取物語」より
終曲の合唱と、東海林修作曲「怪獣のバラード」が踊りと
手拍子付きで演奏され、会場と一体となって盛り上がって
終わった。

先述のとおりメンバーが定期的に入れ替わって行くシステム
というものに良し悪しがあるのではないだろうか?
とも想像できるが、昨年に続く今年の「ラ・フォル・ジュルネ」
出演も含めて、今後も東京での活動もとても楽しみだ。

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