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2016年2月27日 (土)

リコーフィルハーモニーオーケストラ第59回演奏会  マーラー交響曲 第6番~優秀なオケ

株式会社リコーの文化クラブとして1986年に発足。よって今年
創立30周年を迎えるリコーフィルハーモニーオーケストラの
第59回演奏会を横浜みなとみらい大ホールで聴いた。
指揮は、このオケの発足の翌年=1987年から常任指揮者を
務めているという井﨑正浩さん。

みなとみらい21交響楽団で親しくなった女性ヴァイオリン奏者
Aさんが、普段はリコーフィルに所属していることは聞いており、
そのオケがマーラーの交響曲第6番をやる、ということで、
期待してホールに行った。曲はこの曲1曲のみ。

第1楽章が落ち着いたテンポで開始され好感を持った。
やたら速いテンポの演奏がプロアマ問わず多いので。

ただ、もっとメリハリが欲しい。
例えば、(妻の)アルマのテーマとも呼ばれる第2主題は
もっと決然と鮮やかに出て欲しい。
このテーマが普通に開始されるとまるで面白くないのだ。

第2楽章にアンダンテを置くのか、スケルツォを置くのか、は、
この曲の未解決の点で、マーラー自身が迷い、
出版に際しても早い段階から2種あった。

私は第2楽章はスケルツォ、第3楽章をアンダンテとしたほうが
良いと思う。
それは第1楽章の勢いのままスケルツに入ったほうが
力動という点で効果的だし、その後にアンダンテを置く
ことで音楽的にも、奏者の感興(疲労度対応も含めて)
においても好ましいと想えるからだ。

この日の演奏は第2楽章にアンダンテ、
第3楽章にスケルツォを置いて演奏された。
この構成(曲順)は良く言えば古典的な様式美を感じさせる点。
でもやはり、巨大なエネルギーの持続性ということを考えると、
第2楽章はスケルツにして演奏したほうが良いと思う。

熱演のパワーはあの巨大な終楽章に入ってからも継続されて
いて、とても素晴らしい演奏として終わった。
そして、終演後の長い長い聴衆の沈黙もとても良かった。

想うに、第6番はマーラーの全ての曲の中で、
純粋に技術的な点で考えれば、一番難しい曲だと思う。
もちろん「大地の歌」も第7番も難しいが、
総合的には6番ではないかと想う。

6番と比べたら、2番の「復活」や第3番はとても古典的に
書いているし、5番でさえとてもシンプルに感じてしまう。

9番の精神性とか、8番のオペラティックなまでの統合性
という面はそれぞれにおいてとても重たく難しい課題だが、
純粋に器楽的な難易度という点では、
やはり6番が一番難しいと思う。

もっとも、諦観を含めた精神的熟練度とかの、
もっと他の要素を考え併せたうえでの難しさ、というのなら、
9番が最も難しいと想像するが。

オケはとても優秀。
ホルン群もトランペット群もまず割れない。
それぞれの1番奏者は音色も素敵だ。ホルンの1番は女性。
とても優秀な金管群。

木管もパーカッションも全体的に優秀。
第1ティンパニ奏者の叩きもカッコ良く、
バスドラや低音の鐘の担当者や第2ティンパニとハンマーを
担当した奏者も、
小太鼓等を担当した奏者もセンスの良さが見てて判る。
とても優秀なオケ。

それにしても、ホルン8人、トランペット6人、
トロンボーン4人+チューバ。パーカッション7人、
木管は各4パートそれぞれ5人ずつが、
ずらっとならぶステージは圧巻。

もっとも、6番トランペットや、木管は本来4管なので、
増員された5番フルートの人とかは出番が少なくて、
見ていても可哀そうだったが。

プログラムには賛助者の表示が無かったので、
どのくらい「トラ」がいたのかは判らないが、いずれにしても
これだけの総員でこの大曲難曲をやってのけるのは
羨ましいし凄いことだ。

オーボエの1番奏者の男性の音色は、良く言えば純朴、
悪く言うと「どんくさい」感じもしたが、しかし、昨今、
プロアマ問わず、スタイリッシュな音色で吹くオーボエ奏者
が多い中、とても異色で面白かった。何より
「僕はオーボエが好きなんです。音楽が好きなんです。
 マラ6が好きなんです」という表情で吹いていたのが
とても良かった。

第1ヴァイオリンの一番後ろで弾いていた体格が重量級の
柔道家のような人は、コンマス以上に大きく体を動かして
弾いていて、好感が持てた。
日本のオケはアマオケだけでなくプロオケでも、
後ろに座す奏者が総じて「目立たないように」弾いている
ような気がして残念だ。
ベルリン・フィルなんか1人1人全員がコンマスであるかの
ように弾いているから、ああして凄い演奏になるのだと思う。

ホールはほぼ満員だった。いつもそうなのか、
私のように曲に強い関心があって来場した人が多かったのか
どうかは判らない。今度Aさんに訊いてみよう。

驚いたのは、このオケの次回7月の演奏会のチラシが
既にできていて、プログラムに挟まれていたことだ。
団の代表者が(株)リコーの取締役がなっていることも含め、
強い組織力が在ることを感じた。

終演後、Aさんに挨拶すべく、楽屋口で待っていると、
バッハはうすで知り合ったプロヴァイオリニストの
梶川空飛亜さんが出て来られたのでビックリした。
賛助で第2ヴァイオリンで出ていたとのことで、
あらためてプログラムで確認したのだった。

アンコール
なお、アンコールとして、マーラーの
「リュッケルトの詩による5つの歌」より、
「私はこの世に忘れられ」が、
井﨑さんによるオケ演奏用編曲版として美しく演奏された。

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