« 武蔵野合唱団 創立60周年記念 第48回定期演奏会 | トップページ | 劉 薇さん ヴァイオリン・リサイタル »

2015年11月11日 (水)

ユジャ・ワン at Apple Store 表参道

来日中の人気ピアニスト ユジャ・ワンさんが、
この日限りのスペシャルライブを披露ということで、
表参道のApple Store にて演奏&トークのイベントが
あることを、この日、偶然ネットで知り、
会場は会社から近いこともあり、またトークだけならともかく、
演奏もするということだったので、
この無料イベントにウェブで申し込んで出かけた。

もっとも、行くと、会場の入り口で申し込み確認などは
しないで、どんどん来場順に入れていたから、
情報を知ってさえいればフリーで入れたという状況だった。

急なイベントかと思うが、さすが人気者で、
会場である1階のフロアには、目算で200人以上は来場
していたと思う。全員立ち見スタイルのイベント。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

イベントの時間帯は19:30~20:15だが、19:10ころ、
サクッと出てきて、即興的に指慣らしを19:25まで15分も
やっていた。サービス精神のある人だなあ、と思った。

イベント開始後は、19:55まで25分間に6曲を弾いたが、
いずれも即興風に、独自のアレンジによるアンコール・ピース
としての曲で、ユーチューブでも見れる「カルメン」からの
アレンジや「トルコ行進曲」のユーチューブでの演奏を
更に即興的に変えた内容の曲を含めての
自由で楽しいプレゼン、パフォーマスで、
とても魅力的な曲と演奏だった。


そのあとは、20:15まで、ファッション誌「SPUR」編集長の
山崎氏が、英語通訳を交えて~会場からの質問も
含めて~Q&A形式でトークイベントが行われた。

ユジャと言えば、個性的な演奏だけでなく、そのラフな、
セクシーというよりスポーティな着こなしとハイヒールも有名
なので、その関係でファッション誌がかかわったイベント
だったわけだし、質問にも、
 「ハイヒールではペダリングが難しいのでは?」とか、
 「なぜそういう衣装で演奏するようになったのか?」
というものはあったが、読書が好きということを知っていた
来場のファンからは、
 「愛読書は?」と訊かれ、
 「来日しているから言うのではなく、
  村上春樹さんが好きです」
と答えていたのが面白かった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

世界中にピアニスト数多(あまた)いる中、即興演奏を含めた
独自のアレンジを自由に提示している、
それが許される状況にあるピアニストは少ないと想えるが、
しかし、考えてみれば、ベートーヴェンやモーツァルトは
即興演奏の名人だったし、モーツァルトのピアノ曲は
ほとんど即興状態をそのまま譜面に起こしたといってもよい
ほどの自由さと完成度を誇るものだ、ということを考えれば、
「先生から習った奏法や解釈」をそのまま提示する演奏ほど
陳腐なものはないし、「多少」自分でアプローチや奏法を工夫
する程度では、今や世界は驚きも感動もしやしない、
ということはあるかもしれない。

その点も含めて、このユジャ・ワン、そしてラン・ランは、
中国大陸の10数億人の人間たちから生まれてきた稀有の、
しかしある意味当然生まれるべくして生まれてきた
個性的な天才、ということができるかもしれない。

« 武蔵野合唱団 創立60周年記念 第48回定期演奏会 | トップページ | 劉 薇さん ヴァイオリン・リサイタル »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック