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2015年5月 9日 (土)

川久保賜紀さんリサイタル with 江口玲さん   サンシティホール

川久保さんの演奏会は逃したくないが、
昨年は特に都合悪いときも多々あったので
拝聴できたときは格別に嬉しい。

JR南越谷または日比谷線の延長でもある
東武スカイツリーライン新越谷駅から近い
サンシティホール(小)は古色蒼然とした一時代前の
雰囲気だが、有名な奏者を積極的に招き、
特に今回 第154回目というティータイムコンサートは、
岡部真一郎氏の前振りに加え、
休憩時に紅茶やコーヒー、ジュース等の無料サービスが
なされ、その後の後半時には出演者へのインタビューも入る
など、ユニークな、正に市民コンサート的な内容が好ましい。

以前、幸田浩子さんもここで聴かせていただいたことが
あるが、この日は川久保賜紀さんのコンサート。
ピアノはアメリカでも評価が高い名手 江口玲さん。


 演目

1. クライスラー
 (1)序奏とアレグロ
 (2)美しきロスマリン
 (3)中国の太鼓

2. ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ 第5番 通称「春」

 (休憩)

3. 武満徹 妖精の距離

4. ピアノソロで シューマン(リスト編曲) 献呈(愛の歌)

5. ピアノソロで スーク 愛の歌

6. バルトーク(セーケイ編曲) ルーマニア民族舞曲
 (1)ジョク・ク・バータ
 (2)ブラウル
 (3)ペ・ロック
 (4)ブチュメアーナ
 (5)ポアルガ・ロマネアスカ
 (6)マルツェル

7. サラサーテ アンダルシアのロマンス

8. ラヴェル ツィガーヌ

アンコール
クラースラー 愛の悲しみ

この2人での新録音リリースに際しての演奏会ともいえる。
4月のフィリアには行けなかったので、楽しみにしていた。

自在なクライスラー(躍動的だったり、美しきロスマリンの
 エレガントさ)の後のベートーヴェンは
スフォルッツァンドの部分でも決して鋭角的にならず、
柔らかさを徹頭徹尾 主体とした演奏。
ダイナミズムや鋭角さはピアノの江口さんが受け持ったかたち。

後半が始まる前の岡部氏によるインタビューは、
客席から事前に提出された質問ペーパーに基づくもので、
練習時間とか、好きな食べ物とか、
最近ベルリンからミュンヘンに移住されたとのことで、
そのへんのこととか多々Q&Aが為され、
川久保さんのこうしたトークは初めて聴けたので楽しかった。


武満の演奏が素敵だった。彼女自身、
 「武満さんの曲はこれまでも弾いたことはあるが、
  この曲は、今最も新しいレパートリーの曲」
と寄稿している。

江口さんの重厚で素敵な2曲の後、
バルトークは川久保さんの果敢な面が良く出た傑出した演奏
だった。

しかし、圧巻はなんといっても最後の「ツィガーヌ」。

もちろん有名な曲だし、この曲を演奏するプロ奏者は
否が応でも名演が聴衆から求められる難曲。
川久保さんも聴衆からこの日一番の大歓声を受けていた。

アンコールの「愛の悲しみ」は、
「スプリングソナタ」で見せたエレガントさを
更に徹底させたもので、繊細さと柔らかさを全て弱音で通しての
素敵な演奏だった。
最近の川久保さんの演奏傾向が最も顕著に出ていた演奏
とも言えるだろう。

なお、江口さんが弾いたピアノは、
1887年製のスタインウェイで、木目を思わせるような
いわゆるローズウッドのボディで、
音もどこか昔風で興味深かった。

サイン会で、江口さんに「どういう楽器ですか?」と
尋ねたが、後でCDにも詳細が書かれてあった。

川久保さんにはサイン会で
「ジャパン・アーツでの担当は今でもF君ですか?」
と聞いた(この日は会場には来ていないようだったので)。

「そうです」とのことなので、
「F君とは大学合唱団でいっしょだったんです。
 彼が1年後輩で」と言うと、

ニコッとされ「あ、そうなんですか!」と驚かれていた。
もっとも、川久保さんにサインをいただくのは3回目くらい
なので、私の順番が来くると、
「ああ、どうも」という感じで、たびたび来ている聴衆、
ということは気づいていただいてはいたのだが。

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