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2014年11月 4日 (火)

大野和士 レクチャーコンサート  神奈川県立音楽堂60周年記念~「魔笛」と「フィデリオ」

神奈川県立音楽堂60周年記念の一環として、大野和士さんが
モーツァルトの「魔笛」とベートーヴェンの「フィデリオ」に関し、
2つのオペラの哲学的共通点、音楽的共通点、
そして「コジ」や「ドン・ジョヴァンニ」の不道徳性を批判した
ベートーヴェンがいかに「魔笛」を評価し、影響を受けたか
という事に触れながら、有名なアリアを中心に
多数の歌手が出演して歌われた。

出演者

レクチャーとピアノ演奏 大野和士

菅 英三子(Sop.)…魔笛で夜の女王役

林 正子(Sop.)……魔笛ではパミーナ役、
            フィデリオではレオノーレ役

松田万美江(Sop.)…魔笛では侍女の1人および3人の童子の1人
             フィデリオではマルツェリーネ役

立花正子(Sop.)……魔笛で侍女の1人および3人の童子の1人

菅原章代(Alt)………魔笛で侍女の1人および3人の童子の1人

及川尚志(Ten.)……魔笛では鎧を着た男たちの1人、
             フィデリオではフロレスタン役

清水徹太郎(Ten.)…魔笛ではタミーノ役、
             フィデリオではヤッキーノ役

河野克典(Bar.)……フィデリオでロッコ役

大沼 徹(Bar.)………魔笛ではパパゲーノ役
              および鎧を着た男たちの1人、
            フィデリオではピツァロおよびドン・フェルナンド


曲~前半は「魔笛」と「フィデリオ」の第1幕、
休憩後の後半は第2幕から解説があり、歌われた。

モーツァルト 歌劇「魔笛」より

第1幕
1.タミーノ「助けて」~
2.夜の女王のアリア「恐れることはありません、愛する息子よ!」
3.パパゲーノとパミーナ「恋を感じる男たちは」
4.フィナーレより パパゲーノとパミーナ「どんな勇敢な人も」

第2幕
5.タミーノ、パパゲーノ、3人の侍女「おや?おや?おや?」
6.夜の女王「地獄の復讐が心の中を煮えさかる」
7.フィナーレより
(1)パミーナと3人の童子「あなたが私の花婿なのね?」
 (2)パミーナ「私のタミーノ」
およびパミーナとタミーノ「私たちは音の力に導かれ」


ベートーヴェン 歌劇「フィデリオ」より

第1幕
1.マルツェリーネ「ああ、あなたと一緒になれて」
2.レオノーレ、マルツェリーネ、ロッコ、ヤッキーノ
   「ああなんて素敵なのかしら」
3.ピツァロとロッコ「さ、じいさん、事は急ぐぞ!」
4.レオノーレ「非道の者よ! 急いでどこへ行くのか?」
5.レオノーレとロッコ「話してください、どんな様子でしたか?」
  (5は時間の関係からか、歌われなかった)

第2幕
6.フロレスタン「おお! ここは何と暗いのだ!」
7.レオノーレ、フロレスタン、ピツァロ、ロッコ
      「あいつは死ぬのだ!」
8.レオノーレ、フロレスタン「ああ、何とも言えない喜び!」
9.フィナーレより全員で「ああ、神よ! 何という瞬間!」


最初は、番外として、「コジ・ファン・トッテ」から
菅さんと林さんによるデュオから開始した。

これは、ベートーヴェンが「コジ」や「フィガロ」、
「ドン・ジョヴァンニ」などを不道徳として批判したことを
伝えるための前振りを意味した。

その後、今回のタイトルの2つ歌劇のアリアを、
行ったり来たりしながら進行した。

正直言うと、林正子さんが出演されたから桜木町まで
行ったが、出演されていなかったら行かなかったと思う。
林正子さんは「都合がつく限り必ず聴きたい歌手」の1人だ。

ただ、それでも、パミーナとなると、
林さんはちょっと「濃過ぎる」し、実際、
ご本人もやりにくそうな感じで歌っていた。

以前も書いたが、大野さんのシャベリって「お姉系」で面白い。

2つのオペラで、F dur の曲の共通性についても言及した。
すなわち、「魔笛」においては、第2幕冒頭でザラストロが
若者が鍛え育つことへのエールを厳かに歌う曲、
「フィデリオ」では終わり近く、フロレスタンが自由に
なった身の喜びを歌うという曲の、
いずれも祈り、感謝といった心の感動を荘厳に歌いあげる
シーンで F dur が用いられていることに言及したのは
印象的だった。

そして、最後もプログラム予定曲の番外として、
 「魔笛」のパパパのデュオをもって終わった。

もう何年も前から大野氏はここでレクチャーコンサートを
行っているようだから~そのことのについて
誰もプログラムで言及していないのは残念なことだ。

会場の雰囲気も含めてホームグランドでの楽しい
ひとときという、そのものをステージから自在に発信
されていて、実際とても楽しいレクコンだった。

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