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2015年6月17日 (水)

フィガロの結婚~野田秀樹演出

井上道義氏が約30年近く前から野田秀樹氏に
 「いっしょにオペラをやりましょう」と希望、
提案してきたという「フィガロの結婚」が
5月26日の金沢歌劇座を皮切りに、
私が観た6月17日のミューザ川崎を最後とした春期に
5公演が上演され、
秋期も10月24日から11月14日までの間に5公演が
予定されている。

野田秀樹氏のオペラ演出は2004年、
新国立劇場でのヴェルディの「マクベス」以来とのこと。

日本語台本も野田氏が書きおろした。

数人による初回打合せが2012年10月、
各地の公演の担当者全員により
全国共同制作プロジェクトチームは組まれ、それによる
正式な第1回制作会議が2014年6月26日にもたれ、
以降、2015年5月25日の第7回会議まで続き、
今回の開幕になったとのこと。


指揮 井上道義

演出 野田秀樹

ミューザ川崎での管弦楽 東京交響楽団

 同 合唱団 新国立劇場合唱団


アルマヴィーヴァ伯爵      ナレータ・デ・カロリス

アルマヴィーヴァ伯爵夫人   テオドラ・ゲオルギュー

スザンナ(スザ女)        小林沙羅

フィガロ(フィガ郎)        大山大輔

ケルビーノ           マルテン・エンゲルチェズ

マルツェリーナ(マルツェ里奈) 森山京子

ドン・バルトロ(バルト郎)     森 雅史

バジリオ(走り男)        牧川修一

クルツォ(狂っちゃ男)      三浦大喜

バルバリーナ(バルバ里奈)  コロン・えりか

アントニオ(庭師アントニ男)  廣川三憲

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

従来の~保守的なという言い方はたぶん適当ではなく、
常識的な、と言うべきだろうが~オペラファンなら
首をかしげるか、元より相手にしない演出と言える。

江戸時代風と西洋の要素の混在。
最近流行りの外国語(原語)と日本語のチャンポンの
歌やセリフ。

庭師の進行が終始クローズアップされるし、
演技は楽しいものだったが、
完全に「ドタバタ」に徹した内容ゆえ、
大きく賛否は分かれるだろう。

私は敢えて否定はしないが、ただ、これなら、
やはり伝統的な演出で観、聴きたいという思いは
もちろん終始あった。

ガン治療を終え、無事復帰した井上氏は、
序曲から不要なまでに大振りだったが、
それだけ「元気ですよ」と聴衆にアピールしたかたち
にはなった。

歌手ではアルマヴィーヴァ伯爵夫人を演じた
ゲオルギューさんが、歌舞伎の「みえ」演技も含めて
面白く、歌声も「いぶし銀」のような陰影と深みのある
魅力的な声で魅せられた。

マルツェリーナ(マルツェ里奈)を演じた森山京子さん
の歌声は印象的で、彼女を聴くのは初めてではないが、
今回の役での歌声は私にとってはこれまでで
一番心に残る歌唱だった。

カウンター・テナーでこれまで感心した人は
私はほとんどいない。
何かしら疑問や物足りなさを感じてしまうかたが多い中、
今回ケルビーノを演じたカウンター・テナーの
マルテン・エンゲルチェズ氏にはとても感心した。
とても良かった。
これだけ様になった感で歌えると、
メゾ・ソプラノ歌手にプレッシャーや刺激を与える
と言えるだろう。

「フィガロの結婚」を全幕通してほとんど出っぱなしで、
そういう意味では実質的な主役、仕切り役と言ってよい
スザンナだが、演じた小林沙羅さんは、
コケティッシュな演出の意図をよく汲み取り、
軽やかな演技と
 ~例えば有名な手紙の二重唱などでの~
しっかりとした、また、しっとり感のある歌唱の
両面を明確に表出されていた。

長木誠司さんが、沙羅さんのスザンナについて、新聞に
 「演技は良かったが、声が一本調子」と書いていたが、
それは、ある種「お調子者としてのスザンナ」という
キャラクターを演じたところからの印象とも言えるだろうし、
手紙の二重唱では明らかに清らかな声で
アンサンブル歌唱に徹して歌ったという配慮を見てとれた
ので、やはり私は長木氏の意見に同意はできない。

これはファンだから、とかいうこととは全く関係なくそう思う、
ということは念を押したい。


秋の公演も前評判は良く、既にチケットは
ほとんど売り切れ状態のようだが、もし入手できるとして、
奇を衒った演出が嫌いなかたにはお薦めできないが、
野田秀樹ファンはもちろん、ユニークな演出、
ユーモラスやギャグに満ちた演出を楽しめる自信のあるかた
には見る価値はあると想う。

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