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2015年11月21日 (土)

第6回 青い風フォーク喫茶 in ヴィオロン

第6回 青い風フォーク喫茶 in ヴィオロン
~「秋桜(コスモス)」の持つ、
 感情をゆさぶる曲の力について~

砂川ご夫妻によるフォーク・デュオ「青い風」を
聴かせていただくのは今回で3回目。

普段は単独活動だけでなく、地域のフォーク愛好団体との
連携を含めた多くの活動をされているお2人だが、
この日は年4回は開催されている単独での
「青い風フォーク喫茶」シリーズの第6回目で、
会場は久喜市からバスで10分ほどのカフェ
 (和・欧創作工房)「ヴィオロン」。

室内は既に40人ほど来場されていて、私よりご高齢の、
というか、砂川ご夫妻とほぼ同世代(かそれ以上)の、
特にご婦人が多かった。

前半は、「青い風」と来場者がいっしょに歌うコーナーで、

 「上を向いて歩こう」
 「白いブランコ」
 「なごり雪」
 「秋桜」
 「冬が来る前に」
 「想い出の渚」
 「若者たち」
 「青春時代」
 「あの素晴らしい愛をもう一度」

を歌った。

私が3度上や下でハモって歌ったのは、
「白いブランコ」、「冬が来る前に」、「若者たち」、
「あの素晴らしい愛をもう一度」だが、それはともかく、

「秋桜(コスモス)」を口ずさんでいるとき、
グッとこみ上げるもの感じ、一瞬、歌うのが難しくなった。
「歳のせいかなあ」と思ったが、曲が終わると、
会場がザワつき、歌い終わった砂川さんが
「なんという(素晴らしい)曲でしょう~」と語り出したのだが、
どうやら来場のお客さんの中にはやはり涙ぐんでいた人も
少なくなかったようで、歌いながらこの曲に感動していたのは
自分だけではないことが判った。

しばし、来場の皆さんが「秋桜」の素晴らしさに浸った感慨を
共有した語らいの場が期せずして生じたのだった。

  「秋桜(コスモス)」は素晴らしい曲だ。

この曲は母と娘の、ぞれぞれの姿と心情が彷彿と浮かぶ
見事な歌詞に加え、しみじみとした短調のメロディ、

それは冒頭から二度の音域で揺れるが(「うすべにの」等)、
しばし平たんな音域が続くように思わせていながら、
やがて六度の飛躍があったり(「このごろ涙~」等)、
サビではオクターブに上がるなど(「こんな小春(日和の)」
や「明日嫁ぐ(私に)等」、実は大きく(広く)音域の
行き来をして作られているという仕掛けの見事さがあるのだが、

けれど、そうした(技術的な)ことより何より、やはり
娘さんの優しい思いと、母から優しく育てられてきたで
あろうその物語が一瞬にして聴く側に伝わり、
共感を得る力を有していることが、
この曲を魅力ある曲たらしめているのだと思う。

とても日本的な歌詞とメロディではあるが、しかし、おそらく
もっと普遍的な訴求力を持つ曲に違いない。
一瞬にして世代を超えて熱い共感を呼び覚える曲。

きっと、外国人が聴いても感動する曲だと想像する。

「秋桜(コスモス)」は聴くたびに歌うたびに
涙腺を熱くする、感涙を禁じえない見事な曲だ。


休憩後の後半は、「青い風」のステージとして、
カーペンターズの「Top of the world」に始まり、
昨年のマッサンでお馴染みになった
「広い河の岸辺The Water is Wide(「悲しみの水辺」
とも訳される)」の後は、
「青い風のテーマ」を皮切りに「青い風」のオリジナル曲を
数曲歌われた。

もっとも私はオケの練習の関係で最後までは
拝聴できなかったが、プログラムのほぼほぼ全曲近くを
聴かせていただき、
大変楽しいひとときを過ごさせていただいた次第だった。

今後も何度でも聴かせていただきたい、
ほのぼのとした魅力的な熟年フォーク・デュオ、
それが「青い風」だ。

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