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2015年7月27日 (月)

お茶の水OBオーケストラ 第39回演奏会

お茶の水オーケストラの第39回演奏会を
練馬文化センター大ホールで聴いた。

このホールの客席からステージを見た眺めはとても美しいし、
音響も公立のホールの中では良いほう。

昨年、合唱団としてステージで歌っているので、
楽屋の使い勝手が良いことも知っている。

舞台の裏は広大な、オペラセットが置けるような空間があり、
東京文化会館や八王子のオリンパスホールに似ている。
しかもその2つと違う点は、楽屋が階段を下りてすぐ近く
なので、とても便利なのだ。


指揮 今井治人(はると)

1.チャイコフスキー 幻想序曲「ロミオとジュリエット」

2.ブラームス ハイドンの主題による変奏曲

 (休憩)

3.シベリウス 交響曲 第2番


全体として魅力的な素敵なプログラムだと思う。

このオケは弦が特に優秀。
全体としても、スリムな品の良い演奏をする。

ただ、指揮者があまりにもドラマを作らない人ゆえ、
サラッと音楽が流れるので、「上手いけどねえ~」で
終わってしまいがちだ。


 チャイコフスキー

フルートが優雅な第2主題を奏でているところ、
ホルンが2度で上下するオブリガートが大きすぎる。
主役に配慮の無い演奏。

もちろん、それを(これまでの練習時に)修正しないで
きた(であろう)指揮者が悪い。

全体としては悪くは無いのだが、先述のとおり、
例えば、中間部のロマンティックな場面が終わり、
アレグロの劇的な進行が再現される部分にも、
そのもっていきかたが平凡、凡庸すぎる。


 ブラームス

ブラームスの3曲の管弦楽曲の中で1番好きだし、
曲としても最も優れていると思う。

「大学祝典序曲」は私にはいささか幼稚で、好まない。
「悲劇的序曲」は、重厚でブラームスらしい曲だが、
 同じ重厚であっても、交響曲などに多々在る魅力が
 この序曲にはほとんど無く、私には退屈な曲。

その点、このハイドンヴァリエーションは実に素晴らしい曲。

さて、演奏はどうだったか?
冒頭の2本でのオーボエのテーマが弱い。ゆえに、
ホルンやファゴット群がもう少し音量を落とさないとダメだ。

コントラバス(がとても上手いオケ)は、たとえスコアにP
とあっても、本来、あのくらいの音量でピッツィカートしても
よいのだが、なにぶん、オーボエが弱かったので、
やや目立った(大きすぎた)。

第4変奏(Ⅳ)~第7変奏(Ⅶ)まではとても良かった。

しかし、Finaleは「ドラマ(創り)の無さ」が複数露見した。
例えばfinaleの39小節から41小節にかけて、とりわけ、
40小節には「溜め」も含めて小ドラマを作る部分だろうし、
したがってその前後の39小節と41小節も重要なのに、
あっさりと、何事も無いかのようにサラッと進んでしまう
のだ。

練習記号「O」の変ロ短調に変わってからの
ミステリアス感も足りないし、「O」から数えて
10小節目の3~4小節でのコントラバスのpoco Fは
とても意味のある「やや強く」なのに、
「何も感じさせない演奏」だ。

その先、変ロ長調の明るいトーンに入ってからの「P」から
数えて7小節目の3~4小節での、
弦と木管全体での8分音符は何も書いてなくとも
テヌートアクセントを付けて堂々と念を押すべき部分なのに、
何も為されて(創られて)いなかった。


 シベリウス

良くも悪くも室内楽的な演奏という感じの第2交響曲の演奏。

第2楽章はとても良かった。
冒頭からの、コントラバスからチェロに受け継がれる
ピッツィカートは、このオケの弦、
特に低弦パートの優秀性を如何なく示した。
とても素晴らしい。

第3楽章もとても弦は巧かった。

終楽章も悪くないが、ここではやはり
 「溜めの少なさ、弱さ」が露呈して物足りない。


いろいろな事情はあるだろうけれど、
たまには(で良いから)他の指揮者と演奏会を
やってみるとよいと思う。

これだけ優秀なオケなので、
きっと他の魅力を引き出してくれる演奏をするに違いない、
と想像できるからだ。
ぜひお薦めする。

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