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« ドイツレクイエム | トップページ | テロは人事ではないという例、そしてパックンによる見事な解説 »

2015年11月15日 (日)

テロ~イスラムに対する差別的政策の撤廃を~テロに屈しないという掛け声だけでは意味がない及びトリコロール現象への疑問

テロはむろん論外だが、少なくとも政治家が「テロに屈しない」
と言うだけでは怠慢である。

今回は9月から開始されたフランスによるシリアISに対する空爆
が直接のきっかけかもしれないが、今年1月に起きた
シャルリーエプド~今回多数の死傷者を出したコンサートホール
のすぐ近くという~の事件のとき、私はブログやフェイスブックに
以下の事を書いた。

そして、こうした
「フランス在住のイスラム社会の人々に対する差別的政策が
 撤回されない限り、今後も残念ながらテロは起きるだろう」
と書いた。
それは今回も同じだ。今後も~具体的解消策がとられない限り、
必ずやまた起きると思う。


「私がパリに初めて行ったのはもう30年も前のことだが、
 当時でも街行く人の中に黒人がとても多いことに驚き、
 領有地だったアルジェリアほか、アフリカからの移民が多い
 ことをあらためて実感したのだが、その後こんにちに至る間には
 もっと他国出身者が増え、多民族と複数の宗教信教者が
 増大していることは容易に想像がつく。
 実際、イスラム教徒を多く含む移民は総人口の8%
 約500万人いるという(注1)。

 例えば、特にバルドマーヌ県は県民の70%がイスラム教徒だ。
 また、移民に寛大な歴史を持ち、不法滞在者にさえそうで、
 特に未成年者に対しては理由の如何を問わず無条件で保護し、
 子供は(無料の)学校で学ぶ事ができる。
 そのような世界的に見ても稀にみるほど寛大な風土を
 確かにこれまでのフランスは有して来ている。

 しかし、それにもかかわらず、2004年には、
  「ライシテ」(下記注釈2)を基に、公立学校で
 「誇示的な宗教に関する着用」を禁止し得る法律が施行
 された。こ
 れにより、イスラム教徒が身につけてきたスカーフの着用は
 公立学校ではできなくなった。なお私立ではOKだ。
 この点だけとらえても、お金のかかる私立ではOK、
 公立はダメ、というのは「平等」ではないだろう。

 これでは、「お金があるイスラム教徒は私立に行き、
 スカーフをまとえ。お金が無いイスラム教徒は
 公立に行き、法に従え」と言っているに等しい。


 加えて、2011年にはイスラム教徒の女性が、
 頭からすっぽりかぶって全身を覆い隠す衣装のブルカや
 ニカブを公共の場での着用することを禁じブルカ禁止法
 が施行されている。
 ブルカの下に武器を隠せるから、という懸念による提案を
 サルコジ前大統領が行い、それが立法化されたのだ。

 これらは、それまでの移民に対して(不法滞在者にでさえ)
 寛大な社会であり続けてきたフランスの精神と
 矛盾しやしないか?
 これが「自由・平等・博愛」精神と言えるのだろうか?
 明らかに矛盾するではないか?
 これらを速やかに廃止すべきだ」

  (注1)より新しいデータでは、フランスにはイスラム教徒は
      600万人、すなわち10%もいて、
      これは欧州各国の中で最も多い割合という。

  (注2)ライシテ…政教分離を意味する概念であり、
      国家や学校などの公的な空間から宗教色を一掃する
      という非宗教性を基盤とした世俗主義。
      私的領域における宗教の自由と公的領域における
      脱宗教化の意。宗教否定ではなくむしろ全ての宗教を
      尊重する考えと言われている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

各地でトリコロールが掲げられたり、映し出されたり、
人々が衣装などをまとう現象が多発している。

シドニー、ニューヨーク、リオデジャネイロ、ロンドン、
ベルリン等々。

日本でも東京タワーとスカイツリーが実施したのは正直、
意外な反応。速い段階でのこうした行動。
良い悪いではなく、日本人はこうしたことへの表明行動は苦手
というか、躊躇する国民というイメージがあるので。
どこがこうした行動をしようと決定(決断)したのだろう?
都知事?

良い悪いでなく、態度を曖昧にしがちな日本(人)としては
意外な行動に思えたので率直に驚いた次第。


 疑問

トリコロール「運動?」はネット時代ならではの拡散行動で、
それ自体はやむをえないと思う。したい人はすればいいし、
しない人はそれでいい。私はしない。
 「皮相的な応援にしか見えないから」だ。

それと、哀悼するのは「犠牲者」であって「フランス国」では
ない、というのが私のスタンス。

実際、ロックバンドの会場で亡くなった人の中には
イスラム教徒の若者がいたという。

哀悼を「パリ市民」に捧げたいが、かといって、
フランスの対外政策(空爆も含めて)を擁護する気は
さらさら無い。

なので、自分のウォールでは、在 仏のイスラム教徒が
置かれている差別的政策を批判しているのだ。
こういう大きな事件が生じたときは、個別に分けて
考えることが重要で、なんでもいっしょくたにして論じたり
「応援しているかにみせる」こと等は危険である。


空爆実態の公表と検証を
ISに対する空爆が、ISだけを標的とできていて、
一般市民に巻き込まれの犠牲が出ていないなら、
攻撃自体はは支持するが、そんなこと
 ~市民への被害ゼロ~ということが可能なのか?
そんなことはあり得るのか?について、
今こそアメリカを中心とした空爆参加(実施)国側は
誠実に真実を真相を公表すべきだろう。

でないと、パリでの事態はテロだが、市民への空爆も
テロではないのか?という問いに対する回答が
得られない事態が続き、
益々一般のイスラム教徒たちの不満、憤慨、憎悪が
増すばかりだ。

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